237 / 418
第236話 [港町ポルトゥス。]
しおりを挟む
俺はハロルドさんとアキトの話で少し気になった事があったのでアキトに直接聞く事にした。
「なぁアキト、お前って乗り物が苦手なのか?」
「そうじゃないよ。シュウトに会う前は僕が乗ると何故か戦闘出来ないのに魔物とのエンカウント率が高くてね。」
「戦闘が出来・・・あぁ、そういう事か。」
「そ。壊しちゃうからね。だからそうなっても良いように陸路を使うようにしてたんだよ。」
「なるほどなぁ、でもそうすると海や川を渡らないと駄目な時はどうしてたんだ?」
「その時は1人でも大丈夫な様に短距離なら小型船を使うし、遠ければ大型船の後方に小型船を繋いでもらって戦闘になったら切り離してもらう感じかな。」
「・・・大変だったんだな。」
「まぁね。って言ってもそういう体質っていうのも︎分かって貰えてたから遠方へ行ったのは数回だけだよ。」
「それでもかなり時間が掛かりそうだな。」
「まぁね。けどそのお陰でこの世界には無いバイクの魔道具も造って貰えたから気にしてないっていうと嘘になるけどバイクを自由に乗り回せるから良かったのかな。」
「前世でもバイクオタクだ・・・ん?バイクがあるのか?」
「あるよ。見せようか?」
「おう。」
俺がそう言うとアキトは自身のアイテムボックスからバイクを取り出した。
「おっ、ハーレータイプか。」
「そうだね。整地された場所なんて殆ど無いし、レース仕様のバイクだと長距離は疲れるからね。」
「なるほどな。・・・けどこれまで見た事無かったのは何でなんだ?」
「それはこのバイクは僕の魔力で直接込めないと動かないからね。」
「魔石とかは?」
「無理みたいだよ。動力部分は父さんが遺跡から発掘した一点物だからね。」
「あぁリーグさんと遺跡を探索するのが趣味って言ってたっけ。」
「父さんは昔からって言ってたけど一時、教皇のお勤めも放置して探してくれてたみたいだからね。まぁ父さん本人はそんな事、一言も言わないけどね。」
「優しい人だもんな。」
「あぁ、僕にとっては教皇っていうより、自慢の父親だよ。」
そんな話をしているとハロルドさんが微笑ましいものを見る様な顔をしながら近付いてきた。
「もしやそのバイクという魔道具を船に取り付けて進めるのですか?」
「あっ、分かりますか。といってもこのバイクの魔導エンジンを付け替えてるだけなんですけどね。」
「やはりそうなのですね。」
「ハロルドさん、やはりとは?」
「はい。恐らくというか、確実にアキト様がバイクという物や小型船を乗っている姿を見た者の報告があり、我々が移動の際に乗る魔物で最速の地竜種よりも速く、高速魔道船舶よりも速く動く物があるという事で、我々でも研究している物でしたので。」
「という事はこの世界にもバイクが有るんですか?」
「いえ、まだ実用には程遠い物ですので。」
「そうなんですか・・・。」
俺が残念そうな顔でそう言ったのを察したハロルドさんは微笑みながら話し掛けてきた。
「シュウト様とドラウプニル様のお陰で研究も進むと思いますので、運用出来る段階になり次第、お見せ致しましょうか?」
「えっ!?良いんですか?」
「はい、勿論で御座います。あれでしたらアキト様も御一緒にどうぞ。」
「はい。喜んで。」
「ではその代わりに実際に乗っているアキト様には、どういう形状が良いとか色々とアドバイスを頂けると有難いのですが、如何でしょうか?」
「それは勿論。僕の方からもお願いしたいぐらいです。」
「それは良かったです。では、時間も有限にございますのでポルトゥスに向かいませんか?」
「あっ、そうですね。」
俺はそう言うとポルトゥス近くの人気の無い山道へ転送した。
「ハロルドさん、審査が有るのなら此処からは歩きますか?」
「そうですね。ですが此処からであれば馬車が御座いますので其方に乗って入りましょう。」
「え?マジックバッグには生き物は入らないんじゃ?」
俺がそう言うとハロルドさんは笑顔でマジックバッグから如何にも頑丈そうな鋼鉄の馬車とその馬車に合う造り物の馬を取り出した。
「何か凄いですね。戦争でもするんですか?」
「ホッホッホッホッ、違いますよ。先程も申した通り、アキト様が使用しているバイクを研究している際に出来た副産物に御座います。」
「というとこの馬も魔導エンジンで動いてるんですか?」
「副産物ですので魔導エンジンとは性能が掛け離れており、二基搭載しないと真っ直ぐ走らず、付け替えも出来ません。その上走るスピードも普通の馬車と変わらず、普通の馬車とは違い、干し草と水では無くCランクの魔石が必要なので、その経費は10倍以上なので殆ど売れませんけど、1部の好事家や危険地帯を通る豪商相手に販売しております。」
「なるほど、という事は宣伝も兼ねて普段は乗っているという事ですか?」
「はい。最近販売を開始しましたので普段はこの馬車を使用しております。」
俺達はそんな話をしながら馬車に乗り込むと直ぐにポルトゥスに向けて発進した。
暫くすると再びアキトから声が掛かった。
「他の馬車にも乗った事はありますけど、コレは殆ど揺れないんですね。」
「アキト様もお気付きになられましたか。そうなのです!この馬車にはシュウト様からお教え頂いたサスペンションを最適な位置にくる様に何度も実験し、更にはこれもまたシュウト様にお教え頂いたタイヤをこの馬車に合う様にこれまた何度も実験した結果出来上がった商品で商会の高級馬車以上のこだわりを詰め込んだ馬車となっており、内装に関しましては・・・・・」
馬車の揺れ具合にアキトがハロルドさんに質問するとハロルドさんは嬉嬉として話を続けようとするのを前で御者をしていたセバスさんが咳払いをして止めていた。
「しかしシュウト、そんな事まで覚えてるのか?」
「あぁ、前に言った通り大切な人の事以外はな。実際に再び会った子供達の事は前世の顔以外は思い出したけど嫁の事は未だに思い出せないんだ。」
「会った事で封印されてる思い出が解除された感じなのかなぁ?」
「多分、そうだろうな。」
「じゃあ会えば分かるって事か。」
「あぁ、それまで思い出せないのは悲しいけど、そう思う事にしてるよ。」
「かなり溺愛してたもんね。」
「多分な。」
「あっ、それなら後でバイクを見てくれない?」
「どうしたんだ?」
「何となくで造ってあるから何か違和感が有るんだよ。」
「ガソリンで動いてないからって事だけじゃなくてか?」
「うん。電気のも乗ってたからそれとも違うんだよ。」
「分かった。後でな。っていうか、それって俺も乗れるのか?」
「大丈夫、かなりの魔力量が必要なだけだから。あっ、でもシュウトの場合かなり魔力を抑えてね。」
「あぁ、壊れるかもって事か。」
「それもあるけど眷属に成ってから乗った感触だとシュウトが普通に魔力を込めたら恐ろしいスピードになるだろうからね。」
「あぁ、そっちか。まぁ分かった。とりあえず魔力を抑えながらみてみるよ。」
「お願いね。」
俺達がそう話しているとポルトゥスに入る門まで到着したが、周りが止められているにも関わらず俺達は素通りして中に入る事が出来た。
「あれ?素通りして良かったんですか?」
「問題ありません。事前に此処を管理している者には連絡を入れてありますし、この馬車には攻略組というか、フォスエスペランサ国の紋章が掲げられており、尚且つセバスが先だって門兵に通信しましたので。」
「あぁ、それだけしてくれてたお陰で素通り出来たんですね。」
「その通りで御座います。有り得ない事で御座いますが例え情報が漏れ、偽装して門を潜ろうとしても止められる様にしております。」
「へぇ~使徒様の名を騙る様な罰当たりも居るんだぁ。」
「アキト、まぁ、人の名を騙って騙すのは悪いとは思うけど、俺の名を騙るってそこまで罰当たりなのか?」
「シュウト様、当たり前で御座います。ハッキリ申しまして神をも畏れぬ行為としか思えませぬ。しかし、世の中には頭の回らない馬鹿や神様を敵視しておる者も居るのが実情、油断はできませんので、今回の様な方策も必要なので御座います。」
「なるほど、そういうものですか。」
「はい。そういうものです。」
俺達がそう話しているとセバスさんから声が掛かった。
「ハロルド様、シュウト様、アキト様、そろそろ着きますので下車の準備をお願い致します。」
「あっ、はい。」
俺はそう答えると外の様子を確認した。すると巨大な飛行船が何隻も浮いた状態で停められていた。
「わぁ~凄いですねぇ。だけど町に入るまではアレだけの大きさなのに見えませんでしたね。」
「それは当然で御座います。見えておれば地上からの撃墜も考えられますので四方からは見えない様な町の作りになっていますので。」
「確かにそれは危険ですね。それで自分達もアレに乗るんですか?」
「いえ、あの様な物には乗りません。」
「じゃあ・・・。」
俺がハロルドさんに質問しようとすると馬車が停車した。
「我々のドックに着きましたね。では、実際見て頂いた方が早いと思いますので、降りませんか?」
「分かりました。」
ハロルドさんにそう促されて馬車を降りるとそこには飛行船というよりもザ・ファンタジーって思える様な飛空艇がそこには在った。
「・・・飛空艇?」
「ご存知でしたか。」
「いや、実際に実物を見るのは初めてです。」
「そうですか。では此方に。」
ハロルドさんにそう促されて乗り込むと中は広く豪華な造りになっていた。
「此方は飛行船とは違い、魔道具の力のみで動く様になっており、そのスピードもこれから向かうエンポリアー国まで飛行船で1ヶ月は掛かるのに対し、この飛空艇ドラグーンは最速で3日間で到着出来る仕様になっており、その辺の飛竜よりも速く到着する事が出来ます。」
「凄いですねぇ。」
俺がそう関心しているとアキトが声を掛けてきた。
「ハロルドさん、コレってシュナイダー王国の王家所有の物と同じですか?」
「確かに王家の飛空艇は私共で販売した物ですので、似てはいますが、此方はフォスエスペランサ国の国王で在られるシュウト様の物で御座います。」
「え!?」
「なぁアキト、お前って乗り物が苦手なのか?」
「そうじゃないよ。シュウトに会う前は僕が乗ると何故か戦闘出来ないのに魔物とのエンカウント率が高くてね。」
「戦闘が出来・・・あぁ、そういう事か。」
「そ。壊しちゃうからね。だからそうなっても良いように陸路を使うようにしてたんだよ。」
「なるほどなぁ、でもそうすると海や川を渡らないと駄目な時はどうしてたんだ?」
「その時は1人でも大丈夫な様に短距離なら小型船を使うし、遠ければ大型船の後方に小型船を繋いでもらって戦闘になったら切り離してもらう感じかな。」
「・・・大変だったんだな。」
「まぁね。って言ってもそういう体質っていうのも︎分かって貰えてたから遠方へ行ったのは数回だけだよ。」
「それでもかなり時間が掛かりそうだな。」
「まぁね。けどそのお陰でこの世界には無いバイクの魔道具も造って貰えたから気にしてないっていうと嘘になるけどバイクを自由に乗り回せるから良かったのかな。」
「前世でもバイクオタクだ・・・ん?バイクがあるのか?」
「あるよ。見せようか?」
「おう。」
俺がそう言うとアキトは自身のアイテムボックスからバイクを取り出した。
「おっ、ハーレータイプか。」
「そうだね。整地された場所なんて殆ど無いし、レース仕様のバイクだと長距離は疲れるからね。」
「なるほどな。・・・けどこれまで見た事無かったのは何でなんだ?」
「それはこのバイクは僕の魔力で直接込めないと動かないからね。」
「魔石とかは?」
「無理みたいだよ。動力部分は父さんが遺跡から発掘した一点物だからね。」
「あぁリーグさんと遺跡を探索するのが趣味って言ってたっけ。」
「父さんは昔からって言ってたけど一時、教皇のお勤めも放置して探してくれてたみたいだからね。まぁ父さん本人はそんな事、一言も言わないけどね。」
「優しい人だもんな。」
「あぁ、僕にとっては教皇っていうより、自慢の父親だよ。」
そんな話をしているとハロルドさんが微笑ましいものを見る様な顔をしながら近付いてきた。
「もしやそのバイクという魔道具を船に取り付けて進めるのですか?」
「あっ、分かりますか。といってもこのバイクの魔導エンジンを付け替えてるだけなんですけどね。」
「やはりそうなのですね。」
「ハロルドさん、やはりとは?」
「はい。恐らくというか、確実にアキト様がバイクという物や小型船を乗っている姿を見た者の報告があり、我々が移動の際に乗る魔物で最速の地竜種よりも速く、高速魔道船舶よりも速く動く物があるという事で、我々でも研究している物でしたので。」
「という事はこの世界にもバイクが有るんですか?」
「いえ、まだ実用には程遠い物ですので。」
「そうなんですか・・・。」
俺が残念そうな顔でそう言ったのを察したハロルドさんは微笑みながら話し掛けてきた。
「シュウト様とドラウプニル様のお陰で研究も進むと思いますので、運用出来る段階になり次第、お見せ致しましょうか?」
「えっ!?良いんですか?」
「はい、勿論で御座います。あれでしたらアキト様も御一緒にどうぞ。」
「はい。喜んで。」
「ではその代わりに実際に乗っているアキト様には、どういう形状が良いとか色々とアドバイスを頂けると有難いのですが、如何でしょうか?」
「それは勿論。僕の方からもお願いしたいぐらいです。」
「それは良かったです。では、時間も有限にございますのでポルトゥスに向かいませんか?」
「あっ、そうですね。」
俺はそう言うとポルトゥス近くの人気の無い山道へ転送した。
「ハロルドさん、審査が有るのなら此処からは歩きますか?」
「そうですね。ですが此処からであれば馬車が御座いますので其方に乗って入りましょう。」
「え?マジックバッグには生き物は入らないんじゃ?」
俺がそう言うとハロルドさんは笑顔でマジックバッグから如何にも頑丈そうな鋼鉄の馬車とその馬車に合う造り物の馬を取り出した。
「何か凄いですね。戦争でもするんですか?」
「ホッホッホッホッ、違いますよ。先程も申した通り、アキト様が使用しているバイクを研究している際に出来た副産物に御座います。」
「というとこの馬も魔導エンジンで動いてるんですか?」
「副産物ですので魔導エンジンとは性能が掛け離れており、二基搭載しないと真っ直ぐ走らず、付け替えも出来ません。その上走るスピードも普通の馬車と変わらず、普通の馬車とは違い、干し草と水では無くCランクの魔石が必要なので、その経費は10倍以上なので殆ど売れませんけど、1部の好事家や危険地帯を通る豪商相手に販売しております。」
「なるほど、という事は宣伝も兼ねて普段は乗っているという事ですか?」
「はい。最近販売を開始しましたので普段はこの馬車を使用しております。」
俺達はそんな話をしながら馬車に乗り込むと直ぐにポルトゥスに向けて発進した。
暫くすると再びアキトから声が掛かった。
「他の馬車にも乗った事はありますけど、コレは殆ど揺れないんですね。」
「アキト様もお気付きになられましたか。そうなのです!この馬車にはシュウト様からお教え頂いたサスペンションを最適な位置にくる様に何度も実験し、更にはこれもまたシュウト様にお教え頂いたタイヤをこの馬車に合う様にこれまた何度も実験した結果出来上がった商品で商会の高級馬車以上のこだわりを詰め込んだ馬車となっており、内装に関しましては・・・・・」
馬車の揺れ具合にアキトがハロルドさんに質問するとハロルドさんは嬉嬉として話を続けようとするのを前で御者をしていたセバスさんが咳払いをして止めていた。
「しかしシュウト、そんな事まで覚えてるのか?」
「あぁ、前に言った通り大切な人の事以外はな。実際に再び会った子供達の事は前世の顔以外は思い出したけど嫁の事は未だに思い出せないんだ。」
「会った事で封印されてる思い出が解除された感じなのかなぁ?」
「多分、そうだろうな。」
「じゃあ会えば分かるって事か。」
「あぁ、それまで思い出せないのは悲しいけど、そう思う事にしてるよ。」
「かなり溺愛してたもんね。」
「多分な。」
「あっ、それなら後でバイクを見てくれない?」
「どうしたんだ?」
「何となくで造ってあるから何か違和感が有るんだよ。」
「ガソリンで動いてないからって事だけじゃなくてか?」
「うん。電気のも乗ってたからそれとも違うんだよ。」
「分かった。後でな。っていうか、それって俺も乗れるのか?」
「大丈夫、かなりの魔力量が必要なだけだから。あっ、でもシュウトの場合かなり魔力を抑えてね。」
「あぁ、壊れるかもって事か。」
「それもあるけど眷属に成ってから乗った感触だとシュウトが普通に魔力を込めたら恐ろしいスピードになるだろうからね。」
「あぁ、そっちか。まぁ分かった。とりあえず魔力を抑えながらみてみるよ。」
「お願いね。」
俺達がそう話しているとポルトゥスに入る門まで到着したが、周りが止められているにも関わらず俺達は素通りして中に入る事が出来た。
「あれ?素通りして良かったんですか?」
「問題ありません。事前に此処を管理している者には連絡を入れてありますし、この馬車には攻略組というか、フォスエスペランサ国の紋章が掲げられており、尚且つセバスが先だって門兵に通信しましたので。」
「あぁ、それだけしてくれてたお陰で素通り出来たんですね。」
「その通りで御座います。有り得ない事で御座いますが例え情報が漏れ、偽装して門を潜ろうとしても止められる様にしております。」
「へぇ~使徒様の名を騙る様な罰当たりも居るんだぁ。」
「アキト、まぁ、人の名を騙って騙すのは悪いとは思うけど、俺の名を騙るってそこまで罰当たりなのか?」
「シュウト様、当たり前で御座います。ハッキリ申しまして神をも畏れぬ行為としか思えませぬ。しかし、世の中には頭の回らない馬鹿や神様を敵視しておる者も居るのが実情、油断はできませんので、今回の様な方策も必要なので御座います。」
「なるほど、そういうものですか。」
「はい。そういうものです。」
俺達がそう話しているとセバスさんから声が掛かった。
「ハロルド様、シュウト様、アキト様、そろそろ着きますので下車の準備をお願い致します。」
「あっ、はい。」
俺はそう答えると外の様子を確認した。すると巨大な飛行船が何隻も浮いた状態で停められていた。
「わぁ~凄いですねぇ。だけど町に入るまではアレだけの大きさなのに見えませんでしたね。」
「それは当然で御座います。見えておれば地上からの撃墜も考えられますので四方からは見えない様な町の作りになっていますので。」
「確かにそれは危険ですね。それで自分達もアレに乗るんですか?」
「いえ、あの様な物には乗りません。」
「じゃあ・・・。」
俺がハロルドさんに質問しようとすると馬車が停車した。
「我々のドックに着きましたね。では、実際見て頂いた方が早いと思いますので、降りませんか?」
「分かりました。」
ハロルドさんにそう促されて馬車を降りるとそこには飛行船というよりもザ・ファンタジーって思える様な飛空艇がそこには在った。
「・・・飛空艇?」
「ご存知でしたか。」
「いや、実際に実物を見るのは初めてです。」
「そうですか。では此方に。」
ハロルドさんにそう促されて乗り込むと中は広く豪華な造りになっていた。
