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第276話 [帰還。]
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リリスさんの話に驚きつつも回復部隊の人達が問題無さそうだったので、外に出ると丁度、アキト達やバト達が遠くの方から来るのを感じたので、その方角を見ると俺の行動に気付いたリーグさんが同じ様に遠くを見た。
「なっ!なんじゃ!?シュウト殿!何かが恐ろしいスピードで此方の方へ一直線に向かってきておるぞ!!!」
「あぁ・・・大丈夫ですよ。」
「そ、そうじゃな、此処にはシュウト殿が居るしのぅ。」
「いや、そうじゃなくて、アレはアキトの所為だと思いますよ。」
俺がそう言うとリーグさんはもう一度近付いて来る波の先端を凝視しているとガシュウさんが話し掛けてきた。
「シ、シュウト様、アレが息子なのですか?」
「はい。カスミちゃんを抱えながら海の上を走ってこっちに向かってますね。」
「・・・やはり走ってます・・・よね。見間違えでは無かったのですね。」
「まぁ以前はバイク・・・いや、魔道具で海を渡ってたみたいですが、今ならあの方が速いみたいですね。」
「速い・・・ですか・・・水属性の魔法はそれ程得意では無かったはずですが・・・結界を張っているのですか?」
「いや、アレは右足が沈む前に左足で水面を蹴って、左足が沈む前に右足で水面を蹴ってを繰り返してるだけだと思いますよ。」
「はい?・・・えぇと、その様な事が・・・いや、シュウト様の眷属になった事で出来る様になったという事ですか・・・。」
「いや、以前から出来てたと思いますよ。ただその頃はスピードも体力も無かっただけかと。」
「・・・アキトからはその様な・・・。」
ガシュウさんがそう言うとリリスがガシュウさんの袖を引っ張っていた。
「どうしたんだい?」
「アキトが突進系の技を出す時に湖も川も関係なく突進してたわよ。」
「・・・あ、そういえば、その様な報告を受けてたね。アレも結界を使ってなかったって事だったのか。」
「多分、そうだと思いますよ。アキトの突進技は他の事を行う事が難しく意識的に方向を変える事すら出来なかったはずなんで。」
「そういえば、敵陣に突撃してた時は殆ど曲がっていた記憶は無いですね。」
「あの技は全神経を集中して相手の攻撃すら自身の攻撃で弾きながら突撃する技ですから。」
「そうなのですね。しかし、とんでもないスピードで此方に向かってますが、あの様な高波をどうされますか?」
「多分、ある程度まで来たら島に影響が無い様にアキト自身が掻き消すと思いますよ。」
「そうなのですか。」
「出来ないなら、あの様な事はしないと思います。」
「そうですね。ただアキトが通る場所の近くに船が無い事を願うばかりです。」
「まぁ、今はアキトも余裕が有ると思うんで、離れて走ってると思いますよ。優しい奴ですし。」
「それは勿論、アキトが心優しいのは私共の自慢ですから。」
ガシュウさんがそう言うと夫婦で見詰め合って微笑んでいた。
「シュウト様、只今戻りました。」
突然話し掛けられたので声がした方を見るとバト達の姿が有った。
「おぉ、おかえり。って此処から?そう遠くないとはいえ、かなり離れてたし、海も越えないと行けなかったのにどうやって帰って来たんだ?」
「影を渡って参りました。」
「影って、影の中って息が出来るのか?」
「以前は出来ませんでしたが、シュウト様に眷属にして頂いたお陰で自分自身だけではなく一定範囲までは呼吸出来る様になりましたので。」
「そうなのか。かなり便利だな。」
「助かりますが、戦闘中の様に気配を消す場合は呼吸を止める必要が有りますので、今の様な移動にしか使えません。」
「そうか、使い所が限られてるって事なのかぁ。」
「ですが、地上の様に障害物も天候などの影響も受けませんし、眷属にして頂いた事で私自身のスピードも体力をかなり上がりましたので、馬車で3日掛かる場所までの移動はおそらく1時間も掛からないかと。」
