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第286話 [指南と試案。Part6]
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翌朝、話し合いをした結果、ギリギリまでという事で話が決まり、俺達は荒野/渓谷フィールドへと移動した。
「とりあえず、個人差は有ると思うがギリギリまでやって温泉に行くが、1人で行けないレベルにはなるなよ。そこまで行ったら危険過ぎるかもしれないからな。」
「今日も昨日と一緒か?」
「午前中はな。午後からはフィールドを変えてやるって事で。」
「OK。」
「サーシャ、バトはドラウの試作品を使って感想を言ってやれ。」
「「承知致しました。」」
「ドラウ、それで良いよな?」
「おう。一応は問題ねぇはずだが、不具合があったら言ってくれ。」
「「承知致しました。」」
「試作品って事はシュウトが昨日言ってたアレだよねぇ。」
「そうだな。」
「分かってて当てられる僕じゃないよ。」
「そうか?そうやって油断してると足元すくわれるぞ。」
「そうだね。」
「分かってると思うが2人はプロフェッショナルだからな。」
「だから気を付けてても当てられると思うって事かい?」
「そうだな。」
「分かった、頑張ってみるよ。」
「では失礼致します。」
アキト達はそう言うと昨日模擬戦をした場所へと歩いて行った。
「ドラウは行かないのか?」
「此処から見てた方が分かりやすいんだよ。」
「それだとまた此処に鍛治炉を用意するところから始めるのか?」
「そんな訳ねぇだろ。昨日彼奴らの暗器を造る前に俺用の試作品を造ったんだよ。」
ドラウはそう言うと少し離れた場所に小さい箱を置いてボタンを押すと少し離れた。すると箱だった物はどんどん展開していき、10畳程の広さになると展開が止まり、今度は4つ角から円柱が伸びて4m程の長さになると先が光り、結界を張った。
「凄いけど、何なんだ?」
「鍛冶場と魔道具を作る作業場だ。」
「ん?何も無いぞ?」
「当たり前だろ。まだ途中だからな。」
「途中?今から何かするのか?」
「いや、起動中だぞ。」
「いや・・・」
「待て!」
ドラウの言葉に不思議に思い、その枠内に入って確かめようとするとドラウに止められたので俺が首を傾げるとドラウは少し呆れた様に話し掛けてきた。
「あのなぁシュウト、コレは試作品だがダンジョンの中で使用する為に作った物なんだから中が見える訳がねぇだろ。」
「あっ、そうか。確かに魔物が居る中で修理なんか出来ないか。」
「直すなり、必要な物をその場で造るなり、作業する上で邪魔されんのは嫌だからなぁだから作ったんだよ。」
「なるほどなぁ。って事は中では鍛治炉とが、出来ていってるって事か?」
「おう。だから入るのは危険なんだよ。火の中に手を突っ込む様なもんだからな。」
「確かに危険だな。でもそれだと完成したって何時分かるんだ?」
「見てりゃ分かる。」
「そうか。」
そう言いながら暫く待っていると何も無い場所に黒い線が浮かび上がり、何も無かった空間が扉の様に開いた。すると中にはドラウが言った様に鍛冶場が出来上がっていた。
「凄いな。ってか音もしなかったって事はそういう結界が施されてるって事?」
「まぁな。外からは見えないし、音も漏れない、それに煙も匂いすら扉を閉めたら遮断される結界になってるな。」
「へぇ~・・・なら気付かずに攻撃が飛んできたり、魔物が突っ込んできたらどうなるんだ?」
「そこは試作途中なんだよ。開け閉めが出来る特性上、ブレスなんかの魔法攻撃は余程の威力がない限り、大丈夫なんだが、大型の竜くらいの重量だったり、それに相当する物理攻撃には弱いんだよ。」
「あぁ、今までのダンジョンなら問題なさそうだけど、確かにそれだと不安が残るか。」
「だが、強度を上げる為だとしても外を視認出来ないのも危険だからなぁ。」
「それならドラグーンに付いてた装置を付けたら良いんじゃないのか?」
「アレは駄目だ。」
