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第238話 [魔導二輪。]
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「こ、これは・・・外・・・じゃないよなぁ・・・。」
エレベーターを降りるとそこには草原だったり、岩山だったり、森林だったりと大自然が広がっており、湖と言われれば納得出来そうな大きな池が在った。俺は思わずハロルドの方を見た。
「ホッホッホッホッ、驚かれましたか。現在もそうですが今後、攻略組には多種多様な種族が続々と集まってくる事が確定しており、有事の際には緊急支援等で構成員を送り届ける際や支援先での宿など多目的に使用する事を考えて造りました。」
「なるほど、確かにそれならこの広さも頷けるな。」
「御理解頂き有り難き幸せ。」
「それで寝るって言ってたけど此処で皆んな寝るのか?」
「この場で寝たい者はそうして構いませんが、一応更に下の階に宿泊設備はございますよ。」
「なるほどなぁ。それなら安心だ。」
俺がそう言いながら周りを見ているとアキトが声を掛けてきた。
「さっ、シュウト、試乗してみてよ。」
アキトは待ちきれないとばかりにバイク擬きを出してきた。
「お、おう。分かった。」
俺はそう言うとバイク擬きに跨り、色んな場所を走らせていき、一通り走るとアキトの下へ戻ってきた。
「どうだった?」
「どうだったも何もないぞ。こんなの水車の模型を取り付けて走れるかって実験してる様なもんだぞ。」
「そんなに酷かった?」
俺はアキトの質問を無視してハロルドを見た。
「ハロルド、馬車の車輪の予備は直ぐに出せるか?」
「はい。此処に。」
俺はハロルドの出した車輪を受け取ると神の瞳で構造を確認した。
「コレって中に原料が入ってるけど何でだ?」
「それは何かを踏んで穴が空いたとしても中の原料が飛び出し、そのまま修復される様に原料を調整しているからでございます。」
「へぇ~それは凄いなぁ。けどコレだと大きく裂けた時に修復出来ないんじゃないか?」
「はい。ですので替えの車輪を用意しているのでございます。」
「なるほどな・・・あっ、そうだ。原料と金属の繊維はないか?」
「有りますがどうされたのですか?」
「アキトのタイヤの試作品と馬車の車輪の改良が出来ないかなぁってな。」
俺がそう言うとハロルドは急いで材料を全て出し、その整理をアキトが率先して手伝っていた。
「まぁ実際に使える物が作れるか分からないがやれるだけやってみるか。おっ、金属の繊維で編み込まれた布か、コレなら上手く行くかも。」
俺はそう言うと金属繊維の布をチューブ状にして、そこにタイヤの原料を掛けていき、ある程度掛けたら中に原料を流し込んでタイヤの様に輪にしていき、さらに表面に何度も重なる様に掛けていき、グリップが効く様に彫っていった。
「よし、原型は出来たな。」
「なるほど、その溝でグリップを効かせていくんだね。」
「あぁ、前世ではそういう風にしてたはずだぞ。」
「金属の繊維を中に入れたのは裂けない様にする為でございますか?」
「そういう事だ。コレで強度を増して、形状も維持出来るし、安くしようと思えば中に薄いゴムだけで出来たチューブに空気を入れる事で形を保ち、穴が空いて物が駄目になるまで使えるぞ。」
「なるほど・・・そうすれば安価で多く売る事が出来そうですなぁ。」
「そうだな。高級品は原料を入れてって分けたら良いだろうな。」
ハロルドとそう話していると金属の繊維の束を持ったアキトが声を掛けてきた。
「で、こっちの繊維はもう使わないのかい?」
「いや、それも使ってみるぞ。実装するならどっちが良いか分からないからな。」
「どうするんだい?」
「折角、金属の繊維で出来た布があるからそこに髪の毛みたいに出来るだけ突き刺していく感じかな。」
「1ヶ所に何本もって事かい?」
「そ、出来るだけな。」
俺達はその後、どんどん、どんどん刺していき、金属の布からアフロの様に生やして木で出来た車輪に被せて、長さを整えた。
「凄い物が出来ましたねぇ。シュウト様、コレもタイヤなのですか?」
「そうだな。どんな悪路でも走破出来る様に考えられたタイヤだったと思うぞ。」
「しかし、これ程細い金属の繊維で重量を支えられるのですか?」
「問題ないはずだ。1本1本は細く弱くても重量を分散するからな。」
「なるほど・・・馬車向きという事でしょうか?」
「いや、まぁそうなんだけど、タイヤ自体に重量があるからそれを引っ張る力がないとな。」
「なるほど、確かにそうかもしれませんが、パワーが備われば何処へでも行ける馬車になりそうですな。」
「そうだな。」
俺とハロルドが話しているとアキトが再び声を掛けてきた。
「それでどのタイヤを今から着けるんだい?」
「いや、無理だぞ。」
「えっ?無理なのかい?」
「当たり前だろ、素人が適当に作った様なタイヤで上手く走れる様になる訳ないだろ。」
「じゃあ何でって、それを基に完成系を頼むのかい?」
「そうだな。幾らドラウでも話だけより参考になる様な物があった方が良いだろ?」
「まぁ、そうか。」
俺達がそう話していると飛空艇が止まる様な感じがし、少しするとセバスが現れた。
「シュウト様、予定ポイントに到着致しましたので宜しく御願い致します。」
「もうそんな時間か。」
俺はそう言うとアイテムボックス改の荒野/渓谷フィールドへ飛空艇ごと入っていった。
「時間も時間だし、このまま家に転送するが問題ないか?」
俺がそう言うと全員が頷いたので家へ転送し、そのまま夕食を食べることにした。
「おっ、もう帰ってきたのか?」
「夜はこっちでゆっくりする事にしたんだよ。ルークは何してるんだ?」
「俺は久々に攻略組の奴等に稽古をつけてたんだ。」
「なるほどな。」
俺はそんな他わいもない話をしながら食事をして、ドラウ達も丁度、食事をしに来てたので、食後にタイヤの件と試作した物を手渡して、就寝する事にした。
翌朝、神殿にて朝の修行を行い、家に戻ってくるとドラウが家の前で待っていた。
「ほら、出来たぞ。」
ドラウはそう言うと自分のアイテムボックスからバイク擬きと幾つものタイヤ、それに馬車の車輪を2種類出して手渡してきた。
「もう出来たのか?」
「あぁ、シュウトなら鑑定したらどれが何かは分かるだろうから後で鑑定してくれ、俺は今から一寸寝るからよ。」
「ん?寝ないでやってくれたのか?」
「あぁ、今までに無い様な構造だったからな。面白くて色々してたら朝になってただけだから気にすんな。」
「構造?」
「あぁ、繊維で支える構造がな。だから魔導二輪の方もだが、馬車の方も一種類はそっちだから1度試してみてくれ。じゃあな。」
ドラウはそう言うと家の方へ入っていった。
その後、朝食を済ませて出発した俺達は再び飛空艇の広い空間の階に降りていった。
「ドラウがもう造ったって本当かい?」
「あぁ、馬車用の車輪も2種類あるぞ。」
「2種類でございますか?」
「あぁ、1つはあの時間を掛けて造ったアフロみたいなタイヤを完成品にしてくれたみたいだ。使用感をまた教えてくれって言ってたぞ。」
「おぉ、アレを早速造って頂けたのですか!?」
「あぁ、しかもどうやって造ったのか、凄く軽いぞ。」
「何と!?それでしたら直ぐにでも使用可能という事でしょうか!?」
「多分な。車輪を変えればな。あれだったら手伝うぞ。」
俺がそう言うとハロルドはドラウの造ったアフロタイヤの軽さを確認すると俺に話し掛けてきた。
「これ程の軽さであれば1人でも大丈夫でございます。」
「えっ?でも馬車を持ち上げないとダメだろ?」
「いえ、アレは車輪の交換をするのに自動的に上がる様にしてありますので、1人で交換可能でございます。それにセバスがもう直ぐ戻ってきますので。」
「それならまぁいいか。」
俺がそう言いながらアキトの方を見るとアキトはソワソワした感じで俺の方を見ていた。
「慌てなくても今から出すって。」
俺がそう言いながらバイク擬きを出すとアキトはキラキラした目でバイク擬きを触っていた。
「そういえばドラウがバイクの事を魔導二輪って言ってたぞ。」
