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第259話 [成敗。]
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「さてと皆んなが暴れても敵が追加で現れないようにしないとな。フォース、邪悪な者の判別は出来るか?」
「大丈夫だよ~。」
「なら、其奴らがこの敷地に侵入しようとした場合のみ入れる結界は張れるか?」
「う~ん、シュウト様の破壊力を抑えながらって意味だよねぇ~。」
「無理か?」
「出来ない事も無いけど、魔力を貰えるぅ~?」
「良いぞ。」
「それなら~大丈夫だよ~。」
そう言われたフォースに俺が魔力を与えるとフォースは二重の結界を張ってくれた。
「さてと内外に侵入者有りっていうのを知らしめないとな!」
俺はそう言うと悪趣味な城の外側で警備をしている奴目掛けて派手な魔法を放った。
ドーン!ドドドド・・・・・。
城の外側を爆撃した俺は正面の扉をも吹き飛ばして中に入った。すると闇ギルド所属の兵士が雪崩込むように現れた。
「何者じゃ!此処を何処だと思っておる!」
声がする方を確認し、鑑定するとそこにはワルダーが居た。
「生きているだけで人々を苦しめる悪を成敗しに来た。」
「何じゃと!それが儂だとでも言うつもりか!」
「お前だけでは無いがな。」
「金儲けする事が悪なら世の商人は全て悪であろう。」
「人を攫い、善良な民を苦しめる者が何を言う!」
「しょ、証拠は何処に在るのじゃ!証拠も無しに裁くなど法律が許さんぞ!」
「証拠など要らない確証さえ在ればな。」
「確証じゃと?何を持って確証に至ったと言うのじゃ!」
「お前如きに話しても理解は出来ない。」
俺がそう言うとワルダーは顔を真っ赤にして手下に号令を掛けようと手を上げたが、執事服の男が柱の影から現れてワルダーに何かを耳打ちした。
「な!何!彼処に入れぬとはどういう事じゃ!」
ワルダーがそう声を荒らげながら執事服の男に詰め寄ると執事服の男は何かを説明していた。暫くするとワルダーは俺を睨んできた。
「貴様か!」
「何がだ?」
「儂の隠し部屋を封鎖したのは貴様かと聞いているのじゃ!」
「仲間だな。」
「証拠か・・・ふっふっふっふっ、馬鹿め!貴様の仲間ごと消し去ってやるわ!」
ワルダーはそう言いながら懐から何かの装置を取り出してボタンを押した。
「ん?」
カチカチカチカチ・・・・・
「何故じゃ!何故起動せん!」
カチカチカチカチ・・・・・
「貴様!何をした!!!」
「だから仲間だと言っただろ。悪逆非道な事までして金儲けする様な奴は人の言葉は理解が出来ないのか?」
俺がそう挑発する様に言うとワルダーはプルプル震えながら装置を投げつけてきた。
「ならば、その仲間とやらを此処に連れて来るのじゃ!」
「はい、分かりました、なんて言う訳がないだろ。」
「なにぃ~・・・はっ!分かったぞ、貴様らの狙いがな!」
「あ゛ぁ゛?何言ってんだ?」
「どうせ、貴様を犠牲にして、この間に儂の商品を連れ去り、証拠を手に入れて儂に捕まえる気じゃな。じゃが貴様らをこの島から出さぬわ!」
そう言いながらワルダーはもう1つの装置のボタンを押した。
ドッカーン!・・・。
「何だ?」
俺がそう言って音の方に振り向くとワルダーが笑い始めた。
「ガッハッハッ!これで貴様らはこの島から抜け出せぬぞ!」
「何をした?」
「この島、唯一の港を爆破したまでじゃよ。これで奴隷どもを連れて島から出る事は出来ぬわ。」
「爆破?港にはお前の仲間が居るんじゃないのか?」
「ふんっ!港に居るのは下っ端じゃよ。その様な幾らでも替えのきく手下など儂の商品程の価値など無いわ!」
「何・・・。」
俺はもうワルダーの言葉を確かめる為に港がある場所を神の瞳で確認するとその瓦礫と化した場所やその付近には生存者を見つける事は出来なかった。
「クソッ!お前は命を何だと思ってるんだ!」
「ふんっ!馬鹿め!全ては金じゃ、それ以上でもそれ以下でも無いわ!」