「何でなんだ?」
「設置するのにスペースを取りすぎる上に鍛冶場だと熱気で上手く作動しねぇんだよ。」
「それこそ結界で防いだら良いんじゃないのか?」
「やってみたが機能を阻害しちまうんだよ。」
「じゃあ空間拡張して距離を離すのは無理なのか?」
「それをすると今度は強度的な問題が出てくるんだ。」
「なるほどなぁ。」
「まぁ少しだけ見えても意味ねぇしなぁ。」
「ん?完全に塞がなくても良いのか?」
「ん?おう。少しぐらいなら問題・・・何かアイデアが有るのか?」
「潜望鏡って知ってるか?」
「センボウキョウ?何をするやつなんだ?」
「前世の物で水中を航行する船が在ったんだが水中から水上をなんかを見る為の道具だな。」
「ほう、水中かぁ・・・確かシュウトの前世の世界には魔法は存在していなかったんだよなぁ?」
「そうだな。俺の知る限りでは空想の世界でしか有り得ないモノだな。」
「って事は水中で帆を張って海流なんかの力で進むのか?」
「いや、船とは言ったが見た目がどっちかっていうとこの前教えたミサイルに近いかも。」
「という事は動力は別の何かって事か?」
「まぁ動力は色々在ったと思うがそうやって水中を移動する為には金属製の物で覆われてるから外や水上を視認する必要が有るんだ。」
「それがセンボウキョウというやつか、それでどんな構造なんだ?」
「簡単な物から言うとな・・・・・」
俺が知っている限りの構造を伝えるとドラウはブツブツ言いながら奥へと入っていった。
「これは暫くあのままだな。」
俺はそう言うと中が気になったので中に入った。
「へぇ~、中からは全面見えるんだなぁ・・・あっ、でも薄ら膜の様なモノが有るからアレが壁って事か。」
俺はそう言いながら中を見て周ってから再びドラウを見るもまだブツブツ言っていたので、外に出てルーク達の様子を見た。
「ほう。ルーク達は一進一退って感じだが、良い感じの勝負になってるじゃないか。」
「サスケ達は・・・なんだアレ・・・魔法で戦ってるのは分かるが、大怪獣が暴れまくってるみたいだなぁ。」
俺がそう言いながら見ているサスケ達は各々の特徴を持った大怪獣が牽制し合っている様だった。
「後はアキトた・・・あ~ぁ、やっぱり捕縛されてるかぁ~。アキトとは相性が悪いからなぁ。」
俺はそう言いながらアキト達の方へ歩いていった。
「油断したって雰囲気じゃないか。」
「油断なんてする暇ないよ。一寸動いたら罠仕掛けられてるし、かといって動かなかったら暗器や魔法を放ってくるし。」
「いやいや、アキトは罠っていうより攻撃自体、無視出来るだろ?」
「大丈夫だよ。大丈夫なんだけど、2人の罠や攻撃は僕を倒そうっていう攻撃じゃなくて全て行動を阻害するか、拘束しようとするかなんだよ。」
「まぁそうだろうな。だから予め、アキトの苦手な攻撃手段を取ってくるって言ったよなぁ。」
「そうなんだけどさぁ。」
アキトはそう言うと拘束されながらも俯いていた。
「それでバト達はアレを使ってみてどうだった?」
「投げても良し、罠として設置しても良しの優れ物でございます。その上、魔法を構成しようとすれば魔力が霧散し、気を溜め込んで拘束を逃れようとすれば、その溜めた気を利用して拘束具の強度を上げる仕様になっていますので、拘束魔道具としては最上級と言って良いと思われます。」
「って事は不満は無いって事か?」
「そうですねぇ・・・不満という程の事では無いのですが、罠として設置型ともう少し小さくした投擲専用の暗器型や近接戦に使用出来る武器があると助かるのですが。」
「相当気に入ったみたいだな。」
「勿論でございます。自身の魔力を込める必要があるとはいえ、アキト様程の方でも完璧に拘束出来るとなりますとどの様な方であっても粗問題ないと言っても過言ではないと言えるでしょうし、魔物であっても拘束魔道具のサイズを変更していただけるだけで殆どの魔物を安全に拘束する事が可能になると思われます。」
「ほう。それは凄いなぁ。それでどのくらいの魔力が必要なんだ?」
「それは・・・。」
