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第300話 [新装備試運転。]
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スイッチを押して起動したのか、ドラウの腕から背中の装備に連結された魔道具の腕は肩の部分から切り離されて腕の部分が空中に浮いた状態になった。
「おぉ、それでどうなるんだ?」
「自動で殴ったり防いだりするんだ。」
「・・・それだけか?」
「後はこうやって、こうすれば。」
ドラウがそう言いながらスイッチを操作すると浮いている魔道具を平行に並べた。そして再びスイッチを押すとヴィンヴィンヴィン・・・と音を立てながら魔道具の手の間にエネルギーを凝縮させる様に玉を生成させ始めた。
「よし、これぐらいで良いだろう・・・発射!」
ドラウがそう言いながら再びスイッチを押すと生成された玉が破れて音も無くビームを発射した。
「どうだ!シュウト!」
「どうだって言われても今のは何なんだ?」
「あぁ、分かんねぇよな。この装備の最大火力だ。今の光りに触れると光りの魔力が尽きるまで触れた物を消し去ってしまう消滅光砲を放てるんだ。」
「凄いな・・・ただそれだとなぁ・・・。」
「ん?何か拙かったか?」
「いや、ドラウのパワードスーツの試運転とか、より良い物を造る参考にと皆んなとの修行に参加してもらおうかと思ったんだが、それだけ強力だと無理かなぁって思ってな。」
「あっ、それなら問題ねぇぞ。アレは体内に魔石があったり、魔力で構成されてたり、後、魔力抵抗が低い物体にしか効果が無いからな。」
「じゃあ魔物討伐専用って事か?」
「いや別にそんな事はねぇぞ。」
「じゃあ魔力抵抗の低い人達もって事か?」
「そうだな。一応ダンジョンの魔物にも効果がある様に創ったんだBランクの冒険者以下だとかなり危険というか、周りの建造物毎、消滅するな。」
「めちゃくちゃ危険じゃないか。」
「当たり前だろ、コレは武器なんだぞ。」
「まぁ、確かに。そういえば魔力で構成されるって事は魔法にも効果が有るのか?」
「そうだな。火なら火、水なら水みてぇにその現象を魔力で増幅した上での攻撃だと効果は減っちまうが、結界みてぇに魔力そのものでなら効果は高いな。」
「結界が消せるのか?」
「おうよ。SやAなんかの高ランクの魔物でも結界を張ってるやつも居るって聞くからなぁ、俺達が目指す予定のダンジョンなら殆どが常時、結界を張ってるって考えるのが普通だろ。」
「確かにそれなら余計必要かもしれないな。」
「だろ。結界を撃ち破るんじゃなく、消滅させる代物だからな。」
「それで他にも有るのか?」
「ねぇぞ。」
「剣とか槍みたいなのがビュンビュン飛び回るとか、飛び回りながらミサイルとかビームとかは?」
「ねぇなぁ・・・確かに俺が直接操作するわけでもねぇし・・・アタックコントロールブレインをもう1つ・・・シュウトの言ってたやつに・・・いや、それだと操作性は良いと思うが搭載出来る武器の制限もかけねぇとかぁ・・・いや、2つ搭載すりゃ態々載せねぇでも・・・いけるか?」
俺の質問にドラウがブツブツと言いながら考えていたが、1つ気になった事があったので聞いてみる事にした。
「なぁドラウ。」
「・・・ん?何だ?」
「アタックコントロールブレインって何だ?」
「コレを動かす為の戦闘コアだ。」
ドラウはそう言うと胸の中心に在る歯車の様な形をした部分を何度かカチャカチャ動かすとプシューという音と共に胸の部分が開いた。すると魔法陣が細かく刻み込まれた玉が出てきた。
「ん?魔石か?」
「おうSランクの魔石に魔法陣を彫って、掘り終わったら特殊な塗料で埋める事で戦闘コアが出来るんだ。」
「へぇ~でもSランクの魔石じゃないと駄目なのか?」
「あぁ、Sランクの魔石以下だと強度的に無理だし、SSSは試した事はないが、そこまでデカいのを動かすわけじゃねぇし、丁度良いんだよ。」
「じゃあ大きくなれば必要って事か。」
「まぁそうだがダンジョン内がどんな場所かも分かんねぇし、今は必要ねぇだろ。」
「まぁ今はな。」
「ん?もしかして何か有るのか?」
「いや、この前皆んなが戦った魔物がかなりの大きさだったからなぁ。」
「だから今後もって事か。」
「可能性としてはな。それで幾つも搭載するなら大きいのを1つって事でもないんだよな?」
「そうだな。それをすると俺が乗ってる魔道具の方が供給される魔力の所為で大破しちまうぞ。」
「耐えれる耐えれないの問題じゃなくって事だよなぁ。」
「おう。それに敵の攻撃に反応して内側から爆発しちまうんだ。」
「理由はよく分からないがそれは駄目だな。」
「分かんねぇか・・・まぁいいや、だから出来ねぇんだよ。」
「それで大きくすれば使えるって事で良いんだよな?」
「そうだな。具体的には今のSランクの魔石で3mから9m、SSランクの魔石でその10倍で30mから90m、SSSはSSランクの更に10倍ってとこだな。」
「最終的に城よりも大きくなるのか?」
「そうだな。攻城兵器なんて要らねぇし、歩くだけで至る所、ぶっ壊れるから使いどころなんて殆どねぇだろうな。」
「そうだな・・・造るのは造れるって事で良いか?」
「先ずは今のを実用可能にしてからだが、シュウトが必要と思うなら時間は掛かるが創れるぞ。」
「それなら頼む。」
「分かった。ただSSSランクの魔石で創る時だけで良いからその時は兄貴達に手伝ってもらえると助かる。」
「分かったが、兄貴達って事はドワーフの里から連れてくるのか?」
「何で親父達が?親父達の造るやつとは方向性が全然違うもんだから来ても意味ねぇぞ。」
「じゃあ・・・あっ、もしかしてガルンさんか?」
「おう。兄貴のチームなら面白いアイデアも出してくれそうだし、俺と同じ方向でやってくれるだろうしな。」
「そういう事なら頼んでおくよ。だが今回だったり、SSランクの時はいいのか?」
「それだと上手くいかねぇ気がするし、今回のは自力でやりてぇんだよ。」
「そういう事か、一応先に伝えるだけ伝えておくから造る時に教えてくれ。」
「おう。」
俺達がそう話しているとドラウの姿を見付けたルークが文字通り飛んできた。
「そ、それ何だ!?ドラウの新装備か?めっちゃ良いじゃねぇか!」
そう興奮しながら言うルークに嬉しくなったドラウは魔石を再びセットし直して立ち上がった。
「おぉ、凄ぇなぁ動いてるぞ。」
「当たり前だろ。動かなかったらただの的じゃねぇか。」
ルークの発言に呆れながらドラウがそう言うとレイやアキト達も歩いて帰って来た。
「おぉ、何か凄いねぇ駆動鎧かい?」
アキトの言葉に気になった俺はドラウの新装備に興奮して色々見ているルークを放っておいてアキトに話を聞く事にした。
「駆動鎧?アキト、教国にはこんなのが有るのか?」
「教国じゃなくてドワーフの国の兵士がこんなにも凄くないけど魔道具を付けた鎧を着てるんだよ。」
「じゃあ近い物が有るって事か?」
「いや、同じってわけじゃないよ。機動性を上げる為に馬型魔道具だったり、腕に取り付けた筒から魔法を放ったりするくらいだよ。ただ魔道具で動く戦闘に使う物を駆動鎧って言ってるんだよ。」
「あぁ、そういう意味か。だが、その程度なら別物だな。」
「それでどんな感じで動くの?」
「それはこれからってとこだけど、誰か戦ってみるか?」
俺がそう言うとルークがいの一番に手を上げた。
「やるのは良いけどドラウのは試作品って事だから無茶はするなよ。」
「わぁーてるってこんな凄いの壊せるわけねぇだろ。」
「おいおい。それだと試運転にならないだろ。」
「おう。そうだな。じゃあ加減はするが壊す方向でやってやるよ。」
「じゃあルーク離れて。」
俺がそう言うとルークは一足飛びでかなり離れた。
「じゃあドラウ、準備は良いか?」
「おうよ。」
ドラウはそう言うと戦闘態勢になった。俺はそれを確認すると2人に見える様に手を上げた。
「始め!」
俺がそう言うとルークは一気に近付く為にドラウの上空へと飛んだ。
「いいねぇ。」
ドラウはそう言うと数百発の小型ミサイルを発射した。
ルークは直線的に飛んでくるミサイルを驚きながらも紙一重で避けると一直線にドラウの方へ向かった。しかし、今度は余裕を持って避けようとした所為もあってミサイルは軌道を変えてルークの事を追い掛け始めた。
ルークは追い掛けて来るミサイルを叩き落とそうとするも全て爆発し、持っていた槍が吹き飛ばされそうになっていた。
「ヤバ!」
ルークはそう言うと全移動で向かってきた反対方向に飛ぶと再びドラウに急接近していった。しかし、ドラウが反射的に腕を切り離し、ルークの攻撃を防ぐと明後日の方向に飛んで行ったはずのミサイルが急速に戻ってきて、逃げては急接近し、攻撃を繰り返していた。
ドラウはこのままだとあっという間にルークに攻め込まれるのを感じた様で今度は自ら浮いて移動しながらミサイルを撃ち、浮いている腕を操作してエネルギーを溜め始めた。
ルークはドラウが浮いて移動してる事に興奮したのか、目を輝かせながら動きを止めてしまった。
次の瞬間、待ってましたとばかりにミサイルがルークに連続で当たり、爆発するとルークは堪らないとばかりにミサイルが飛んできていない方向へと逃げた。
ドラウはそんなルークを予定通りとばかりに笑を浮かべながら溜まったエネルギーをルークへと放った。
「グゥッ!・・・うぉおおおー!」
ドラウの猛攻に耐え切ったルークは今度は俺の番とでも言いたげにドラウへと突っ込んでいったが、ドラウの方の魔力が尽きた様で、跪く様な形で動かなくなった。
「それまで!」
俺がそう言うとルークはゆっくりと降りてきてドラウの方へと向かい、脱げなくてもがいているドラウを助け出していた。
「大丈夫か?」
「助かる。やっぱりルークは凄いな。想定よりもかなり早く魔力が尽きてしまった所為で動けなかったぜ。」
「いやいや、めっちゃ面白かったぞ。次は動かなくなる前に決着を着けてやるぜ。」
「それはどうかな。改良する為のアイデアはシュウトから教えてもらったからな。今度はその余裕を無くしてやるさ。」
「それは楽しみだ。」
2人はそう言うと固い握手をしていた。
「おぉ、それでどうなるんだ?」
「自動で殴ったり防いだりするんだ。」
「・・・それだけか?」
「後はこうやって、こうすれば。」
ドラウがそう言いながらスイッチを操作すると浮いている魔道具を平行に並べた。そして再びスイッチを押すとヴィンヴィンヴィン・・・と音を立てながら魔道具の手の間にエネルギーを凝縮させる様に玉を生成させ始めた。
「よし、これぐらいで良いだろう・・・発射!」
ドラウがそう言いながら再びスイッチを押すと生成された玉が破れて音も無くビームを発射した。
「どうだ!シュウト!」
「どうだって言われても今のは何なんだ?」
「あぁ、分かんねぇよな。この装備の最大火力だ。今の光りに触れると光りの魔力が尽きるまで触れた物を消し去ってしまう消滅光砲を放てるんだ。」
「凄いな・・・ただそれだとなぁ・・・。」
「ん?何か拙かったか?」
「いや、ドラウのパワードスーツの試運転とか、より良い物を造る参考にと皆んなとの修行に参加してもらおうかと思ったんだが、それだけ強力だと無理かなぁって思ってな。」
「あっ、それなら問題ねぇぞ。アレは体内に魔石があったり、魔力で構成されてたり、後、魔力抵抗が低い物体にしか効果が無いからな。」
「じゃあ魔物討伐専用って事か?」
「いや別にそんな事はねぇぞ。」
「じゃあ魔力抵抗の低い人達もって事か?」
「そうだな。一応ダンジョンの魔物にも効果がある様に創ったんだBランクの冒険者以下だとかなり危険というか、周りの建造物毎、消滅するな。」
「めちゃくちゃ危険じゃないか。」
「当たり前だろ、コレは武器なんだぞ。」
「まぁ、確かに。そういえば魔力で構成されるって事は魔法にも効果が有るのか?」
「そうだな。火なら火、水なら水みてぇにその現象を魔力で増幅した上での攻撃だと効果は減っちまうが、結界みてぇに魔力そのものでなら効果は高いな。」
「結界が消せるのか?」
「おうよ。SやAなんかの高ランクの魔物でも結界を張ってるやつも居るって聞くからなぁ、俺達が目指す予定のダンジョンなら殆どが常時、結界を張ってるって考えるのが普通だろ。」
「確かにそれなら余計必要かもしれないな。」
「だろ。結界を撃ち破るんじゃなく、消滅させる代物だからな。」
「それで他にも有るのか?」
「ねぇぞ。」
「剣とか槍みたいなのがビュンビュン飛び回るとか、飛び回りながらミサイルとかビームとかは?」
「ねぇなぁ・・・確かに俺が直接操作するわけでもねぇし・・・アタックコントロールブレインをもう1つ・・・シュウトの言ってたやつに・・・いや、それだと操作性は良いと思うが搭載出来る武器の制限もかけねぇとかぁ・・・いや、2つ搭載すりゃ態々載せねぇでも・・・いけるか?」
俺の質問にドラウがブツブツと言いながら考えていたが、1つ気になった事があったので聞いてみる事にした。
「なぁドラウ。」
「・・・ん?何だ?」
「アタックコントロールブレインって何だ?」
「コレを動かす為の戦闘コアだ。」
ドラウはそう言うと胸の中心に在る歯車の様な形をした部分を何度かカチャカチャ動かすとプシューという音と共に胸の部分が開いた。すると魔法陣が細かく刻み込まれた玉が出てきた。
「ん?魔石か?」
「おうSランクの魔石に魔法陣を彫って、掘り終わったら特殊な塗料で埋める事で戦闘コアが出来るんだ。」
「へぇ~でもSランクの魔石じゃないと駄目なのか?」
「あぁ、Sランクの魔石以下だと強度的に無理だし、SSSは試した事はないが、そこまでデカいのを動かすわけじゃねぇし、丁度良いんだよ。」
「じゃあ大きくなれば必要って事か。」
「まぁそうだがダンジョン内がどんな場所かも分かんねぇし、今は必要ねぇだろ。」
「まぁ今はな。」
「ん?もしかして何か有るのか?」
「いや、この前皆んなが戦った魔物がかなりの大きさだったからなぁ。」
「だから今後もって事か。」
「可能性としてはな。それで幾つも搭載するなら大きいのを1つって事でもないんだよな?」
「そうだな。それをすると俺が乗ってる魔道具の方が供給される魔力の所為で大破しちまうぞ。」
「耐えれる耐えれないの問題じゃなくって事だよなぁ。」
「おう。それに敵の攻撃に反応して内側から爆発しちまうんだ。」
「理由はよく分からないがそれは駄目だな。」
「分かんねぇか・・・まぁいいや、だから出来ねぇんだよ。」
「それで大きくすれば使えるって事で良いんだよな?」
「そうだな。具体的には今のSランクの魔石で3mから9m、SSランクの魔石でその10倍で30mから90m、SSSはSSランクの更に10倍ってとこだな。」
「最終的に城よりも大きくなるのか?」
「そうだな。攻城兵器なんて要らねぇし、歩くだけで至る所、ぶっ壊れるから使いどころなんて殆どねぇだろうな。」
「そうだな・・・造るのは造れるって事で良いか?」
「先ずは今のを実用可能にしてからだが、シュウトが必要と思うなら時間は掛かるが創れるぞ。」
「それなら頼む。」
「分かった。ただSSSランクの魔石で創る時だけで良いからその時は兄貴達に手伝ってもらえると助かる。」
「分かったが、兄貴達って事はドワーフの里から連れてくるのか?」
「何で親父達が?親父達の造るやつとは方向性が全然違うもんだから来ても意味ねぇぞ。」
「じゃあ・・・あっ、もしかしてガルンさんか?」
「おう。兄貴のチームなら面白いアイデアも出してくれそうだし、俺と同じ方向でやってくれるだろうしな。」
「そういう事なら頼んでおくよ。だが今回だったり、SSランクの時はいいのか?」
「それだと上手くいかねぇ気がするし、今回のは自力でやりてぇんだよ。」
「そういう事か、一応先に伝えるだけ伝えておくから造る時に教えてくれ。」
「おう。」
俺達がそう話しているとドラウの姿を見付けたルークが文字通り飛んできた。
「そ、それ何だ!?ドラウの新装備か?めっちゃ良いじゃねぇか!」
そう興奮しながら言うルークに嬉しくなったドラウは魔石を再びセットし直して立ち上がった。
「おぉ、凄ぇなぁ動いてるぞ。」
「当たり前だろ。動かなかったらただの的じゃねぇか。」
ルークの発言に呆れながらドラウがそう言うとレイやアキト達も歩いて帰って来た。
「おぉ、何か凄いねぇ駆動鎧かい?」
アキトの言葉に気になった俺はドラウの新装備に興奮して色々見ているルークを放っておいてアキトに話を聞く事にした。
「駆動鎧?アキト、教国にはこんなのが有るのか?」
「教国じゃなくてドワーフの国の兵士がこんなにも凄くないけど魔道具を付けた鎧を着てるんだよ。」
「じゃあ近い物が有るって事か?」
「いや、同じってわけじゃないよ。機動性を上げる為に馬型魔道具だったり、腕に取り付けた筒から魔法を放ったりするくらいだよ。ただ魔道具で動く戦闘に使う物を駆動鎧って言ってるんだよ。」
「あぁ、そういう意味か。だが、その程度なら別物だな。」
「それでどんな感じで動くの?」
「それはこれからってとこだけど、誰か戦ってみるか?」
俺がそう言うとルークがいの一番に手を上げた。
「やるのは良いけどドラウのは試作品って事だから無茶はするなよ。」
「わぁーてるってこんな凄いの壊せるわけねぇだろ。」
「おいおい。それだと試運転にならないだろ。」
「おう。そうだな。じゃあ加減はするが壊す方向でやってやるよ。」
「じゃあルーク離れて。」
俺がそう言うとルークは一足飛びでかなり離れた。
「じゃあドラウ、準備は良いか?」
「おうよ。」
ドラウはそう言うと戦闘態勢になった。俺はそれを確認すると2人に見える様に手を上げた。
「始め!」
俺がそう言うとルークは一気に近付く為にドラウの上空へと飛んだ。
「いいねぇ。」
ドラウはそう言うと数百発の小型ミサイルを発射した。
ルークは直線的に飛んでくるミサイルを驚きながらも紙一重で避けると一直線にドラウの方へ向かった。しかし、今度は余裕を持って避けようとした所為もあってミサイルは軌道を変えてルークの事を追い掛け始めた。
ルークは追い掛けて来るミサイルを叩き落とそうとするも全て爆発し、持っていた槍が吹き飛ばされそうになっていた。
「ヤバ!」
ルークはそう言うと全移動で向かってきた反対方向に飛ぶと再びドラウに急接近していった。しかし、ドラウが反射的に腕を切り離し、ルークの攻撃を防ぐと明後日の方向に飛んで行ったはずのミサイルが急速に戻ってきて、逃げては急接近し、攻撃を繰り返していた。
ドラウはこのままだとあっという間にルークに攻め込まれるのを感じた様で今度は自ら浮いて移動しながらミサイルを撃ち、浮いている腕を操作してエネルギーを溜め始めた。
ルークはドラウが浮いて移動してる事に興奮したのか、目を輝かせながら動きを止めてしまった。
次の瞬間、待ってましたとばかりにミサイルがルークに連続で当たり、爆発するとルークは堪らないとばかりにミサイルが飛んできていない方向へと逃げた。
ドラウはそんなルークを予定通りとばかりに笑を浮かべながら溜まったエネルギーをルークへと放った。
「グゥッ!・・・うぉおおおー!」
ドラウの猛攻に耐え切ったルークは今度は俺の番とでも言いたげにドラウへと突っ込んでいったが、ドラウの方の魔力が尽きた様で、跪く様な形で動かなくなった。
「それまで!」
俺がそう言うとルークはゆっくりと降りてきてドラウの方へと向かい、脱げなくてもがいているドラウを助け出していた。
「大丈夫か?」
「助かる。やっぱりルークは凄いな。想定よりもかなり早く魔力が尽きてしまった所為で動けなかったぜ。」
「いやいや、めっちゃ面白かったぞ。次は動かなくなる前に決着を着けてやるぜ。」
「それはどうかな。改良する為のアイデアはシュウトから教えてもらったからな。今度はその余裕を無くしてやるさ。」
「それは楽しみだ。」
2人はそう言うと固い握手をしていた。
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