「魔導二輪か・・・良いねそれ。僕もこれからは魔導二輪って呼ぶ事にするよ。」
「じゃあとりあえず乗ってみろよ。」
「うん♪」
アキトはそう言うと早速エンジンを掛けた。
「エンジンを掛けたんだよなぁ。」
「隠密に適した仕様になってるよ。」
「隠密?それっているのか?」
「馬車で逃げる相手を追い掛けたり、色々あると思うよ。」
「う~ん、だからそれ要る?」
「何で?」
「だってアキト自身が走った方が速いし、音もしないだろ?」
「あっ・・・いや、でも・・・。」
「それに何も用意しなくて良いし、何かあった時に直ぐに動けるだろ?」
「そ、そうだね。」
「それで、その魔導二輪の吸音はON/OFF出来るのか?」
「出来るよ。じゃあOFFにしてみるよ。」
アキトがそう言ってOFFにするとお腹に響く、バイクならではの重低音が鳴り始めた。
「おぉ、前世のバイクと一緒だなぁ。」
「そうだね。良い感じだね。」
「じゃあ走らせてみろよ。」
「うん。」
アキトはそう言うと魔導二輪を走らせ、一通り回って戻ってきた。
「凄いよ♪シュウトも乗ってみなよ♪」
「違和感は?」
「僕は感じないかなぁ。だからシュウトにも感じて欲しいんだ。」
「そういう事なら。」
俺はそう言うとアキトと交代して一通り回って戻ってきた。
「うん。前世と殆ど変わらないというか、サスペンションは前世より良いんじゃないか?」
「あぁ、それも父さんが見つけてくれた魔道具だから必要以上の衝撃を緩和してくれるんだよ。」
「へぇ~、良いのがあるんだなぁ。」
「それ以外はどうだい?」
「そうだなぁ、ほぼ完璧じゃないか。」
「ほぼってどういう事?」
「前世のバイクは色んな人の努力の結晶だからな。こっちのバイクを知らない人間が同等な物を造るなんて不可能だろ。」
「あぁ、そういう事か。」
「だからそこを差し引いたら違和感はないって言って良いぞ。」
「そうなんだ♪良いね。それでそこに置いてあるいろんな色のタイヤは何だい?」
「コレか?コレの説明は一寸待ってくれ。」
俺はそう言いながら車輪を取り替えて走り回ってるハロルド達を見ると俺の意図が分かったのかアキトはエンジンを切って俺の傍に来て休んでいた。
エレベーターを降りるとそこには草原だったり、岩山だったり、森林だったりと大自然が広がっており、湖と言われれば納得出来そうな大きな池が在った。俺は思わずハロルドの方を見た。
「ホッホッホッホッ、驚かれましたか。現在もそうですが今後、攻略組には多種多様な種族が続々と集まってくる事が確定しており、有事の際には緊急支援等で構成員を送り届ける際や支援先での宿など多目的に使用する事を考えて造りました。」
「なるほど、確かにそれならこの広さも頷けるな。」
「御理解頂き有り難き幸せ。」
「それで寝るって言ってたけど此処で皆んな寝るのか?」
「この場で寝たい者はそうして構いませんが、一応更に下の階に宿泊設備はございますよ。」
「なるほどなぁ。それなら安心だ。」
俺がそう言いながら周りを見ているとアキトが声を掛けてきた。
「さっ、シュウト、試乗してみてよ。」
アキトは待ちきれないとばかりにバイク擬きを出してきた。
「お、おう。分かった。」
俺はそう言うとバイク擬きに跨り、色んな場所を走らせていき、一通り走るとアキトの下へ戻ってきた。
「どうだった?」
「どうだったも何もないぞ。こんなの水車の模型を取り付けて走れるかって実験してる様なもんだぞ。」
「そんなに酷かった?」
俺はアキトの質問を無視してハロルドを見た。
「ハロルド、馬車の車輪の予備は直ぐに出せるか?」
「はい。此処に。」
俺はハロルドの出した車輪を受け取ると神の瞳で構造を確認した。
「コレって中に原料が入ってるけど何でだ?」
「それは何かを踏んで穴が空いたとしても中の原料が飛び出し、そのまま修復される様に原料を調整しているからでございます。」
「へぇ~それは凄いなぁ。けどコレだと大きく裂けた時に修復出来ないんじゃないか?」
「はい。ですので替えの車輪を用意しているのでございます。」
「なるほどな・・・あっ、そうだ。原料と金属の繊維はないか?」
「有りますがどうされたのですか?」
「アキトのタイヤの試作品と馬車の車輪の改良が出来ないかなぁってな。」
俺がそう言うとハロルドは急いで材料を全て出し、その整理をアキトが率先して手伝っていた。
「まぁ実際に使える物が作れるか分からないがやれるだけやってみるか。おっ、金属の繊維で編み込まれた布か、コレなら上手く行くかも。」
俺はそう言うと金属繊維の布をチューブ状にして、そこにタイヤの原料を掛けていき、ある程度掛けたら中に原料を流し込んでタイヤの様に輪にしていき、さらに表面に何度も重なる様に掛けていき、グリップが効く様に彫っていった。
「よし、原型は出来たな。」
「なるほど、その溝でグリップを効かせていくんだね。」
「あぁ、前世ではそういう風にしてたはずだぞ。」
「金属の繊維を中に入れたのは裂けない様にする為でございますか?」
「そういう事だ。コレで強度を増して、形状も維持出来るし、安くしようと思えば中に薄いゴムだけで出来たチューブに空気を入れる事で形を保ち、穴が空いて物が駄目になるまで使えるぞ。」
「なるほど・・・そうすれば安価で多く売る事が出来そうですなぁ。」
「そうだな。高級品は原料を入れてって分けたら良いだろうな。」
ハロルドとそう話していると金属の繊維の束を持ったアキトが声を掛けてきた。
「で、こっちの繊維はもう使わないのかい?」
「いや、それも使ってみるぞ。実装するならどっちが良いか分からないからな。」
「どうするんだい?」
「折角、金属の繊維で出来た布があるからそこに髪の毛みたいに出来るだけ突き刺していく感じかな。」
「1ヶ所に何本もって事かい?」
「そ、出来るだけな。」
俺達はその後、どんどん、どんどん刺していき、金属の布からアフロの様に生やして木で出来た車輪に被せて、長さを整えた。
「凄い物が出来ましたねぇ。シュウト様、コレもタイヤなのですか?」
「そうだな。どんな悪路でも走破出来る様に考えられたタイヤだったと思うぞ。」
「しかし、これ程細い金属の繊維で重量を支えられるのですか?」
「問題ないはずだ。1本1本は細く弱くても重量を分散するからな。」
「なるほど・・・馬車向きという事でしょうか?」
「いや、まぁそうなんだけど、タイヤ自体に重量があるからそれを引っ張る力がないとな。」
「なるほど、確かにそうかもしれませんが、パワーが備われば何処へでも行ける馬車になりそうですな。」
「そうだな。」
俺とハロルドが話しているとアキトが再び声を掛けてきた。
「それでどのタイヤを今から着けるんだい?」
「いや、無理だぞ。」
「えっ?無理なのかい?」
「当たり前だろ、素人が適当に作った様なタイヤで上手く走れる様になる訳ないだろ。」
「じゃあ何でって、それを基に完成系を頼むのかい?」
「そうだな。幾らドラウでも話だけより参考になる様な物があった方が良いだろ?」
「まぁ、そうか。」
俺達がそう話していると飛空艇が止まる様な感じがし、少しするとセバスが現れた。
「シュウト様、予定ポイントに到着致しましたので宜しく御願い致します。」
「もうそんな時間か。」
俺はそう言うとアイテムボックス改の荒野/渓谷フィールドへ飛空艇ごと入っていった。
「時間も時間だし、このまま家に転送するが問題ないか?」
俺がそう言うと全員が頷いたので家へ転送し、そのまま夕食を食べることにした。
「おっ、もう帰ってきたのか?」
「夜はこっちでゆっくりする事にしたんだよ。ルークは何してるんだ?」
「俺は久々に攻略組の奴等に稽古をつけてたんだ。」
「なるほどな。」
俺はそんな他わいもない話をしながら食事をして、ドラウ達も丁度、食事をしに来てたので、食後にタイヤの件と試作した物を手渡して、就寝する事にした。
翌朝、神殿にて朝の修行を行い、家に戻ってくるとドラウが家の前で待っていた。
「ほら、出来たぞ。」
ドラウはそう言うと自分のアイテムボックスからバイク擬きと幾つものタイヤ、それに馬車の車輪を2種類出して手渡してきた。
「もう出来たのか?」
「あぁ、シュウトなら鑑定したらどれが何かは分かるだろうから後で鑑定してくれ、俺は今から一寸寝るからよ。」
「ん?寝ないでやってくれたのか?」
「あぁ、今までに無い様な構造だったからな。面白くて色々してたら朝になってただけだから気にすんな。」
「構造?」
「あぁ、繊維で支える構造がな。だから魔導二輪の方もだが、馬車の方も一種類はそっちだから1度試してみてくれ。じゃあな。」
ドラウはそう言うと家の方へ入っていった。
その後、朝食を済ませて出発した俺達は再び飛空艇の広い空間の階に降りていった。
「ドラウがもう造ったって本当かい?」
「あぁ、馬車用の車輪も2種類あるぞ。」
「2種類でございますか?」
「あぁ、1つはあの時間を掛けて造ったアフロみたいなタイヤを完成品にしてくれたみたいだ。使用感をまた教えてくれって言ってたぞ。」
「おぉ、アレを早速造って頂けたのですか!?」
「あぁ、しかもどうやって造ったのか、凄く軽いぞ。」
「何と!?それでしたら直ぐにでも使用可能という事でしょうか!?」
「多分な。車輪を変えればな。あれだったら手伝うぞ。」
俺がそう言うとハロルドはドラウの造ったアフロタイヤの軽さを確認すると俺に話し掛けてきた。
「これ程の軽さであれば1人でも大丈夫でございます。」
「えっ?でも馬車を持ち上げないとダメだろ?」
「いえ、アレは車輪の交換をするのに自動的に上がる様にしてありますので、1人で交換可能でございます。それにセバスがもう直ぐ戻ってきますので。」
「それならまぁいいか。」
俺がそう言いながらアキトの方を見るとアキトはソワソワした感じで俺の方を見ていた。
「慌てなくても今から出すって。」
俺がそう言いながらバイク擬きを出すとアキトはキラキラした目でバイク擬きを触っていた。
「そういえばドラウがバイクの事を魔導二輪って言ってたぞ。」
「魔導二輪か・・・良いねそれ。僕もこれからは魔導二輪って呼ぶ事にするよ。」
「じゃあとりあえず乗ってみろよ。」
「うん♪」
アキトはそう言うと早速エンジンを掛けた。
「エンジンを掛けたんだよなぁ。」
「隠密に適した仕様になってるよ。」
「隠密?それっているのか?」
「馬車で逃げる相手を追い掛けたり、色々あると思うよ。」
「う~ん、だからそれ要る?」
「何で?」
「だってアキト自身が走った方が速いし、音もしないだろ?」
「あっ・・・いや、でも・・・。」
「それに何も用意しなくて良いし、何かあった時に直ぐに動けるだろ?」
「そ、そうだね。」
「それで、その魔導二輪の吸音はON/OFF出来るのか?」
「出来るよ。じゃあOFFにしてみるよ。」
アキトがそう言ってOFFにするとお腹に響く、バイクならではの重低音が鳴り始めた。
「おぉ、前世のバイクと一緒だなぁ。」
「そうだね。良い感じだね。」
「じゃあ走らせてみろよ。」
「うん。」
アキトはそう言うと魔導二輪を走らせ、一通り回って戻ってきた。
「凄いよ♪シュウトも乗ってみなよ♪」
「違和感は?」
「僕は感じないかなぁ。だからシュウトにも感じて欲しいんだ。」
「そういう事なら。」
俺はそう言うとアキトと交代して一通り回って戻ってきた。
「うん。前世と殆ど変わらないというか、サスペンションは前世より良いんじゃないか?」
「あぁ、それも父さんが見つけてくれた魔道具だから必要以上の衝撃を緩和してくれるんだよ。」
「へぇ~、良いのがあるんだなぁ。」
「それ以外はどうだい?」
「そうだなぁ、ほぼ完璧じゃないか。」
「ほぼってどういう事?」
「前世のバイクは色んな人の努力の結晶だからな。こっちのバイクを知らない人間が同等な物を造るなんて不可能だろ。」
「あぁ、そういう事か。」
「だからそこを差し引いたら違和感はないって言って良いぞ。」
「そうなんだ♪良いね。それでそこに置いてあるいろんな色のタイヤは何だい?」
「コレか?コレの説明は一寸待ってくれ。」
俺はそう言いながら車輪を取り替えて走り回ってるハロルド達を見ると俺の意図が分かったのかアキトはエンジンを切って俺の傍に来て休んでいた。
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