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第197話 [四聖刀。]
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「探してみますが、もしその方が不要と仰られた場合はどうしますか?」
俺がそう言うとトモエさんは少し考えてから答えた。
『確かにその懐刀は殺傷能力は皆無ですが、持っているだけで、四聖獣の巫女であれば全能力が多少上昇するとお伝え下さい。それでも要らぬと申されるのであれば、四聖寺という御寺がございますので、奉納して頂けると有難いです。』
「分かりました。」
『ありがとうございます。ではお願い致します。』
「分かりました。」
俺はそう言うとトモエさんを転生させた。
《トゥルルン♪トゥルルン♪》
《ユニークスキルコンゴウフエヲカクトクシマシタ。》
《スキルセイマホウヲカクトクシマシタ。》
「トモエさんってかなり強かったんだなぁ。」
俺はそう呟くとSランクの魔石を回収して子供達を追い掛けた。
俺が時間をかけ過ぎたのか、カナエ以外の子供達はボス部屋の前で走り回って遊んでいたので、カナエに話し掛けた。
「待たせたな。」
「大丈夫、一寸前に着いたから。」
「休んで無かったのか?」
「クールダウン中だよ。」
「あぁ、それってこっちの世界でも有効なのか?」
「どうなんだろう・・・魔法や回復アイテムが有るから意味は無いかも?」
「まぁ、見てる限りクールダウンって言うよりただ遊んでるだけだもんな。」
「うん。そうかも・・・シンジ!メグミ!父ちゃんが来たよ!ボタンちゃんもおいで!」
カナエがそう言うと子供達が一斉に戻ってきた。
「「おかえりなさい!」」
「あぁ、ただいま。」
俺がシンジ達にそう答えるとボタンちゃんが真剣な表情で聞いてきた。
「もう行きますか?」
「いや、まだ大丈夫だよ。とりあえず一旦休もうか。」
「はい!」
ボタンちゃんが元気の良く返事をしてくれたので頭を撫でると子供達も寄ってきて頭を突き出してきたので、俺は微笑みながら全員の頭を撫でて、軽く食事をしながら話をした。
「ボタンちゃんに1つ聞きたいんだが、その印は常に出てるのか?」
三つ巴紋に玄武が祝福をしてから三つ巴紋を囲む様に円が浮き出て更にそれぞれの祝福を象徴するかの様に赤、青、白、黒と色までハッキリと浮き出て少し不憫な感じがしたので、悪いとは思いながらも聞いてみた。
「あっ、コレは浮き出させるのも消すのも自由自在なんで大丈夫です。」
「そうなのか?なら、気に入って出してるのかな?」
「普段は出さないです。」
「じゃあどうして今は出してるのかな?」
「出してると強くなれるから。」
「そうなのか。まぁ、消せるなら安心した。」
「はい。皆んなからも良かったねって言われました。」
「だろうね。ところでもう1つ聞いて良いかい?」
「何ですか?」
「ボタンちゃんはもしかして四聖獣の巫女ってスキルがないかい?」
「はい。シンジ君達に祝福されてから暫く胸の辺りが苦しくて眠れない時があったけど、そのユニークスキルが手に入ってからは祝福の力で苦しくなるのは無くなりました。」
「「え!?ほんとに!?」」
「あっ、大丈夫だよ。今は全然苦しくないし、スキルが手に入った後は2人に護られてる感じがしてるから嬉しいよ。」
ボタンちゃんの答えにシンジとメグミが驚いていたが、ボタンちゃんの答えにホッとしていた。
「多分だが、相反する力が同時に作用して苦しくなったんだろうな。まぁ、その力を安定して使えるスキルを手に入れれて良かったな。」
「父ちゃんはその・・・えぇと、四聖獣の巫女だっけ?そのスキルの事を知ってるの?」
「あぁ、今さっき転生した人が先代の巫女さんだったから、教えてもらったんだ。」
「ふ~ん。そうなんだぁ。」
「それでボタンちゃんにお願いが有るんだが良いかい?」
「何ですか?」
「その前の巫女さん、トモエさんって言うんだけど転生する前にお願いされた事があって、次の巫女になる人に渡してもらいたいってコレを受け取ったんだけど、貰ってくれるかい?」