「凄いスピードだな。」
「馬車ですと障害物や関所もありますし、山を越えなければ行けない事も有りますので。」
「あぁ、なるほどな。」
「ち、一寸待ってくれんか?」
「リーグさんどうしました?」
「先程の話じゃとバトは誰にも知られる事無く国境を越える事が出来る様に聞こえたんじゃが・・・。」
俺達の話を聞いたリーグさんは困った様な表情で話し掛けてきたが、バトは微笑んで返すだけだった。
「そういえばバトがその気になれば、そうする事も出来るのか。」
「国境等は以前から誰にも知られる事無く越える事は多々有りましたので。それは陛下も御存知ではないですか。」
「ん?そういえばそうか。余の命令で関所は越えておったのぅ。」
リーグさんはそう言うと笑って誤魔化していた。
「凄いねぇ、一瞬戻る島を間違えたかと思ったよ。」
「ほんま、オトンが見たらビックリするやろなぁ。」
「あぁアキト、カスミちゃん、おかえり。」
「「ただいま。」」
「アキト、道中他の船や島には迷惑は掛けてませんか?」
「あっ、母さん、大丈夫遠くにも居なかったし、それに波は出来るだけ消してたから。」
「お義母さん、ほんまに器用に消してたんよ。まぁその所為で急に振り向くさかい、最初の内は怖かったんやけど。」
「それは謝ったし、理由も話したら許してくれたじゃないか。」
「それとこれとは別や。振り落とされる思たんはお義母さんに報告せんと。」
「えぇー。」
「アキト、えぇーじゃありません。事前に必要な事は説明しなさいと口が酸っぱくなる程、母は言ってきたつもりですよ。」
「はい。すいません。」
「まして陸上では無く、海上でされたのでは、恐ろしさが違います。理解は出来たとしても怒らないでいる訳がないのがわかりませんか?大体貴方は小さい頃からそうなのです。自分が大丈夫だったら何をしても・・・・・」
カスミちゃんの発言を聞いたリリスさんの説教が始まるとガシュウさんが近付いてきた。
「シュウト様、申し訳御座いません。リリスはあぁなってしまうと長いのでお許し頂けると幸いで御座います。」
「そうなんですねぇ・・・。」
「シュウト殿、少し良いかのぅ。」
ガシュウさんの話を聞いて、どうしたものかと考えているとリーグさんが声を掛けてきた。
「何ですか?」
「おそらくじゃがあの様子を見るとかなり長くなりそうなんじゃが。」
「リーグさんも知ってるんですか?」
「ガシュウが本気で怒られておるのを何度か見ておるからのぅ。」
リーグさんがそう言いながらガシュウさんを見るとガシュウさんは恥ずかしそうに微笑んでいた。
「そこでじゃ、トヨタなんじゃが、そろそろ着いておる頃合いじゃと思うのじゃ。」
「はぁ・・・。」
リーグさんがそう言いながら街の方を見ていたが俺は意味が分からず、ただ相槌を返すだけになると今度はガシュウさんが近寄って小声で話し掛けてきた。
「シュウト様、リーグは先程の光景をトヨタにも見せたいのだと思いますよ。」
「先程の光景・・・あぁ、ドラウの!」
「その通りです。」
「随分仲良くなったんですね。」
「私共は3人とも珍しい事が好きで意気投合しまして。」
「それで。分かりました、カスミちゃんも帰ってる事ですし、迎えに行ってきますね。」
「おぉ、シュウト殿、頼めるか。」
「じゃあ行ってきます。」
俺はそう言ってトヨタさんを連れて戻って来るとリーグさんが正座し、その前でオリビアさんが仁王立ちして説教している様だった。
「え?」
「なんやリーグはどないしたんや?」
「シュウト様がトヨタを迎えに行った後、直ぐに怒られていましたよ。」
「何か有ったんですか?」
「せや、何したんや?」
「私共も関係していない訳ではないのですが、こちらの都合でシュウト様にトヨタを迎えに行って頂いた事に怒ってらっしゃるのです。」
「あぁ、そういう事かいな。」
「トヨタさんは分かるんですか?」
「今回はシュウトはん自身がわいに何か用が有ってその序にちゅう訳やないやろ?」
