転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第204話 [新たな能力。]

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「おっ、昨日の今日で呼んでくれたか。」

俺はそう言いながら扉の出現を待ってみたが、暫く待っても扉が出現する事は無かったので、とりあえず神気の吸収を行っていると見覚えの無い扉が現れた。

「何時もと違うって事は違う神様なのか?」

俺はそう言うと待たせる訳には行かないと思い急いで扉に向かった。すると俺が到着すると同時に扉が開いた。

「待たせたね。」

そう言われてご尊顔を確認すると今回呼んでくれたのは迷宮神ラビリス様だった。

俺は驚きつつも直ぐに跪き頭を垂れた。

「シュウト君、そんな事しなくても大丈夫だよ。」

「いえ、色々お世話になっていますので。」

「う~ん。気にしなくても良いのになぁ。あっ、そうだ。シュウト君もそういうの嫌だよねぇ、それと一緒だよ。僕も君のおかげで大分助かってるし、お相子って事・・・いや、僕の方がまだ世話になってるから・・・あっ、そうだ!シュウト君って僕達、神がこっちに呼ばないとまだ来れないよね?」

俺はラビリス様に色々言われ、ラビリス様がそう言うならと思って立ち上がってから答えた。

「そうですね。ライヤ様・・・アストライアー様には身体が順応するまで頑張れと仰られていたので、暫くは自分の意思で来る事は難しいですね。」

「そうだよね。って事で、一寸前に改良したアイテムボックスをもう一度、改良するね。」

ラビリス様はそう言うと俺に向かって片手を翳すともう片方の手で画面の様なモノをポチポチとタップしていた。

「OK~。これで問題ないかな。何か問題があったら教えてね、調整するから。」

そう言うと手をヒラヒラさせながら去って行こうとしたので声を掛けた。

「ラビリス様?えぇと一寸待って貰えませんか?」

「あぁ、まだ吸収しきってなかったんだね。」

ラビリス様はそう言うと立ち止まって、また画面を開いて何かをし始めた。

「えっと確かに吸収はまだですけど、それよりもアイテムボックス改に何をされたんでしょうか?」

俺がそう言うとラビリス様は一瞬不思議そうな顔をしたと思ったら手をポンッと叩いた。

「ごめんごめん、説明してなかったね。今までのアイテムボックス改は開いたら中に入れたよね。」

「そうですね。行きたい場所に行けましたけど変わったんですか?」

「そういう事、シュウト君は今まで通りだけど、えっとルーク君だったかな。ルーク君は門の横にタッチ画面・・・タッチ画面って分かるよね?」

「あぁそれなら前世で使ってた物と一緒なら分かります。」

「じゃあ説明してあげて。」

「承知しました。」

「OK!じゃあ続けるね。」

「はい。お願いします。」

「それで機能というか能力を2つ追加しといたよ。1つはシュウト君が僕の為に創ってくれた組織に役立つモノで、世界樹の枝で造った門ならシュウト君の端末で設定すれば迷宮に誰でも入れる様にしといたよ。まぁ、シュウト君や神に良からぬ事を考えてる者は入れないから安心して。後は端末で出入り禁止にする事も特定の者を禁止にする事も出来るよ。」

「世界樹の枝ですか・・・。」

俺がそう言いながら悩んでいるとラビリス様から声が掛かった。

「心配しなくても大丈夫だよ。」

「何故ですか?」

「ユグドラシルに門を3つ造る様に伝えておいたから次にアイテムボックス改に入った時には置いてあると思うよ。」

「何から何まで、本当にありがとうございます。」

「気にしなくてもいいよ。迷宮にある程度、自由に入れる様にしておけば、僕自身の為になるしね。あぁ、後、君の仲間ならそこから精霊に頼めば他のフィールドに行ける様になるから便利でしょ。」

「なるほど!やっぱりありがとうございます。」

「別に良いのに。」

「何かあった時に困ってる人を助けられるのはありがたいので。」

「そうかい。相変わらず人々の事ばかりだね。」

「そ、そうですか?自分がしたい事をしてるだけなんですが・・・あっ!そうだ!自分の端末って何ですか?」

俺が恥ずかしさを誤魔化す為に話を変えようとするとラビリス様はニマニマしながら話してくれた。

「それはもう1つのモノだね。アイテムボックス改のフィールドはシュウトが踏破したダンジョンの性質を受け継ぐ事は知ってるよね。」

「はい。」

「後、普通のダンジョンはダンジョンマスターの部屋が在るのも知ってるよね。」

「はい。」

「それでシュウト君のアイテムボックス改の中には無かったから神気の修練も出来る様にしておいたんだけど、その中にある端末の事だよ。」

「修練って事は神域と同じって事ですか?」

「いやいや、それは流石に僕でも無理だよ。」

「じゃあ・・・。」

「簡単に言うとその中なら神気を放出出来る様にアストライアー様以外はシュウト君しか入れない様にしたよ。だから精霊も四聖獣も今は入れないからね。」

「今は?」

「もしかしたら何れはね。」

「何れは・・・ですか。それよりも放出出来るのは良いですね。」

「そうでしょ。それに外に漏れる事も無いから全部は無理だろうけど放出した神気の5~8割は再吸収出来ると思うからその分修練には役立つと思うよ。僕ら神も暇じゃないからね。」