俺はそう言うとアイテムボックス改から懐刀を出した。
「ん?・・・もしかして短刀ですか?」
「まぁ、形状的には短刀かな。」
「短刀は使わないです。」
「あぁ、大丈夫コレ自体には切れる様な刃は無いから。」
「使わなくて良いなら貰います。」
「ありがとう、トモエさんも喜ぶよ。ただ、マジックバッグに仕舞うんじゃなくて身につけておいて、役立つから。」
「・・・?」
俺がそう言うとボタンちゃんは懐刀を出し入れしながら不思議そうに懐刀を見つめていた。
「ごめん、ごめん。説明不足だったね。その懐刀は四聖獣の巫女のスキルを持った人が身につけてると全能力が上昇するアイテムなんだって。だから戦闘の邪魔にならない処に忍ばせておいてくれたら良いよ。」
俺がそう言うとボタンちゃんは食事を終えてから立ち上がり、戦う時に邪魔にならない位置がないかを懐刀を忍ばせながら暫く動いていたが、何処も邪魔になる様で首を傾げて悩んでいた。
俺はボタンちゃんの動きを見て太腿の横なら支障はないだろうと思い、ボタンちゃんを呼んで竜の皮と紐で太腿の位置に仕舞える場所を作ってあげた。
「とりあえず今はコレで良いと思うけど動いてみてくれるかい?」
「はい!」
ボタンちゃんは俺がセットしてあげると動きを確認し、爆発魔法での戦闘にも問題ないかを確認していた。
「どうだった?」
「少し動き難いけど大丈夫です。それに持ってると力が湧いてくる感じがします。」
「それは良かった。身につける用の装備はドラウに頼んでちゃんとした物を作ってもらうからその辺は大丈夫だと思うよ。それよりも一寸、その懐刀を借してくれないかい?」
「はい。」
俺はそれよりもボタンちゃんが魔法を使った時に懐刀が反応していた事が気になったのでボタンちゃんから懐刀を借りて鑑定してみた。
四聖刀
・四聖獣の巫女専用武具。
・四聖獣の身体の一部とヒヒイロカネで鍛造された武具。
・四聖獣と巫女との親和性が高い程、能力が上昇する。最低1割上昇。
・巫女が魔力を込める事により、結界で出来た刃が発生し、魔物を斬る事が出来る。刃の長さは込める魔力によって変わる。
・四聖獣全ての祝福を受ける事が出来た場合は身体、刃共に発現している結界に破邪の能力が発生する。
「ほう。」
俺はそう言いながら四聖刀をボタンちゃんに返した。
「ど、どうですか?」
「うん。やっぱり四聖獣の巫女のスキルを持つ人専用だね。」
「そうなんですね。」
「そうだね。それと先代の巫女であるトモエさんは知らなかったみたいだけど、やっぱり武具だね。」
「刃は無いですよ。それに盾にするにしても小さいです。」
「大丈夫。防具じゃなくて身体の周りに張ってるバリアが在るだろ?」
「はい。」
「そのバリアに破邪の力が付くんだ。」
「ハジャ?」
「最近、皆んなが言ってる悪いモノが邪っていうモノなんだけど、その邪を倒せる力の事なんだ。」
「私が倒せる様になるの?」
「今は難しいかもしれないけど、そうだね四聖刀の力を扱える様になったら出来ると思うよ。」
俺がそう言うとボタンちゃんは四聖刀を持ったままキックやパンチを繰り出していた。
「ボタンちゃん、それと四聖刀を抜いて魔力を込めてごらん。」
俺がそう言うとボタンちゃんは素直に魔力を込めた。
「わっ!短刀の周りのバリアが剣になった!」
「そうだね。ボタンちゃんが攻撃する時に爪にも纏ってたからそれでも攻撃は効くと思うけど、離れて戦わなくちゃいけない時は魔力を込めれば込める程、四聖刀の刃は伸びるみたいだから使える様にしておいた方が良いね。」
「はい。頑張ります。」
ボタンちゃんはそう言うと魔力を出来るだけ込める練習を開始した。
暫く練習して魔力が殆ど無くなったのかボタンちゃんは座り込んだが、現状では2m位の長刀サイズが限界だった。
「難しい・・・。」
「最初だからね。ただ練習すれば必殺技に出来るんじゃないかな。」
「必殺技!」
俺がそう言うとボタンちゃんは目を輝かせて再び魔力を込めようとしたが、ついさっき魔力の殆どを使い切って、まだそれ程回復してなかった事もあって魔力を込める事が出来なかったボタンちゃんはシュンとしていた。
「今直ぐに練習するのは止めておいた方が良いよ、これからダンジョンボスとの戦いだからね。」
「・・・はい。」
ボタンちゃんは落ち込みながらも素直に休憩に入ってくれた。
暫くして、ボタンちゃんが回復出来たので俺達はボス部屋に入り、ボタンちゃんが戦ってみたいとの事だったので、危険だと思ったら直ぐに介入する約束をして単騎での討伐を許した。
結果は初めこそ、自分の上昇した力に翻弄されて戦いづらそうにしていたボタンちゃんだったが、持ち前の才能と子供特有の順応スピードである程度持ち直し、少しずつボスの体力を削り討伐する事が出来ていた。
「倒せました♪」
「そうだね。相手がどの程度耐久力があるか、狡猾さがどの程度か判らない時には今回の様に確実に止めを刺す事を忘れない様にね。」
「はい!」
「じゃあ踏破報酬を回収したらお父さん達の所に行こうか。」
「はい!」
俺達はそう言うと宝箱を回収して、外に出るとサスケ達が居るダンジョンへ転送した。
「じゃあ入るけどお前達はどうする?」
「いっしょにいく!」
シンジがそう言うと他の子供達も着いてくるとの事だったので、一緒にダンジョンへ入った。
ダンジョンに入ると俺はサスケ達の居場所を確認する為にマップを開いた。
マップを確認した俺はサスケ達が中腹で居るのに対し、サスケ達よりも下の階層の魔物が少なく、リポップ中の魔物が多く居ることに気がついた。
「これはもう既に何回か踏破してるなぁ。」
「そうなんですか?」
「今この近くでリポップしてる魔物の数とサスケ、お父さん達が居る階層よりも下の階層に居るリポップ中の魔物の数が同じくらいだからね。」
「やっぱりお父さん達は凄いなぁ。」
俺がボタンちゃんと話しているとシンジから声が掛かった。
「ねぇとうちゃん。またぜんぶたおしながらいくの?」
「いや、今回は殆ど居ないから直ぐに追いつける様に階層毎に転送して行くぞ。」
「は~い。」
俺達はそう言うと転送でサスケ達を追い掛けた。
俺がそう言うとトモエさんは少し考えてから答えた。
『確かにその懐刀は殺傷能力は皆無ですが、持っているだけで、四聖獣の巫女であれば全能力が多少上昇するとお伝え下さい。それでも要らぬと申されるのであれば、四聖寺という御寺がございますので、奉納して頂けると有難いです。』
「分かりました。」
『ありがとうございます。ではお願い致します。』
「分かりました。」
俺はそう言うとトモエさんを転生させた。
《トゥルルン♪トゥルルン♪》
《ユニークスキルコンゴウフエヲカクトクシマシタ。》
《スキルセイマホウヲカクトクシマシタ。》
「トモエさんってかなり強かったんだなぁ。」
俺はそう呟くとSランクの魔石を回収して子供達を追い掛けた。
俺が時間をかけ過ぎたのか、カナエ以外の子供達はボス部屋の前で走り回って遊んでいたので、カナエに話し掛けた。
「待たせたな。」
「大丈夫、一寸前に着いたから。」
「休んで無かったのか?」
「クールダウン中だよ。」
「あぁ、それってこっちの世界でも有効なのか?」
「どうなんだろう・・・魔法や回復アイテムが有るから意味は無いかも?」
「まぁ、見てる限りクールダウンって言うよりただ遊んでるだけだもんな。」
「うん。そうかも・・・シンジ!メグミ!父ちゃんが来たよ!ボタンちゃんもおいで!」
カナエがそう言うと子供達が一斉に戻ってきた。
「「おかえりなさい!」」
「あぁ、ただいま。」
俺がシンジ達にそう答えるとボタンちゃんが真剣な表情で聞いてきた。
「もう行きますか?」
「いや、まだ大丈夫だよ。とりあえず一旦休もうか。」
「はい!」
ボタンちゃんが元気の良く返事をしてくれたので頭を撫でると子供達も寄ってきて頭を突き出してきたので、俺は微笑みながら全員の頭を撫でて、軽く食事をしながら話をした。
「ボタンちゃんに1つ聞きたいんだが、その印は常に出てるのか?」
三つ巴紋に玄武が祝福をしてから三つ巴紋を囲む様に円が浮き出て更にそれぞれの祝福を象徴するかの様に赤、青、白、黒と色までハッキリと浮き出て少し不憫な感じがしたので、悪いとは思いながらも聞いてみた。
「あっ、コレは浮き出させるのも消すのも自由自在なんで大丈夫です。」
「そうなのか?なら、気に入って出してるのかな?」
「普段は出さないです。」
「じゃあどうして今は出してるのかな?」
「出してると強くなれるから。」
「そうなのか。まぁ、消せるなら安心した。」
「はい。皆んなからも良かったねって言われました。」
「だろうね。ところでもう1つ聞いて良いかい?」
「何ですか?」
「ボタンちゃんはもしかして四聖獣の巫女ってスキルがないかい?」
「はい。シンジ君達に祝福されてから暫く胸の辺りが苦しくて眠れない時があったけど、そのユニークスキルが手に入ってからは祝福の力で苦しくなるのは無くなりました。」
「「え!?ほんとに!?」」
「あっ、大丈夫だよ。今は全然苦しくないし、スキルが手に入った後は2人に護られてる感じがしてるから嬉しいよ。」
ボタンちゃんの答えにシンジとメグミが驚いていたが、ボタンちゃんの答えにホッとしていた。
「多分だが、相反する力が同時に作用して苦しくなったんだろうな。まぁ、その力を安定して使えるスキルを手に入れれて良かったな。」
「父ちゃんはその・・・えぇと、四聖獣の巫女だっけ?そのスキルの事を知ってるの?」
「あぁ、今さっき転生した人が先代の巫女さんだったから、教えてもらったんだ。」
「ふ~ん。そうなんだぁ。」
「それでボタンちゃんにお願いが有るんだが良いかい?」
「何ですか?」
「その前の巫女さん、トモエさんって言うんだけど転生する前にお願いされた事があって、次の巫女になる人に渡してもらいたいってコレを受け取ったんだけど、貰ってくれるかい?」
俺はそう言うとアイテムボックス改から懐刀を出した。
「ん?・・・もしかして短刀ですか?」
「まぁ、形状的には短刀かな。」
「短刀は使わないです。」
「あぁ、大丈夫コレ自体には切れる様な刃は無いから。」
「使わなくて良いなら貰います。」
「ありがとう、トモエさんも喜ぶよ。ただ、マジックバッグに仕舞うんじゃなくて身につけておいて、役立つから。」
「・・・?」
俺がそう言うとボタンちゃんは懐刀を出し入れしながら不思議そうに懐刀を見つめていた。
「ごめん、ごめん。説明不足だったね。その懐刀は四聖獣の巫女のスキルを持った人が身につけてると全能力が上昇するアイテムなんだって。だから戦闘の邪魔にならない処に忍ばせておいてくれたら良いよ。」
俺がそう言うとボタンちゃんは食事を終えてから立ち上がり、戦う時に邪魔にならない位置がないかを懐刀を忍ばせながら暫く動いていたが、何処も邪魔になる様で首を傾げて悩んでいた。
俺はボタンちゃんの動きを見て太腿の横なら支障はないだろうと思い、ボタンちゃんを呼んで竜の皮と紐で太腿の位置に仕舞える場所を作ってあげた。
「とりあえず今はコレで良いと思うけど動いてみてくれるかい?」
「はい!」
ボタンちゃんは俺がセットしてあげると動きを確認し、爆発魔法での戦闘にも問題ないかを確認していた。
「どうだった?」
「少し動き難いけど大丈夫です。それに持ってると力が湧いてくる感じがします。」
「それは良かった。身につける用の装備はドラウに頼んでちゃんとした物を作ってもらうからその辺は大丈夫だと思うよ。それよりも一寸、その懐刀を借してくれないかい?」
「はい。」
俺はそれよりもボタンちゃんが魔法を使った時に懐刀が反応していた事が気になったのでボタンちゃんから懐刀を借りて鑑定してみた。
四聖刀
・四聖獣の巫女専用武具。
・四聖獣の身体の一部とヒヒイロカネで鍛造された武具。
・四聖獣と巫女との親和性が高い程、能力が上昇する。最低1割上昇。
・巫女が魔力を込める事により、結界で出来た刃が発生し、魔物を斬る事が出来る。刃の長さは込める魔力によって変わる。
・四聖獣全ての祝福を受ける事が出来た場合は身体、刃共に発現している結界に破邪の能力が発生する。
「ほう。」
俺はそう言いながら四聖刀をボタンちゃんに返した。
「ど、どうですか?」
「うん。やっぱり四聖獣の巫女のスキルを持つ人専用だね。」
「そうなんですね。」
「そうだね。それと先代の巫女であるトモエさんは知らなかったみたいだけど、やっぱり武具だね。」
「刃は無いですよ。それに盾にするにしても小さいです。」
「大丈夫。防具じゃなくて身体の周りに張ってるバリアが在るだろ?」
「はい。」
「そのバリアに破邪の力が付くんだ。」
「ハジャ?」
「最近、皆んなが言ってる悪いモノが邪っていうモノなんだけど、その邪を倒せる力の事なんだ。」
「私が倒せる様になるの?」
「今は難しいかもしれないけど、そうだね四聖刀の力を扱える様になったら出来ると思うよ。」
俺がそう言うとボタンちゃんは四聖刀を持ったままキックやパンチを繰り出していた。
「ボタンちゃん、それと四聖刀を抜いて魔力を込めてごらん。」
俺がそう言うとボタンちゃんは素直に魔力を込めた。
「わっ!短刀の周りのバリアが剣になった!」
「そうだね。ボタンちゃんが攻撃する時に爪にも纏ってたからそれでも攻撃は効くと思うけど、離れて戦わなくちゃいけない時は魔力を込めれば込める程、四聖刀の刃は伸びるみたいだから使える様にしておいた方が良いね。」
「はい。頑張ります。」
ボタンちゃんはそう言うと魔力を出来るだけ込める練習を開始した。
暫く練習して魔力が殆ど無くなったのかボタンちゃんは座り込んだが、現状では2m位の長刀サイズが限界だった。
「難しい・・・。」
「最初だからね。ただ練習すれば必殺技に出来るんじゃないかな。」
「必殺技!」
俺がそう言うとボタンちゃんは目を輝かせて再び魔力を込めようとしたが、ついさっき魔力の殆どを使い切って、まだそれ程回復してなかった事もあって魔力を込める事が出来なかったボタンちゃんはシュンとしていた。
「今直ぐに練習するのは止めておいた方が良いよ、これからダンジョンボスとの戦いだからね。」
「・・・はい。」
ボタンちゃんは落ち込みながらも素直に休憩に入ってくれた。
暫くして、ボタンちゃんが回復出来たので俺達はボス部屋に入り、ボタンちゃんが戦ってみたいとの事だったので、危険だと思ったら直ぐに介入する約束をして単騎での討伐を許した。
結果は初めこそ、自分の上昇した力に翻弄されて戦いづらそうにしていたボタンちゃんだったが、持ち前の才能と子供特有の順応スピードである程度持ち直し、少しずつボスの体力を削り討伐する事が出来ていた。
「倒せました♪」
「そうだね。相手がどの程度耐久力があるか、狡猾さがどの程度か判らない時には今回の様に確実に止めを刺す事を忘れない様にね。」
「はい!」
「じゃあ踏破報酬を回収したらお父さん達の所に行こうか。」
「はい!」
俺達はそう言うと宝箱を回収して、外に出るとサスケ達が居るダンジョンへ転送した。
「じゃあ入るけどお前達はどうする?」
「いっしょにいく!」
シンジがそう言うと他の子供達も着いてくるとの事だったので、一緒にダンジョンへ入った。
ダンジョンに入ると俺はサスケ達の居場所を確認する為にマップを開いた。
マップを確認した俺はサスケ達が中腹で居るのに対し、サスケ達よりも下の階層の魔物が少なく、リポップ中の魔物が多く居ることに気がついた。
「これはもう既に何回か踏破してるなぁ。」
「そうなんですか?」
「今この近くでリポップしてる魔物の数とサスケ、お父さん達が居る階層よりも下の階層に居るリポップ中の魔物の数が同じくらいだからね。」
「やっぱりお父さん達は凄いなぁ。」
俺がボタンちゃんと話しているとシンジから声が掛かった。
「ねぇとうちゃん。またぜんぶたおしながらいくの?」
「いや、今回は殆ど居ないから直ぐに追いつける様に階層毎に転送して行くぞ。」
「は~い。」
俺達はそう言うと転送でサスケ達を追い掛けた。
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