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第263話 [残党?殲滅戦Part4。]
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領主の邸、正門前に来ると兵士が行く手を遮ってきた。
「団長、エンベロープ家に直接来られるとは、どうされたのですか?」
「なんや、ウチが来たらアカンのか?」
「い、いえ、ただ・・・。」
カスミにそう言われた兵士は困った顔でただただ下を向いてしまった。
「なんや、何もないなら通るで。」
「いや、団長!実は先程、アデノ様から誰であっても通すなとお達しがありまして、例え団長であっても通す訳には・・・。」
「なんや、団長命令でもか。」
「な、なんと言われようと雇用主の意向ですので。」
「なん・・・何、アキト。」
兵士の人が真面目に仕事をしようとしているのをカスミが有無を言わさない感じで、兵士の人に迫っていたので、肩を掴んで止めに入った。
「彼らも真面目に仕事をしてるんだ。無茶は行けないよ。」
「せ、せやけど・・・。」
僕がそう言ってカスミを抑えると兵士の方から「凄ぇ・・・あの団長が・・・。」と聞こえ、カスミが再び睨みを効かせて兵士の人を硬直させていた。
「せやけど、どうするん?流れ的にウチらが闇ギルドを潰してんのがバレてるんちゃう?」
「それは大丈夫だよ。彼処の通信魔道具は初めに制圧してるから、ただ連絡が取れなくなってる所為で慌ててるだけだと思うよ。」
「ほんなら、どうするん?」
「それも大丈夫だよ。ね、君たち?」
僕がそう言いながら兵士達を見ると何かを相談してから僕達の方を見た。
「この中に闇ギルドの一味が居るのですか?」
「せや。」
「証拠はあるんですよね。」
「有るに決まっとるやろ。せやなかったらオトンも元気やのに態々来るかぁ!」
そう言うと兵士達はオドオドしながら聞いてきた。
「我々も捕まるんですか?」
「なんや、お前らも悪さしとったんか?」
「いえ!その様な事は御座いません!」
「ほな、どけや。どかんとアンタらも捕まえんで。」
カスミがそう言うと兵士達は背筋を伸ばした。
「承知致しました!・・・ところで援軍は・・・?」
「ほんなもん必要ない、ウチと旦那だけや。」
「旦那!!?」
「せや、この人と結婚するからなぁ。」
「だ、団長と・・・。」
兵士達はそう言うと僕の事を何故か羨望の眼差しで見てくる様な気がした。
「アンタら・・・個別でウチと模擬戦でもするか?」
カスミがそう言うと兵士達は首が取れるんじゃないかと思えるぐらい首を横に振っていた。
「で、ですが2人では、捕縛は難しいのではないかと?」
「誰が捕縛する言うた。」
「で、では、まさか・・・。」
「想像通りや。」
「いや、それは・・・。」
「ウチが罰せられる・・・か?」
「はい。いくら首相の娘である団長だとはいえ・・・。」
「せやろな。普通ならそうなるやろ。」
「ならば、今からでも・・・。」
「今回はええねん。これが下っ端とか、中堅のギルドメンバーやったらウチも罰せられるやろうけどな。」
「という事は闇ギルドメンバーの上位の者が此処に!?」
「そういう事や。」
「ならばアデノ様に!」
「待て!」
アデノの下に向かおうとする兵士をカスミが声を掛けて止めた。
「しかし、この邸に闇ギルドの者が居るのであれば、アデノ様に知らせなければ!」
「そのアデノのが闇ギルドの最高幹部の3人の内の1人や。」
「「えっ!?」」
兵士達は余程、予想外だったのか驚いて固まってしまった。
「まぁせやろな。疫病を終息させ、数々の特効薬を作った上に薬剤師を育成させる為の学校を無料で開いとる奴やでなぁ。」
「何かの間違いではないのですか?」
「間違えあらへん。」
「そこまで言い切れる証拠が?」
「使徒様とその配下の方が徹底的に調べはった結果や。」
「!!?・・・し、使徒様ですか!!?」
「声が大きいねん。」
「し、失礼しました。」
「じゃあ通っても良いかな?」
「はい!お通り下さい!」
兵士達はそう言うと両脇に避けて敬礼をしてくれたので、僕達はスムーズに入る事が出来た。
あっ、そうだ・・・シュウト、聞こえるシュウト。
『アキトか、何だ?』
敵の本丸に入るんだけど、闇ギルドのメンバーってアデノだけ?
