202 / 418
第201話 [邪神復活阻止へ。]
しおりを挟む
「アレは何なんですか!!!」
ダンジョンの最下層よりも下にある空間の一室で1人の男が腕を失い血だらけになりながら叫んでいた。
男は近くの棚から1本の瓶の蓋を開けて中身を飲み干した。
「ふぅ~、流石に無理に移動したのは拙かったですねぇ。片腕を失いましたか、まぁ一月も有れば戻るでしょう。玄武の攻撃程度ならば逃げる必要はなかったですが、アレは何者でしょうか?総帥閣下でもあれ程の魔力量は無いはずです。まぁ、閣下は本当の力を見せてないでしょうが、アレもまた同じでしょう・・・最近、現れたという使徒でしょうか?いや、使徒であればスタンピードを起こした配下の者の様にあの恐ろしい攻撃を受けて私は生きてなかったでしょう。それに雰囲気も違いましたしね。ならば、使徒が創った組織・・・攻略組でしたか、あの組織の隠し玉といったところでしょうか。」
男はそう言いながら考えを巡らせていると瓶の中身の効果が現れたのか腕以外の傷は癒えて、部屋から出た。すると慌てた様子で数人の男女が近付いてきた。
「魔物工場様!大変で・・・ど、どうされたのですか!?」
「心配ありません。一月も有れば治ります。それよりも慌ててどうしましたか?」
「そ、それが例の街が!例の街が!」
「何ですか少し落ち着きなさい、例の街というと、もしかして我等が神であるソワレイカ様復活の為に邪魔だったのもあってソワレイカ様復活の糧にする為に滅ぼした街で間違いないですか?」
「申し訳ございません。その街でございます。」
「最近、街の魔物が消失したと聞いたばかりですが、また何かあったのですか?」
「は、はい。何故かは分かりませんが我等が神の復活の為に放出していた怨嗟の魔力が滞りぎみになったと報告を受け、昨日、地上を調査したところ、例の街が突然聖域化しておりました。」
「聖域化!?・・・。」
魔物工場はそう言うと上をじっと見て何かを感知したのか、目を見開き、配下の者に指示を出した。
「これは拙いですねぇ、急いで結界装置を最大値で起動、捕らえた者を幾つ潰しても構いません!」
「ハッ!」
配下の1人はそう言うと急いで走っていった。すると残った人達の中で年配の男が前に出た。
「魔物工場様、それでは復活に必要な贄が足りなくなってしまいます。」
「黙りなさい!それどころでは無いのが分からないのですか!」
異議を唱える年配の男に魔物工場が一喝するとその男はヒィッと怯えながら引き下がった。すると魔物工場は他の人を見ながらため息をついて話し始めた。
「まだこの緊急性が分かっていない者がいますねぇ・・・恐らく地上の街を聖域化したのは、あの使徒です。」
「我々の同志をスタンピードと共に消滅させた使徒でしょうか?」
「まぁ、他に使徒が新たに現れたのなら別ですが、その使徒で間違いないでしょう。あの場所も聖域化されてるそうなので。」
「ならば地上から怨嗟の魔力を放出する事が出来なくなっただけでは?」
「はぁ。やはり分かって無い様ですね。普通の聖域では無いのですよ。」
「と言いますと?」
「恐らく使徒はこのダンジョンの入り口は分かってない様ですが、怨嗟の魔力には反応したのだと思われます。ですので怨嗟の魔力の元を断つ為に地下に浸透していく聖域化を行ったのだと思われます。」
「そ、それは大変ではないですか!」
「だから今までの努力が無駄にならない様に結界を張るのです。あの結界ならば食い止める事は可能なはずですからね。」
まぁ、万が一ダンジョンが特定される様な事があればこの者達も贄になっていただきますけど。
