転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第178話 [必須条件。]

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「さてと次は北の公爵領か、行く前にライヤ様に聞いてみるか。」

俺はそう言いながら神殿に入っていき、ライヤ様に呼び掛けてみた。すると何時もの白い空間に来る事が出来た。

「今日は来れたな。」

俺がそう言うと何時もの扉が現れたので中に入った。

「シュウト、待ってたわよ。」

「もしかして急ぎの使命か?」

「違うわ、これから行く北の地には急ぎの子は居ないわよ。」

「じゃあ・・・あっ!もしかして転送の事か?」

「そうよ。100億超えたでしょ。」

「という事は此処に転送出来る様になるのか?」

「まだよ。スキルと耐久値が足りないから。」

「なら、何で此処に呼んだんだ?」

「此処に転送で来れる様にする為の説明よ。」

ライヤ様は呆れた様にそう言った。

「まぁ、そうか。けど説明だけなら此処に呼ぶ必要は無いんじゃないか?」

「確かに必要なスキルの説明だけなら必要ないけど、耐久値が何故必要かは此処に来ないと説明出来ないからね。」

「そうなのか?」

「ええ、スキルの方は後1つ視る事に関係するスキルを手に入れてくれたら良いわ。」

「スキルってそれだけか?」

「そうよ。だからスキルの説明だけなら必要ないのよ。でも耐久値は別よ。」

「耐久値ってあの転生門の欠片で上がるやつか?」

「そう。今の10倍は最低限、必要よ。」

「何でだ?」

「その位ないじゃないと危険なのよ。」

「危険?今も来てるぞ?」

「それは私が魂だけを保護して連れてきてるからよ。」

「そうなのか・・・もし、スキルが揃っても耐久値が足りない状態で此処に転送してきたらどうなるんだ?」

俺が恐る恐る聞いてみるとライヤ様は普通な事の様に答えてくれた。

「運が良くて瀕死、恐らくというか、ほぼ確実にボロボロになって死ぬわよ。」

ですよねぇ・・・。

「分かってるじゃない。」

ライヤ様は俺が思っている事を読み取り、またもや呆れた感じで言ってきたが俺は気にせずに質問した。

「けどそれだけなら態々、俺を呼ぶ必要があったのか?」

「有るわよ。私が調べた感じだと耐久値と同等のエネルギーを吸収出来るわ。」

「吸収?」

「ええ、貴方が気を吸収してるみたいにね。」

「気?・・・この空間の気を?」

「そうしないと安全じゃないから。」

「なるほど、それで此処に呼んだのか。」

俺はそう言いながら気を取り込んでいると少し思う事があったので聞いてみた。

「魂だけの俺が気を吸収して意味があるのか?」

「だから転生門の欠片が必要なのよ。」

「なるほど、そこに溜めて持って帰る感じか。」

「そうよ。今の量だと少なすぎて殆ど身にならないからね。」

「なるほどな。」

「だから頑張ってねぇ。後、北の地の助けてあげて欲しい子達の場所も印しておいたからね。」

ライヤ様がそう言うと俺の意識は神殿に戻ってきた。

さてと、北の地に行く前に1度レイに相談するか。

俺はそう思って神殿の外に出るとハロルドさんとレイが待っていた。

「あれ?どうされたんですか?」

「今後の出荷の為に偽装工作の案が定まりましたので、シュウト様にお願いしたい事が出来ましたのでお待ちしておりました。」

「そうなんですか!?自分が出来る事なら何でもしますよ。」

「では・・・その前に私共に何か質問が御座いますか?」

「え?どうして・・・。」

俺がハロルドさんの問に驚いているとハロルドさんは何事もないのように答えてくれた。

「その様な御顔をされておりましたので。」

ハロルドさん・・・怖っ・・・。

俺はそう思いながら聞いてみた。

「実は虹水晶が出来るだけ必要なんですけどハロルドさんが集めてくれてるって言ってたので幾らで売ってもらえるかなぁって思いまして。後、レイにもリーグさんの所でも集めてくれてるそうなんで、それを何かと交換出来ないか相談しようかと。」

「なるほど、それでしたら私共の商会で今ある分ですと・・・此度の炎晶石を半分程売って頂けたらその代金としてお渡し出来ますよ。」

「いや、アレはルーク達が討伐した物ですし・・・。」

俺がそう言うとレイが話し掛けてきた。

「それなら別に問題ないよ。」

「いや、でもアレはお前達の物でそれを俺の物にするのは・・・。」

「だから大丈夫なんだって元々、此処に集まった人達はシュウトの迷宮神ラビリス様や人々の為にっていう志しに共感する部分もあるけど、使徒様に少しでも協力したいって思ってる人達が集まった組織なんだよ。だから僕達も此処に居るし、今回の戦利品で力になれるなら皆んな喜ぶよ。」

「いや、でもレイの気持ちはありがたいけど他の皆んなの物でもあるし・・・。」

「だから大丈夫だよ。ルークが炎晶石が必要になりそうって言ったら皆んな、承諾したから。」

「お前ら・・・。」

俺は皆んなの気持ちが嬉しくてジーンとしているとレイが話し掛けてきた。

「後、城の方はあの仕事の代金を虹水晶にしたら良いと思うよ。」

「えっ?でもこの場所の維持費が必要だろ?」

「大丈夫だよ、これからはシュウトの世界の物を売っていくから。」

「それで何とかなりそうなのか?」

「今回の分だけでも1年分の予算には成りそうだしね。」

「そんなにか。」

「それに攻略組に入った人達も1割程度入れてくれる事になったからね。」

「えっ!?何でだよ!上前を撥ねる様な事はしない約束だったろ!」

俺が驚いてレイに詰め寄るとレイは少しビビりながらも返答してきた。

「ま、待って、待って。違うんだよ。」

「何が違うって言うんだ!」

俺が更に詰め寄ろうとするとハロルドさんが間に入ってきた。

「シュウト様、シュウト様が憤るのも分かりますがレイの話も聞いてみてはどうですか?怒るのはその後でも宜しくはないでしょうか?」

「ま、まぁ、そうですね。・・・悪かったレイ。」

ハロルドさんが俺を止めたことでホッとしたレイは事情を話し始めた。

「実はこれでも抑えた方なんだよ。実際、反発は有ったけど最初は受け取らないって事で納得してもらったはずだったんだ。」

「反発?受け取らないのに?」

「そうだよ。本当に凄かったんだよ。少しの恩も返させない気かぁ!とか、折角お役に立とうと思ってきたのに、これでは使徒様に助けて頂いたままではないかぁ!とか、本当に大変だったんだよ!」

「お、おぅ・・・。」

俺はレイの勢いにたじろいでいるとレイは俺の事を気にせず、話を続けた。

「それで、誰が言い始めたかは判らないけど、反発を治めて納得したと思ったら今度は寄付なら問題ないんじゃないかって事になって、それなら全部寄付するぞとか言い始めたんだ。」

「全部!?いやいや、それは駄目だろ。」

「だろ。半分だとしても駄目だって言ったら暴動になりかけたんだよ。」

「えぇ・・・。」

「そしたらルークがその金で強くなれ!そして必ず生きて帰れるように装備やアイテムを整えろ!その方が使徒様は喜ばれる!って言ったんだ。」

「そうだな。その方が全然良いな。」

「それでもって事で最終的に落ち着いたのが1割だったんだよ。」

「なるほどなぁ。レイ、さっきは悪かった。」

「いいよ。僕が事情も説明せずに言ったのも悪かったし。ただなぁ・・・。」

「ただなぁってどうしたんだ?」

レイの歯切れの悪い感じに質問すると答えてくれた。

「いやぁ今回の事でまた騒ぎになりそうだなぁって思ってね。」

「今回の事?」

「また武具を与えるんだよね。」

「あぁ、だがそれは生存率を上げる為だぞ。」

「それは分かってるんだけどね・・・。」

レイがそう言うとハロルドさんが声を掛けてきた。

「ならば、買い取らせれば良いのです。」

「ハロルドさん、それじゃあ無理矢理、武具を整えさせるみたいじゃないですか?」

「そうはなりませんよ。元々武具にお金を使う事で納得しているのです。それをシュウト様の用意された武具に当てられ、その上、使徒様からの物を自分の物に出来るのです。喜ばない者はいません。」

「そんなものですか?」

俺がそう言うとハロルドさんはとても良い顔で「はい。」と言っていた。

「でも渡そうとしている自分が言うのもなんですけど、渡す武具って高いですよね。」

「はい。かなりの高額になりますね。」

「なら買い取るなんて無理なんじゃ。」

「普通はBランク冒険者でもない限り、買うのは難しいでしょう。」

「じゃあ分割にでもするんですか?」

「いえ、一括です。それまではお金を貯めるでしょう。」

「・・・なるほど、達成出来れば自分の物に出来る程、強くなり、出来なくても引退後の資金にって事ですか。」

「流石、シュウト様その通りです。強くなる為のモチベーションの1つになるでしょう。」

「でも、それだと回復アイテム等を持たずにとか無茶な人も出てきませんか?」

「その辺は規約にダンジョン毎の必須アイテムを用意しなくてはいけない。規約違反者には買い取らせないとすれば良いのです。」

「なるほど、それなら安全にダンジョンを踏破出来そうですね。」

「その辺は私とレイで話を詰めておきましょう。」

「お願いします。それで自分にして欲しいことってなんですか?」

「この地全体にクリーンを掛けてもらい、一部の木々を黒陽樹にしてもらいたいのです。」

「あぁ、この土地原産って事にするんですね。」

「はい。他の物も畑を作り、鉱石を掘り出す坑道の様な物を作れば、原産地は此処と思う事でしょう。」

「分かりました。」

俺はそう言うと格好を使徒仕様になり、シンジを呼んで、駆け回り、土地全てにクリーンを掛け、良さげな場所を精霊の力を借りて黒陽樹していった。

俺はその後、ハロルドさんに虹水晶をお願いして、リーグさんの下へ向かう為に千里眼を使用すると何時もの執務室にリーグさんの姿が見えたので、直接転送ゲートを開いた。

「どうしたのじゃ?」

「お久しぶりです。実はお願いがあって。」

「何じゃな?余に出来る事なら何でも言ってくれ。」

「実は・・・・・」

リーグさんの了承を得た俺は虹水晶の事を話した。

「なるほどのぅ。それならば問題なかろう。どうじゃセド?」

「はい。問題ありません。では準備をして参ります。」

セドさんはそう言うと部屋を出て行った。
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