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第287話 [指南と試案。Part7]
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「ねぇ、そろそろ拘束を解いてくれない?」
「あぁそうだな。ってか、どうやって解くんだ?」
「少々お待ち下さい。」
バトはそう言うと拘束魔道具の1部を叩き潰した。すると拘束していた紐状の物が緩んでバラバラになった。
「なるほどな、今壊した部分が核になって何かの繊維を繋ぎ合わせていたって事か。」
「はい。ドラウ様が仰るには聖魔導合金とキマイラの鬣を素材進化と仙気混合で10cm程の糸とそれを自動で絡み付く紐にする為の結合装置にしたとの事で、先程破壊した部分が結合装置となります。」
「なるほど、解くにはその装置を壊す必要が有るって事か。」
「はい。それ以外に解く方法はございません。」
「斬る事は出来ないのか?」
「斬ったところで他の部分を斬っている間に込めた魔力で修復される上、減った魔力は再び込める事も可能という事です。」
「なるほどなぁ、外部から無理矢理外そうとしてもあの装置を壊さない限り脱出不可って事か。」
「はい。その通りにございます。」
「だが、それならそこに散らばってる糸と結合装置を修理すれば使い捨てには、って直せる奴が居ないのか。」
「ドラウ様が言うには私共が使用する拘束魔道具に関しましては、全て回収する事は不可能ですし、破壊した結合装置の修復には仙気混合のスキルが無いと再使用可能な状態には出来ないそうです。」
「なるほどな。確かに部分部分、消滅してたところもあったみたいだしな。」
「そうなのですか?」
「見えなかったのか?」
「申し訳ございません、私には視認する事は出来ませんでした。サーシャはどうでした?」
「いえ、私も確認出来ませんでした。」
2人はそう言うと俺に頭を下げて謝ってきた。
「いや、謝る必要は無いが、そうかぁバトだけならまだしも種族的に目が良いって聞いた事のあるサーシャまで見えないって事は神の瞳を持つ俺か、素材鑑定(極)を持つドラウじゃないと認識出来ないのかもしれないからな。」
「シュウト様の言う通りかもしれませんなぁ、サーシャの目は同種族の者の中でも飛び抜けて優れていますので。」
「やはりそうか。それならばドラウ以外は認識も出来ない以上、どこが欠けてるのか分からないから修理出来ずに使い捨てなるのも仕方がないな。」
「しかし凄い効果だったよ。流石に2度目は拙いと思って当たった瞬間離れたんだけど、くっついて離れないし、紐がまるで生きてるかのように絡み付いて動けなくなったし。」
「ん?・・・何回当てられたんだ?」
「あっ・・・3回・・・。」
アキトはそう言うと恥ずかしそうに俯いていた。
「そんなにか、それなら当たる前に斬ればよかったんじゃないのか?アキトなら出来るだろ?」
「やったよ。」
「それでも当てられたのか?」
「1回目は罠みたいに使われて、2回目は不意をつかれてね。」
「3回目はどうだったんだ?」
「3回目かぁ・・・それが1番、虚をつかれたよ。」
「アキトが驚かされるなんて何されたんだ?」
「シュウトの言う通り、槍で叩き落とそうとしたんだよ。けど、当たった瞬間、穂先にくっついて驚いてたら、そのまま絡み付いてさっき見てたみたいに拘束されたんだよ。」
「斬れなかったのか?」
「多分、さっきバトが壊した結合装置じゃない場所を斬ったんだと思うんだけど、斬った瞬間にペトって。そしたら僕に向かってブァーって。」
「凄いなぁ・・・バト、1つ良いか?」
「如何なさいましたでしょうか?」
「まだ拘束魔道具は残ってるのか?」
「はい。ドラウ様からは納得出来る物として10個程頂いており、アキト様には9個使いましたので、後1つ残っております。」
「なら、その1つを俺に使ってみてくれないか?」
「シュウト様にですか?」
「あぁ、どんな感じなのか、俺自ら体験しないとアドバイスも出来ないし、敵がもしも使えた時に対処も出来ないって事にならない様にな。」
「承知致しました。」