「・・・フォース、この城に入ろうとする奴はまだ居るか?」
「もう誰も入ってこないよぅ~。」
「そうか・・・。」
「何を1人で言っておるのじゃ!計画が破綻して気でも狂ったか!」
「違うな・・・もう俺が我慢出来ないって事だー!!!」
「なっ・・・息が・・・。」
俺が怒りに任せてワルダーを睨むとワルダーは首を抑えて苦しんでいた。
「殺気を放っただけで苦しんでる様だがその程度で人々を苦しめてきたお前の罪が許されると思うな!」
「・・・カッヒィ・・・貴様か・・・お前達・・・奴を殺せ!」
ワルダーがそう言うと周囲に居た殺気に耐えられる者達が一斉に攻撃してきた。
俺は放たれた魔法をかき消し、俺に向かってくる飛び道具には魔力を当てて操り、投げてきた敵に高速射出し倒していった。
接近して来ていた敵はそれを見て一瞬、動きを止めたが、俺が魔法使いか何かで遠距離を得意としてるとでも思った様で、接近するスピードを上げて近付いてきたので、1人ずつ拳で一撃のもとに吹き飛ばし、消滅させていくと敵は味方もろともという感じの魔法や武器での攻撃を繰り出してきたので、俺は自分に当たる攻撃のみを躱し、かき消して、攻撃の手を緩めず、敵を屠っていった、
暫くして、俺に攻撃が効かず、恐れをなした敵が徐々に逃げようとする中、その様子に気付いたワルダーもコソコソ逃げ出そうとしていた。
「逃がすか!」
俺はそう言うとワルダーに糸を飛ばし、繭の様に包み込み俺の方に引き寄せ、逃げ行く敵を逃がさない様に敷地内全てを火魔法で燃やし、水魔法で急速に冷やすと急激な温度変化により、フォースの張った結界の中は、トルバ達の張った結界の中とワルダーを包んだ繭を残して城ごと砕け散ってしまった。
「おぉ、思ったよりも派手に砕け散ったなぁ。」
俺は粉々になって砂山の様になった城から抜け出すと繭に包まれたワルダーを引っ張りあげ、繭を解除した。
砂山と化した城の上で外に出されたワルダーは周りを見渡し、暫く呆然としていたがプルプルと震えながら俺の方を見た。
「な、何をしたのじゃ!」
「全て消し去っただけだが、それが何だ。」
「何を・・・儂の金は!」
「さぁな。今から死ぬ奴には不要だろ。」
俺がそう言うと自分の立場を理解したワルダーが縋りついてきた。
「か、金か?金が欲しいのか?」
「金?こんな状況でか?」
「し、心配するな、金なら民から絞り取れば用意出来るのじゃ、それに心配ならばこの島以外の場所にも・・・」
「まだそんな事を言ってるのか。」
「な、ならば地位をやろう、儂が首相に成った暁には、そうだ!大臣にしてやろう、大臣になれば好きな事が何でも出来るのじゃぞ。」
「要らんわ!」
俺はそう言うと縋りついてきていた手を切り落として蹴飛ばした。
「ギャーっ!?な、何が!?て、手がぁー!!!」
片腕が無くなった事に気付いたワルダーは傷口を抑えながらのたうち回っていたが、俺が近付いていくとそれに気付いたワルダーは体を引きずって俺から離れようとしていた。
「待て!待つのじゃ!ならば情報をやろう。」
「情報?今仲間がお前の隠し部屋にある書類を調べてるが?」
「そ、そこには載っておらん情報じゃ!」
「へぇ~どんな?」
「そ、それは・・・。」
「何だ嘘か。」
「嘘ではない!・・・殲星会のトップと拠点の在る場所を知っておるのじゃ!」
「ほう。流石に闇ギルドのトップなだけはあって有益な情報だな。とりあえず止血だけはしてやる。」
俺がそう言うと血が出ない様に傷口を
一瞬で凍らせた。するとワルダーはキョトンとした顔をしていた。
「ん?どうした?」
「傷口が・・・それよりも儂は闇ギルド・ケルベロスのトップではないぞ。」
「は?ならお前は何なんだ?」
「儂は3人のケパイスキェルの1人にすぎん。」
「ケパ・・・何だそれ?」
「ケパイスキェルじゃ、武のケパイスキェル、知のケパイスキェル、そして儂は財のケパイスキェルじゃ。」
「で、そんな奴が何で殲星会の事を知っているんだ?」
「それは儂らのトップが・・・ウグッ!・・・バ、バキュラ・・・生きていたのか・・・。」