「言い淀むって事は相当必要なのか?」
「・・・はい。現段階ですと宮廷魔法使い、もしくはBランクで魔法を攻撃の主軸にされている方でないと起動までに至らないかと思われます。」
「それって殆どの人が使えないって事じゃないか。」
「・・・はい。しかも使い捨てにも関わらず材料費を考えますと余程の好事家でない限り、使用する方は居ないと思われます。」
「そんなにか。」
「はい。小さい屋敷が購入出来る程にはなるかと。」
「あぁ、それは無理だな。ってか、そんなに高いのか?」
「はい。私共が使う分に関しましては私共で素材は集めていますので製作費のみですので問題無いとドラウ様が仰っていましたが、販売する場合はそのくらいだと思われます。」
「なるほどな。って事はバト達専用って事だな。」
「はい。同じ拘束魔道具ですとそうなります。」
「同じ?って事は違うのも造れるのか?」
「ドラウ様はそう仰っていらっしゃいました。」
「なるほどな。」
「どうした?」
俺達がそう話しているとドラウが後ろから話し掛けてきたのでバトとの話をドラウに伝えた。
「そうか、もう少し研究する必要があるな。だが上手くいったんだな。」
「はい。」
「なぁドラウ、何でそんなに高級なんだ?」
「バト達の相手がアキトだからだ。」
「あぁ、そういう事か。なら安価でも出来るって事か?」
「今のままだとCランク冒険者の月収程度だが、研究次第ではもう少し安くは出来ると思うぞ。」
「何でそんなに高いんだ?」
「素材もそうだが、Cランクの魔石が必要だからな。」
「魔石?魔力を込めて使うんじゃ無いのか?」
「一般人がそんな魔力を込めれねぇだろ。それに冒険者だって戦闘中や探索中に魔力を込めてたら危険なだけだぞ。」
「あぁそういう事か。」
「だが、研究しがいは有るからバト達の要望品を造りつつ、研究してみるがな。」
「おう。街の防衛手段や奴隷解放の時にも役立つと思うから俺からも頼むわ。」
「任せろ。ってかナビコの魔法は竈を作らないと出来ないのか?」
「出来ない事もないらしいけど、あの方が威力も精度も上がるらしいぞ。」
「なるほどなぁ。」
ドラウはそう言うと鍛冶場に戻って行った。
「とりあえず、個人差は有ると思うがギリギリまでやって温泉に行くが、1人で行けないレベルにはなるなよ。そこまで行ったら危険過ぎるかもしれないからな。」
「今日も昨日と一緒か?」
「午前中はな。午後からはフィールドを変えてやるって事で。」
「OK。」
「サーシャ、バトはドラウの試作品を使って感想を言ってやれ。」
「「承知致しました。」」
「ドラウ、それで良いよな?」
「おう。一応は問題ねぇはずだが、不具合があったら言ってくれ。」
「「承知致しました。」」
「試作品って事はシュウトが昨日言ってたアレだよねぇ。」
「そうだな。」
「分かってて当てられる僕じゃないよ。」
「そうか?そうやって油断してると足元すくわれるぞ。」
「そうだね。」
「分かってると思うが2人はプロフェッショナルだからな。」
「だから気を付けてても当てられると思うって事かい?」
「そうだな。」
「分かった、頑張ってみるよ。」
「では失礼致します。」
アキト達はそう言うと昨日模擬戦をした場所へと歩いて行った。
「ドラウは行かないのか?」
「此処から見てた方が分かりやすいんだよ。」
「それだとまた此処に鍛治炉を用意するところから始めるのか?」
「そんな訳ねぇだろ。昨日彼奴らの暗器を造る前に俺用の試作品を造ったんだよ。」
ドラウはそう言うと少し離れた場所に小さい箱を置いてボタンを押すと少し離れた。すると箱だった物はどんどん展開していき、10畳程の広さになると展開が止まり、今度は4つ角から円柱が伸びて4m程の長さになると先が光り、結界を張った。
「凄いけど、何なんだ?」
「鍛冶場と魔道具を作る作業場だ。」
「ん?何も無いぞ?」
「当たり前だろ。まだ途中だからな。」
「途中?今から何かするのか?」
「いや、起動中だぞ。」
「いや・・・」
「待て!」
ドラウの言葉に不思議に思い、その枠内に入って確かめようとするとドラウに止められたので俺が首を傾げるとドラウは少し呆れた様に話し掛けてきた。
「あのなぁシュウト、コレは試作品だがダンジョンの中で使用する為に作った物なんだから中が見える訳がねぇだろ。」
「あっ、そうか。確かに魔物が居る中で修理なんか出来ないか。」
「直すなり、必要な物をその場で造るなり、作業する上で邪魔されんのは嫌だからなぁだから作ったんだよ。」
「なるほどなぁ。って事は中では鍛治炉とが、出来ていってるって事か?」
「おう。だから入るのは危険なんだよ。火の中に手を突っ込む様なもんだからな。」
「確かに危険だな。でもそれだと完成したって何時分かるんだ?」
「見てりゃ分かる。」
「そうか。」
そう言いながら暫く待っていると何も無い場所に黒い線が浮かび上がり、何も無かった空間が扉の様に開いた。すると中にはドラウが言った様に鍛冶場が出来上がっていた。
「凄いな。ってか音もしなかったって事はそういう結界が施されてるって事?」
「まぁな。外からは見えないし、音も漏れない、それに煙も匂いすら扉を閉めたら遮断される結界になってるな。」
「へぇ~・・・なら気付かずに攻撃が飛んできたり、魔物が突っ込んできたらどうなるんだ?」
「そこは試作途中なんだよ。開け閉めが出来る特性上、ブレスなんかの魔法攻撃は余程の威力がない限り、大丈夫なんだが、大型の竜くらいの重量だったり、それに相当する物理攻撃には弱いんだよ。」
「あぁ、今までのダンジョンなら問題なさそうだけど、確かにそれだと不安が残るか。」
「だが、強度を上げる為だとしても外を視認出来ないのも危険だからなぁ。」
「それならドラグーンに付いてた装置を付けたら良いんじゃないのか?」
「アレは駄目だ。」
「何でなんだ?」
「設置するのにスペースを取りすぎる上に鍛冶場だと熱気で上手く作動しねぇんだよ。」
「それこそ結界で防いだら良いんじゃないのか?」
「やってみたが機能を阻害しちまうんだよ。」
「じゃあ空間拡張して距離を離すのは無理なのか?」
「それをすると今度は強度的な問題が出てくるんだ。」
「なるほどなぁ。」
「まぁ少しだけ見えても意味ねぇしなぁ。」
「ん?完全に塞がなくても良いのか?」
「ん?おう。少しぐらいなら問題・・・何かアイデアが有るのか?」
「潜望鏡って知ってるか?」
「センボウキョウ?何をするやつなんだ?」
「前世の物で水中を航行する船が在ったんだが水中から水上をなんかを見る為の道具だな。」
「ほう、水中かぁ・・・確かシュウトの前世の世界には魔法は存在していなかったんだよなぁ?」
「そうだな。俺の知る限りでは空想の世界でしか有り得ないモノだな。」
「って事は水中で帆を張って海流なんかの力で進むのか?」
「いや、船とは言ったが見た目がどっちかっていうとこの前教えたミサイルに近いかも。」
「という事は動力は別の何かって事か?」
「まぁ動力は色々在ったと思うがそうやって水中を移動する為には金属製の物で覆われてるから外や水上を視認する必要が有るんだ。」
「それがセンボウキョウというやつか、それでどんな構造なんだ?」
「簡単な物から言うとな・・・・・」
俺が知っている限りの構造を伝えるとドラウはブツブツ言いながら奥へと入っていった。
「これは暫くあのままだな。」
俺はそう言うと中が気になったので中に入った。
「へぇ~、中からは全面見えるんだなぁ・・・あっ、でも薄ら膜の様なモノが有るからアレが壁って事か。」
俺はそう言いながら中を見て周ってから再びドラウを見るもまだブツブツ言っていたので、外に出てルーク達の様子を見た。
「ほう。ルーク達は一進一退って感じだが、良い感じの勝負になってるじゃないか。」
「サスケ達は・・・なんだアレ・・・魔法で戦ってるのは分かるが、大怪獣が暴れまくってるみたいだなぁ。」
俺がそう言いながら見ているサスケ達は各々の特徴を持った大怪獣が牽制し合っている様だった。
「後はアキトた・・・あ~ぁ、やっぱり捕縛されてるかぁ~。アキトとは相性が悪いからなぁ。」
俺はそう言いながらアキト達の方へ歩いていった。
「油断したって雰囲気じゃないか。」
「油断なんてする暇ないよ。一寸動いたら罠仕掛けられてるし、かといって動かなかったら暗器や魔法を放ってくるし。」
「いやいや、アキトは罠っていうより攻撃自体、無視出来るだろ?」
「大丈夫だよ。大丈夫なんだけど、2人の罠や攻撃は僕を倒そうっていう攻撃じゃなくて全て行動を阻害するか、拘束しようとするかなんだよ。」
「まぁそうだろうな。だから予め、アキトの苦手な攻撃手段を取ってくるって言ったよなぁ。」
「そうなんだけどさぁ。」
アキトはそう言うと拘束されながらも俯いていた。
「それでバト達はアレを使ってみてどうだった?」
「投げても良し、罠として設置しても良しの優れ物でございます。その上、魔法を構成しようとすれば魔力が霧散し、気を溜め込んで拘束を逃れようとすれば、その溜めた気を利用して拘束具の強度を上げる仕様になっていますので、拘束魔道具としては最上級と言って良いと思われます。」
「って事は不満は無いって事か?」
「そうですねぇ・・・不満という程の事では無いのですが、罠として設置型ともう少し小さくした投擲専用の暗器型や近接戦に使用出来る武器があると助かるのですが。」
「相当気に入ったみたいだな。」
「勿論でございます。自身の魔力を込める必要があるとはいえ、アキト様程の方でも完璧に拘束出来るとなりますとどの様な方であっても粗問題ないと言っても過言ではないと言えるでしょうし、魔物であっても拘束魔道具のサイズを変更していただけるだけで殆どの魔物を安全に拘束する事が可能になると思われます。」
「ほう。それは凄いなぁ。それでどのくらいの魔力が必要なんだ?」
「それは・・・。」
「言い淀むって事は相当必要なのか?」
「・・・はい。現段階ですと宮廷魔法使い、もしくはBランクで魔法を攻撃の主軸にされている方でないと起動までに至らないかと思われます。」
「それって殆どの人が使えないって事じゃないか。」
「・・・はい。しかも使い捨てにも関わらず材料費を考えますと余程の好事家でない限り、使用する方は居ないと思われます。」
「そんなにか。」
「はい。小さい屋敷が購入出来る程にはなるかと。」
「あぁ、それは無理だな。ってか、そんなに高いのか?」
「はい。私共が使う分に関しましては私共で素材は集めていますので製作費のみですので問題無いとドラウ様が仰っていましたが、販売する場合はそのくらいだと思われます。」
「なるほどな。って事はバト達専用って事だな。」
「はい。同じ拘束魔道具ですとそうなります。」
「同じ?って事は違うのも造れるのか?」
「ドラウ様はそう仰っていらっしゃいました。」
「なるほどな。」
「どうした?」
俺達がそう話しているとドラウが後ろから話し掛けてきたのでバトとの話をドラウに伝えた。
「そうか、もう少し研究する必要があるな。だが上手くいったんだな。」
「はい。」
「なぁドラウ、何でそんなに高級なんだ?」
「バト達の相手がアキトだからだ。」
「あぁ、そういう事か。なら安価でも出来るって事か?」
「今のままだとCランク冒険者の月収程度だが、研究次第ではもう少し安くは出来ると思うぞ。」
「何でそんなに高いんだ?」
「素材もそうだが、Cランクの魔石が必要だからな。」
「魔石?魔力を込めて使うんじゃ無いのか?」
「一般人がそんな魔力を込めれねぇだろ。それに冒険者だって戦闘中や探索中に魔力を込めてたら危険なだけだぞ。」
「あぁそういう事か。」
「だが、研究しがいは有るからバト達の要望品を造りつつ、研究してみるがな。」
「おう。街の防衛手段や奴隷解放の時にも役立つと思うから俺からも頼むわ。」
「任せろ。ってかナビコの魔法は竈を作らないと出来ないのか?」
「出来ない事もないらしいけど、あの方が威力も精度も上がるらしいぞ。」
「なるほどなぁ。」
ドラウはそう言うと鍛冶場に戻って行った。
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