バトはそう言うとサーシャから拘束魔道具を受け取って魔力を込めると俺に投げてきた。
俺はその拘束魔道具が発動から絡み付くまでを見易くする様に腕を伸ばして掴んでみた。すると拘束魔道具から紐が触手の様に伸びて俺を拘束してしまった。
「確かにこれだけ発動から絡み付いて拘束するまでが早かったら分かってない状態なら対処出来ないな。」
「でしょ。しかもバト達は虚実を入り交えながら攻撃してくるから分かってても当てられるんだよ。」
「その辺はプロフェッショナルって言ったろ。しかし本当に取れないなぁ。」
俺はアキトと話してる間も魔力や気を使ってみたが、拘束魔道具の力に抵抗されて解けないでいた。
「ならこれならどうだ!・・・んん、流石にアキトでも解けない様に造ってあるだけに無理か。」
俺は魔力と気を混ぜて無理矢理解こうとするも解けないでいた。
「どうなってるんだ?」
俺はそう言うと神の瞳で拘束魔道具をよく観察してみた。
「なるほどなぁ、言ってた通り捕縛されたら解くのは無理みたいだな。」
「だろ。魔力も気も使い果たして疲れるだけなんだよ。」
「そうみたいだな・・・一寸試したい事があるから全員離れてバトは離れた位置から結界を張ってくれないか?」
俺の言葉に何かを察知したのか、3人とも離れてバトは結界を張ってくれた。
俺はそれを確認すると今度は神気を込めて無理矢理解こうとした。すると拘束魔道具は俺の神気に耐えられなかった様でバン!と弾ける音を出しながら吹っ飛んでいった。
「凄いね。神気を使ったのかい?」
「おう。まぁこれで俺は拘束されないのは分かったが、皆んなには無理そうだな。」
「それでドラウ様はシュウト様は拘束出来ないと仰っていたのですね。」
「多分、神々以外ならシュウトを拘束するんだったら神の力を宿した素材か、神様がお造りになられた物でないと無理なんじゃないかなぁ。」
「そうかもしれないなぁ、ところでアキトは魔法で防ごうとはしなかったのか?」
「あっ、してないね。」
「やれよ。後はその辺にある石とかで試したりは?」
「・・・やってないね。」
「1回目に拘束された後に試せよ。アキトの槍なら出来るだろ。」
「出来たね。」
「今からでもって今ので使い切ったんだな。」
俺はそう言いながら周囲を確認した。
「おっ、まだ起動してないのが落ちてるじゃないか。魔力も抜け切ってるみたいだし使えないのか?」
俺がそう言って拘束魔道具の落ちてる位置を指さすとバトが拾いに行った。
「本当でございますね。シュウト様の仰られた様に魔力が抜け切っておりますなぁ。ドラウ様のお話では魔力を込めると発動までは魔力が漏れる事は無く、自身が拘束される可能性があるとの事でしたのですが、これはどうしたのでしょうか?」
バトがそう言いながら拾い上げると俺に見せてくれた。
「ドラウが納得して渡してきた物にそんな不具合があるとは思えないし、アキトの範囲攻撃に当たって故障してるんじゃないか?」
「いえ、ドラウ様が御説明では少し壊れたとしても発動するまでは自動修復されるとの事ですので、それは考え難いかと。」
「一寸見せてくれるか?」
俺がそう言うとバトが渡してくれたので、神の瞳で鑑定してみた。
「あっ、これ俺の所為だわ。」
「もしや神気でございますか?」
「あぁ、俺の神気で破壊した破片が当たって少し罅が入ってそこから漏れたみたいだな。」
「では使用は出来ないという事でございますか?」
「いや、そこまで早く漏れるわけじゃないから使えそうだな。」
「でしたらお試しになられますか?」
「アキト、魔法は使えそうか?」
「1発くらいなら大丈夫だよ。」
「それならバト、魔力を込めて軽く投げてやってくれ。」
「承知致しました。」
バトはそう言うと魔力を込めてアキトに軽く投げ、アキトは魔法で弾き返し、返されたバトは結界で受け止めていた。
「おぉ、返せたね。っていうよりバトも結界で受け止められるじゃん。」
「はい。咄嗟の事でしたので、結界を張りましたが上手くいった様で、ようございました。」
「まだ使える状態みたいだから今度は石か何かで防げるかやってみてくれ。」
俺がそう言うとアキトは地面から拳程の大きさの石を拾い上げた。