「それ以上は話しては行けない話でしょう。おっと貴方様は近づかないで下さい、でないと港の様に島中至る所で爆発が起こりますよ。」
ワルダーの影から現れた先程の執事服の男がワルダーの腹部を短剣を深々と刺しながら言ってきたので、動かずにいると執事服の男はニヤリと笑っていた。
「やはり正義の味方は違いますねぇ、あの様な下賎な者共でも助けようとするとは。」
「・・・。」
「しかし、この島の全ての奴隷収容所を破壊出来ないとは貴方方の結界でしょう・・・そこまでの情報を得ていながらワルダーをトップと勘違いしているところをみるとどうやらお仲間にネクロマンサーの様に死者との会話が出来る者でも居そうですね。」
「居たらどうなんだ?」
「まぁ居たところで関係はないのですが、やはりそうですか。ならば口の軽いこの男は消滅させる必要がありますね。」
「バキュラ!まさかアレを使う気か!」
「そうですね。」
「止めろ!そんな事をすればお前の命も無くなるのじゃぞ!」
「仕方ありません。これ以上の情報を知られてはあの方がお困りになられるかもしれませんし。」
執事服の男はそう言うと奥歯の場所にある何かを噛み潰すとワルダーと共に光り輝き、次の瞬間、魂ごと跡形もなく消滅した。
「なんて奴だ・・・。」
俺が消滅した場所を呆然と見ていると声を掛けられた。
「おっ、俺が一番乗りか。つうか相変わらず、凄ぇなぁ、どうやったんだコレ?」
「あぁ、ルークか。」
「何だよシュウト、反応悪ぃなぁ。悪党でも命を奪うのはアレだったか?」
「いや、そうじゃなくてワルダーの仲間だとは思うんだが、ワルダーに闇ギルドや殲星会の情報を漏らさせない様にワルダーごと消滅しちまったんだ。」
「消滅?」
「あぁ、文字通り魂も残さない様に跡形もなくな。」
「魂?マジか?」
「あぁ、マジで。ネクロマンサーの様な能力が有っては、みたいな事を言ってな。」
「なるほどなぁ、でも殲星会は分かるが闇ギルドの情報って何だ?」
「どうやらワルダーは闇ギルド・ケルベロスのトップじゃなかったらしい。自分の事を3人のケパイスキェルの1人って言ってたんだ。」
「ケパイスキェル?」
「あぁ、その辺はレイが出て来てからだな。」
「なるほどな。」
「大丈夫だよ~。」
「なら、其奴らがこの敷地に侵入しようとした場合のみ入れる結界は張れるか?」
「う~ん、シュウト様の破壊力を抑えながらって意味だよねぇ~。」
「無理か?」
「出来ない事も無いけど、魔力を貰えるぅ~?」
「良いぞ。」
「それなら~大丈夫だよ~。」
そう言われたフォースに俺が魔力を与えるとフォースは二重の結界を張ってくれた。
「さてと内外に侵入者有りっていうのを知らしめないとな!」
俺はそう言うと悪趣味な城の外側で警備をしている奴目掛けて派手な魔法を放った。
ドーン!ドドドド・・・・・。
城の外側を爆撃した俺は正面の扉をも吹き飛ばして中に入った。すると闇ギルド所属の兵士が雪崩込むように現れた。
「何者じゃ!此処を何処だと思っておる!」
声がする方を確認し、鑑定するとそこにはワルダーが居た。
「生きているだけで人々を苦しめる悪を成敗しに来た。」
「何じゃと!それが儂だとでも言うつもりか!」
「お前だけでは無いがな。」
「金儲けする事が悪なら世の商人は全て悪であろう。」
「人を攫い、善良な民を苦しめる者が何を言う!」
「しょ、証拠は何処に在るのじゃ!証拠も無しに裁くなど法律が許さんぞ!」
「証拠など要らない確証さえ在ればな。」
「確証じゃと?何を持って確証に至ったと言うのじゃ!」
「お前如きに話しても理解は出来ない。」
俺がそう言うとワルダーは顔を真っ赤にして手下に号令を掛けようと手を上げたが、執事服の男が柱の影から現れてワルダーに何かを耳打ちした。
「な!何!彼処に入れぬとはどういう事じゃ!」
ワルダーがそう声を荒らげながら執事服の男に詰め寄ると執事服の男は何かを説明していた。暫くするとワルダーは俺を睨んできた。
「貴様か!」
「何がだ?」
「儂の隠し部屋を封鎖したのは貴様かと聞いているのじゃ!」
「仲間だな。」