『一寸待ってろ。・・・そこに居るのは15人だな。アデノを含んで3人は毒使い。後は護衛みたいだな。全員一緒の部屋に居るぞ。他の良い人達は離れた場所に居るから心配するな。』
OK、ありがとう。
「なんやアキト、ボーっとしてどないしたん?」
「シュウトに敵の人数と位置を聞いたんだよ。」
「そんなん聞かんでも来る奴は全員シバいたらええやん。」
「そうは行かないよ。場所が場所だけに良い人達も居るんだからそんな人達まで倒すのかい?」
「あぁ、せやな。」
そう話しながら歩いているとカスミが考え事をしているのか、立ち止まっていた。
「どうしたんだい?」
「ウチ、やってもうたかも。」
「ん?」
「彼奴らは信用出来るけど、証拠に使徒って言うてもうた。」
「良いんじゃない。信用出来るんでしょ。」
「まぁ、せやけど・・・。」
「なら行こうか。」
「まぁ、ええか。」
そう言いながら先を進むと人気が無くなっていった。
「カスミ、この先は気配を消していった方が良いかもしれないよ。」
「せやな。」
僕達はそう言いながら気配を消して先を進むと声が聞こえてきた。
「何故連絡が取れぬ!」
「申し訳ありません。何故か通信魔道具が機能致しません。」
「それは先程も聞いた!何とかならんのか!」
「今、魔道具の調整を行っていますので暫くお待ち下さい。」
「だから何時になると言っている!これでは人体実験の経過報告もワルダーからの新たな実験体を補充出来ぬではないか!」
「経過報告に関しましては魔道具が正常に機能次第報告が可能で御座いますが、実験体の奴隷に関しましてはワルダー様より暫くは用意出来ないと。」
「ならばその辺から調達すれば良いではないか!」
「その件に関しましてはバンディー様から禁止のお達しが・・・。」
「うっ!・・・そうであったな・・・まぁ良い、早く魔道具を直せ!」
「ハッ!」
そう言うと中では少し慌ただしく何かをしていた。
「実験体かいな・・・やっぱりクズやったか。しっかし、なんや慌ててんなぁ。」
「多分ドラウだよ。逆探知と同時に通信妨害もしてるんじゃないかな。」
「遠方の他の魔道具まで妨害するって凄すぎへん?」
「まぁそこは戦力以外でシュウトの眷属に成れる者って事かな。」
「常識は通じんか。さてと中のもんを始末するとしよか。」
「そうだね。ただ毒とかは気をつけてね。」
「わぁってるってアキトは、ほんま心配性やなぁ。」
「そうかい?」
「せやわ。ほな行くで!」
カスミはそう言うと結界の張ってある扉をぶち抜いた。
「何者だ!・・・ん?これはこれは傭兵団団長で在られるカスミ殿がこの様な場所へどうされたのですか?」
「どうされたちゃうわ、闇ギルドの一味を見つけたから来た。言うたらどないする?」
カスミがそう言うと周囲に少し緊張が走った。
「これは異な事を申されますな。証拠は有るのですか?」
「さっき人体実験やら言うとったやろ。」
「それはカスミ殿の勘違いです。」
「勘違い?」
「我々は臨床試験と言ったのですよ。」
「ほう。なら奴隷の件はどう説明すんねん。」
「それは怪我や病を持った被験者ですよ。」
それを聞いたカスミは僕の方を見た。
「こんな感じや、決定的な証拠でもない限り、ウチの国では裁けんのや。」
「なるほどね。確かにのらりくらり追及を逃れて、その間に証拠を消す感じか。」
「我とカスミ殿の話に入ってくるとは貴殿は何者だ!」
「僕ですか?」
「それ以外居らんだろう。」
「アキト・ホンジョウです。」
「アキト・・・何処かで聞いた名・・・。」
「知らんのか?ワンマンアーミーって言えば分かるか?」
「ワンマンアーミー!!?教国の人間が何故、カスミ殿と!?」
「そんなんどうでもええ。大体、情報が古いで。」
「何を・・・。」
カスミが言った言葉に不思議そうな顔をアデノがしていると近くに居た護衛と思われる人間が耳元で呟いていた。
「何!?フォスエスペランサ国だと!?」
「せや。知らん方が珍しいわ。」
「そ、そのアキト殿が何用で・・・。」
「せやで、成敗しにきたっちゅうてるやろ。」
「しょ、証拠がっ!証拠が有るのか!」
「有るから来たんやろ、なぁ闇ギルド・ケルベロスの知のケパイスキェルはん。」
「なっ!?」
カスミがアデノの正体を言うとアデノは驚いて暫く固まっていたが、我に返ったのか、沈黙し色々考えている様だった。
「なんや、逃げる算段でもしとんのか?」
「・・・。」
「ちなみに教えたるけど、あんたの仲間のワルダーはもうこの世には居らんで。」
「なっ!?」
「やり過ぎたんや、使徒様を怒らせる程にな。あんたも含めて。」
「な、な、な、な・・・かくなる上は!殺れ!!!」
「やらせないよ。」
僕はそう言うとアデノが何かを出そうとした手を槍で吹き飛ばし、毒使いの残りの2人の胸も貫いて、絶命させた。
「アキト、早いって。ウチがやろうとしたのに。」
「毒使いには何もさせないのが鉄則だよ。」
「分かってるって!」
カスミはそう言うと手を腕ごと吹き飛ばされて苦しんでいるアデノのもう片方の腕を叩き折り、動けない様に両足も小盾で砕いた。
「ギヤァァァ!!!・・・・・」
カスミはのたうち回るアデノを横目に他のギルドメンバーを攻撃し、倒して行ったので、僕も負けない様に次々と倒していった。
アデノ以外の全員を始末した僕達は未だにのたうち回っているアデノに近付いていった。
「な・・・何故、こんな酷い事を・・・何故あの者らの様に一思いに殺さん。」
「アンタの疫病で苦しめられた人々はこんなもんちゃうねんで!」
「なっ!そこまで知っているのか・・・グッ!」
カスミが怒りに任せてアデノに近付こうとした瞬間、アデノが少しだけニヤッとしたのを見た僕は瞬時にアデノを跡形もなく消し飛ばした。
「アキト!何すんねん!あんな奴はもっと苦しませて・・・・・」
僕は抗議してきたカスミを抱き締めて黙らせた。
「彼奴は毒生成スキルを持ってるんだ。あれ以上は時間を掛けたら此処に住む人々も道連れにされちゃうからね。」
「せ、せやな・・・ごめんアキト。」
「良いよ。」
俺達はそう言うと外に出て行った。
「団長、エンベロープ家に直接来られるとは、どうされたのですか?」
「なんや、ウチが来たらアカンのか?」
「い、いえ、ただ・・・。」
カスミにそう言われた兵士は困った顔でただただ下を向いてしまった。
「なんや、何もないなら通るで。」
「いや、団長!実は先程、アデノ様から誰であっても通すなとお達しがありまして、例え団長であっても通す訳には・・・。」
「なんや、団長命令でもか。」
「な、なんと言われようと雇用主の意向ですので。」
「なん・・・何、アキト。」
兵士の人が真面目に仕事をしようとしているのをカスミが有無を言わさない感じで、兵士の人に迫っていたので、肩を掴んで止めに入った。
「彼らも真面目に仕事をしてるんだ。無茶は行けないよ。」
「せ、せやけど・・・。」
僕がそう言ってカスミを抑えると兵士の方から「凄ぇ・・・あの団長が・・・。」と聞こえ、カスミが再び睨みを効かせて兵士の人を硬直させていた。
「せやけど、どうするん?流れ的にウチらが闇ギルドを潰してんのがバレてるんちゃう?」
「それは大丈夫だよ。彼処の通信魔道具は初めに制圧してるから、ただ連絡が取れなくなってる所為で慌ててるだけだと思うよ。」
「ほんなら、どうするん?」
「それも大丈夫だよ。ね、君たち?」
僕がそう言いながら兵士達を見ると何かを相談してから僕達の方を見た。
「この中に闇ギルドの一味が居るのですか?」
「せや。」
「証拠はあるんですよね。」
「有るに決まっとるやろ。せやなかったらオトンも元気やのに態々来るかぁ!」
そう言うと兵士達はオドオドしながら聞いてきた。
「我々も捕まるんですか?」
「なんや、お前らも悪さしとったんか?」
「いえ!その様な事は御座いません!」
「ほな、どけや。どかんとアンタらも捕まえんで。」
カスミがそう言うと兵士達は背筋を伸ばした。
「承知致しました!・・・ところで援軍は・・・?」
「ほんなもん必要ない、ウチと旦那だけや。」
「旦那!!?」
「せや、この人と結婚するからなぁ。」
「だ、団長と・・・。」
兵士達はそう言うと僕の事を何故か羨望の眼差しで見てくる様な気がした。
「アンタら・・・個別でウチと模擬戦でもするか?」
カスミがそう言うと兵士達は首が取れるんじゃないかと思えるぐらい首を横に振っていた。
「で、ですが2人では、捕縛は難しいのではないかと?」
「誰が捕縛する言うた。」
「で、では、まさか・・・。」
「想像通りや。」
「いや、それは・・・。」
「ウチが罰せられる・・・か?」
「はい。いくら首相の娘である団長だとはいえ・・・。」
「せやろな。普通ならそうなるやろ。」
「ならば、今からでも・・・。」
「今回はええねん。これが下っ端とか、中堅のギルドメンバーやったらウチも罰せられるやろうけどな。」
「という事は闇ギルドメンバーの上位の者が此処に!?」
「そういう事や。」
「ならばアデノ様に!」
「待て!」
アデノの下に向かおうとする兵士をカスミが声を掛けて止めた。
「しかし、この邸に闇ギルドの者が居るのであれば、アデノ様に知らせなければ!」
「そのアデノのが闇ギルドの最高幹部の3人の内の1人や。」
「「えっ!?」」
兵士達は余程、予想外だったのか驚いて固まってしまった。
「まぁせやろな。疫病を終息させ、数々の特効薬を作った上に薬剤師を育成させる為の学校を無料で開いとる奴やでなぁ。」
「何かの間違いではないのですか?」
「間違えあらへん。」
「そこまで言い切れる証拠が?」
「使徒様とその配下の方が徹底的に調べはった結果や。」
「!!?・・・し、使徒様ですか!!?」
「声が大きいねん。」
「し、失礼しました。」
「じゃあ通っても良いかな?」
「はい!お通り下さい!」
兵士達はそう言うと両脇に避けて敬礼をしてくれたので、僕達はスムーズに入る事が出来た。
あっ、そうだ・・・シュウト、聞こえるシュウト。
『アキトか、何だ?』
敵の本丸に入るんだけど、闇ギルドのメンバーってアデノだけ?
『一寸待ってろ。・・・そこに居るのは15人だな。アデノを含んで3人は毒使い。後は護衛みたいだな。全員一緒の部屋に居るぞ。他の良い人達は離れた場所に居るから心配するな。』
OK、ありがとう。
「なんやアキト、ボーっとしてどないしたん?」
「シュウトに敵の人数と位置を聞いたんだよ。」
「そんなん聞かんでも来る奴は全員シバいたらええやん。」
「そうは行かないよ。場所が場所だけに良い人達も居るんだからそんな人達まで倒すのかい?」
「あぁ、せやな。」
そう話しながら歩いているとカスミが考え事をしているのか、立ち止まっていた。
「どうしたんだい?」
「ウチ、やってもうたかも。」
「ん?」
「彼奴らは信用出来るけど、証拠に使徒って言うてもうた。」
「良いんじゃない。信用出来るんでしょ。」
「まぁ、せやけど・・・。」
「なら行こうか。」
「まぁ、ええか。」
そう言いながら先を進むと人気が無くなっていった。
「カスミ、この先は気配を消していった方が良いかもしれないよ。」
「せやな。」
僕達はそう言いながら気配を消して先を進むと声が聞こえてきた。
「何故連絡が取れぬ!」
「申し訳ありません。何故か通信魔道具が機能致しません。」
「それは先程も聞いた!何とかならんのか!」
「今、魔道具の調整を行っていますので暫くお待ち下さい。」
「だから何時になると言っている!これでは人体実験の経過報告もワルダーからの新たな実験体を補充出来ぬではないか!」
「経過報告に関しましては魔道具が正常に機能次第報告が可能で御座いますが、実験体の奴隷に関しましてはワルダー様より暫くは用意出来ないと。」
「ならばその辺から調達すれば良いではないか!」
「その件に関しましてはバンディー様から禁止のお達しが・・・。」
「うっ!・・・そうであったな・・・まぁ良い、早く魔道具を直せ!」
「ハッ!」
そう言うと中では少し慌ただしく何かをしていた。
「実験体かいな・・・やっぱりクズやったか。しっかし、なんや慌ててんなぁ。」
「多分ドラウだよ。逆探知と同時に通信妨害もしてるんじゃないかな。」
「遠方の他の魔道具まで妨害するって凄すぎへん?」
「まぁそこは戦力以外でシュウトの眷属に成れる者って事かな。」
「常識は通じんか。さてと中のもんを始末するとしよか。」
「そうだね。ただ毒とかは気をつけてね。」
「わぁってるってアキトは、ほんま心配性やなぁ。」
「そうかい?」
「せやわ。ほな行くで!」
カスミはそう言うと結界の張ってある扉をぶち抜いた。
「何者だ!・・・ん?これはこれは傭兵団団長で在られるカスミ殿がこの様な場所へどうされたのですか?」
「どうされたちゃうわ、闇ギルドの一味を見つけたから来た。言うたらどないする?」
カスミがそう言うと周囲に少し緊張が走った。
「これは異な事を申されますな。証拠は有るのですか?」
「さっき人体実験やら言うとったやろ。」
「それはカスミ殿の勘違いです。」
「勘違い?」
「我々は臨床試験と言ったのですよ。」
「ほう。なら奴隷の件はどう説明すんねん。」
「それは怪我や病を持った被験者ですよ。」
それを聞いたカスミは僕の方を見た。
「こんな感じや、決定的な証拠でもない限り、ウチの国では裁けんのや。」
「なるほどね。確かにのらりくらり追及を逃れて、その間に証拠を消す感じか。」
「我とカスミ殿の話に入ってくるとは貴殿は何者だ!」
「僕ですか?」
「それ以外居らんだろう。」
「アキト・ホンジョウです。」
「アキト・・・何処かで聞いた名・・・。」
「知らんのか?ワンマンアーミーって言えば分かるか?」
「ワンマンアーミー!!?教国の人間が何故、カスミ殿と!?」
「そんなんどうでもええ。大体、情報が古いで。」
「何を・・・。」
カスミが言った言葉に不思議そうな顔をアデノがしていると近くに居た護衛と思われる人間が耳元で呟いていた。
「何!?フォスエスペランサ国だと!?」
「せや。知らん方が珍しいわ。」
「そ、そのアキト殿が何用で・・・。」
「せやで、成敗しにきたっちゅうてるやろ。」
「しょ、証拠がっ!証拠が有るのか!」
「有るから来たんやろ、なぁ闇ギルド・ケルベロスの知のケパイスキェルはん。」
「なっ!?」
カスミがアデノの正体を言うとアデノは驚いて暫く固まっていたが、我に返ったのか、沈黙し色々考えている様だった。
「なんや、逃げる算段でもしとんのか?」
「・・・。」
「ちなみに教えたるけど、あんたの仲間のワルダーはもうこの世には居らんで。」
「なっ!?」
「やり過ぎたんや、使徒様を怒らせる程にな。あんたも含めて。」
「な、な、な、な・・・かくなる上は!殺れ!!!」
「やらせないよ。」
僕はそう言うとアデノが何かを出そうとした手を槍で吹き飛ばし、毒使いの残りの2人の胸も貫いて、絶命させた。
「アキト、早いって。ウチがやろうとしたのに。」
「毒使いには何もさせないのが鉄則だよ。」
「分かってるって!」
カスミはそう言うと手を腕ごと吹き飛ばされて苦しんでいるアデノのもう片方の腕を叩き折り、動けない様に両足も小盾で砕いた。
「ギヤァァァ!!!・・・・・」
カスミはのたうち回るアデノを横目に他のギルドメンバーを攻撃し、倒して行ったので、僕も負けない様に次々と倒していった。
アデノ以外の全員を始末した僕達は未だにのたうち回っているアデノに近付いていった。
「な・・・何故、こんな酷い事を・・・何故あの者らの様に一思いに殺さん。」
「アンタの疫病で苦しめられた人々はこんなもんちゃうねんで!」
「なっ!そこまで知っているのか・・・グッ!」
カスミが怒りに任せてアデノに近付こうとした瞬間、アデノが少しだけニヤッとしたのを見た僕は瞬時にアデノを跡形もなく消し飛ばした。
「アキト!何すんねん!あんな奴はもっと苦しませて・・・・・」
僕は抗議してきたカスミを抱き締めて黙らせた。
「彼奴は毒生成スキルを持ってるんだ。あれ以上は時間を掛けたら此処に住む人々も道連れにされちゃうからね。」
「せ、せやな・・・ごめんアキト。」
「良いよ。」
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