転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

文字の大きさ
235 / 418

第234話 [祝い事。]

しおりを挟む
ルークに呼び止められた俺が振り返るとルークがスノーボードの板の様な物を持っていた。

「ん?なんだ?」

「コレに乗ってけ。」

「コレに乗る?」

「あぁ、この空間限定だがシュウトの飛行魔道具と同じ様に飛び回れるから使ってくれ。」

「ん?動力とか着いてないぞ?」

「この空間の魔力と位置情報で動く様になってるから心配すんな。ちなみに上に行く時はその場でジャンプする様に動けば上昇するからな。あっ、勢いをつけ過ぎると天井にぶつかるかもしんねぇから気を付けろよ。」

「後は体重移動か?」

「そうだな。ちなみに俺にはよく分かんねぇけど、アキトが言うにはスノボの感覚でやれば問題ないって事らしいぞ。」

「なるほどな。コレで移動なら楽そうだな。」

俺はそう言って受け取ると直ぐに乗って移動しようとするとルークが話し掛けてきた。

「とりあえず全員日常生活に問題は無いんだが、明日は親父に話すのは良いけど夜に祝うとかは待ってくれないか?」

「別に良いけど、明日言ったとしても皆んな直ぐには来れないんじゃないのか?」

「そうか?お前が迎えに行くんだろ?」

「そうだな。色々説明しないといけないし。」

「それなら明日には皆んな行動に移ると思うぞ。」

「そうなのか?」

「眷属になるって事はそれだけ一大事って事だ。」

「分かった。とりあえずリーグさんに祝いの件は明後日ぐらいにって事で話しておくよ。」

「おう。その方向で頼む。俺の方も夜までに明日は準備しとくからよ。」

「準備?」

「お前の誕生日パーティーだよ。」

「え!?」

「逃げるなよ。」
 
「分かってるって、ここまでの家を用意して貰ったのに逃げないよ。」

「なら良い。じゃあ明日な。」

ルークはそう言うと飛行ボードに乗って自分の部屋が有るだろう方へ飛んでいった。俺も明日に向けて寝る為に飛行ボードに乗って帰った。ちなみに飛行ボードが楽しくて帰るのが遅くなり、子供達に責められてしまった。

翌朝、俺はリーグさんの下へ行き、皆んなの状況とルークと決めた事を話し、その後は他の親御さんに話をする為に動き、全て終わるまでには夕方まで掛かった。

「しかし、ルークの言う通りだったなぁ。」

「だろ。皆んな直ぐにでも祝いたいってなってただろ?」

俺が神殿前でそう呟くと声がしたので振り向くとルークが立っていた。

「そうだな。」

「まぁ、今呼びに来た訳じゃねぇみてぇだな。」

「一応、皆んな明日って事になったからな。明日は皆んなでリーグさんの城へ行くぞ。」

「おう。なら、それは皆んなに俺から伝えとくな。皆んな待ってるからそろそろ行くぞ。」

「待たせたか?」

「いや、準備もあったしな。とりあえず俺の担当は終わったから迎えに来ただけだ。」

そう言われた俺はルークの後に着いていき、神殿内に入っていった。

暫く歩くと食堂の前に到着するとルークが中に入る様に促してきたので俺は扉を開いて中に入っていった。

パン!パパン!パン!

「「「「「「お誕生日おめでとう(ございます)!」」」」」」

おぉ、この世界にもクラッカーみたいな物があるのか。

俺は驚きと嬉しさ、それに恥ずかしい気持ちになって頭を掻いているとルークが背中を叩いて声を掛けてきた。

「恥ずかしがってんじゃねぇよ。何か言う事があるだろ?」

「あっ、皆んなありがとう。」

俺がそう言うと皆んなに拍手され、バトに案内されるがままに席に着いた。

その後、豪華な食事をしながら歓談していると声を掛けられた。

「シュウト様、改めておめでとうございます。」

「やっぱりハロルドさんもアレの建設に協力してくれたんですね。ありがとうございます。」

俺がそうハロルドさんに話し掛けるとレイが声を掛けてきた。

「此処じゃ全部は揃わなかったからね。足りない物は師匠に頼んだんだよ。」

「なるほどな。」

「それにもう1つあの家を建てるのに必要な人も師匠に頼んだんだよ。」

「必要な人?あっ、もしかして・・・あっ!やっぱりリョウマか!久しぶりだなぁ。」

「やはりバレたでござるか。」

「そりゃ分かるだろ。俺のアイテムボックス改に入ってあれだけの建築が出来るのはお前しかいないだろ。」

「難しい部分も有ったでござるが挑戦出来て良かったでござるよ。それでどうでござった?」

「これ以上無いくらい最高だったぞ。特に風呂屋は理想通りだったし、寝室は部屋から出たくなくなるくらい良かった。」

「風呂屋は共同で造ったでござるが、寝室には今出来る技術を全て使って拘り抜いたから喜んでもらえて良かったでござるよ。」

俺達はその後、夜遅くまでパーティーを楽しんだ。

翌朝、予定よりも少し寝坊してしまった俺は焦ってリーグさんの下へと転送した。

「遅れてすいません!」

「ん?そんなに慌ててどうしたのじゃ?」

「いや、もう少し早く来る予定でしたので。」

「そうなのか?まあ良い。それで今から迎えに行って貰えるのかのぅ?」

「そのつもりですが、何処に転送したら良いですか?」

俺がそう聞くと隣りに居たセドさんが話し掛けてきた。

「シュウト様、それでしたら今から御案内する部屋にお願い致します。」

「分かりました。」

「では此方へ。」

「シュウト殿、皆の事宜しくのぅ。」

「はい。」

俺はそう言うとセドさんに着いていき、これから転送で使う部屋に来た。

「ひ、広いですね。」

案内された部屋は自分の家の宴会場の倍以上ある部屋だった。

「そうですね。此処は国外からの王侯貴族などの要人方を饗す為の部屋でございますので300人程の規模のパーティーも可能でございます。」

「さ、300人ですか・・・凄いですね。」

「そうでしょうか?貴族のパーティーであればもう少し小さいかもしれませんが此処は王城ですので、この位の規模は普通でございますよ。」

「なるほど・・・。」

「しかもこの部屋は結界を張る事が出来、王家の者しか入れない部屋に繋がっておりますので、貴族であろうとも許可なき者は近づく事も出来ません。」

「だから此処にしたという事ですか。」

「はい。ですので気兼ねなく転送して下さい。」

「分かりました。では行ってきます。」

俺はそう言うとレイの祖父で公爵のアノスさんとサラサさん、ドラウの父のトールキンさん、ニップルの父のドランさんを迎えに行った。

予想通り、皆さんを迎えに行くと大歓迎されてそれぞれでかなり時間が掛かってしまったが、無事昼過ぎには到着する事が出来た。

「じゃあ自分はこれで。」

「シュウト殿、夜の祝賀会にはシュウト殿も参加して貰えるかの?」

「え?自分もですか?」

「そうじゃ、当たり前じゃろう。何せ息子達の主じゃからのぅ。」

「・・・分かりました。」

「後そうじゃ、他の眷属の皆も連れて参れ。」

「え?他の皆んなもですか?」

「そうじゃ、今はシュウト殿の家臣じゃろうが元々は余の民じゃからのぅ。一緒に祝ってやりたいのじゃ。」

「分かりました。全員で来させてもらいます。」

「うむ。」

リーグさんはそう言うと満足そうな表情をしていた。

「そういえばシュウト殿。」

「何ですか?」

「もうそろそろシュウト殿の国名は決まったのかのぅ?世間的には使徒様の国としか知られておらんし、普通は国王の名字を国名にする事が多いがそれも使徒という事を隠しておるゆえ、違う名を国名にする必要があるじゃろうしのぅ。」

「一応、候補は決まってるんでこの後皆んなで集まった時にでも相談して決めてきますね。」

「うむ。楽しみにしておるぞ。」

「では失礼します。」

俺はそう言うと神殿前へと戻り、リーグさんに言われた事を皆んなを集めて話した。

「なるほど、親父らしいな。多分全員の顔を見ておきたいってぇのもあるんだと思うが皆んなもそれで良いか?」

ルークがそう言うと皆んなは頷いて返した。

「そうか。ところでやっと決まったのか?」

「一応幾つかは決めたけど最終判断は皆んなでしようかなって思ってな。」

「まぁ、シュウトが決めればそれで良いと思うがそう言うなら幾つか有るんだろ?」

「あぁそれなら・・・・・」

ルークの質問に幾つかの名前と名前の意味を伝えていくと満場一致で1つの名前に決まった。

「じゃあそれで良いんだな。」

俺がそう言うと全員が頷き、リーグさんの所へ行く時間になったので全員で移動した。

俺達が会場に着くと溢れんばかりの歓声と拍手で迎えられ、拍手が鳴り止まるとリーグさんがグラスを持ち上げた。

「皆には余の息子ならびに多くの者が使徒様の眷属になった事を小規模ながら祝う為に集まって貰ったが今日はもう1つシュウト殿から更に発表される事が有る。」

リーグさんはそう言いながら俺に合図を送ってきた。

「ん゛ん゛っ、えぇと先ずは仲間が自分の眷属になった事にこれほど喜んで貰えた事、嬉しく思います。そんな中、発表するのは些か場違いな気はしますが、自分が頂いた土地の国名を発表したいと思います。」

俺がそう言うと最初はザワザワしていたが、直ぐに治まり、国名を知っている自分達以外の全員が聞き逃すまいとでもいうくらい真剣な目で俺の方を見てきた。

え?国名ってそんなに大事だったの?

俺がそう思って固まっているとリーグさんに咳払いをされたので我に返って話し始めた。

「ふぅ~、すいません。では発表します。・・・自分達の国の名はフォスエスペランサ、前世の言葉で希望、光という言葉を合わせて、希望の光という意味を持った国名にしようと思います。」

俺がそう言うと話を聞いた全員が「おぉ~」と感心している様だった。するとリーグさんが声を掛けてきた。

「希望の光か、良い名前じゃ。」

「はい。志は高く持てっていうのが家訓なので。高過ぎるかもしれませんが、自分を含めた国民というか、攻略組のメンバーが世界の希望の光に成れる様にと願いも込めて付けました。」

「うむ。シュウト殿がそう望むのであれば、遠からず叶う事になるじゃろうな。では、シュウト殿の国名が決まった事も含めて祝おうではないか!」

リーグさんはそう言うとグラスを掲げ、祝いの言葉を告げると祝賀会が始まり、それぞれ喜び合っていた。
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

最強超人は異世界にてスマホを使う

萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。 そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた―― 「……いや草」

私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~

Ss侍
ファンタジー
 "私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。  動けない、何もできない、そもそも身体がない。  自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。 ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。  それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!

武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!

Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。 裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、 剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。 与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。 兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。 「ならば、この世界そのものを買い叩く」 漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。 冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力―― すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。 弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。 交渉は戦争、戦争は経営。 数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。 やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、 世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。 これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。 奪うのではない。支配するのでもない。 価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける―― 救済か、支配か。正義か、合理か。 その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。 異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。 「この世界には、村があり、町があり、国家がある。 ――全部まとめて、俺が買い叩く」

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜

namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。 かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。 無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。 前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。 アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。 「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」 家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。 立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。 これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

処理中です...