「まぁ、そうですけど、それで何故怒らせるんですか?」
「シュウトはんは、わいらからしたら使徒様ってだけやない。もっと上、神様に近い存在なんや。」
「はぁ・・・。」
「せやのにリーグは己の都合でシュウトはんをええ様に使うたいうのが気に入らんかったちゅう事や。」
「そんな事で?」
「シュウト様、親しき仲にも礼儀あり、更にはシュウト様は私共からみれば雲の上の存在、会話する事すら憚れます。」
「それは遠慮したいですね。」
「ですからリーグも普通にお願いしたのでしょう。ただオリビアさんは幼い頃から使徒様の物語りや英雄のお話に夢中だったと聞いており、今まさに両方を地で行くシュウト様は憧れを通り越して信仰対象になっている可能性もあり、その様な方に共に戦う事も出来ない身内が偉そうにしているのが、心底許せなかったのかもしれませんね。」
ガシュウさんの話を聞いて少し引いてる俺を見たトヨタさんは爆笑していた。
「トヨタよ、気持ちは分かるがシュウト様に失礼ですよ。」
「ん゙ん・・・せやな、すまんシュウトはん。せや、レイはんには伝えたけど、此処はもうシュウトはんの土地って事にしといたでな。」
「えっ?早くないですか?」
「こんなんは早うした方がとやかく言われんで済むさかいな。」
「そうなんですか。」
「せやで、正式なんはルークはんが帰ってからになるやろうけど、此処はもうシュウトはんのもんや好きにしったってぇや。」
「ありがとうございます。皆んなが幸せに人生を全う出来る街にしたいですって言っても自分が出来る事なんて大した事は出来ないんで、皆んなの協力は必要ですけどね。」
その後もハロルドを交えて色々話をしていたが、まだ終わりそうになかったので1度アイテムボックス改に戻って子供達の様子を見る事にした。
暫くするとルークが帰ってきて、アーティファクトの件を終わらせた。
「しっかし凄ぇなぁ。前と同じ場所とは思えねぇな。」
「その辺はドラウ達のお陰だな。」
「そうだな。辛気臭ぇ場所が使徒様の庇護下に在るんじゃ、格好つかねぇからなぁ。」
「まぁ、それも有るだろうが、1番は解放された人達の心境だろ。」
「そうだな。それで今からどうすんだ?」
「そうだ!丁度良い時に帰ってきてくれたな。」
「なっ!なんじゃ!?シュウト殿!何かが恐ろしいスピードで此方の方へ一直線に向かってきておるぞ!!!」
「あぁ・・・大丈夫ですよ。」
「そ、そうじゃな、此処にはシュウト殿が居るしのぅ。」
「いや、そうじゃなくて、アレはアキトの所為だと思いますよ。」
俺がそう言うとリーグさんはもう一度近付いて来る波の先端を凝視しているとガシュウさんが話し掛けてきた。
「シ、シュウト様、アレが息子なのですか?」
「はい。カスミちゃんを抱えながら海の上を走ってこっちに向かってますね。」
「・・・やはり走ってます・・・よね。見間違えでは無かったのですね。」
「まぁ以前はバイク・・・いや、魔道具で海を渡ってたみたいですが、今ならあの方が速いみたいですね。」
「速い・・・ですか・・・水属性の魔法はそれ程得意では無かったはずですが・・・結界を張っているのですか?」
「いや、アレは右足が沈む前に左足で水面を蹴って、左足が沈む前に右足で水面を蹴ってを繰り返してるだけだと思いますよ。」
「はい?・・・えぇと、その様な事が・・・いや、シュウト様の眷属になった事で出来る様になったという事ですか・・・。」
「いや、以前から出来てたと思いますよ。ただその頃はスピードも体力も無かっただけかと。」
「・・・アキトからはその様な・・・。」
ガシュウさんがそう言うとリリスがガシュウさんの袖を引っ張っていた。
「どうしたんだい?」
「アキトが突進系の技を出す時に湖も川も関係なく突進してたわよ。」
「・・・あ、そういえば、その様な報告を受けてたね。アレも結界を使ってなかったって事だったのか。」
「多分、そうだと思いますよ。アキトの突進技は他の事を行う事が難しく意識的に方向を変える事すら出来なかったはずなんで。」
「そういえば、敵陣に突撃してた時は殆ど曲がっていた記憶は無いですね。」
「あの技は全神経を集中して相手の攻撃すら自身の攻撃で弾きながら突撃する技ですから。」
「そうなのですね。しかし、とんでもないスピードで此方に向かってますが、あの様な高波をどうされますか?」
「多分、ある程度まで来たら島に影響が無い様にアキト自身が掻き消すと思いますよ。」
「そうなのですか。」
「出来ないなら、あの様な事はしないと思います。」
「そうですね。ただアキトが通る場所の近くに船が無い事を願うばかりです。」
「まぁ、今はアキトも余裕が有ると思うんで、離れて走ってると思いますよ。優しい奴ですし。」
「それは勿論、アキトが心優しいのは私共の自慢ですから。」
ガシュウさんがそう言うと夫婦で見詰め合って微笑んでいた。
「シュウト様、只今戻りました。」
突然話し掛けられたので声がした方を見るとバト達の姿が有った。
「おぉ、おかえり。って此処から?そう遠くないとはいえ、かなり離れてたし、海も越えないと行けなかったのにどうやって帰って来たんだ?」
「影を渡って参りました。」
「影って、影の中って息が出来るのか?」
「以前は出来ませんでしたが、シュウト様に眷属にして頂いたお陰で自分自身だけではなく一定範囲までは呼吸出来る様になりましたので。」
「そうなのか。かなり便利だな。」
「助かりますが、戦闘中の様に気配を消す場合は呼吸を止める必要が有りますので、今の様な移動にしか使えません。」
「そうか、使い所が限られてるって事なのかぁ。」
「ですが、地上の様に障害物も天候などの影響も受けませんし、眷属にして頂いた事で私自身のスピードも体力をかなり上がりましたので、馬車で3日掛かる場所までの移動はおそらく1時間も掛からないかと。」
「凄いスピードだな。」
「馬車ですと障害物や関所もありますし、山を越えなければ行けない事も有りますので。」
「あぁ、なるほどな。」
「ち、一寸待ってくれんか?」
「リーグさんどうしました?」
「先程の話じゃとバトは誰にも知られる事無く国境を越える事が出来る様に聞こえたんじゃが・・・。」
俺達の話を聞いたリーグさんは困った様な表情で話し掛けてきたが、バトは微笑んで返すだけだった。
「そういえばバトがその気になれば、そうする事も出来るのか。」
「国境等は以前から誰にも知られる事無く越える事は多々有りましたので。それは陛下も御存知ではないですか。」
「ん?そういえばそうか。余の命令で関所は越えておったのぅ。」
リーグさんはそう言うと笑って誤魔化していた。
「凄いねぇ、一瞬戻る島を間違えたかと思ったよ。」
「ほんま、オトンが見たらビックリするやろなぁ。」
「あぁアキト、カスミちゃん、おかえり。」
「「ただいま。」」
「アキト、道中他の船や島には迷惑は掛けてませんか?」
「あっ、母さん、大丈夫遠くにも居なかったし、それに波は出来るだけ消してたから。」
「お義母さん、ほんまに器用に消してたんよ。まぁその所為で急に振り向くさかい、最初の内は怖かったんやけど。」
「それは謝ったし、理由も話したら許してくれたじゃないか。」
「それとこれとは別や。振り落とされる思たんはお義母さんに報告せんと。」
「えぇー。」
「アキト、えぇーじゃありません。事前に必要な事は説明しなさいと口が酸っぱくなる程、母は言ってきたつもりですよ。」
「はい。すいません。」
「まして陸上では無く、海上でされたのでは、恐ろしさが違います。理解は出来たとしても怒らないでいる訳がないのがわかりませんか?大体貴方は小さい頃からそうなのです。自分が大丈夫だったら何をしても・・・・・」
カスミちゃんの発言を聞いたリリスさんの説教が始まるとガシュウさんが近付いてきた。
「シュウト様、申し訳御座いません。リリスはあぁなってしまうと長いのでお許し頂けると幸いで御座います。」
「そうなんですねぇ・・・。」
「シュウト殿、少し良いかのぅ。」