「証拠か・・・ふっふっふっふっ、馬鹿め!貴様の仲間ごと消し去ってやるわ!」
ワルダーはそう言いながら懐から何かの装置を取り出してボタンを押した。
「ん?」
カチカチカチカチ・・・・・
「何故じゃ!何故起動せん!」
カチカチカチカチ・・・・・
「貴様!何をした!!!」
「だから仲間だと言っただろ。悪逆非道な事までして金儲けする様な奴は人の言葉は理解が出来ないのか?」
俺がそう挑発する様に言うとワルダーはプルプル震えながら装置を投げつけてきた。
「ならば、その仲間とやらを此処に連れて来るのじゃ!」
「はい、分かりました、なんて言う訳がないだろ。」
「なにぃ~・・・はっ!分かったぞ、貴様らの狙いがな!」
「あ゛ぁ゛?何言ってんだ?」
「どうせ、貴様を犠牲にして、この間に儂の商品を連れ去り、証拠を手に入れて儂に捕まえる気じゃな。じゃが貴様らをこの島から出さぬわ!」
そう言いながらワルダーはもう1つの装置のボタンを押した。
ドッカーン!・・・。
「何だ?」
俺がそう言って音の方に振り向くとワルダーが笑い始めた。
「ガッハッハッ!これで貴様らはこの島から抜け出せぬぞ!」
「何をした?」
「この島、唯一の港を爆破したまでじゃよ。これで奴隷どもを連れて島から出る事は出来ぬわ。」
「爆破?港にはお前の仲間が居るんじゃないのか?」
「ふんっ!港に居るのは下っ端じゃよ。その様な幾らでも替えのきく手下など儂の商品程の価値など無いわ!」
「何・・・。」
俺はもうワルダーの言葉を確かめる為に港がある場所を神の瞳で確認するとその瓦礫と化した場所やその付近には生存者を見つける事は出来なかった。
「クソッ!お前は命を何だと思ってるんだ!」
「ふんっ!馬鹿め!全ては金じゃ、それ以上でもそれ以下でも無いわ!」
「・・・フォース、この城に入ろうとする奴はまだ居るか?」
「もう誰も入ってこないよぅ~。」
「そうか・・・。」
「何を1人で言っておるのじゃ!計画が破綻して気でも狂ったか!」
「違うな・・・もう俺が我慢出来ないって事だー!!!」
「なっ・・・息が・・・。」
俺が怒りに任せてワルダーを睨むとワルダーは首を抑えて苦しんでいた。
「殺気を放っただけで苦しんでる様だがその程度で人々を苦しめてきたお前の罪が許されると思うな!」
「・・・カッヒィ・・・貴様か・・・お前達・・・奴を殺せ!」
ワルダーがそう言うと周囲に居た殺気に耐えられる者達が一斉に攻撃してきた。
俺は放たれた魔法をかき消し、俺に向かってくる飛び道具には魔力を当てて操り、投げてきた敵に高速射出し倒していった。
接近して来ていた敵はそれを見て一瞬、動きを止めたが、俺が魔法使いか何かで遠距離を得意としてるとでも思った様で、接近するスピードを上げて近付いてきたので、1人ずつ拳で一撃のもとに吹き飛ばし、消滅させていくと敵は味方もろともという感じの魔法や武器での攻撃を繰り出してきたので、俺は自分に当たる攻撃のみを躱し、かき消して、攻撃の手を緩めず、敵を屠っていった、
暫くして、俺に攻撃が効かず、恐れをなした敵が徐々に逃げようとする中、その様子に気付いたワルダーもコソコソ逃げ出そうとしていた。
「逃がすか!」
俺はそう言うとワルダーに糸を飛ばし、繭の様に包み込み俺の方に引き寄せ、逃げ行く敵を逃がさない様に敷地内全てを火魔法で燃やし、水魔法で急速に冷やすと急激な温度変化により、フォースの張った結界の中は、トルバ達の張った結界の中とワルダーを包んだ繭を残して城ごと砕け散ってしまった。
「おぉ、思ったよりも派手に砕け散ったなぁ。」
俺は粉々になって砂山の様になった城から抜け出すと繭に包まれたワルダーを引っ張りあげ、繭を解除した。
砂山と化した城の上で外に出されたワルダーは周りを見渡し、暫く呆然としていたがプルプルと震えながら俺の方を見た。
「な、何をしたのじゃ!」
「全て消し去っただけだが、それが何だ。」
「何を・・・儂の金は!」
「さぁな。今から死ぬ奴には不要だろ。」
俺がそう言うと自分の立場を理解したワルダーが縋りついてきた。
「か、金か?金が欲しいのか?」
「金?こんな状況でか?」
「し、心配するな、金なら民から絞り取れば用意出来るのじゃ、それに心配ならばこの島以外の場所にも・・・」
「まだそんな事を言ってるのか。」
「な、ならば地位をやろう、儂が首相に成った暁には、そうだ!大臣にしてやろう、大臣になれば好きな事が何でも出来るのじゃぞ。」
「要らんわ!」
俺はそう言うと縋りついてきていた手を切り落として蹴飛ばした。
「ギャーっ!?な、何が!?て、手がぁー!!!」
片腕が無くなった事に気付いたワルダーは傷口を抑えながらのたうち回っていたが、俺が近付いていくとそれに気付いたワルダーは体を引きずって俺から離れようとしていた。
「待て!待つのじゃ!ならば情報をやろう。」
「情報?今仲間がお前の隠し部屋にある書類を調べてるが?」
「そ、そこには載っておらん情報じゃ!」
「へぇ~どんな?」
「そ、それは・・・。」
「何だ嘘か。」
「嘘ではない!・・・殲星会のトップと拠点の在る場所を知っておるのじゃ!」
「ほう。流石に闇ギルドのトップなだけはあって有益な情報だな。とりあえず止血だけはしてやる。」
俺がそう言うと血が出ない様に傷口を
一瞬で凍らせた。するとワルダーはキョトンとした顔をしていた。
「ん?どうした?」
「傷口が・・・それよりも儂は闇ギルド・ケルベロスのトップではないぞ。」
「は?ならお前は何なんだ?」
「儂は3人のケパイスキェルの1人にすぎん。」
「ケパ・・・何だそれ?」
「ケパイスキェルじゃ、武のケパイスキェル、知のケパイスキェル、そして儂は財のケパイスキェルじゃ。」
「で、そんな奴が何で殲星会の事を知っているんだ?」
「それは儂らのトップが・・・ウグッ!・・・バ、バキュラ・・・生きていたのか・・・。」
「それ以上は話しては行けない話でしょう。おっと貴方様は近づかないで下さい、でないと港の様に島中至る所で爆発が起こりますよ。」
ワルダーの影から現れた先程の執事服の男がワルダーの腹部を短剣を深々と刺しながら言ってきたので、動かずにいると執事服の男はニヤリと笑っていた。
「やはり正義の味方は違いますねぇ、あの様な下賎な者共でも助けようとするとは。」
「・・・。」
「しかし、この島の全ての奴隷収容所を破壊出来ないとは貴方方の結界でしょう・・・そこまでの情報を得ていながらワルダーをトップと勘違いしているところをみるとどうやらお仲間にネクロマンサーの様に死者との会話が出来る者でも居そうですね。」
「居たらどうなんだ?」
「まぁ居たところで関係はないのですが、やはりそうですか。ならば口の軽いこの男は消滅させる必要がありますね。」
「バキュラ!まさかアレを使う気か!」
「そうですね。」
「止めろ!そんな事をすればお前の命も無くなるのじゃぞ!」
「仕方ありません。これ以上の情報を知られてはあの方がお困りになられるかもしれませんし。」
執事服の男はそう言うと奥歯の場所にある何かを噛み潰すとワルダーと共に光り輝き、次の瞬間、魂ごと跡形もなく消滅した。
「なんて奴だ・・・。」
俺が消滅した場所を呆然と見ていると声を掛けられた。
「おっ、俺が一番乗りか。つうか相変わらず、凄ぇなぁ、どうやったんだコレ?」
「あぁ、ルークか。」
「何だよシュウト、反応悪ぃなぁ。悪党でも命を奪うのはアレだったか?」
「いや、そうじゃなくてワルダーの仲間だとは思うんだが、ワルダーに闇ギルドや殲星会の情報を漏らさせない様にワルダーごと消滅しちまったんだ。」
「消滅?」
「あぁ、文字通り魂も残さない様に跡形もなくな。」
「魂?マジか?」
「あぁ、マジで。ネクロマンサーの様な能力が有っては、みたいな事を言ってな。」
「なるほどなぁ、でも殲星会は分かるが闇ギルドの情報って何だ?」
「どうやらワルダーは闇ギルド・ケルベロスのトップじゃなかったらしい。自分の事を3人のケパイスキェルの1人って言ってたんだ。」
「ケパイスキェル?」
「あぁ、その辺はレイが出て来てからだな。」
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