「あっやっぱりそうですよね。申し訳ないです。」

「いいよいいよ。アストライアー様から言われてるし、今回は僕にも用が有ったから扉を開いて呼んだんだけど、これからは誰かが合間に呼び寄せて一定時間したら戻すって感じだからそんなに手間じゃないしね。」

「そうなんですね。それでもありがたいです。」

「じゃあ戻って色々試して・・・忘れるところだった。僕は仕事してるから吸収し終わったら呼んで。」

ラビリス様はそう言うと再び画面を見てタップしていた。

俺はそんなラビリス様に頭を下げると座禅を組んで吸収を開始し、限界まで吸収し終わるとラビリス様に声を掛け、再びお礼を言うと光に包まれて像の前に戻ってきた。

「いやぁ~ありがたい事だな。」

俺はそう言うとラビリス様の像に再び頭を下げて、外に出た。

「シュウト様、おはようございます。」

「おはようバト。」

「皆様、食事されていますが、シュウト様は如何なさいますか?」

「丁度良いな。俺も行くよ。」

俺が着くとルークが食事を終わらせて何処かへ行こうとしていた。

「ルーク、この後時間あるか?」

「ん?どうした?」

「忙しいなら後でも良いけど。」

「まだ彼奴らを鍛える時間になってねぇから大丈夫だ。」

「じゃあ、一寸待っててくれ。」

「おう。」

「皆んなにも聞いて欲しいんだけど良いか?」

俺がそう言うと全員が頷いたので、俺は急いで食事を済ませてラビリス様から新たに付け加えてもらった能力を伝えた。

「そりゃすげぇな!それなら俺が居なくても上のもんがレベリングに下のもんを連れてけるな!」

「設定はどうするでござるか?」

「とりあえず初級から上級の3つにするつもりだ。お前達ならルークに頼むか、中に入ってからスキアに頼めば上の迷宮で鍛えられるだろ?」

「なるほど、それで問題ないでござるな。」

「設置場所はどうする?新しく増築するなら経費を考えなくちゃいけないんだけど。」

「それなら初級はまだ基礎段階の奴等が使ってる地下の練武場の近くが良いんじゃねぇか?」

「なるほど、確かに彼処なら使ってない部屋がまだあるから負担にならないね。」

「ん?場所を分けるのか?」

「そりゃそうだろ。間違って実力に見合わない迷宮に入ったらレベルが下がるだけじゃなくて下手すりゃトラウマもんだからな。」

「なるほどなぁ。って事は中級はこの前言ってた高レベルの者が使う練武場の近くって事か。」

「あぁ、それで良いだろ。後はその部屋に入る為のゲートでも付けりゃ良いだろ。」

「ん?その辺は設定出来る気がするけど?」

「そうなのか?」

「多分な。ラビリス様の事だからその辺まで考えてくれてると思うぞ。」

「なるほどな。まぁ設定しといてくれるならそれに越したことはねぇが、こっちとしても分かりやすい方が良いからな。」

「なるほどなぁ。で、上級は?」

「この下に俺が指導する部屋が有るからそこに置く。」

「後は門の偽装が出来るかだね。」

「偽装?必要なのかレイ?」

「まぁ、此処の民になった人達に悪い事をする人達はいないだろうけど、物が物だからね。」

「あぁ、やっぱり世界樹の枝ともなると珍しいのか。」

「珍しいってレベルじゃないよ。王国の宝物庫の中に世界樹の杖と杖に出来る位のサイズが数本あるだけだからって言えばどの程度か分かるよね?」

「確かに必要・・・か。」

「まぁ、そうは言ってもどう偽装するかは本物を見てからだけどね。」

「そうだな。じゃあとりあえずラビリス様の話だともう届いてるみたいだから入ってみるか。」

「そうだな。」

俺達はそういうと一旦、森/川フィールドに入った。するともう既に明らかに門らしき物が3つ置かれていた。

「シュウト様、精霊王様からのお届け物です。」

「おぉ、アモネスが届けてくれたのか?」

「いえ、上位精霊の皆様が運んで下さいました。」

「そうなのか・・・じゃあ、御礼に渡しといてくれないか?」

俺はそう言うと魔宝玉を一山取り出した。

「承知致しました。」

アモネスはそう言うと風で魔宝玉を浮かせて何処かへ去って行った。

「しかし、デカいな。」

「多分、巨人族でも入れる様にしたんじゃないかな。」

「巨人族?」

「あれ?シュウトは知らなかった?ウチにも1人だけ居るよ。」

「そうなのか。」

「元々個体数は少ないし、巨人の里からも出てこないけど、此処からみたら教国を挟んだ反対側の山脈に住んでるよ。」

「へぇ~そんな所から態々来てくれたのか。」

「里からって言うより教国の聖騎士だった人だね。」

「そうなのか?でも最初に集まってくれた時には居なかったと思うんだけど。」

「遠くに遠征してたからつい最近到着したんだよ。」

「なるほどな。で、コレならその巨人族の人でも入れるのか?」

「彼は巨人族でも大きい方だから屈めば入れれるよ。」

「で、デカいな・・・この門でも5m位有ると思うけどそれでも屈むのか・・・。」

「確か6mって本人は言ってたからね。実際はもう少し大きいと思うけど。」

世界樹の門を確認した俺達はその後、暫く雑談をして、一旦は此処にこのまま置いて置く事にして、それぞれ別行動する為にアイテムボックス改を出た。
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