ガシュウさんの話を聞いて、どうしたものかと考えているとリーグさんが声を掛けてきた。
「何ですか?」
「おそらくじゃがあの様子を見るとかなり長くなりそうなんじゃが。」
「リーグさんも知ってるんですか?」
「ガシュウが本気で怒られておるのを何度か見ておるからのぅ。」
リーグさんがそう言いながらガシュウさんを見るとガシュウさんは恥ずかしそうに微笑んでいた。
「そこでじゃ、トヨタなんじゃが、そろそろ着いておる頃合いじゃと思うのじゃ。」
「はぁ・・・。」
リーグさんがそう言いながら街の方を見ていたが俺は意味が分からず、ただ相槌を返すだけになると今度はガシュウさんが近寄って小声で話し掛けてきた。
「シュウト様、リーグは先程の光景をトヨタにも見せたいのだと思いますよ。」
「先程の光景・・・あぁ、ドラウの!」
「その通りです。」
「随分仲良くなったんですね。」
「私共は3人とも珍しい事が好きで意気投合しまして。」
「それで。分かりました、カスミちゃんも帰ってる事ですし、迎えに行ってきますね。」
「おぉ、シュウト殿、頼めるか。」
「じゃあ行ってきます。」
俺はそう言ってトヨタさんを連れて戻って来るとリーグさんが正座し、その前でオリビアさんが仁王立ちして説教している様だった。
「え?」
「なんやリーグはどないしたんや?」
「シュウト様がトヨタを迎えに行った後、直ぐに怒られていましたよ。」
「何か有ったんですか?」
「せや、何したんや?」
「私共も関係していない訳ではないのですが、こちらの都合でシュウト様にトヨタを迎えに行って頂いた事に怒ってらっしゃるのです。」
「あぁ、そういう事かいな。」
「トヨタさんは分かるんですか?」
「今回はシュウトはん自身がわいに何か用が有ってその序にちゅう訳やないやろ?」
「まぁ、そうですけど、それで何故怒らせるんですか?」
「シュウトはんは、わいらからしたら使徒様ってだけやない。もっと上、神様に近い存在なんや。」
「はぁ・・・。」
「せやのにリーグは己の都合でシュウトはんをええ様に使うたいうのが気に入らんかったちゅう事や。」
「そんな事で?」
「シュウト様、親しき仲にも礼儀あり、更にはシュウト様は私共からみれば雲の上の存在、会話する事すら憚れます。」
「それは遠慮したいですね。」
「ですからリーグも普通にお願いしたのでしょう。ただオリビアさんは幼い頃から使徒様の物語りや英雄のお話に夢中だったと聞いており、今まさに両方を地で行くシュウト様は憧れを通り越して信仰対象になっている可能性もあり、その様な方に共に戦う事も出来ない身内が偉そうにしているのが、心底許せなかったのかもしれませんね。」
ガシュウさんの話を聞いて少し引いてる俺を見たトヨタさんは爆笑していた。
「トヨタよ、気持ちは分かるがシュウト様に失礼ですよ。」
「ん゙ん・・・せやな、すまんシュウトはん。せや、レイはんには伝えたけど、此処はもうシュウトはんの土地って事にしといたでな。」
「えっ?早くないですか?」
「こんなんは早うした方がとやかく言われんで済むさかいな。」
「そうなんですか。」
「せやで、正式なんはルークはんが帰ってからになるやろうけど、此処はもうシュウトはんのもんや好きにしったってぇや。」
「ありがとうございます。皆んなが幸せに人生を全う出来る街にしたいですって言っても自分が出来る事なんて大した事は出来ないんで、皆んなの協力は必要ですけどね。」
その後もハロルドを交えて色々話をしていたが、まだ終わりそうになかったので1度アイテムボックス改に戻って子供達の様子を見る事にした。
暫くするとルークが帰ってきて、アーティファクトの件を終わらせた。
「しっかし凄ぇなぁ。前と同じ場所とは思えねぇな。」
「その辺はドラウ達のお陰だな。」
「そうだな。辛気臭ぇ場所が使徒様の庇護下に在るんじゃ、格好つかねぇからなぁ。」
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