魔物工場がソワレイカを信奉している者をも犠牲にしようと考えてるなど露ほども疑っていない人達は復活計画が少し延びるだけと口々に言い、安心していた。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
リーグさん達に事情を説明した俺は時間も遅かったがリーグさん達の好意でセドさんに連れられてギールさん達の所へ向かった。
「失礼します。ギール殿、進捗具合はどうでしょうか?」
「いい感じよ。今、量産に掛かってるところよ。」
「ほう。それはそれは。」
「そうねぇ。大型探知魔道具は5台分、小型探知魔道具は100台造る予定で、攻略組にはどの位渡したら良いかしら?」
ギールさんはそう言いながら俺の方を見てきた。
「とりあえず、ルークと相談して決めて良いですか?」
「そうね。シュウトちゃんには要らないもんね。それで、また何か頼みに来たんでしょ?」
「あっ、そうなんです。実は・・・・・」
俺はそう言いながら事情を説明した。
「そうねぇ・・・それも急ぎっぽいけど・・・う~ん、あの子がいればアーティファクトを解析して何とかなりそうなんだけど・・・。」
それを聞いたセドさんが声を掛けた。
「あの子とは、何方でしょうか?王都にいらっしゃるのであれば直ぐにでも要請を掛けますが?」
「王都には居ないのよ。実家に帰ってるはずだから。」
「実家ですか?それは何方に?」
「ドゥネス・オブシアン公爵領の領都に居るはずよ。」
「それは遠い・・・シュウト様、お願い出来ますでしょうか?」
「何方ですか?」
「シュウトちゃんも知ってると思うけどアーティファクト研究バカのニックスよ。」
「えっ!ニックスさん・・・あぁ、確かに詳しそうですね。」
「そう。あの子は王国随一のアーティファクト研究者だから何か知ってると思うの。」
「なるほど、じゃあ呼んで来ますね。」
俺がそう言いながら転送ゲートを開くとセドさんから声が掛かった。
「シュウト様、それでしたら少しお待ちを。」
「どうしたんですか?此処から行くのが拙かったですか?」
「いえ、そういう事ではなく、王国からの依頼とした方が何かと動き易いので、少々お待ち下さい。」
「なるほど、分かりました。」
俺がそう返事をするとセドさんは急いでリーグさんの下へ戻って行った。
「こんな事を言うのはアレですけど、ニックスさん来てくれますかねぇ?」
「どうしたのシュウトちゃん?」
ギールさんにそう聞かれた俺はニックスさんとの最後のやり取りを説明した。
「なるほどねぇ。確かに普通なら来ないわね。でもその心配は多分無用よ。」
「何故ですか?」
「コレがあるから急いで来るはずよ。」
ギールさんはそう言いながら魔動線を見せてきた。
「魔動線ですか?それが何故急ぐ理由になるんですか?」
「それはアーティファクトの殆どは魔動線を利用してるからなのよ。」
「そうなんですか!?」
「そう。だからアーティファクト研究が進まない理由でもあるの。」
「・・・あぁ、魔石の魔力が無いから起動出来ないって事ですか?」
「そう。それもあるけど、1番は新しい魔動線が無いから起動しようにも魔動線が悪くなってたら使えないし、他のアーティファクトから外そうにも風化しちゃって必要量には足りないのよ。」
「なるほど、それなら来ますね。」
「そ♪来なかったら貴方の所には卸さないって言えば一瞬よ。」
そんな話をしているとセドさんが戻ってきたのか、声を掛けてきた。
「それは良いですね。私も実際、噂程度ですが、癖が強いとは聞いていたので、シュウト様と一緒に行って強制連行する必要があるかと思っていたので。」
おぉぉ、怖!
俺がそう思っているとセドさんから同行のお願いをされたので快く引き受け、先ずはヘラシオンさんの下へ向かい、セドさんがリーグさんから受け取った勅命を見せた後はギールさんの予想通り話が進み、最後はニックスさんが急かす様に俺に言ってきた所為で、ヘラシオンさんにニックスさんが怒られ、少し時間を取られたが概ねスムーズに戻って来る事が出来た。
「おぉー!これは素晴らしい!コレがあれば10年いや、20年はアーティファクト研究が進みます!いやぁ~有難い!では、コレを頂いて研究に・・・」
ニックスさんがそう言うとギールさんが肩を掴んで声を掛けた。
「ニックス!待ちなさい。話は聞いてるわよねぇ~。シュウトちゃんのお願いを聞かなきゃ貴方の所には魔動線は届かないのよ。」
「あぁ、ギールさんに言われなくても分かってるよ。ほら、コレだろ。コレを解析出来れば、小型通信魔道具が出来るはずだよ。」
ニックスさんはそう言うとトランシーバーと片方の耳に着けるイヤホンマイクの様な物をバッグから取り出した。
「コレがそうなの?」
「そう。文献によると、こっちの大きい方から魔力を供給してこっちの小さい方で会話が出来るはずなんだよ。」
「へぇ~。」
「ただ問題が一つ有るんだよ。」
「何?魔動線なら有るし、コレに入りそうな魔石も有るわよ?」
「いや、そうじゃないんだよ。文献によるとコレだけだと300~500m位の範囲でしか、会話が出来ないんだ。」
ギールさんはそう言われて考え、再度ニックスさんに聞いてみた。
「なら、間にもう1つの魔道具を置いたらどうなの?」
「う~ん・・・行けるとは思うけど、あまり意味はないんじゃないのかなぁ。」
「大丈夫じゃない。」
「何でそう言い切れるんだよ?」
「私と貴方で解析して完璧に同じ物が作れる様になれば、その技術でコレ自体を大きくすれば何とかなるんじゃないかしら。」
「なるほど、大きくかぁ・・・出来るかも・・・。」
「じゃあ早速・・・って今の魔道具を造り上げなきゃだから一寸待ってて。」
ギールさんがそう言うと奥で作業をしていたガルンさんが声を掛けてきた。
「おい、ギール!造り方は把握したからそっちに専念しろ!」
「良いの?効率落ちちゃうわよ?」
「問題ねぇ。シュウト頼みがある。」
「何ですか?」
「ドラウは今何してる?」
「多分、武具を造ってると思いますよ。あぁ、なるほど聞いてきます。」
「頼む。」
俺はそう言うとドラウの所へ行って事情を説明した。
「ある程度造ったから問題ねぇはずだ。それに兄貴の頼みは断れねぇからな!」
ドラウがそう言ったので、ガルンさんの下へ2人で戻るとガルンさんはドラウに説明して直ぐに造り始めた。俺は全員に無理はしないで欲しいと声を掛けてから神殿に戻り、食事を待っていてくれた皆んなに礼を言って食事をしながら状況を説明していった。
ダンジョンの最下層よりも下にある空間の一室で1人の男が腕を失い血だらけになりながら叫んでいた。
男は近くの棚から1本の瓶の蓋を開けて中身を飲み干した。
「ふぅ~、流石に無理に移動したのは拙かったですねぇ。片腕を失いましたか、まぁ一月も有れば戻るでしょう。玄武の攻撃程度ならば逃げる必要はなかったですが、アレは何者でしょうか?総帥閣下でもあれ程の魔力量は無いはずです。まぁ、閣下は本当の力を見せてないでしょうが、アレもまた同じでしょう・・・最近、現れたという使徒でしょうか?いや、使徒であればスタンピードを起こした配下の者の様にあの恐ろしい攻撃を受けて私は生きてなかったでしょう。それに雰囲気も違いましたしね。ならば、使徒が創った組織・・・攻略組でしたか、あの組織の隠し玉といったところでしょうか。」
男はそう言いながら考えを巡らせていると瓶の中身の効果が現れたのか腕以外の傷は癒えて、部屋から出た。すると慌てた様子で数人の男女が近付いてきた。
「魔物工場様!大変で・・・ど、どうされたのですか!?」
「心配ありません。一月も有れば治ります。それよりも慌ててどうしましたか?」
「そ、それが例の街が!例の街が!」
「何ですか少し落ち着きなさい、例の街というと、もしかして我等が神であるソワレイカ様復活の為に邪魔だったのもあってソワレイカ様復活の糧にする為に滅ぼした街で間違いないですか?」
「申し訳ございません。その街でございます。」
「最近、街の魔物が消失したと聞いたばかりですが、また何かあったのですか?」
「は、はい。何故かは分かりませんが我等が神の復活の為に放出していた怨嗟の魔力が滞りぎみになったと報告を受け、昨日、地上を調査したところ、例の街が突然聖域化しておりました。」
「聖域化!?・・・。」
魔物工場はそう言うと上をじっと見て何かを感知したのか、目を見開き、配下の者に指示を出した。
「これは拙いですねぇ、急いで結界装置を最大値で起動、捕らえた者を幾つ潰しても構いません!」
「ハッ!」
配下の1人はそう言うと急いで走っていった。すると残った人達の中で年配の男が前に出た。
「魔物工場様、それでは復活に必要な贄が足りなくなってしまいます。」
「黙りなさい!それどころでは無いのが分からないのですか!」
異議を唱える年配の男に魔物工場が一喝するとその男はヒィッと怯えながら引き下がった。すると魔物工場は他の人を見ながらため息をついて話し始めた。
「まだこの緊急性が分かっていない者がいますねぇ・・・恐らく地上の街を聖域化したのは、あの使徒です。」
「我々の同志をスタンピードと共に消滅させた使徒でしょうか?」
「まぁ、他に使徒が新たに現れたのなら別ですが、その使徒で間違いないでしょう。あの場所も聖域化されてるそうなので。」
「ならば地上から怨嗟の魔力を放出する事が出来なくなっただけでは?」
「はぁ。やはり分かって無い様ですね。普通の聖域では無いのですよ。」
「と言いますと?」
「恐らく使徒はこのダンジョンの入り口は分かってない様ですが、怨嗟の魔力には反応したのだと思われます。ですので怨嗟の魔力の元を断つ為に地下に浸透していく聖域化を行ったのだと思われます。」
「そ、それは大変ではないですか!」
「だから今までの努力が無駄にならない様に結界を張るのです。あの結界ならば食い止める事は可能なはずですからね。」
まぁ、万が一ダンジョンが特定される様な事があればこの者達も贄になっていただきますけど。
魔物工場がソワレイカを信奉している者をも犠牲にしようと考えてるなど露ほども疑っていない人達は復活計画が少し延びるだけと口々に言い、安心していた。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
リーグさん達に事情を説明した俺は時間も遅かったがリーグさん達の好意でセドさんに連れられてギールさん達の所へ向かった。
「失礼します。ギール殿、進捗具合はどうでしょうか?」
「いい感じよ。今、量産に掛かってるところよ。」
「ほう。それはそれは。」
「そうねぇ。大型探知魔道具は5台分、小型探知魔道具は100台造る予定で、攻略組にはどの位渡したら良いかしら?」
ギールさんはそう言いながら俺の方を見てきた。
「とりあえず、ルークと相談して決めて良いですか?」
「そうね。シュウトちゃんには要らないもんね。それで、また何か頼みに来たんでしょ?」
「あっ、そうなんです。実は・・・・・」
俺はそう言いながら事情を説明した。
「そうねぇ・・・それも急ぎっぽいけど・・・う~ん、あの子がいればアーティファクトを解析して何とかなりそうなんだけど・・・。」
それを聞いたセドさんが声を掛けた。
「あの子とは、何方でしょうか?王都にいらっしゃるのであれば直ぐにでも要請を掛けますが?」
「王都には居ないのよ。実家に帰ってるはずだから。」
「実家ですか?それは何方に?」
「ドゥネス・オブシアン公爵領の領都に居るはずよ。」
「それは遠い・・・シュウト様、お願い出来ますでしょうか?」
「何方ですか?」
「シュウトちゃんも知ってると思うけどアーティファクト研究バカのニックスよ。」
「えっ!ニックスさん・・・あぁ、確かに詳しそうですね。」
「そう。あの子は王国随一のアーティファクト研究者だから何か知ってると思うの。」
「なるほど、じゃあ呼んで来ますね。」
俺がそう言いながら転送ゲートを開くとセドさんから声が掛かった。
「シュウト様、それでしたら少しお待ちを。」
「どうしたんですか?此処から行くのが拙かったですか?」
「いえ、そういう事ではなく、王国からの依頼とした方が何かと動き易いので、少々お待ち下さい。」
「なるほど、分かりました。」
俺がそう返事をするとセドさんは急いでリーグさんの下へ戻って行った。
「こんな事を言うのはアレですけど、ニックスさん来てくれますかねぇ?」
「どうしたのシュウトちゃん?」
ギールさんにそう聞かれた俺はニックスさんとの最後のやり取りを説明した。
「なるほどねぇ。確かに普通なら来ないわね。でもその心配は多分無用よ。」
「何故ですか?」
「コレがあるから急いで来るはずよ。」
ギールさんはそう言いながら魔動線を見せてきた。
「魔動線ですか?それが何故急ぐ理由になるんですか?」
「それはアーティファクトの殆どは魔動線を利用してるからなのよ。」
「そうなんですか!?」
「そう。だからアーティファクト研究が進まない理由でもあるの。」
「・・・あぁ、魔石の魔力が無いから起動出来ないって事ですか?」
「そう。それもあるけど、1番は新しい魔動線が無いから起動しようにも魔動線が悪くなってたら使えないし、他のアーティファクトから外そうにも風化しちゃって必要量には足りないのよ。」
「なるほど、それなら来ますね。」
「そ♪来なかったら貴方の所には卸さないって言えば一瞬よ。」
そんな話をしているとセドさんが戻ってきたのか、声を掛けてきた。
「それは良いですね。私も実際、噂程度ですが、癖が強いとは聞いていたので、シュウト様と一緒に行って強制連行する必要があるかと思っていたので。」
おぉぉ、怖!
俺がそう思っているとセドさんから同行のお願いをされたので快く引き受け、先ずはヘラシオンさんの下へ向かい、セドさんがリーグさんから受け取った勅命を見せた後はギールさんの予想通り話が進み、最後はニックスさんが急かす様に俺に言ってきた所為で、ヘラシオンさんにニックスさんが怒られ、少し時間を取られたが概ねスムーズに戻って来る事が出来た。
「おぉー!これは素晴らしい!コレがあれば10年いや、20年はアーティファクト研究が進みます!いやぁ~有難い!では、コレを頂いて研究に・・・」
ニックスさんがそう言うとギールさんが肩を掴んで声を掛けた。
「ニックス!待ちなさい。話は聞いてるわよねぇ~。シュウトちゃんのお願いを聞かなきゃ貴方の所には魔動線は届かないのよ。」
「あぁ、ギールさんに言われなくても分かってるよ。ほら、コレだろ。コレを解析出来れば、小型通信魔道具が出来るはずだよ。」
ニックスさんはそう言うとトランシーバーと片方の耳に着けるイヤホンマイクの様な物をバッグから取り出した。
「コレがそうなの?」
「そう。文献によると、こっちの大きい方から魔力を供給してこっちの小さい方で会話が出来るはずなんだよ。」
「へぇ~。」
「ただ問題が一つ有るんだよ。」
「何?魔動線なら有るし、コレに入りそうな魔石も有るわよ?」
「いや、そうじゃないんだよ。文献によるとコレだけだと300~500m位の範囲でしか、会話が出来ないんだ。」
ギールさんはそう言われて考え、再度ニックスさんに聞いてみた。
「なら、間にもう1つの魔道具を置いたらどうなの?」
「う~ん・・・行けるとは思うけど、あまり意味はないんじゃないのかなぁ。」
「大丈夫じゃない。」
「何でそう言い切れるんだよ?」
「私と貴方で解析して完璧に同じ物が作れる様になれば、その技術でコレ自体を大きくすれば何とかなるんじゃないかしら。」
「なるほど、大きくかぁ・・・出来るかも・・・。」
「じゃあ早速・・・って今の魔道具を造り上げなきゃだから一寸待ってて。」
ギールさんがそう言うと奥で作業をしていたガルンさんが声を掛けてきた。
「おい、ギール!造り方は把握したからそっちに専念しろ!」
「良いの?効率落ちちゃうわよ?」
「問題ねぇ。シュウト頼みがある。」
「何ですか?」
「ドラウは今何してる?」
「多分、武具を造ってると思いますよ。あぁ、なるほど聞いてきます。」
「頼む。」
俺はそう言うとドラウの所へ行って事情を説明した。
「ある程度造ったから問題ねぇはずだ。それに兄貴の頼みは断れねぇからな!」
ドラウがそう言ったので、ガルンさんの下へ2人で戻るとガルンさんはドラウに説明して直ぐに造り始めた。俺は全員に無理はしないで欲しいと声を掛けてから神殿に戻り、食事を待っていてくれた皆んなに礼を言って食事をしながら状況を説明していった。
56
あなたにおすすめの小説
最強超人は異世界にてスマホを使う
萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。
そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた――
「……いや草」
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!
Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。
裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、
剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。
与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。
兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。
「ならば、この世界そのものを買い叩く」
漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。
冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力――
すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。
弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。
交渉は戦争、戦争は経営。
数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。
やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、
世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。
これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。
奪うのではない。支配するのでもない。
価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける――
救済か、支配か。正義か、合理か。
その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。
異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。
「この世界には、村があり、町があり、国家がある。
――全部まとめて、俺が買い叩く」
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜
namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。
かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。
無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。
前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。
アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。
「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」
家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。
立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。
これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる