転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

文字の大きさ
211 / 418

第210話 [邪神復活阻止戦 Part4]

しおりを挟む
「な、何という強さだ。アレが使徒ではなく、ただの配下だというのか・・・。」

魔物工場の周りにいる者の1人がそう言うとその周囲に居た者達から順に騒ぎが大きくなり始めた。

う~ん。想像以上の強さですねぇ。想定よりも早く事を進めないと行けない様です。

「何を慌てているのですか?」

「何をですと!?Aランクの魔物を瞬殺出来る強さなのですよ!?」

「それがどうしましたか?」

「あの強さであれば此処に来るのは時間の問題かと!」

「そうですね。ですが、彼処から下の階層はSランクで埋め尽くされていますし、時間は稼げるでしょ?」

「確かに・・・なるほど、我等が神の御力で逃げるという事ですか。」

「そうです。それに例の使徒も居ない様ですし、Sランクの魔物が倒されてしまったとしても次の階層には最高傑作を最下層には失敗作を置いておきますしね。」

「失敗作!!?それですと我々にも危険が!」

「それでしたら大丈夫でしょう。このマスタールームの仕様も変更しますし、最高傑作が倒された事を引き金に解放しますしね。」

「なるほど、失敗作が解放された時点で転移する訳ですね。」

「そうですね。ところで贄はまだ残っていますか?」

「いえ、前回の使用以降補充が出来ておりませんので。」

なるほど、それでは完全復活して頂く事は難しいでしょうか・・・。

魔物工場がそう考えていると魔物工場が反応がない事に不安を感じた者が再び声を掛けてきた。

「魔物工場様、どうされましたか?」

「いえ、時間を計算していただけですよ。さっ、次の段階へ進みましょう。魔力がギリギリ貴方達は祭壇の方へ先に行ってください。」

「それでは魔物工場様が危険では!?」

「良いのです。私も準備をしたら後を追いますし、私だけでしたらもし現れても逃げるだけなら問題ないので。」

貴方達が殺されては贄が完全に足りなくなってしまいますからね。

魔物工場がそう思っているとその言葉を聞いた者達は感激で涙を流す者もいて、その後は指示通り、全員が祭壇へ降りて行った。

「馬鹿な人達ですね、騙されているとも知らず・・・さて、準備を致しますか。」

魔物工場はそう言うとマスタールームの端末を操作して、最後の準備を行い始めた。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


「やっぱり結構居やがるな。」

「火竜に水竜、土竜とまぁ色んな種類の竜がいますねぇ。」

「それだけじゃないでござるよ。あの大きさと輝きはグレーターミスリルゴーレムではござらんか?」

「おっ、そうだな。」

「ん?ミスリルって事は魔法が効かないのか?」

「そうだな。アレだけのデカさだと殆どの魔法攻撃も効かねぇだろうし、物理も効きにくいんじゃねぇか?」

「なるほどなぁ。なら1回試してみて良いか?」

「シュウトなら問題ねぇ気はするがやってみたら良いんじゃねぇか。」

「じゃあ。フレアビーーーム!」

俺はそう言うと熟練度の高い火魔法で出来る1番威力の有りそうなフレアビームに魔力を出来るだけ込めて放つとグレーターミスリルゴーレムを突き抜け、魔法耐性がかなり高いにも関わらず、一瞬で燃え上がり上半身が消滅してしまった。その上、俺が放ったフレアビームはダンジョンの壁に穴を開けたばかりか、ダンジョンの壁を爆発させて、その周囲に居た竜も数十体倒してしまった。

「シュウト、無茶しすぎだろ。離れてなかったら俺達までダメージ喰らってたぞ。」

「そうでござるよ。拙者は離れてても暑くて暑くて。」

「しかし。流石シュウトだね。今ので半分くらい消し飛んじゃったね。」

「俺も驚いた。効かないって聞いたから久々に思いっきりやったけど、アレだけ凄い威力になるとは思わなかったよ。」

「本気って事か・・・どの位込めたんだ?」

「多分、1億ってとこかな。まだ一気に込めれるとしたらその位だからな。」

「ん、やっぱり外では禁止だな。っていうか、これからは全力で魔力を込める時は早目に言ってくれ。こっちも別の階層に逃げるか、防御魔法で防ぐからな。」

「あ、あぁ・・・悪い。」

「気にすんな。調整が出来ねぇのも元々、俺が普段から全力出すなって言ってたんだしな。それに魔力100億の魔法なんて放たれた日にゃ多分国か世界が滅ぶしな。」

ルークはそう言いながら笑っていたが、俺はそうならない様に自分の迷宮で少しずつ威力を上げていき、許容範囲を調べる事を心に刻んだ。

「さて、彼処さんも動き始めたみてぇだし、いっちょやっか?」

「そうだな。って事で地上はアキトとサスケに任せて先に俺とルークで飛竜を倒してくるから2人は俺達が戻るまで少しでも多く倒しておいてくれ。」

「OK~。」

「承知したでござる。」

そう言うと俺達は一斉に行動を開始した。

魔物は俺の最初の攻撃で真ん中に居たグレーターミスリルゴーレムを攻撃した所為で2つに分かれていた事もあって俺達も二手に分かれて、ルークは先程上で見せた攻撃では竜を短時間で倒すのは不可能と感じたのか迷宮移動で竜の更に上空へと移動し、全力の攻撃で一体一体確実に討伐していった。

俺はというと龍化を使って飛ぶと神の瞳で1体ずつの弱点を探り、その弱点に合わせた魔法、もしくは物理攻撃を加えていき、次々と討伐していった。

「俺の担当は終わったな。・・・ルークの方もあと少しっぽいからアキトの方を手伝うか。」

俺はそう言うとアキトの攻撃範囲外から嫌がらせの様な攻撃をしている土竜に向かって突撃して行った。

暫くするとルークの方も終わった様でサスケの方に向かい、最後の1体は全員で串刺しにして倒した。

「次は1体だけど、かなり大きいなぁ。」

「そんなにデカいのか?」

「あぁ、階層自体は此処と広さは変わらないけど、階層の4分の1は有るぞ。多分階層移動は出来ないだろうな。無視して先に進むか?」

「いや、それはねぇな。」

「何でだ?」

「今いる階層にも届く程の魔力だ。放っておくと、このダンジョンを急激に成長させるかもしれねぇからな。」

「そうなのか?」

「以前、別のCランクダンジョンに変異種が現れた時に対応が出来なくて1ヶ月ぐらい放置した事が数件有ったんだが、その全てでワンランク以上、上がったんだ。」

「何で放置したんだ?」

「変異種が現れた場合、軍で攻略するか、調査、討伐にAランク以上の冒険者パーティーで行なう決まりが有るんだが、その所為で放置するしかなかったんだ。」

「なるほど、強さが分からなかったら死者を増やすだけって事か。」

「そういう事だ。俺達の攻略組でもその規定は組み込んでるぞ。」

「それは大事だな。」

「あぁ、ただ俺達には暗部を創ってるからな。其奴らにはランクに関係無く調査だけはしてもらうけどな。」

「危険じゃないのか?」

「大丈夫だろ。戦闘スキルは無くても潜入調査のスキルが高けりゃ見つからねぇからな。」

「そうなのか?」

「魔物ならな。生者の気配に寄ってくるアンデッド系でも鼻が利く魔物、気配察知能力が高い魔物でも気付かねぇレベルに仕上げるって言ってたからな。」

「凄いな。けど魔物ならっていうのは?」

「バト爺が気配を消してもお前は分かるだろ。」

「あぁ。」

「そういう事だ。バト爺は暗部が必要なスキルをカンストしてるからな。気付かせずに何処にでも行けるのにシュウトに気付かれるから悔しかったみたいでな。日々精進とか言って空いた時間に修練してるみたいでな。今では現役だった頃よりも上手くなったって、この前言ってたな。」

「なるほどなぁ。」

「なるほどなぁじゃねぇよ。その所為で俺達まで驚かされるんだぞ。」

「そう言われてもなぁ。」

「まぁ良いや。そんなバト爺に鍛えられてる奴等が調査するから問題ねぇ。」

「なるほどな。まぁとりあえずは下の魔物は討伐って事で良いな。」

「そうだな。それで、何が居るか分かるのか?」

「新造魔獣キマイラオロチって奴だな。名前の割りに頭は7つしかないけどな。」

「知ってるのか?」

「前世で八岐大蛇っていう魔物?の話があるんだけど、それは頭と尻尾が8つずつ有る大蛇なんだよ。それに似てるんだ。」

「新造って事は造られた魔物って事か。」

「多分、魔物工場が前世の記憶を元に造ったんだと思うぞ。」

「どんな攻撃をしてくるんだ?」

「さぁ。」

「さぁ?分からないのか?」

「水神様って話もあったけど、戦闘シーンは覚えてないなぁ。倒す時も酒で酔わせて切り刻んで倒すとしか載ってなかったと思うし。」

「何だその卑怯なやり方は?」

「それだけ巨大だったんだろ。魔法も無いし、剣1本だったみたいだしな。」

「なら仕方ねぇのか?っ事は下にいる奴も水属性の攻撃をしてくるって事か?」

「いや、ただ似せてるだけみたいだからな下に居るのは全属性だぞ。それに再生能力もあるみたいだしな。」

「核になる魔石を壊すとかか?」

「まぁ確かにそうするんだが、首の付け根にそれぞれ魔石があってそれを壊しても胴体に蓄えた魔石が換わりに根元の魔石を再生させるんだよ。」

「じゃあどうすんだよ。」

「一応、方法としては潰した魔石が再生される前に他の首元に有る魔石を全部潰した上で胴体の魔石も壊すと良いらしい。」

「先に胴体じゃダメなのか?」

「胴体の方の魔石は常に移動してるみたいだし、胴体自体が魔石の元で出来てるからあまり意味は無いらしい。」

「なるほどな。後他に何かあるか?」

「そうだなぁ。牙と尻尾の棘に猛毒が有って、魔法以外に殆どの物を溶かす溶解液を吐くみたいだな。後は殆どの魔法耐性を持ってるな。」

「無効化じゃねぇんだな。」

「違うな。」

「なら問題ねぇだろ。シュウト程の威力は出せねぇけどな。」

「そうだね。それに魔法じゃないと倒せないって訳じゃないでしょ。」

「あぁ、精神や肉体の異常耐性はあるだけだしな。」

「無効化は無いでござるか?」

「無いな。」

「何か中途半端な魔物でござるなぁ。」

「造る上で出来なかったんじゃないか?」

「造る上で無効化と何かが相殺した感じって事でござるか。」

「多分な。さっきの竜も火なら火、水なら水の無効化と各属性の威力増大(極大)は有ったからな。」

「それも無いでござるか?」

「魔力はその分有るみたいだけどな。」

「それって良いのでござるか?」

「良いんじゃないか?それだけ再生能力に長けてて倒し方が普通なら分からないだろうしな。」

「確かに普通なら手詰まりでござるな。」

「とりあえず、行くか。」

俺がそう言うと全員が頷いたので俺達は階層を降りて行った。

しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

最強超人は異世界にてスマホを使う

萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。 そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた―― 「……いや草」

私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~

Ss侍
ファンタジー
 "私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。  動けない、何もできない、そもそも身体がない。  自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。 ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。  それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!

武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!

Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。 裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、 剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。 与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。 兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。 「ならば、この世界そのものを買い叩く」 漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。 冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力―― すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。 弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。 交渉は戦争、戦争は経営。 数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。 やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、 世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。 これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。 奪うのではない。支配するのでもない。 価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける―― 救済か、支配か。正義か、合理か。 その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。 異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。 「この世界には、村があり、町があり、国家がある。 ――全部まとめて、俺が買い叩く」

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜

namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。 かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。 無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。 前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。 アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。 「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」 家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。 立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。 これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

処理中です...