「何時でも良いよ。」
「では参ります。」
バトはそう言うと結界を上手く使ってアキトの方に飛ばすとアキトは石を投げ付け、拘束魔道具に当てた。すると今度は拘束魔道具が発動し、当たった石だけを拘束すると思いきや、4~5m離れていたアキトに向かって紐を伸ばし、アキトはそれを見て焦った様子で飛び退いていた。
「あぁビックリしたぁ。離れてても伸びるんだね。」
「そうみたいだな。って事は近くで石か何かで防ごうとしても意味は殆ど無いな。」
「そうだね。近くなら魔法一択って感じだね。」
「やはりドラウ様のお造りされた物は素晴らしいとしか言い様がございません。」
「そうだな。」
「お~い。神気を放ってたみたいだが、何か有ったのか?おっ!なんだコレ!!?」
俺の神気が気になったのかルークが俺達に声を掛けながら歩いてきて、偶然にも拘束魔道具を踏んでしまい、捕縛されてしまった。
「何がどうなってんだ!?・・・クソッ!解けねぇ・・・なんだコレ!ってか、コレってあれか、バトがドラウから受け取ってた魔道具か?」
「本当だなぁ、勝手に起動してしまうんだなぁ。」
「そうでございますね。」
「って事は使いどころが難しくなったな。」
「そうでございますね。これでは乱戦状態の時に使用を控えるか、確実に当てられる時に限定する必要がありそうでございますな。」
「そこはドラウに相談する必要があるな。戦闘時に味方を誤爆してしまったらシャレじゃ済まないしな。」
「おい!喋ってねぇで外してくれ!」
「おぉ、悪い忘れてた。バト外してやってくれ。」
「承知致しました。」
バトがルークに謝罪しながら拘束魔道具を解くとルークは身体を解しながら立ち上がった。
「凄ぇなコレ。何も出来なかったぞ。ってか、シュウトが神気を使ったのってコレを解く為か?」
「魔法や気だと無理だったからな。」
「シュウトでも無理なら他の奴らならまず無理だな。それで神気なら解けたのか?」
「あぁ。」
「って事はこの前戦った邪神相手だとあまり使えねぇって事か。」
「一度だけなら一瞬動きを止めるくらいは出来ると思うぞ。」
「なるほどなぁ。」
ルークはそう言いながら近くで落ちていた別の拘束魔道具に手を伸ばしていた。
「あぁそうだな。ってか、どうやって解くんだ?」
「少々お待ち下さい。」
バトはそう言うと拘束魔道具の1部を叩き潰した。すると拘束していた紐状の物が緩んでバラバラになった。
「なるほどな、今壊した部分が核になって何かの繊維を繋ぎ合わせていたって事か。」
「はい。ドラウ様が仰るには聖魔導合金とキマイラの鬣を素材進化と仙気混合で10cm程の糸とそれを自動で絡み付く紐にする為の結合装置にしたとの事で、先程破壊した部分が結合装置となります。」
「なるほど、解くにはその装置を壊す必要が有るって事か。」
「はい。それ以外に解く方法はございません。」
「斬る事は出来ないのか?」
「斬ったところで他の部分を斬っている間に込めた魔力で修復される上、減った魔力は再び込める事も可能という事です。」
「なるほどなぁ、外部から無理矢理外そうとしてもあの装置を壊さない限り脱出不可って事か。」
「はい。その通りにございます。」
「だが、それならそこに散らばってる糸と結合装置を修理すれば使い捨てには、って直せる奴が居ないのか。」
「ドラウ様が言うには私共が使用する拘束魔道具に関しましては、全て回収する事は不可能ですし、破壊した結合装置の修復には仙気混合のスキルが無いと再使用可能な状態には出来ないそうです。」
「なるほどな。確かに部分部分、消滅してたところもあったみたいだしな。」
「そうなのですか?」
「見えなかったのか?」
「申し訳ございません、私には視認する事は出来ませんでした。サーシャはどうでした?」
「いえ、私も確認出来ませんでした。」
2人はそう言うと俺に頭を下げて謝ってきた。
「いや、謝る必要は無いが、そうかぁバトだけならまだしも種族的に目が良いって聞いた事のあるサーシャまで見えないって事は神の瞳を持つ俺か、素材鑑定(極)を持つドラウじゃないと認識出来ないのかもしれないからな。」
「シュウト様の言う通りかもしれませんなぁ、サーシャの目は同種族の者の中でも飛び抜けて優れていますので。」
「やはりそうか。それならばドラウ以外は認識も出来ない以上、どこが欠けてるのか分からないから修理出来ずに使い捨てなるのも仕方がないな。」
「しかし凄い効果だったよ。流石に2度目は拙いと思って当たった瞬間離れたんだけど、くっついて離れないし、紐がまるで生きてるかのように絡み付いて動けなくなったし。」
「ん?・・・何回当てられたんだ?」
「あっ・・・3回・・・。」
アキトはそう言うと恥ずかしそうに俯いていた。
「そんなにか、それなら当たる前に斬ればよかったんじゃないのか?アキトなら出来るだろ?」
「やったよ。」
「それでも当てられたのか?」
「1回目は罠みたいに使われて、2回目は不意をつかれてね。」
「3回目はどうだったんだ?」
「3回目かぁ・・・それが1番、虚をつかれたよ。」
「アキトが驚かされるなんて何されたんだ?」
「シュウトの言う通り、槍で叩き落とそうとしたんだよ。けど、当たった瞬間、穂先にくっついて驚いてたら、そのまま絡み付いてさっき見てたみたいに拘束されたんだよ。」
「斬れなかったのか?」
「多分、さっきバトが壊した結合装置じゃない場所を斬ったんだと思うんだけど、斬った瞬間にペトって。そしたら僕に向かってブァーって。」
「凄いなぁ・・・バト、1つ良いか?」
「如何なさいましたでしょうか?」
「まだ拘束魔道具は残ってるのか?」
「はい。ドラウ様からは納得出来る物として10個程頂いており、アキト様には9個使いましたので、後1つ残っております。」
「なら、その1つを俺に使ってみてくれないか?」
「シュウト様にですか?」
「あぁ、どんな感じなのか、俺自ら体験しないとアドバイスも出来ないし、敵がもしも使えた時に対処も出来ないって事にならない様にな。」
「承知致しました。」
バトはそう言うとサーシャから拘束魔道具を受け取って魔力を込めると俺に投げてきた。
俺はその拘束魔道具が発動から絡み付くまでを見易くする様に腕を伸ばして掴んでみた。すると拘束魔道具から紐が触手の様に伸びて俺を拘束してしまった。
「確かにこれだけ発動から絡み付いて拘束するまでが早かったら分かってない状態なら対処出来ないな。」
「でしょ。しかもバト達は虚実を入り交えながら攻撃してくるから分かってても当てられるんだよ。」
「その辺はプロフェッショナルって言ったろ。しかし本当に取れないなぁ。」
俺はアキトと話してる間も魔力や気を使ってみたが、拘束魔道具の力に抵抗されて解けないでいた。
「ならこれならどうだ!・・・んん、流石にアキトでも解けない様に造ってあるだけに無理か。」
俺は魔力と気を混ぜて無理矢理解こうとするも解けないでいた。
「どうなってるんだ?」
俺はそう言うと神の瞳で拘束魔道具をよく観察してみた。
「なるほどなぁ、言ってた通り捕縛されたら解くのは無理みたいだな。」
「だろ。魔力も気も使い果たして疲れるだけなんだよ。」
「そうみたいだな・・・一寸試したい事があるから全員離れてバトは離れた位置から結界を張ってくれないか?」
俺の言葉に何かを察知したのか、3人とも離れてバトは結界を張ってくれた。
俺はそれを確認すると今度は神気を込めて無理矢理解こうとした。すると拘束魔道具は俺の神気に耐えられなかった様でバン!と弾ける音を出しながら吹っ飛んでいった。
「凄いね。神気を使ったのかい?」
「おう。まぁこれで俺は拘束されないのは分かったが、皆んなには無理そうだな。」
「それでドラウ様はシュウト様は拘束出来ないと仰っていたのですね。」
「多分、神々以外ならシュウトを拘束するんだったら神の力を宿した素材か、神様がお造りになられた物でないと無理なんじゃないかなぁ。」
「そうかもしれないなぁ、ところでアキトは魔法で防ごうとはしなかったのか?」
「あっ、してないね。」
「やれよ。後はその辺にある石とかで試したりは?」
「・・・やってないね。」
「1回目に拘束された後に試せよ。アキトの槍なら出来るだろ。」
「出来たね。」
「今からでもって今ので使い切ったんだな。」
俺はそう言いながら周囲を確認した。
「おっ、まだ起動してないのが落ちてるじゃないか。魔力も抜け切ってるみたいだし使えないのか?」
俺がそう言って拘束魔道具の落ちてる位置を指さすとバトが拾いに行った。
「本当でございますね。シュウト様の仰られた様に魔力が抜け切っておりますなぁ。ドラウ様のお話では魔力を込めると発動までは魔力が漏れる事は無く、自身が拘束される可能性があるとの事でしたのですが、これはどうしたのでしょうか?」
バトがそう言いながら拾い上げると俺に見せてくれた。
「ドラウが納得して渡してきた物にそんな不具合があるとは思えないし、アキトの範囲攻撃に当たって故障してるんじゃないか?」
「いえ、ドラウ様が御説明では少し壊れたとしても発動するまでは自動修復されるとの事ですので、それは考え難いかと。」
「一寸見せてくれるか?」
俺がそう言うとバトが渡してくれたので、神の瞳で鑑定してみた。
「あっ、これ俺の所為だわ。」
「もしや神気でございますか?」
「あぁ、俺の神気で破壊した破片が当たって少し罅が入ってそこから漏れたみたいだな。」
「では使用は出来ないという事でございますか?」
「いや、そこまで早く漏れるわけじゃないから使えそうだな。」
「でしたらお試しになられますか?」
「アキト、魔法は使えそうか?」
「1発くらいなら大丈夫だよ。」
「それならバト、魔力を込めて軽く投げてやってくれ。」
「承知致しました。」
バトはそう言うと魔力を込めてアキトに軽く投げ、アキトは魔法で弾き返し、返されたバトは結界で受け止めていた。
「おぉ、返せたね。っていうよりバトも結界で受け止められるじゃん。」
「はい。咄嗟の事でしたので、結界を張りましたが上手くいった様で、ようございました。」
「まだ使える状態みたいだから今度は石か何かで防げるかやってみてくれ。」
俺がそう言うとアキトは地面から拳程の大きさの石を拾い上げた。
「何時でも良いよ。」
「では参ります。」
バトはそう言うと結界を上手く使ってアキトの方に飛ばすとアキトは石を投げ付け、拘束魔道具に当てた。すると今度は拘束魔道具が発動し、当たった石だけを拘束すると思いきや、4~5m離れていたアキトに向かって紐を伸ばし、アキトはそれを見て焦った様子で飛び退いていた。
「あぁビックリしたぁ。離れてても伸びるんだね。」
「そうみたいだな。って事は近くで石か何かで防ごうとしても意味は殆ど無いな。」
「そうだね。近くなら魔法一択って感じだね。」
「やはりドラウ様のお造りされた物は素晴らしいとしか言い様がございません。」
「そうだな。」
「お~い。神気を放ってたみたいだが、何か有ったのか?おっ!なんだコレ!!?」
俺の神気が気になったのかルークが俺達に声を掛けながら歩いてきて、偶然にも拘束魔道具を踏んでしまい、捕縛されてしまった。
「何がどうなってんだ!?・・・クソッ!解けねぇ・・・なんだコレ!ってか、コレってあれか、バトがドラウから受け取ってた魔道具か?」
「本当だなぁ、勝手に起動してしまうんだなぁ。」
「そうでございますね。」
「って事は使いどころが難しくなったな。」
「そうでございますね。これでは乱戦状態の時に使用を控えるか、確実に当てられる時に限定する必要がありそうでございますな。」
「そこはドラウに相談する必要があるな。戦闘時に味方を誤爆してしまったらシャレじゃ済まないしな。」
「おい!喋ってねぇで外してくれ!」
「おぉ、悪い忘れてた。バト外してやってくれ。」
「承知致しました。」
バトがルークに謝罪しながら拘束魔道具を解くとルークは身体を解しながら立ち上がった。
「凄ぇなコレ。何も出来なかったぞ。ってか、シュウトが神気を使ったのってコレを解く為か?」
「魔法や気だと無理だったからな。」
「シュウトでも無理なら他の奴らならまず無理だな。それで神気なら解けたのか?」
「あぁ。」
「って事はこの前戦った邪神相手だとあまり使えねぇって事か。」
「一度だけなら一瞬動きを止めるくらいは出来ると思うぞ。」
「なるほどなぁ。」
ルークはそう言いながら近くで落ちていた別の拘束魔道具に手を伸ばしていた。
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