転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第208話 [邪神復活阻止戦 Part2]

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「魔物工場様!大変です!」

慌てふためきながらやってくる者を鬱陶しそうに見ながら魔物工場は返事をした。

「落ち着きなさい。今後の計画を思案中なのですが何です?」

「そ、それが我等のダンジョン周辺の森の周りに王国、教国、冒険者、攻略組の兵士と思われる連合軍、計3,000人以上が取り囲んでいるのです。」

「遂に来ましたか・・・使徒はその中に居るのですか?」

「いえ、今は確認出来ていません。」

「動きはありますか?」

「いえ、取り囲んで何かを設置しているだけです。」

「まだ少し時間は有りそうですねぇ・・・カラミータデビルズを森に放ちなさい。それで使徒の計画も少しは遅れるでしょうし、3,000人、その半分でも始末出来れば、その魂を苦しみを糧に使徒が到着する前にソワレイカ神様に復活、御降臨して頂く事も可能でしょう。」

「ハッ!直ぐに準備致します!」

「私は私でトリプルヘッドサウルスを複製して放つとしましょう。」

魔物工場はそう言うと禍々しい棺に向かって詠唱を始めた。

「ん?・・・何故居ない・・・まさか、奴は死んでいなかったのか?・・・いや、私のペットに食されたのは間違いない・・・まさか、使徒か!」

そう魔物工場が慌てていると先程、準備に向かった者が慌てふためきながら戻ってきた。

「魔物工場様!カラミータデビルズが召喚に応じません!」

その言葉を聞いた魔物工場は再び棺に向かって詠唱をした。

これは・・・使徒に潰されたと考えるのが妥当ですか・・・。

「確かに消滅してますね。」

「如何致しましょうか?」

「そうですね・・・。」

これは出し惜しみしてる場合じゃ無さそうですねぇ。

「今すぐBランクの魔物は全て森に放出しなさい。」

「す、全てですか?それでは折角集めたBランク魔物が・・・。」

「それどころでは無いのが分からないのですか!少しでも時間を稼ぎつつ、連合軍の馬鹿共を贄にしなくては、あの女神の使徒が来てしまいますよ!」

「なっ・・・それではAランクも放出した方が良いのでは?」

「それは致しません。私は最下層に向かいます。貴方達もBランクを放出し次第、最下層に来なさい。」

「まさか、このダンジョンでスタンピードを起こすのですか?」

「そうです。使徒の事です、スタンピードを起こせば、それの対応に追われるでしょうし、使徒は無理でしょうがその他の馬鹿共をソワレイカ神様の贄に出来るでしょう。さすれば幾らあの神の使徒であろうとソワレイカ神様に適うはずがありませんからね。」

「承知致しました。」

魔物工場がそう言うと報告に来た者は再び走り去って行った。

「貴方達まで殺られては贄が足りないかもしれませんしね。」

走り去る者を見ながらそう言うと魔物工場は最下層へ向かった。

「さてと、どれ程の時間が残されているか分かりませんが、急ぎますか。」

魔物工場はそう言うとAランクの魔物を複製し始め、暫くして他の者達がBランクの魔物を放出し終わって帰ってくるとその者らに引き継ぎ、自分はSランクを複製し始めた。

暫くすると最後まで偵察していた部隊まで降りてきた。

「魔物工場様!大変です!戦闘開始直後に使徒が現れました!魔物を迎撃しながらこのダンジョンに直接向かっている様です!」

そう報告を受けた魔物工場はダンジョンマスターの権限で1階層の状況を見る為に壁に投影した。

「とうとう来ましたか・・・。」

魔物工場がそう言った瞬間、使徒により1階層に居た全ての魔物が消滅した。

「な、な、な・・・魔物工場様!た、た、た・・・。」

「慌てない!まだ、1階層です。彼処にはCランクしか居ないのですよ!」

「で、で、ですが!」

「慌てるくらいであればスタンピードを急いで起こせる様に致しなさい!」

「しょ、承知しました!」

これは限界まで複製させたら贄にするしかなさそうですねぇ・・・ん?

「結界?何故・・・次は何をするつもりでしょうか・・・出て来ましたねぇ。」

ん?・・・何処へ・・・。

突然消えた使徒に魔物工場が考えを巡らせているとまた騒ぎ始める者が出てきた。

「使徒が消えたぞ!どういう事だ?まさか此処に!?」

「いや、それならもう来てるだろ?」

「そうか!別のダンジョンへの移動を阻害するつもりなんじゃないか!?」

「それは拙いぞ!・・・魔物工場様!装置が狙われてる可能性があります!」

魔物工場は自身が緊急退避の所為で壊れている事は分かっていたが、無用な混乱を避ける為に調べる振りをした。

「問題なさそうですねぇ・・・一先ずは全階層を警戒しつつ、限界まで複製を続けなさい。」

「承知致しました。」

これでこの者達は最後まで安心するでしょう・・・万が一の場合は逃げられないと知った時の絶望がより良い贄になるでしょう。しかし、一体何処へ・・・・・

「まさか!・・・今のところは大丈夫そうですねぇ。」

「魔物工場様、どうかされましたか?」

「いえ、もしかしたら別のダンジョンに隠してある魔物の討伐に向かったのかと思いましてね。」

「それでは今直ぐ召喚致しますか?」

「いえ、流石に一気にという訳ではないでしょうから限界まで複製してからで良いでしょう。」

「承知致しました。」

魔物工場にそう言われ安心した様子で魔物の複製に勤しむ者達を見ながら不敵な笑みを浮かべながら魔物工場自身もSランクの魔物の複製を行っていた。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


敵方に能力がバレない様にという事で走って最下層に向かっているとルークが声を掛けてきた。

「しっかし、さっきのは凄かったなぁ。」

「そうか?アレなら皆んな出来るだろ?」

「まぁ、出来ねぇ事もねぇけど、あの数を放って全部外さねぇのは流石に無理があるだろ。」

「まぁ、スキルとの併用だから・・・だって使徒様は言ってたぞ。」

「・・・そこまでする必要があるのか?」

「・・・聞こえてる可能性もあるからな。」

「すぅ~~~・・・この程度の魔物しか!居ねぇとは!魔物工場も!大した事ねぇなぁあ!!!・・・・・。」

俺の言葉にルークは大きく息を吸うと魔物工場に対して大音量で暴言を吐きまくった。

暫くして反応が無かったのでルークが再び声を掛けてきた。

「やっぱり聞こえねぇんじゃねぇか?」

「そうみたいだな。ただ俺達が入ったのと1階層の魔物の殲滅を見てたみたいだな。」

「そうなのか?」

「あぁ、殲滅し終わってから様子を見てたけど、かなり慌てた様子で魔物を増やし続けてるからな。」

「それにしてはあまり増えてねぇ気がするんだが?」

「最下層付近に溜めていってるって云えば良いのか、そこに魔物を敷き詰めてるって感じだな。」

俺がそう言うとルークは走りながら考えを巡らせている様子だった。するとサスケが話し掛けてきた。

「師匠、この後のダンジョンはどの様な階層になってるでござるか?」

「10階層までは同じだな。その後は森林が10階層、洞窟みたいなのが5階層、迷路になってるのが、5階層ってとこだけど、その下に更に何も無い階層が5階層在って、そこに魔物を溜めていってる感じだな。」

「かなり特殊なダンジョンでござるなぁ。」

「多分、魔物工場がダンジョンマスターの権限で創った場所じゃないか?その下のマスタールームっぽい場所は居住空間になってるみたいだしな。」

「なるほど・・・それで、邪神を復活させようとしてる場所もそこでござるか?」

「一応、繋がってはいるが、そこから更にしたの方に祭壇の様な場所が在るから多分、そこだな。」

俺とサスケが話をしているた考えが纏まったのか、ルークが話し掛けてきた。

「奴等、此処でもスタンピードを起こすつもりだな。」

「一気に放出する事でか?」

「あぁ、最下層付近で溜めてる魔物のランクにもよるだろうが、まず間違いなくそうだろうな。」

「確かに最下層付近に出してる魔物はAランクとSランク、それまではボス部屋にBランクが数体いるだけで殆どがCランクだな。」

「こんな場所にAランク、Sランクだと!?確定だな!」

「この場合、殲滅してった方が良いのか?」

「沼地と森林だったよな?」

「そうだな。」

「あぁ、それなら今のところ1階層は空だからある程度、見つけた魔物は討伐してくだけで何とかなるはずだ。ただし、今奴等が召喚か何かで増やしてるA、Sランクの魔物は殲滅する必要は有るな。」

「なるほど。じゃあ、Aランク以上は殲滅で、それまでは次の階層の階段の場所を示すから散開して、目に付いた魔物を討伐しながら進むぞ。」

「なら僕は皆んなよりスピードが遅いから出来るだけ真っ直ぐ行くよ。」

「分かった。なら、ルークとサスケは外周を俺はアキトのスピードに合わせて、その周辺を行く様にする方向で。」

「それで良いぜ。」

「承知したでござる。」

俺達はそう言うと沼地、森林ゾーンを爆走し、20階層を一気に踏破した。

「こっからはどうすんだ?」

「沼地と森林を大分討伐したから問題ないなら目的地まで寄り道せずに行きたいんだけど、どうだ?」

「それで良いんじゃないか?まだ奴等は魔物を放出してないんだろ?」

「あぁ、してないな。」

「なら、一気に行くか。」

「そうだな。2人も良いか?」

俺がそう言うと2人が頷いたので、敵方が放出する前に魔物が溜まっている階層に到着する為にスピードを上げて進んで行った。

俺達が洞窟を越え、迷路ゾーンの最後の階層に到着した瞬間、敵方に動きがあった。

「皆んな、Aランクの放出が始まった。」

「魔物はどう動いてんだ?」

「下に降りる階段から一直線に俺達の方へ向かってるな。」

「なら、元々居た魔物はどうだ?」

「下から上がって来た魔物に怯える様にこっちに向かってるな。元々居る魔物を放置しても良いなら纏まってる間に討伐したいな。」

「問題ねぇ、それで行こうぜ。」

ルークがそう言ったので2人を見ると頷いたので、急いで向かう事にした。

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