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第187話 [邪の魔石。そして会議。]
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「じゃあ、最初に魔物工場が魔物の大量発生や移動に使ってたと思われる道具みたいな物から出しますね。」
俺はそう言うと死国の標(破損)を取り出した。
「シュウト殿、それは危険では無いのだな?」
「多分、大丈夫だと思いますよ。鑑定でも破損して使えないって出てたので。」
「そうか、それなら問題ないのぅ。それで鑑定結果ではどの様な物なのじゃ?」
リーグさんにそう聞かれた俺は鑑定結果と見つけた付近に魔物工場の腕があった事を説明した。
「なるほどのぅ。という事は奴は生きてはいるが、負傷しておるという事か。」
「恐らくは、ただどの程度かは分からないんで、また何時何処に現れるかは分からないです。」
「まぁ、そうじゃのぅ。一応、貴族には周知させるのと各国にも報告しておこう。」
「お願いします。」
「シュウト様、先程のお話で邪神の名前に心当たりがございます。」
「本当ですか!?」
「はい。実際にあったと言われている神話で邪神・悪神の尖兵の1柱に邪神ソワレイカと言われる邪神がいるのですが、魔物の複製・合成を得意とし、人々を苦しめたと言われている1柱で、話によると邪神の中では脆弱な為に空間移動で逃げ隠れし、次々と魔物の大量発生していたとの事です。」
「確かに内容的にはその邪神の可能性が高いですね。その邪神ソワレイカは他に能力はあるんですか?」
「有るかもしれませんが、神話の中には他の能力があるとは確認出来ませんでしたね。」
「なるほど・・・分かりました、ありがとうございます。」
一度、ライヤ様に聞いてみるか。
「ところでソレは魔道具なのですか?」
「いえ、アーティファクトもそうですが、魔道具とは人が作り出した物です。ですが、アレは恐らく違うと思われます。」
「何故でしょうか?」
「先程の説明では邪神とはいえ、神の力が宿っており、信者が使う物という事でしたので、アレは神具と云われる物だと思われます。」
「なら、直す事も出来ないって事ですか?」
「はい。直せるとすれば創った邪神ソワレイカだけでしょう。」
「それなら安心ですね。ただ・・・。」
「どうされました?」
「いや、魔道具じゃないならコレの対策として調べる事も出来ないんだなぁって思いまして。」
「それならば此処では難しいと思われますが教国に持ち帰れば出来ますよ。」
「そうなんですか!?」
「はい。教国にも神具がございますので、もしもの時の対応が可能ですので。」
「じゃあコレに関してはガシュウさんにお願いしてもよろしいでしょうか?」
「確かに余の王国よりも教国の方が対処し易いじゃろうから問題ない。」
俺はガシュウさんにお願いしたい旨をリーグさんに聞くとリーグさんは頷き、同意してくれたので、邪の魔石について聞いてみた。
「それで邪の魔石なんですが、魔力抵抗が弱かったり、魔力が少ないと呪いが掛かってしまうんですけど、聖石を先に出すと浄化が始まってしまいそうなんですで、どうしますか?」
「そうですね。リーグも私も魔力抵抗も魔力量も常人よりもかなり多いので、出された時に私共で対処出来ない物なら対処のしようが無いので聖石は後程という事で。」
「そうじゃの。現時点ではないのぅ、じゃがそういう事であるなら今後の為にも回収する為の魔道具を開発させる方が良いじゃろうな。」
「それならば教国からも魔道具開発者を派遣致しましょう、此処には世界一の魔道具開発者が居ますから。」
「彼奴か、じゃが彼奴は攻略組に入るそうじゃぞ。」
2人はそう言いながら俺を見てきた。俺は少し考え、あの人を思い出したので答えた。
「・・・あっ!ギールさんですね。でも王国の人間ですよね。」
「いや、ガシュウとも話したのだが、あの土地はシュウト殿のものとしたじゃろ。ならば、あの土地で暮らしておる者もシュウト殿の民としようとなったのじゃ。」
「へっ?いや、でも急にそんな事を言ったら皆が困るんじゃ・・・。」
「それは心配ない。余としては複雑な気分じゃったが、民にそう言うと諸手を挙げて喜んでおったわ。」
リーグさんがため息混じりでそう言うとガシュウさんも苦笑いしながら話し出した。
「私の所もそうですね。まぁ、それだけではなく攻略組に参加出来た者、その家族は国を問わず喜んでいる様ですよ。」
えぇぇ・・・それって・・・。
俺がそう思っているとリーグさんが話し掛けてきた。
「という訳でシュウト殿の土地は今現在は小規模だとしても国として扱われる事になるのじゃが、国名はどうするのじゃ?」
「決定ですか?」
「決定ですね。」
リーグさんの問に疑問形で答えるとガシュウさんが笑顔で答えた。
「はぁ~、一旦持ち帰ります。」
「決まったら息子に言って貰えれば良いぞ。」
「・・・分かりました。で、邪の魔石はどうしますか?」
「少々お待ち下さい。」
ガシュウさんはそう言うと目を瞑り、何かをする仕草をすると部屋限定で結界を張ってくれた。
「これで部屋の外には影響はないと思われます。」
「いつもみたいにパッと結界を張ってなかったみたいですけど、難しい結界なんですか?」
「いえ、この様な状況は初めてでしたので、それに合わせた結界魔法を今創りましたので、少々時間が掛かってしまいました。」
相変わらず、ガシュウさんは凄いなぁ。
俺がそう思っているとリーグさんが声を掛けてきた。
「今、ガシュウの事を凄いと思ったじゃろうが、シュウト殿がやってる事の方が異常じゃからな。まぁ、ガシュウはシュウト殿にそう思って貰えてる事に喜んでおるがな。」
リーグさんにそう言われたガシュウさんは少し恥ずかしそうにしながら答えた。
「リーグ、そこは分かっていてもスルーしてくれないと。」
「珍しい光景だったからな。ではシュウト殿、魔石を出してくれるかのぅ。」
「では。」
俺はそう言うと邪の力が一番弱い魔石を出した。
「コレは一番弱い物です。」
「確かに邪悪な力を感じますが、それ程、脅威になる物では無さそうですね。」
「そうじゃのぅ、この魔石ならば冒険者に登録したばかりの者でもない限り、対処可能じゃな。まぁ、街や村など戦闘職に無い者は危険じゃが。」
「多分、それで放置されてしまうんじゃないかと。」
「シュウト様の仰る通りかと。余程敏感な者でないと見た目はただの黒い石ですからね。」
「はい。では次は中位程の魔石です。」
そう言いながら魔石を出すとリーグさん達は少し険しい表情になった。
「コレで中位か・・・冒険者ならばBランク程度の者でないと厳しいかもしれんのぅ。」
「そうだねぇ、これ程の物が見付からないとは・・・そうか、魔物の体内か。」
「恐らく、それでジワジワと内部から侵食して魔石の力を強くしていくのだと思います。」
「それは厄介じゃのぅ。見つけ出すのは難しいか・・・。」
「そうですね。捜索中も1体だけ生き残っていたので、倒して取り出しましたけど、知らなければ取り出すまで気付けなかったでしょうね。」
「となるとギリギリで討伐し、解体しようとすれば・・・。」
「はい。魔石の力で・・・。」
「なんと凶悪な・・・これでは兵士も冒険者も活動させる訳にはいかないではないか。」
「そうですね。ランクを下げてでないと危険かもしれませんね。」
「むぅ・・・迷惑な奴等じゃ、これは急がなくてはいかんのぅ。」
「そうだね。終わったら直ぐに教国一番の者を連れてくるね。」
「自分も・・・あっ、ギールさんって何処に居るか分かりますか?」
「ギール殿なら下に居るはずじゃ。」
「なら、後でお願いしに行ってきます。」
「余も一緒に行こう。」
「それじゃあ最後に聖域付近を徹底的に捜索する切っ掛けになった邪竜の魔石を出しますけど、その前にもう一枚、ガシュウさんの張った結界を張りますか?」
「いえ、準備だけにしておきます。」
「そうじゃな。余も耐えれるかを知らねば、これから魔道具を造る者の選別は難しいからのぅ。」
リーグさんはそう言うとガシュウさんを見た。ガシュウさんは一瞬目を瞑り、目を見開くと俺を見て頷いたので、俺は邪竜の魔石を取り出した。
その瞬間、2人は一瞬苦しそうな顔を見せたが直ぐに収まった。
「なんという力じゃ。」
「これはかなり魔力の高い者でないと厳しいですね。」
「魔道具を造る者達には何かしらの対策が必要じゃのぅ。」
「聖属性の施された物を用意する必要が有りますね。」
「あっ!なら聖石使いますか?」
「おぉそれがあったのぅ。」
「ですが、それは浄化をしてしまうのではないのですか?」
「あっ、そうですね。なら、出来るだけ離れて出してみて、それで浄化されない距離を把握していきますか?」
「シュウト様がそう仰るならそう致しましょう。」
ガシュウさんの了承を得た俺は部屋の端に邪竜の魔石を置いてガシュウさん達に離れてもらい、ガシュウさん達に聖石を渡した。
「おぉ、余の浴びていた邪悪な魔力が浄化されていく。のぅガシュウ・・・・・。」
リーグさんはそう言いながらガシュウさんを見るとガシュウさんは恍惚とした表情で聖石を見ていた。
リーグさんはそんなガシュウさんを無視して俺に声を掛けてきた。
「シュウト殿、ガシュウは放っておいて、この後どうするのじゃ?」
「見たところ邪竜の魔石は浄化されてないので、少しずつ近付いて貰えますか?」
「承知した。」
リーグさんはそう言うとゆっくりと一歩、また一歩と近付いて行った。そして後一歩という所で立ち止まった。
「うむ。何も感じぬのぅ。魔石の方はどうじゃ?」
「鑑定した限りでは浄化されてませんね。」
「ならば触れて見るかのぅ。」
「えっ?それは流石に危ないんじゃ。」
「大丈夫じゃろ。」
リーグさんはそう言うと邪竜の魔石を素手で持ち上げた。
「余は問題ないの。」
「魔石の方も効果が衰えてはいない様ですね。」
俺達がそう話していると復活したガシュウさんが話し掛けてきた。
「どうやら聖石は触れている者や触れている場所を浄化する様ですね。つまり、魔石に聖石を当てなければ扱いには問題無い様ですね。」
ガシュウさんはそう言いながら最初に出した邪の魔石に触れていた。
俺はそう言うと死国の標(破損)を取り出した。
「シュウト殿、それは危険では無いのだな?」
「多分、大丈夫だと思いますよ。鑑定でも破損して使えないって出てたので。」
「そうか、それなら問題ないのぅ。それで鑑定結果ではどの様な物なのじゃ?」
リーグさんにそう聞かれた俺は鑑定結果と見つけた付近に魔物工場の腕があった事を説明した。
「なるほどのぅ。という事は奴は生きてはいるが、負傷しておるという事か。」
「恐らくは、ただどの程度かは分からないんで、また何時何処に現れるかは分からないです。」
「まぁ、そうじゃのぅ。一応、貴族には周知させるのと各国にも報告しておこう。」
「お願いします。」
「シュウト様、先程のお話で邪神の名前に心当たりがございます。」
「本当ですか!?」
「はい。実際にあったと言われている神話で邪神・悪神の尖兵の1柱に邪神ソワレイカと言われる邪神がいるのですが、魔物の複製・合成を得意とし、人々を苦しめたと言われている1柱で、話によると邪神の中では脆弱な為に空間移動で逃げ隠れし、次々と魔物の大量発生していたとの事です。」
「確かに内容的にはその邪神の可能性が高いですね。その邪神ソワレイカは他に能力はあるんですか?」
「有るかもしれませんが、神話の中には他の能力があるとは確認出来ませんでしたね。」
「なるほど・・・分かりました、ありがとうございます。」
一度、ライヤ様に聞いてみるか。
「ところでソレは魔道具なのですか?」
「いえ、アーティファクトもそうですが、魔道具とは人が作り出した物です。ですが、アレは恐らく違うと思われます。」
「何故でしょうか?」
「先程の説明では邪神とはいえ、神の力が宿っており、信者が使う物という事でしたので、アレは神具と云われる物だと思われます。」
「なら、直す事も出来ないって事ですか?」
「はい。直せるとすれば創った邪神ソワレイカだけでしょう。」
「それなら安心ですね。ただ・・・。」
「どうされました?」
「いや、魔道具じゃないならコレの対策として調べる事も出来ないんだなぁって思いまして。」
「それならば此処では難しいと思われますが教国に持ち帰れば出来ますよ。」
「そうなんですか!?」
「はい。教国にも神具がございますので、もしもの時の対応が可能ですので。」
「じゃあコレに関してはガシュウさんにお願いしてもよろしいでしょうか?」
「確かに余の王国よりも教国の方が対処し易いじゃろうから問題ない。」
俺はガシュウさんにお願いしたい旨をリーグさんに聞くとリーグさんは頷き、同意してくれたので、邪の魔石について聞いてみた。
「それで邪の魔石なんですが、魔力抵抗が弱かったり、魔力が少ないと呪いが掛かってしまうんですけど、聖石を先に出すと浄化が始まってしまいそうなんですで、どうしますか?」
「そうですね。リーグも私も魔力抵抗も魔力量も常人よりもかなり多いので、出された時に私共で対処出来ない物なら対処のしようが無いので聖石は後程という事で。」
「そうじゃの。現時点ではないのぅ、じゃがそういう事であるなら今後の為にも回収する為の魔道具を開発させる方が良いじゃろうな。」
「それならば教国からも魔道具開発者を派遣致しましょう、此処には世界一の魔道具開発者が居ますから。」
「彼奴か、じゃが彼奴は攻略組に入るそうじゃぞ。」
2人はそう言いながら俺を見てきた。俺は少し考え、あの人を思い出したので答えた。
「・・・あっ!ギールさんですね。でも王国の人間ですよね。」
「いや、ガシュウとも話したのだが、あの土地はシュウト殿のものとしたじゃろ。ならば、あの土地で暮らしておる者もシュウト殿の民としようとなったのじゃ。」
「へっ?いや、でも急にそんな事を言ったら皆が困るんじゃ・・・。」
「それは心配ない。余としては複雑な気分じゃったが、民にそう言うと諸手を挙げて喜んでおったわ。」
リーグさんがため息混じりでそう言うとガシュウさんも苦笑いしながら話し出した。
「私の所もそうですね。まぁ、それだけではなく攻略組に参加出来た者、その家族は国を問わず喜んでいる様ですよ。」
えぇぇ・・・それって・・・。
俺がそう思っているとリーグさんが話し掛けてきた。
「という訳でシュウト殿の土地は今現在は小規模だとしても国として扱われる事になるのじゃが、国名はどうするのじゃ?」
「決定ですか?」
「決定ですね。」
リーグさんの問に疑問形で答えるとガシュウさんが笑顔で答えた。
「はぁ~、一旦持ち帰ります。」
「決まったら息子に言って貰えれば良いぞ。」
「・・・分かりました。で、邪の魔石はどうしますか?」
「少々お待ち下さい。」
ガシュウさんはそう言うと目を瞑り、何かをする仕草をすると部屋限定で結界を張ってくれた。
「これで部屋の外には影響はないと思われます。」
「いつもみたいにパッと結界を張ってなかったみたいですけど、難しい結界なんですか?」
「いえ、この様な状況は初めてでしたので、それに合わせた結界魔法を今創りましたので、少々時間が掛かってしまいました。」
相変わらず、ガシュウさんは凄いなぁ。
俺がそう思っているとリーグさんが声を掛けてきた。
「今、ガシュウの事を凄いと思ったじゃろうが、シュウト殿がやってる事の方が異常じゃからな。まぁ、ガシュウはシュウト殿にそう思って貰えてる事に喜んでおるがな。」
リーグさんにそう言われたガシュウさんは少し恥ずかしそうにしながら答えた。
「リーグ、そこは分かっていてもスルーしてくれないと。」
「珍しい光景だったからな。ではシュウト殿、魔石を出してくれるかのぅ。」
「では。」
俺はそう言うと邪の力が一番弱い魔石を出した。
「コレは一番弱い物です。」
「確かに邪悪な力を感じますが、それ程、脅威になる物では無さそうですね。」
「そうじゃのぅ、この魔石ならば冒険者に登録したばかりの者でもない限り、対処可能じゃな。まぁ、街や村など戦闘職に無い者は危険じゃが。」
「多分、それで放置されてしまうんじゃないかと。」
「シュウト様の仰る通りかと。余程敏感な者でないと見た目はただの黒い石ですからね。」
「はい。では次は中位程の魔石です。」
そう言いながら魔石を出すとリーグさん達は少し険しい表情になった。
「コレで中位か・・・冒険者ならばBランク程度の者でないと厳しいかもしれんのぅ。」
「そうだねぇ、これ程の物が見付からないとは・・・そうか、魔物の体内か。」
「恐らく、それでジワジワと内部から侵食して魔石の力を強くしていくのだと思います。」
「それは厄介じゃのぅ。見つけ出すのは難しいか・・・。」
「そうですね。捜索中も1体だけ生き残っていたので、倒して取り出しましたけど、知らなければ取り出すまで気付けなかったでしょうね。」
「となるとギリギリで討伐し、解体しようとすれば・・・。」
「はい。魔石の力で・・・。」
「なんと凶悪な・・・これでは兵士も冒険者も活動させる訳にはいかないではないか。」
「そうですね。ランクを下げてでないと危険かもしれませんね。」
「むぅ・・・迷惑な奴等じゃ、これは急がなくてはいかんのぅ。」
「そうだね。終わったら直ぐに教国一番の者を連れてくるね。」
「自分も・・・あっ、ギールさんって何処に居るか分かりますか?」
「ギール殿なら下に居るはずじゃ。」
「なら、後でお願いしに行ってきます。」
「余も一緒に行こう。」
「それじゃあ最後に聖域付近を徹底的に捜索する切っ掛けになった邪竜の魔石を出しますけど、その前にもう一枚、ガシュウさんの張った結界を張りますか?」
「いえ、準備だけにしておきます。」
「そうじゃな。余も耐えれるかを知らねば、これから魔道具を造る者の選別は難しいからのぅ。」
リーグさんはそう言うとガシュウさんを見た。ガシュウさんは一瞬目を瞑り、目を見開くと俺を見て頷いたので、俺は邪竜の魔石を取り出した。
その瞬間、2人は一瞬苦しそうな顔を見せたが直ぐに収まった。
「なんという力じゃ。」
「これはかなり魔力の高い者でないと厳しいですね。」
「魔道具を造る者達には何かしらの対策が必要じゃのぅ。」
「聖属性の施された物を用意する必要が有りますね。」
「あっ!なら聖石使いますか?」
「おぉそれがあったのぅ。」
「ですが、それは浄化をしてしまうのではないのですか?」
「あっ、そうですね。なら、出来るだけ離れて出してみて、それで浄化されない距離を把握していきますか?」
「シュウト様がそう仰るならそう致しましょう。」
ガシュウさんの了承を得た俺は部屋の端に邪竜の魔石を置いてガシュウさん達に離れてもらい、ガシュウさん達に聖石を渡した。
「おぉ、余の浴びていた邪悪な魔力が浄化されていく。のぅガシュウ・・・・・。」
リーグさんはそう言いながらガシュウさんを見るとガシュウさんは恍惚とした表情で聖石を見ていた。
リーグさんはそんなガシュウさんを無視して俺に声を掛けてきた。
「シュウト殿、ガシュウは放っておいて、この後どうするのじゃ?」
「見たところ邪竜の魔石は浄化されてないので、少しずつ近付いて貰えますか?」
「承知した。」
リーグさんはそう言うとゆっくりと一歩、また一歩と近付いて行った。そして後一歩という所で立ち止まった。
「うむ。何も感じぬのぅ。魔石の方はどうじゃ?」
「鑑定した限りでは浄化されてませんね。」
「ならば触れて見るかのぅ。」
「えっ?それは流石に危ないんじゃ。」
「大丈夫じゃろ。」
リーグさんはそう言うと邪竜の魔石を素手で持ち上げた。
「余は問題ないの。」
「魔石の方も効果が衰えてはいない様ですね。」
俺達がそう話していると復活したガシュウさんが話し掛けてきた。
「どうやら聖石は触れている者や触れている場所を浄化する様ですね。つまり、魔石に聖石を当てなければ扱いには問題無い様ですね。」
ガシュウさんはそう言いながら最初に出した邪の魔石に触れていた。
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