転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第207話 [邪神復活阻止戦 Part1]

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俺が使徒仕様で四聖獣とルーク達を従えて現れるとガシュウさんは跪き頭を垂れた。

「ガシュウさん、畏まらなくても良いですよ。周りに誰も居ない事は分かってるんで。」

「・・・。」

「ガシュウさん?」

「ハッ!申し訳ございません、シュウト様。」

ガシュウさんはそう言うと申し訳なさそうに立ち上がった。

「それで状況はどうですか?」

「問題ありません。相手側の反応もありませんし、魔物の反応も現在はありません。私の開戦の合図と共にダンジョンに向けて進行致します。」

「分かりました。」

「そしてシュウト様方には軍の進行が始まり、魔物との遭遇を皮切りに御姿を現して頂きたいと思っております。」

「進行と同時、もしくは、進行前じゃなくてもいいのですか?」

「魔物が過剰な反応を示してしまい、隊列を破られる可能性もありますので。」

「遭遇後だと問題ないのですか?」

「全員に遭遇と同時に全魔力解放をする様に伝えてありますので、その後、私共の陣営後方からダンジョンの方へ向かって頂けると反対側だと主力が、此方へ向かってきたとしても私が居ますので問題ありません。」

「なるほど、でもそれだとガシュウさんの負担が大きくないですか?」

「それでしたら問題ありません。私の防御結界であればSランクの魔物だとしても何とか出来ますし、シュウト様がこの森に入った時点で、集団魔法による結界でこの森全体を囲むように致します。」

「集団魔法とは何ですか?」

「文字通り、複数の者で同時詠唱を行う事で発動する事が出来る魔法でございます。」

「同時詠唱ですか・・・。」

「はい。今回は森を囲む様に100名で行います。」

「100人も同時に詠唱するんですか!?」

俺がそう言うとガシュウさんは微笑みながら奥の方を指さした。

「アレがありますので、可能です。」

「もしかして!アレって!」

「はい。大型の通信魔道具です。試験も致しましたので、この距離であればカバー出来ます。」

「凄いですねぇ、でも同時って難しくないんですか?」

俺がそう言うとルークが声を掛けてきた。

「シュウト、知らないのか?」

「何がだ?」

「教国軍っていやぁ、集団魔法が有名なんだぞ。」

「そうなのか?」

「あぁ、津波の様な大規模水魔法だったり、スタンピードを壊滅さ・・・。」

ルークは話の途中で俺を見て話を止めた。

「何だよ。話の途中で止めるなよ。気になるだろ。」

「いやぁ、悪い。ただその大規模魔法よりも更にすげぇ魔法を放つ奴が目の前に居るなぁって思ってな。」

「・・・そんなの分かんないだろ?」

俺がそう言うと今度はガシュウさんが声を掛けてきた。

「シュウト様、ルーク殿の言う通りかと。私共の放つ集団魔法は最大でも中隊規模に大打撃を与える程度ですが、シュウト様ならば初級魔法でも同程度の威力が出せるのではないですか?」

う~ん。魔力を込める量を増やせば出来そうだけど・・・。

俺がガシュウさんの言葉にそう思いながら考えてると再びルークから声が掛かった。

「考えてる時点で答えが出てるじゃねぇか。」

「・・・。」

「ところでシュウト様、其方の方は何方でしょうか?随分、シュウト様に似てらっしゃる様ですが?」

俺の分身を見て聞いてきたガシュウさんに精霊が作った分身体である事、その必要性を話した。

「なるほど・・・確かにそれならば敵方にもバレないでしょう。」

「ガシュウさんが分からないのであれば問題なさそうですね。それで自分達の作戦なんですが・・・・・」

俺は今朝話し合った内容をガシュウさんに話した。

「それは此方としては助かりますが、シュウト様は大丈夫なのですか?」

「問題ありません。今のルーク達はSランクの魔物であっても1人で楽に倒せるので。」

「ほう。アキトもそうなのですか?」

ガシュウさんはそう言うと心配そうにアキトの方を見た。

「教皇さ・・・御父様、シュウトのお陰でパーティーで戦える様にもなったし、1人でもかなり強くなったんですよ。」

アキトが聖騎士時代の様に教皇と言おうとした瞬間、ガシュウさんが悲しそうな顔をしていたのに気付いたアキトが言い直すとガシュウさんは俺の方を見てきた。

「問題ないですよ。攻略組ではアキトはルークに次ぐ強さですから。実際、Sランクの魔物の攻撃でも無傷でしたし。」

「それは凄い。それだけでもシュウト様のところへ行かせた甲斐があります。」

そう言いながら嬉しそうにガシュウさんがアキトを見るとアキトは少し恥ずかしそうにしながら微笑んで返していた。

「それでは今からダンジョンの位置を特定する為にスキルを発動させます。ただ、もしかしたら向こうに気付かれて、スタンピードを誘発される可能性があるので、気を付ける様に伝えて貰えますか?」

「それならば問題ありません。皆さんには使徒様が何かしらの御力を使われた場合の話もしてありますので。」

「そうなんですか?」

「はい。これまでのシュウト様の行動から何もないとは思っておりませんし、皆さんも使徒様であれば何でも出来ると思っている様なので。」

ガシュウさんがそう言うと後ろに居るほぼ全員が笑っていた。それを見た俺は少し納得出来ないまま、再びガシュウさんに断りを入れて神の瞳を発動させた。

「ガシュウさん、この辺の地図はありますか?」

「此方です。」

ガシュウさんはそう言うと隅の方に置いてあった地図を指さしたので、俺はその地図に印を付けた。

「此処がダンジョンの出入口です。」

「なるほど・・・想定より少しばかりズレがありますので、主力の移動する時間を頂けますか?」

「大丈夫ですよ。自分達は先に後方1kmの地点で待機しておきますね。」

「合図は・・・必要ありませんでしたね。」

「はい。では、お願いします。」

「承知致しました。」

俺達はそう言うと1km後方に転送した。

「移動はどうすんだ?」

「俺とボタンちゃんはシンジに、ルークとサスケはメグミに、アキトとレイはカナエに乗ってくれ。」

「ツバキはどうすんだ?」

「ツバキはトルバ達に乗って一緒に影移動で行ってもらう。」

「なるほど、そういう事か。」

「移動はこれで行くけど問題ないな。」

俺がそう言うと皆んなが頷いたので話を続けた。

「それでさっき神の瞳で確認したんだが、やはり邪の力を有した魔物が何十体も外に居た。」

「強えのか?」

「いや、全てBランクだ。」

「外側にも居るのか?」

「いや、ダンジョン周辺にいるから心配ない。殆どがCランクだな。」

「なら、作戦通りで問題なさそうだな。」

「そうだな。ん?・・・始まったな。行くぞ。」

俺がそう言うと子供達とトルバ達は元の大きさに戻り、予定通りに出発した。

直ぐに前線に到着した俺達は前線で戦ってる人々の迷惑にならない程度に全員で一斉に魔法攻撃を行った。

ズドドドド・・・・・ボカーン!!!

魔法で森の魔物の半分程度を一気に吹き飛ばした。その瞬間、戦っていた兵士や冒険者、組員も魔物も固まり、俺達の姿を見た者達は一斉にウオオオーーー!!!と雄叫びを上げ、魔物は最初は固まって動けないでいたが、周りの雄叫びを聞いて驚きながらも自らの命の危機を感じて森の外へ向けて一斉に逃走し始めた。しかし、森を出る直前に結界にぶつかり、それまでの戦闘でのダメージも相まって息絶えていた。一方、使徒の姿を見て気合いの入った者達は実力を発揮し、快進撃を開始し始めた。

「おぉ、凄い気合いだなぁ。」

「まぁ、元々シュウトの力になりたいって思ってるだろうし、自分達の家族の住む王都や街に近い場所に殲星会のアジトっていうか、邪神の復活を企んでる場所があるって分かってたら気合いが入るだろうよ。」

「ルークの言う通りだな。まぁでも彼等の体力も無限にある訳じゃないからな。ダンジョンに急いでくれ。」

俺がそう言うと子供達は急いでダンジョンに向かった。

「よし、着いたな。作戦通り、お前達は外に居る邪の力を宿した魔物を優先的に倒して行ってくれ。」

「じゃのちからをやどし・・・ようするにジャ・まものだね。」

「邪魔物か、シン坊はセンスあんなぁ。」

「フッ、そうだな。邪魔物を優先して倒して行け!作戦開始!」

「「「「はい!」」」」

「「「おう!」」」

「「「御意!」」」

俺がそう言うと外組の皆んなは散開して行った。

俺は外組の皆んなを見送ると踵を返してダンジョンに向かった。

ダンジョン内は禍々しい感じの沼地という感じだった。すると直ぐにルークが俺の前で敬礼をした。

「使徒様!我々が先行致します!」

ダンジョンに入るとすぐ様ルークが真面目な態度で言ってきたので、それに合わせる様に答える事にした。

「いや、少し待て。皆、耳を塞げ。」

「ハッ!」

俺はルーク達が後ろで控える様に手で指示を出し、耳を塞ぐのを確認すると敵方にわかり易い様にスキルを発動させる事にした。

「エコーロケーション!!!」

ここ数日でエコーロケーションに魔力を込めつつ、神の瞳を発動させると神気の消費が、抑えられるだけではなく誤魔化せるのを発見した俺は全力で行った。するとその爆音に反応した魔物が一斉に向かってきた。

それを感知したルーク達が動き出そうとしたが手で制止すると手を翳した。

「ライトアロー!」

俺は魔力を込めて詠唱すると上空には光の矢というよりも光の槍サイズのライトアローが空を埋め尽くす様に数を展開させると一斉に1階層に居る全ての魔物に向けて放った。

暫くして魔物の消滅を確認すると再び手を翳してから振り下ろし、結界を張った。

「もう普通にしていいぞ。」

「フォースか?」

「結界はな。」

「で、何で結界を張ったんだ?」

「予想通り、俺達を見てたからな。」

「これで見えないのか?」

「あぁ。声も届かないぞ。」

「しっかしすげぇなぁアレ。」

「あぁアレか、演出だよ演出。今から分身と入れ替わって消える際に奴等が逃げ出さないように分身を消すからその為のな。」

「まぁ、アレだけの攻撃を見たら中には逃げようとする奴も居るだろうな。」

「あぁ、そこで転移出来ない様に妨害するけど、使徒がやった様に見せける必要があると思ってな。」

俺はそう言うと分身と服装を入れ替えて結界を消した。

「では、我は奴等が逃げ出さないように行動する故、後は頼む。」

俺はそう分身に言わせると分身を消した。

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