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第190話 [聖光石。]
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「さてと、やりますか!」
俺はそう言って気合いを入れ直すと魔石をランク毎に1つずつ取り出した。
「先ずはどれから・・・とりあえず、時間が掛かりそうなSランクから始めるか。」
俺はそう言うとSランクの魔石にクリーンを込めるイメージで掛け始めた。しかし暫くクリーンを掛けても聖石の時の様な変化が訪れる事は無かった。
「う~ん。とりあえず鑑定!・・・変化は無いか、唯の魔石か・・・。」
俺はそう言いながら周りを見るとクリーンの効果が魔力濃度の濃さで漂っている事に気付き、もしかしてと思いながら魔法操作で漂っているクリーンの魔力を集めて無理矢理Sランクの魔石に注いでいった。
俺はその後もクリーンと同時に魔法操作で魔石へ注ぎ続けた。すると魔石が光出し、純白の魔石に変化した。
よし!上手くいった。鑑定!
俺はそう思って鑑定をすると聖石だと思っていた物と違う物が出来ていた。
聖光石(極大)
・魔石に浄化の魔力を注ぎ込み、浄化の力を持たせた物。
・聖光石の残存魔力が有る限り、半径500mを浄化し、聖域に近しい環境に出来る。
・魔力補充可能。
・最大魔力保有量:100,000,000
・発動条件:触れた状態で“浄化”と唱える。
・発動開始から毎分200の魔力消費が有り、魔力が切れるまで発動し続ける。
「おぉ・・・どうしょう・・・。」
俺は内容を確認して余りの衝撃に頭が真っ白になって動けず、暫く放心状態になった。
暫くして冷静になった俺はSランクだから問題が有るのかもと思い、Sランクより下の魔石にも同様の作業を行ってみた。
結果はCランクまでは全て聖光石となり、それより下のランクの魔石は魔力に耐えられずに粉々に吹き飛んでしまった。
「う~ん・・・聖石に近い効果なのはCランクだけかぁ・・・でも近いっていってもなぁ聖光石を中心に直径1mだと全身は守れないし、魔力保有が無いから魔力を込め続ける必要があるし使えないかなぁ・・・とりあえず、リーグさんの所に行ったらガシュウさんも帰って来てるだろうし、2人に相談してみるか。」
俺はそう言うとアイテムボックス改から出て、リーグさんの所へ転送した。するとガシュウさんはまだ来ていないらしくリーグさんとセドさん達は何やら話し合っており、その横の机でギールさんが何かを書き込んでいた。
「おぉ、シュウト殿。もう完成したのかのぅ。」
「いやぁ・・・聖石は出来なかったんですけど・・・。」
「ん?どうしたのじゃ?」
「違うのが出来ちゃって・・・2人に相談しようかなって思ったんですけどガシュウさんって何時頃戻られるか分かりますか?」
「違う物とな・・・何やら聞くのが恐ろしいのぅ・・・ガシュウならもう直ぐ戻るはずじゃ。」
リーグさんがそう言うと一陣の風が吹き込み、ガシュウさんともう1人のエルフが到着した。するとそのエルフの方は俺を見るなり、平伏した。
「え?・・・えぇとガシュウさん?」
「シュウト様、申し訳ございません。作成にあたり、シュウト様の事を知っておいた方が良いと思い、契約してから来たのですが・・・コラ!ガーラム!シュウト様はその様な事がお嫌いと話したばかりであろう!」
「し、しかし・・・。」
「しかしでは無い!使徒様がお嫌いである事をするという事は何れ神に成られる方に不敬を働くという事だぞ!」
ん?んん???あれ?契約は良いとして・・・神?誰が?ん?
俺が盛大に困惑しているとリーグさんがガシュウさんに声を掛けた。
「ガシュウ、ガシュウよ。」
「何ですか、今、ガーラムにお説教してるんで、リーグは黙ってて下さい!」
「いやぁそれは良いのだが、先程から本音が漏れておるぞ。」
「本音?・・・あっ!えぇと何と言えば・・・。」
ガシュウさんはさっき自分で発した言葉を思い出し、狼狽えていた。
俺もさっきのガシュウさんの発言が気になった、いや、気になり過ぎたのでガシュウさんに聞いてみた。
「別に怒ったりはしてないんですけど、何でガシュウさんは自分の事を神になると思ったんですか?もしかして、使徒になる人は皆んな神様になるんですか?」
「・・・いえ、確かに1部の使徒様は成られた方もいらっしゃいますが、殆どの方はその生涯を全うされて、転生なさっています。」
「じゃあ何で・・・?」
「それは何と言えば・・・シュウト様は出逢った頃からは比べられぬ程の魔力量をお持ちです。それこそ、亜神様に匹敵する程に。」
「え?・・・そうなんですか?」
「はい!その上、シュウト様は生活魔法を行使されるだけで聖域を創り出せる方!しかも久しく会う事が出来た今は聖獣様方よりも更に神聖な魔力を感じさせて頂ける程なのです!そう!これは最早!シュウト様は神に成られる証拠と言っても過言ではありません!」
ガシュウさんはテンションが上がったのか、興奮しながら、まるで観劇で客に向かって俳優が語り掛ける様に話し始めた。
俺がその様子を引き気味で見ていると再びリーグさんが声を掛けた。
「ガシュウよ。気持ちは分かるが、シュウト殿が引いておるぞ。」
リーグさんにそう言われたガシュウさんは恥ずかしそうにガーラムさんを立たせていた。
「では、紹介致します。こちらが教国一の魔道具開発者のガーラムです。」
「光星教国にて魔道具開発を任されています、ガーラム・ハレルヤと申します。」
「ハレルヤ?」
「はい、ガーラムは私の弟でごさいます。」
「似てると思ったらやっぱりそうなんですね。じゃあ教皇の弟って事は結構な地位の方じゃないですか、急に連れてきても良かったんですか?」
「まぁ確かに地位は高いですが、弟は外交も内政にも興味が無く、魔道具を造る事しかしていないので、突然引き篭ったり、突然居なくなったりしてきてますので、騒ぎになる事はありませんよ。」
ガシュウさんの言葉に残念そうな目でガーラムさんを見るとガーラムさんは照れながら頭を搔いていた。
「ガーラム、褒めてはいないぞ。」
ガシュウさんがそう言うと扉を叩く音がした。
「陛下。ガルン様が、おいでになりました。」
あれ?バルさんの声が外から?さっきまで一緒に居なかったっけ?
俺がそう思っているとバルさんの後ろからガルンさんが出てきて、リーグさんに跪いた。
「ガルン、参上仕りました。」
「おぉ、ガルン殿、待っておったぞ。バルーサ。」
リーグさんがそう言うとバルさんは扉を閉めて結界を張った。するとギールさんが立ち上がりガルンさんの隣りに立つとリーグさんが話し始めた。
「では、ギール殿には話したが諸君らにも事の重大さとその対策を話すとしようかの。」
リーグさんはそう言うと魔物工場と魔物工場が撒いているであろう邪の魔石について話し、ギールさんと同じ様に魔石の脅威を体験させた。
「恐ろしいな。ギール、俺は何をしたらいい?」
「邪の魔石の力を閉じ込める容器の開発と探知魔道具に適した素材作りだわね。後、私とガーラムさんの開発途中で気付いた事があったらおしえてくれる?」
「そうか、分かった。」
「ガーラムさんは私と頑張りましょ。」
「承知した。だが、研究開発する者どうしガーラムと呼んで欲しい。」
「分かったわ。じゃあ私の事もギールちゃんって呼んで。」
ギールさんがそう言いながらガーラムさんにウインクをするとガルンさんに頭を殴られていた。
「すまん。此奴はギールと呼んでくれ。ガルンだ、よろしくな。」
ガルンさんはそう言うとガーラムさんと握手をした。
「それでは紹介は終わりましたな。では、研究室を用意させたので御三方は此方へ。」
ガルンさん達の挨拶が終わるとセドさんが声を掛けて3人を連れて部屋を出て行った。
「うむ。ではバルーサよ、再び結界を。」
「御意。」
バルーサさんは再び結界を張ってくれた。
「して、シュウト殿、余達に相談があったようだがどうされた?」
「普通の魔石にクリーンを注ぎ込んだんですけど、聖石には成らずに違う物に成ったんですけど、扱い難くて。」
俺がそう言うとガシュウさんが黙り込み何かを考え、ハッとした表情になると俺に聞いてきた。
「ま、ま、ま、まさか、そ、そ、それは聖光石ではないでしょうか?」
「あれ?知ってるんですか?」
俺がそう言うとガシュウさんは涙を流し、俺と握手をしてきた。
「え?ど、どうしたんですか?」
「シュウト様は伝説の聖女様がお遺しになった教国の国宝までもお創りになられたのですね。」
「はい?国宝?聖光石が?」
「はい。その通りです。我が教国には古の文献が遺されており、その文献によると聖女様が遺された物が聖光石であると書かれておりました。」
「じゃあ使い方も御存知なんですか?」
「いえ、分かりません。ただ文献によれば聖女様はその聖光石を使い、浄化をして聖域を擬似的に創り出し、悪神の魔の手を防いだと書かれておりました。」
「ん?物はあるんですよね?」
「はい。ですが、壊れているのか、使用方法が分からないのです。ですので、大きいサイズの物は国宝として普段は仕舞ってあり、小さい物に関しては七聖光騎士がシンボルとして鎧に着けております。」
「分からない?鑑定はしてないんですか?」
「それが鑑定出来ないのです。」
「出来ない・・・・・」
俺はガシュウさんの言葉を聞いて聖光石の鑑定内容を思い出し、もしかしてと思い、話してみた。
「ガシュウさん、もしかしたらなんで期待しないで聞いて貰っても良いですか?」
「はい。何でしょうか?」
「Sランクの魔石で作った聖光石を鑑定した結果に魔力を補充する事が出来るってなってたんで、もしかしたら鑑定魔法の魔力が聖光石に吸い取られて鑑定出来なかったんじゃ。」
俺がそう言うとガシュウさんはハッとした表情に変わった。
「それは本当ですか!?」
「はい。」
「では、小さい物もその可能性があると?」
「小さいってこの位ですか?」
俺はそう言ってCランクの魔石で作った聖光石を取り出した。
「ま、まさにそのサイズです。」
「それなら魔力を保有出来ない変わりに魔力を込め続けている間だけってなってたんで、その時、消費された所為かもしれませんね。」
「なるほど、シュウト様のお創りになられた大きいサイズの聖光石は魔力保有量が満タンである為、そして小さい方はシュウト様の鑑定使用時の魔力量が吸い取れない程の魔力量であった為に鑑定出来たという事でしょうか?」
「多分。」
「では、1度発動時にどうなる物なのか見せて頂けませんでしょうか?」
「良いですよ。」
俺はそう言うとアイテムボックス改を開いてガシュウさん達を中に誘った。
俺はそう言って気合いを入れ直すと魔石をランク毎に1つずつ取り出した。
「先ずはどれから・・・とりあえず、時間が掛かりそうなSランクから始めるか。」
俺はそう言うとSランクの魔石にクリーンを込めるイメージで掛け始めた。しかし暫くクリーンを掛けても聖石の時の様な変化が訪れる事は無かった。
「う~ん。とりあえず鑑定!・・・変化は無いか、唯の魔石か・・・。」
俺はそう言いながら周りを見るとクリーンの効果が魔力濃度の濃さで漂っている事に気付き、もしかしてと思いながら魔法操作で漂っているクリーンの魔力を集めて無理矢理Sランクの魔石に注いでいった。
俺はその後もクリーンと同時に魔法操作で魔石へ注ぎ続けた。すると魔石が光出し、純白の魔石に変化した。
よし!上手くいった。鑑定!
俺はそう思って鑑定をすると聖石だと思っていた物と違う物が出来ていた。
聖光石(極大)
・魔石に浄化の魔力を注ぎ込み、浄化の力を持たせた物。
・聖光石の残存魔力が有る限り、半径500mを浄化し、聖域に近しい環境に出来る。
・魔力補充可能。
・最大魔力保有量:100,000,000
・発動条件:触れた状態で“浄化”と唱える。
・発動開始から毎分200の魔力消費が有り、魔力が切れるまで発動し続ける。
「おぉ・・・どうしょう・・・。」
俺は内容を確認して余りの衝撃に頭が真っ白になって動けず、暫く放心状態になった。
暫くして冷静になった俺はSランクだから問題が有るのかもと思い、Sランクより下の魔石にも同様の作業を行ってみた。
結果はCランクまでは全て聖光石となり、それより下のランクの魔石は魔力に耐えられずに粉々に吹き飛んでしまった。
「う~ん・・・聖石に近い効果なのはCランクだけかぁ・・・でも近いっていってもなぁ聖光石を中心に直径1mだと全身は守れないし、魔力保有が無いから魔力を込め続ける必要があるし使えないかなぁ・・・とりあえず、リーグさんの所に行ったらガシュウさんも帰って来てるだろうし、2人に相談してみるか。」
俺はそう言うとアイテムボックス改から出て、リーグさんの所へ転送した。するとガシュウさんはまだ来ていないらしくリーグさんとセドさん達は何やら話し合っており、その横の机でギールさんが何かを書き込んでいた。
「おぉ、シュウト殿。もう完成したのかのぅ。」
「いやぁ・・・聖石は出来なかったんですけど・・・。」
「ん?どうしたのじゃ?」
「違うのが出来ちゃって・・・2人に相談しようかなって思ったんですけどガシュウさんって何時頃戻られるか分かりますか?」
「違う物とな・・・何やら聞くのが恐ろしいのぅ・・・ガシュウならもう直ぐ戻るはずじゃ。」
リーグさんがそう言うと一陣の風が吹き込み、ガシュウさんともう1人のエルフが到着した。するとそのエルフの方は俺を見るなり、平伏した。
「え?・・・えぇとガシュウさん?」
「シュウト様、申し訳ございません。作成にあたり、シュウト様の事を知っておいた方が良いと思い、契約してから来たのですが・・・コラ!ガーラム!シュウト様はその様な事がお嫌いと話したばかりであろう!」
「し、しかし・・・。」
「しかしでは無い!使徒様がお嫌いである事をするという事は何れ神に成られる方に不敬を働くという事だぞ!」
ん?んん???あれ?契約は良いとして・・・神?誰が?ん?
俺が盛大に困惑しているとリーグさんがガシュウさんに声を掛けた。
「ガシュウ、ガシュウよ。」
「何ですか、今、ガーラムにお説教してるんで、リーグは黙ってて下さい!」
「いやぁそれは良いのだが、先程から本音が漏れておるぞ。」
「本音?・・・あっ!えぇと何と言えば・・・。」
ガシュウさんはさっき自分で発した言葉を思い出し、狼狽えていた。
俺もさっきのガシュウさんの発言が気になった、いや、気になり過ぎたのでガシュウさんに聞いてみた。
「別に怒ったりはしてないんですけど、何でガシュウさんは自分の事を神になると思ったんですか?もしかして、使徒になる人は皆んな神様になるんですか?」
「・・・いえ、確かに1部の使徒様は成られた方もいらっしゃいますが、殆どの方はその生涯を全うされて、転生なさっています。」
「じゃあ何で・・・?」
「それは何と言えば・・・シュウト様は出逢った頃からは比べられぬ程の魔力量をお持ちです。それこそ、亜神様に匹敵する程に。」
「え?・・・そうなんですか?」
「はい!その上、シュウト様は生活魔法を行使されるだけで聖域を創り出せる方!しかも久しく会う事が出来た今は聖獣様方よりも更に神聖な魔力を感じさせて頂ける程なのです!そう!これは最早!シュウト様は神に成られる証拠と言っても過言ではありません!」
ガシュウさんはテンションが上がったのか、興奮しながら、まるで観劇で客に向かって俳優が語り掛ける様に話し始めた。
俺がその様子を引き気味で見ていると再びリーグさんが声を掛けた。
「ガシュウよ。気持ちは分かるが、シュウト殿が引いておるぞ。」
リーグさんにそう言われたガシュウさんは恥ずかしそうにガーラムさんを立たせていた。
「では、紹介致します。こちらが教国一の魔道具開発者のガーラムです。」
「光星教国にて魔道具開発を任されています、ガーラム・ハレルヤと申します。」
「ハレルヤ?」
「はい、ガーラムは私の弟でごさいます。」
「似てると思ったらやっぱりそうなんですね。じゃあ教皇の弟って事は結構な地位の方じゃないですか、急に連れてきても良かったんですか?」
「まぁ確かに地位は高いですが、弟は外交も内政にも興味が無く、魔道具を造る事しかしていないので、突然引き篭ったり、突然居なくなったりしてきてますので、騒ぎになる事はありませんよ。」
ガシュウさんの言葉に残念そうな目でガーラムさんを見るとガーラムさんは照れながら頭を搔いていた。
「ガーラム、褒めてはいないぞ。」
ガシュウさんがそう言うと扉を叩く音がした。
「陛下。ガルン様が、おいでになりました。」
あれ?バルさんの声が外から?さっきまで一緒に居なかったっけ?
俺がそう思っているとバルさんの後ろからガルンさんが出てきて、リーグさんに跪いた。
「ガルン、参上仕りました。」
「おぉ、ガルン殿、待っておったぞ。バルーサ。」
リーグさんがそう言うとバルさんは扉を閉めて結界を張った。するとギールさんが立ち上がりガルンさんの隣りに立つとリーグさんが話し始めた。
「では、ギール殿には話したが諸君らにも事の重大さとその対策を話すとしようかの。」
リーグさんはそう言うと魔物工場と魔物工場が撒いているであろう邪の魔石について話し、ギールさんと同じ様に魔石の脅威を体験させた。
「恐ろしいな。ギール、俺は何をしたらいい?」
「邪の魔石の力を閉じ込める容器の開発と探知魔道具に適した素材作りだわね。後、私とガーラムさんの開発途中で気付いた事があったらおしえてくれる?」
「そうか、分かった。」
「ガーラムさんは私と頑張りましょ。」
「承知した。だが、研究開発する者どうしガーラムと呼んで欲しい。」
「分かったわ。じゃあ私の事もギールちゃんって呼んで。」
ギールさんがそう言いながらガーラムさんにウインクをするとガルンさんに頭を殴られていた。
「すまん。此奴はギールと呼んでくれ。ガルンだ、よろしくな。」
ガルンさんはそう言うとガーラムさんと握手をした。
「それでは紹介は終わりましたな。では、研究室を用意させたので御三方は此方へ。」
ガルンさん達の挨拶が終わるとセドさんが声を掛けて3人を連れて部屋を出て行った。
「うむ。ではバルーサよ、再び結界を。」
「御意。」
バルーサさんは再び結界を張ってくれた。
「して、シュウト殿、余達に相談があったようだがどうされた?」
「普通の魔石にクリーンを注ぎ込んだんですけど、聖石には成らずに違う物に成ったんですけど、扱い難くて。」
俺がそう言うとガシュウさんが黙り込み何かを考え、ハッとした表情になると俺に聞いてきた。
「ま、ま、ま、まさか、そ、そ、それは聖光石ではないでしょうか?」
「あれ?知ってるんですか?」
俺がそう言うとガシュウさんは涙を流し、俺と握手をしてきた。
「え?ど、どうしたんですか?」
「シュウト様は伝説の聖女様がお遺しになった教国の国宝までもお創りになられたのですね。」
「はい?国宝?聖光石が?」
「はい。その通りです。我が教国には古の文献が遺されており、その文献によると聖女様が遺された物が聖光石であると書かれておりました。」
「じゃあ使い方も御存知なんですか?」
「いえ、分かりません。ただ文献によれば聖女様はその聖光石を使い、浄化をして聖域を擬似的に創り出し、悪神の魔の手を防いだと書かれておりました。」
「ん?物はあるんですよね?」
「はい。ですが、壊れているのか、使用方法が分からないのです。ですので、大きいサイズの物は国宝として普段は仕舞ってあり、小さい物に関しては七聖光騎士がシンボルとして鎧に着けております。」
「分からない?鑑定はしてないんですか?」
「それが鑑定出来ないのです。」
「出来ない・・・・・」
俺はガシュウさんの言葉を聞いて聖光石の鑑定内容を思い出し、もしかしてと思い、話してみた。
「ガシュウさん、もしかしたらなんで期待しないで聞いて貰っても良いですか?」
「はい。何でしょうか?」
「Sランクの魔石で作った聖光石を鑑定した結果に魔力を補充する事が出来るってなってたんで、もしかしたら鑑定魔法の魔力が聖光石に吸い取られて鑑定出来なかったんじゃ。」
俺がそう言うとガシュウさんはハッとした表情に変わった。
「それは本当ですか!?」
「はい。」
「では、小さい物もその可能性があると?」
「小さいってこの位ですか?」
俺はそう言ってCランクの魔石で作った聖光石を取り出した。
「ま、まさにそのサイズです。」
「それなら魔力を保有出来ない変わりに魔力を込め続けている間だけってなってたんで、その時、消費された所為かもしれませんね。」
「なるほど、シュウト様のお創りになられた大きいサイズの聖光石は魔力保有量が満タンである為、そして小さい方はシュウト様の鑑定使用時の魔力量が吸い取れない程の魔力量であった為に鑑定出来たという事でしょうか?」
「多分。」
「では、1度発動時にどうなる物なのか見せて頂けませんでしょうか?」
「良いですよ。」
俺はそう言うとアイテムボックス改を開いてガシュウさん達を中に誘った。
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