「此方は飛行船とは違い、魔道具の力のみで動く様になっており、そのスピードもこれから向かうエンポリアー国まで飛行船で1ヶ月は掛かるのに対し、この飛空艇ドラグーンは最速で3日間で到着出来る仕様になっており、その辺の飛竜よりも速く到着する事が出来ます。」
「凄いですねぇ。」
俺がそう関心しているとアキトが声を掛けてきた。
「ハロルドさん、コレってシュナイダー王国の王家所有の物と同じですか?」
「確かに王家の飛空艇は私共で販売した物ですので、似てはいますが、此方はフォスエスペランサ国の国王で在られるシュウト様の物で御座います。」
「え!?」
39
あなたにおすすめの小説
最強超人は異世界にてスマホを使う
萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。
そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた――
「……いや草」
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!
Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。
裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、
剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。
与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。
兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。
「ならば、この世界そのものを買い叩く」
漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。
冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力――
すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。
弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。
交渉は戦争、戦争は経営。
数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。
やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、
世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。
これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。
奪うのではない。支配するのでもない。
価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける――
救済か、支配か。正義か、合理か。
その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。
異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。
「この世界には、村があり、町があり、国家がある。
――全部まとめて、俺が買い叩く」
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜
namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。
かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。
無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。
前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。
アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。
「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」
家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。
立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。
これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる