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第282話 [指南と試案。Part2]
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「ところでよぅ、カナエ嬢が使ってたアレって魔物の動きみてぇだったけど、前世でも魔物は居たのか?」
「確かにルークにはそう見えるだろうが、前に話した通り前世には魔法も魔物も亜人すら居ないぞ。アレは他の生き物の動きを真似て、その力強さ、素早さ、生きる為に代々磨かれた動きの巧妙さ、それと人間からは逸脱した動きで相手を翻弄する為にその生き物を観察し、武へと落とし込んだモノなんだよ。」
「へぇ~確かにトリッキーな動きだが、対人戦なら的を得た動きだったな。」
「ルーク、それだけではござらんよ。」
「何がだ?」
「あの動きの中で魔法を使い、その魔物が天敵としてる魔物の動きならば、魔物相手でも十分有効でござるよ。」
「まぁ、確かにカナエ嬢みてぇに幾つもの魔物の動きが出来りゃあ有効だが、最初の1つを修得するもの普通なら難しいぞ。」
「そうでござるか・・・。」
「でも人の動きとかを真似る様なスキルって無いのか?」
「ん?真似る?真似るか・・・確かにそんなスキルも有るって聞いた事はあるなぁ。ソレを持ってりゃいけるかもしんねぇな。」
「その人が興味を持つなら教えてみるのも有りだと思うが、無理強いだと成長を阻害してしまうからそこは気を付けてくれよ。」
「分かってるって。ところでシュウトはなんかペチペチしてただけに見えたんだが何の効果が有るのか?」
「アレは練習というか、ルーク達に見せる為にやってただけだから本当は相手の攻撃を迎撃しつつ、掌打で急所を打って意識を奪うなり、破壊するんだ。1回やってみようか?」
「え!?」
「大丈夫、さっきみたいに練習の方でやるから。」
「・・・分かった。けど本当にさっきのと同じなんだな?」
「そうだって言ったろ。」
「よし!来い!」
「何もそこまで気合いを入れなくても・・・。」
俺はそう言いながらルークと組手を開始するとルークの攻撃を迎撃しながら顎や耳の後ろ、脇の下等の人体の急所をペチペチしていった。
「ちょ、一寸待ってくれ。」
「ん?どうした?まだ一部しか攻撃してないぞ?」
「・・・ペチペチとしかしてねぇのに何でそんなに効くんだよ・・・痛えし、何かクラクラしてきたしよぅ。」
「急所だからな。特に顎先をいい具合に叩くと意識はハッキリしてるのに足腰が立たなくなるんだ。」
「顎先・・・おぉ、確かに避けたと思ったのに何でかココをやられた時に立てなくなった事が有るな。」
「後は首のドクドク動いてる場所が有るだろ?」
「あぁ有るな。」
「ソコを的確に当てれたら気絶させるのも容易だぞ。」
「そうなのか?」
「あぁ、今から試してみるか?」
「い、いや、遠慮しとくよ。」
「そうか。・・・皆んなにも言っておくが、前世でも今世でも関係なく、武を極めようと己の信念を元に創り上げたモノを軽んじるべきではない。」
「俺は軽んじてるつも・・・すまん。続けてくれ。」
ルークが何かを言おうとしたが俺が手を翳して制止すると真剣な表情に変わって口を閉ざしてくれた。
「例え修行方法が周りから見れば、馬鹿らしい事であっても幾年、何世代も受け継がれたモノには何かしらの意味が在る。例えば今見せた攻撃は前世でも馬鹿にする者も居たが、本気でやってしまっては、相手を再起不能にしてしまう可能性のある一打、下手をすれば殺してしまう一打になってしまう。だからこそ危険過ぎる攻防の修行には軽く当て、動きの把握、的確に致命傷を与える位置への動作を何度もして身に付けるんだ。」
「分かった。俺の知識の無さがハッキリと分かったよ。」
ルークがそう言うと皆んなが頷いて俺の方を見た。
「皆んな、分かってくれてありがとう。けど俺も分からない事が多いのも事実だし、お互い頑張ろう。」
「そうだな。まぁシュウトは先ず加減を覚えようか。」
「なっ!・・・。」
ルークがそう言うと全員が笑い出し、和やかな雰囲気になった。
「まぁいいよ。それじゃあカナエ、もう一度、今度は見せる為じゃなく、ちゃんと稽古としてやるぞ。」
「押忍!」
カナエはそう言うと先程までの象形拳ではなく違う構えをした。
ほう。詠春拳か・・・別の拳法にしたって事は、途中で色々変えてくるつもりか・・・なら、俺も色々してみるか。
俺はそう思って空手の構えをするとカナエはポッと一瞬で近付いてくるとマシンガンの様な早業で手を高速回転させるように攻撃してきたので、俺は全ての攻撃を掌で受け止めた。
身体能力を上手く活かして、前世とは違い、一撃一撃、しっかり相手にダメージを与えられる様に攻撃し、尚且つスピードも速い、人化してからしっかり身体を慣らして修行してたみたいだな。
俺がそう思っていると威力不足を感じたのか、カナエは八極拳を使ってきた。
ほう、急所攻撃は諦めて、破壊する事に重点を置いたか。
俺はカナエの攻撃に避ける方を選ぶと自分の考えが正解だと思ったカナエはそのまま八極拳に留まらず火山が噴火する如く苛烈に流れる様に様々な拳法を使い、高威力の攻撃を繋げ、止まる事無く攻撃を繰り出していた。
ほう。前世よりも体力も力も上がってるのを上手く利用して前世では出来なかった連続技が出来てるなぁ、面白い。
俺はそう思いながらカナエの攻撃を観察していたが、カナエの動作が変わらなくなってきたので、皆んなに面白いモノを見せてやろうとカナエから一旦距離を取り、その場に正座した。
「おっ、カナエ嬢の攻撃に流石のシュウトも参ったのか?」
「違うよ、ルーク兄。父ちゃんは反撃するつもりだよ。」
「あの体制からか?・・・確かにカナエ嬢から警戒の様子が見えるなぁ・・・シュウトはどうするつもりだ?」
ルークがそう言ったのを皮切りに 覚悟を決めたカナエが虚実を交えた攻撃をしてきたので俺は正座したままカナエの攻撃を逸らしてカナエのバランスを崩すとあっという間に転がし、そのまま直ぐに制圧した。
「凄ぇなぁ、座ったままで何であんな事が出来んだよ。」
「さっきも使った合気道や古武術にはな、って言うか何故必要なのかってところから話すとだな、前世のかなり昔には王の傍に居る者は限られた者以外、帯刀をというか、武器類全てを持つ事が許されてなかったんだ。」
「だが、それなら普通の事だろ。」
「そうだな。だが、それだけじゃなく立つことも許されてなくてな。そこで無法者を制圧しながらも王への不敬にならない様に編み出されたのが、合気道の居取りみたいな技なんだよ。」
「へぇ~かなり厳しい法律だなぁ。」
「仕方ないさ、ルークも知ってる通り、畳だと王も直ぐには動けない状況だとな。」
「あぁ、胡座なんてかいてたら直ぐには動けねぇし、王を護る為だったら仕方ねぇな。でも凄ぇなぁそんな状態でも使える武術を創るなんてよぅ。」
「あぁ、尊敬に値すると思う。」
「それでカナエ嬢は大丈夫なのか?」
「意識が無いだけだ。傷も無いぞ。」
「しかし何度も言うが凄ぇなぁ、あんな一瞬で意識を奪うなんて無茶苦茶凄ぇよ。なぁ爺。」
「そうでございますな。あの様に一撃で意識を奪うなどの技はありませんし、瞬時に人体を破壊するのも素晴らしいとしか、言い様がごさいません。それでシュウト様、カナエ様が首元に拳を握り締めて振り下ろしていましたが、もしや鎖骨を狙っての事でしょうか?」
「そうだ俺も気になったんだ。確かにこの辺に打撃を喰らうと痛えけど、そんなとこ狙って何が出来るんだ?少し痺れる程度じゃねぇのか?」
「それは狙いが悪いだけだ。鎖骨は本来折れやすく、治し難い箇所なんだよ。ただこっちじゃ回復薬や魔法なんかがあって直ぐに治るが、鎖骨を折られると腕を動かすのが困難になるからな。戦いだと有効だと思うぞ。」
「へぇ~此処がなぁ。」
ルークがそう言ったので俺が近付いていき、襟を掴んだ。
「な、何だよ。」
「一寸説明しようと思ってな。襟を掴まれたぐらいだと動きは制限されても動けないって程じゃないだろ?」
「そうだな。」
「だが、コレならどうだ?」
「い、痛えー!ちょ、シュウト!」
「力は入るか?」
「イッーーー!入らねぇ!入らねぇから離してくれって!」
ルークが必死に言ったので手を離すとルークはホッとしながら掴んでいた鎖骨を摩っていた。
「なるほどなぁ、確かにめっちゃ効くなぁ。」
「他にも色々有るけど、とりあえずコレが全部じゃないけど前世での無手での戦いだが、どうだった?」
「凄いの一言だ。それにかなり面白れぇ。先人の技はどこの世界でもやっぱ凄ぇよ。」
「あぁ、俺もそう思う。」
「ただ魔法や魔道具を使えばもっと面白そうだ。剣術なんかも色々有るのか?」
「そうだな。だが、こっちにも色々あるだろ?」
「まぁな。国どころか街単位で使う剣術が違ったりするなぁ。まぁ、だから色んなとこに行って、そこの奴らと手合わせしてもらうのは面白れぇわな。」
「まぁルークならやってそうだな。」
「面白れぇからな。他にもあんのか?」
「剣だけじゃなく他の武器も色々あるぞ。」
「へぇ~、しかし、シュウトも凄ぇ種類の戦闘術を知ってるんだなぁ。」
「己を知り敵を知れば百戦危うからずっていうのが大山風流の教えだからな。色々鍛えられたんだよ。」
「己を知り・・・か、確かにそうだな。」
俺達はその後、武術の話を暫くしてから魔宝玉を取り出して皆んなに渡した。
「やっぱ、すんのか?」
「当たり前だろ。」
俺がそう言うと皆んなが真剣な表情に変わったので、トルバに声を掛けた。
「なぁ、トルバ達はどうやって魔宝玉から魔力を吸収するんだ?」
「口に含み、軽くヒビが入る程度にしてから漏れ出る魔力を吸うイメージで吸収致します。」
「なるほどな。じゃあ皆んな、やってみてくれ。」
俺がそう言うと皆んなは魔宝玉を口に含み、カリッとすると深呼吸をしていた。
「確かにルークにはそう見えるだろうが、前に話した通り前世には魔法も魔物も亜人すら居ないぞ。アレは他の生き物の動きを真似て、その力強さ、素早さ、生きる為に代々磨かれた動きの巧妙さ、それと人間からは逸脱した動きで相手を翻弄する為にその生き物を観察し、武へと落とし込んだモノなんだよ。」
「へぇ~確かにトリッキーな動きだが、対人戦なら的を得た動きだったな。」
「ルーク、それだけではござらんよ。」
「何がだ?」
「あの動きの中で魔法を使い、その魔物が天敵としてる魔物の動きならば、魔物相手でも十分有効でござるよ。」
「まぁ、確かにカナエ嬢みてぇに幾つもの魔物の動きが出来りゃあ有効だが、最初の1つを修得するもの普通なら難しいぞ。」
「そうでござるか・・・。」
「でも人の動きとかを真似る様なスキルって無いのか?」
「ん?真似る?真似るか・・・確かにそんなスキルも有るって聞いた事はあるなぁ。ソレを持ってりゃいけるかもしんねぇな。」
「その人が興味を持つなら教えてみるのも有りだと思うが、無理強いだと成長を阻害してしまうからそこは気を付けてくれよ。」
「分かってるって。ところでシュウトはなんかペチペチしてただけに見えたんだが何の効果が有るのか?」
「アレは練習というか、ルーク達に見せる為にやってただけだから本当は相手の攻撃を迎撃しつつ、掌打で急所を打って意識を奪うなり、破壊するんだ。1回やってみようか?」
「え!?」
「大丈夫、さっきみたいに練習の方でやるから。」
「・・・分かった。けど本当にさっきのと同じなんだな?」
「そうだって言ったろ。」
「よし!来い!」
「何もそこまで気合いを入れなくても・・・。」
俺はそう言いながらルークと組手を開始するとルークの攻撃を迎撃しながら顎や耳の後ろ、脇の下等の人体の急所をペチペチしていった。
「ちょ、一寸待ってくれ。」
「ん?どうした?まだ一部しか攻撃してないぞ?」
「・・・ペチペチとしかしてねぇのに何でそんなに効くんだよ・・・痛えし、何かクラクラしてきたしよぅ。」
「急所だからな。特に顎先をいい具合に叩くと意識はハッキリしてるのに足腰が立たなくなるんだ。」
「顎先・・・おぉ、確かに避けたと思ったのに何でかココをやられた時に立てなくなった事が有るな。」
「後は首のドクドク動いてる場所が有るだろ?」
「あぁ有るな。」
「ソコを的確に当てれたら気絶させるのも容易だぞ。」
「そうなのか?」
「あぁ、今から試してみるか?」
「い、いや、遠慮しとくよ。」
「そうか。・・・皆んなにも言っておくが、前世でも今世でも関係なく、武を極めようと己の信念を元に創り上げたモノを軽んじるべきではない。」
「俺は軽んじてるつも・・・すまん。続けてくれ。」
ルークが何かを言おうとしたが俺が手を翳して制止すると真剣な表情に変わって口を閉ざしてくれた。
「例え修行方法が周りから見れば、馬鹿らしい事であっても幾年、何世代も受け継がれたモノには何かしらの意味が在る。例えば今見せた攻撃は前世でも馬鹿にする者も居たが、本気でやってしまっては、相手を再起不能にしてしまう可能性のある一打、下手をすれば殺してしまう一打になってしまう。だからこそ危険過ぎる攻防の修行には軽く当て、動きの把握、的確に致命傷を与える位置への動作を何度もして身に付けるんだ。」
「分かった。俺の知識の無さがハッキリと分かったよ。」
ルークがそう言うと皆んなが頷いて俺の方を見た。
「皆んな、分かってくれてありがとう。けど俺も分からない事が多いのも事実だし、お互い頑張ろう。」
「そうだな。まぁシュウトは先ず加減を覚えようか。」
「なっ!・・・。」
ルークがそう言うと全員が笑い出し、和やかな雰囲気になった。
「まぁいいよ。それじゃあカナエ、もう一度、今度は見せる為じゃなく、ちゃんと稽古としてやるぞ。」
「押忍!」
カナエはそう言うと先程までの象形拳ではなく違う構えをした。
ほう。詠春拳か・・・別の拳法にしたって事は、途中で色々変えてくるつもりか・・・なら、俺も色々してみるか。
俺はそう思って空手の構えをするとカナエはポッと一瞬で近付いてくるとマシンガンの様な早業で手を高速回転させるように攻撃してきたので、俺は全ての攻撃を掌で受け止めた。
身体能力を上手く活かして、前世とは違い、一撃一撃、しっかり相手にダメージを与えられる様に攻撃し、尚且つスピードも速い、人化してからしっかり身体を慣らして修行してたみたいだな。
俺がそう思っていると威力不足を感じたのか、カナエは八極拳を使ってきた。
ほう、急所攻撃は諦めて、破壊する事に重点を置いたか。
俺はカナエの攻撃に避ける方を選ぶと自分の考えが正解だと思ったカナエはそのまま八極拳に留まらず火山が噴火する如く苛烈に流れる様に様々な拳法を使い、高威力の攻撃を繋げ、止まる事無く攻撃を繰り出していた。
ほう。前世よりも体力も力も上がってるのを上手く利用して前世では出来なかった連続技が出来てるなぁ、面白い。
俺はそう思いながらカナエの攻撃を観察していたが、カナエの動作が変わらなくなってきたので、皆んなに面白いモノを見せてやろうとカナエから一旦距離を取り、その場に正座した。
「おっ、カナエ嬢の攻撃に流石のシュウトも参ったのか?」
「違うよ、ルーク兄。父ちゃんは反撃するつもりだよ。」
「あの体制からか?・・・確かにカナエ嬢から警戒の様子が見えるなぁ・・・シュウトはどうするつもりだ?」
ルークがそう言ったのを皮切りに 覚悟を決めたカナエが虚実を交えた攻撃をしてきたので俺は正座したままカナエの攻撃を逸らしてカナエのバランスを崩すとあっという間に転がし、そのまま直ぐに制圧した。
「凄ぇなぁ、座ったままで何であんな事が出来んだよ。」
「さっきも使った合気道や古武術にはな、って言うか何故必要なのかってところから話すとだな、前世のかなり昔には王の傍に居る者は限られた者以外、帯刀をというか、武器類全てを持つ事が許されてなかったんだ。」
「だが、それなら普通の事だろ。」
「そうだな。だが、それだけじゃなく立つことも許されてなくてな。そこで無法者を制圧しながらも王への不敬にならない様に編み出されたのが、合気道の居取りみたいな技なんだよ。」
「へぇ~かなり厳しい法律だなぁ。」
「仕方ないさ、ルークも知ってる通り、畳だと王も直ぐには動けない状況だとな。」
「あぁ、胡座なんてかいてたら直ぐには動けねぇし、王を護る為だったら仕方ねぇな。でも凄ぇなぁそんな状態でも使える武術を創るなんてよぅ。」
「あぁ、尊敬に値すると思う。」
「それでカナエ嬢は大丈夫なのか?」
「意識が無いだけだ。傷も無いぞ。」
「しかし何度も言うが凄ぇなぁ、あんな一瞬で意識を奪うなんて無茶苦茶凄ぇよ。なぁ爺。」
「そうでございますな。あの様に一撃で意識を奪うなどの技はありませんし、瞬時に人体を破壊するのも素晴らしいとしか、言い様がごさいません。それでシュウト様、カナエ様が首元に拳を握り締めて振り下ろしていましたが、もしや鎖骨を狙っての事でしょうか?」
「そうだ俺も気になったんだ。確かにこの辺に打撃を喰らうと痛えけど、そんなとこ狙って何が出来るんだ?少し痺れる程度じゃねぇのか?」
「それは狙いが悪いだけだ。鎖骨は本来折れやすく、治し難い箇所なんだよ。ただこっちじゃ回復薬や魔法なんかがあって直ぐに治るが、鎖骨を折られると腕を動かすのが困難になるからな。戦いだと有効だと思うぞ。」
「へぇ~此処がなぁ。」
ルークがそう言ったので俺が近付いていき、襟を掴んだ。
「な、何だよ。」
「一寸説明しようと思ってな。襟を掴まれたぐらいだと動きは制限されても動けないって程じゃないだろ?」
「そうだな。」
「だが、コレならどうだ?」
「い、痛えー!ちょ、シュウト!」
「力は入るか?」
「イッーーー!入らねぇ!入らねぇから離してくれって!」
ルークが必死に言ったので手を離すとルークはホッとしながら掴んでいた鎖骨を摩っていた。
「なるほどなぁ、確かにめっちゃ効くなぁ。」
「他にも色々有るけど、とりあえずコレが全部じゃないけど前世での無手での戦いだが、どうだった?」
「凄いの一言だ。それにかなり面白れぇ。先人の技はどこの世界でもやっぱ凄ぇよ。」
「あぁ、俺もそう思う。」
「ただ魔法や魔道具を使えばもっと面白そうだ。剣術なんかも色々有るのか?」
「そうだな。だが、こっちにも色々あるだろ?」
「まぁな。国どころか街単位で使う剣術が違ったりするなぁ。まぁ、だから色んなとこに行って、そこの奴らと手合わせしてもらうのは面白れぇわな。」
「まぁルークならやってそうだな。」
「面白れぇからな。他にもあんのか?」
「剣だけじゃなく他の武器も色々あるぞ。」
「へぇ~、しかし、シュウトも凄ぇ種類の戦闘術を知ってるんだなぁ。」
「己を知り敵を知れば百戦危うからずっていうのが大山風流の教えだからな。色々鍛えられたんだよ。」
「己を知り・・・か、確かにそうだな。」
俺達はその後、武術の話を暫くしてから魔宝玉を取り出して皆んなに渡した。
「やっぱ、すんのか?」
「当たり前だろ。」
俺がそう言うと皆んなが真剣な表情に変わったので、トルバに声を掛けた。
「なぁ、トルバ達はどうやって魔宝玉から魔力を吸収するんだ?」
「口に含み、軽くヒビが入る程度にしてから漏れ出る魔力を吸うイメージで吸収致します。」
「なるほどな。じゃあ皆んな、やってみてくれ。」
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