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第301話 [機王文殊。]
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「しかしルークとの試運転で気になったんだが、ルークが手加減してるとはいえ、空中に浮いてるのによく防御出来たなぁ。」
「おう、俺もビックリしたぜ。加減はしたが、Aランクの魔物でも吹き飛ばせるぐれぇの攻撃も何発か入ったよなぁ?」
「ルーク?お前なにやってんの?試運転って言ったよなぁ。」
俺のその言葉に少し焦った様にルークは目を泳がせながら答えた。
「いや~ドラウの造るもんだし、此処に在る素材だろうし、良いかなぁって。」
「良いかな。じゃないだろ。怪我は何とかするとして、壊れたら取り返しがつかないパーツとか有ったらどうするつもりだったんだ?」
「いや・・・まぁ、そうなんだが・・・。」
「普通は少しずつ威力を上げるとかするだろ?」
「初見であんな弾幕張られちゃ、そんな余裕ねぇって。」
「油断してるからだろ。」
「・・・。」
俺がそう言うとルークは反省したのか、黙って俯いていた。すると今度はドラウが声を掛けてきた。
「まぁ良いじゃねぇか、ルークは俺の技術を信用したからこそ、そこまでの威力の有る攻撃をしてくれたって事だしな。」
「そ、そうだ、そうなんだよ!」
「ルークは黙って反省しろ。」
「・・・。」
「そう怒るなって。壊れたら直せば良いだけだ。それに壊したら素材はルークが調達してくれるだろ?」
「おう。それは任せろ。」
「なっ!」
「まぁ今回はそれで良いが次は気を付けろよ。」
「わぁーてるって。」
「ドラウ、それで何で防げたんだ?」
「おぉ、そうだったな。この腕には硬度の高い色んな素材と軟度の有る素材、修復力の高い素材のそれぞれの特性を活かして素材進化させた物で創り上げてるからな、かなりの防御力と再生力を持たせてるんだよ。」
「それで傷一つ無いのか。」
「その上で魔力を流動させる事で防御の時は攻撃の反動をドン・・・パン!って感じで瞬時に返して弾き、攻撃の時は流動する魔力を進行方向とは逆に留まらせて当たった瞬間、前に動かして瞬時にググッパパン!って感じで相手に衝撃を体内に拡散させるんだ。」
ドラウは身振り手振りを加えながら話してくれた。
「なるほどな、拳法みたいな攻撃をする魔道具か。」
「ケンポウつうのはよく分かんねぇが俺の言いたい事は伝わったみてぇだな。」
「あぁ、分からないか。・・・つまり内部破壊を想定した攻撃って事だろ?」
「おぉそうだ。身体が硬かろうが内部に衝撃を与える攻撃だな。」
「じゃあ防御の方は爆発反応装甲みたいな事なのか?」
「何だそれ?」
「敵の攻撃と同時に装甲の間を爆発させる事で攻撃のエネルギーを相殺する装甲だな。」
「俺のとは違うが搭載したらそれも面白そうだな。」
「あっ違うのか・・・じゃあ攻撃や魔法を吸収して接地面に集中させて放つ的な事か?」
俺がそう言うといつの間にか来てきたバトが話し掛けてきた。
「反射結界と同じ仕組みという事でしょうか。」
「結界でもそんな事が出来るのか?」
「はい。柔らかい結界を幾つも重ねて加えられたエネルギーを集束させて返すというものにございます。」
「なるほどなぁ、ドラウそれで合ってるか?」
「少し違うが概ねその通りだな。しかし集束させるか・・・集束させた上で増幅させる機構を付けれたら面白そうだな。」
「おぉ、攻勢防御って感じだな。」
「おう。これも持ち帰って研究だな。」
「あっそうだ。」
「シュウトまだ何か有んのか?」
「いや、人型に拘りでも有るのか?って思ってな。」
「人型?別に意味はねぇけどそれがどうした?」
「それだと片足を破壊されたら動けなくなりそうだなって思ってな。それと今のままだったら足技は出来なさそうだし、それならせめて尻尾でも有れば攻撃の幅も拡がるだろうと思ってな。」
「足技かぁ・・・確かに人型じゃねぇなら出来るか・・・それに構造も自由だよなぁ・・・。」
そう言いながら何かを考えているドラウにもう1つ質問する事にした。
「なぁドラウ?」
「ん?まだ有んのか?」
「超高速で振動する武器は搭載しないのか?」
「あぁ、前に言ってたやつか、人が持つに・・・いや、本体から切り離してるんだし、人が直接持たないなら難しくはねぇのか。それも面白そうだな。だが、そうなると動かせるのが難しいか?いや、アタックコントロールブレインを3つ搭載する予定だし、問題ねぇか。」
ドラウがそう言うとアキトが声を掛けてきた。
「ねぇシュウト、アタックコントロールブレインって?」
「簡単に言うと戦闘する為の脳だって言ってたぞ。」
「なるほどね。そういえば三人寄らば何とかの知恵って有ったよね。」
「文殊な。」
「あぁそうそう。」
俺達がそう話しているとドラウが声を掛けてきた。
「ん?モンジュって何だ?」
「前世で信じられていた神様の1柱だな。」
「その神様が3柱なのか?」
「違う違う。3人集まれば神様の様に良い知恵が出てあっという間に良い事が思い付くっていう話だよ。」
「なるほどなぁ、モンジュか、どう書くんだ?」
「そのまま書いて読めるのか?」
俺はそう思いながらも地面に書いてみた。
「なるほどな。それで文殊って書くのか。」
「読めるのか?」
「ヤマトの言葉だろ?」
「あっそういう事か、それなら読めるのか。けどそれがどうしたんだ?」
「いや、気になっただけだ。」
「そうか。」
俺達はその後も色んな案や雑談をしてその日は解散する事になった。
数日後、朝からドラウが声を掛けてきた。
「出来たぞ。」
「何がだ?」
「俺の装備だ。」
「あぁ、完成したのか!」
「おうよ。見るか?」
「勿論!あっそうだ。ルーク達も気にしてたから修行前に呼んでも良いか?」
「あぁ、構わねぇぞ。」
ドラウがそう言ったので俺は興味を持ってそうなメンバーを集めた。
「サスケやレイは来なかったな。」
「サスケもレイもドラウ以外も使えるならって言ってたからなぁ、攻略組か、一般の国民がもしもの時にって思ってたんじゃないか?」
「普通のヤツが使うとなるとなぁ、動かねぇ砲台なんかだと危険はねぇとは思うが俺の創ったやつだと最低限Aランク冒険者レベルの魔力がねぇとキツいもんしか創れねぇからなぁ。」
「創れるのは創れるんだ。」
「だが、Aランク冒険者なら別のもん創った方が活躍出来ると思うぞ。」
「どういう事だ?」
「簡単に言うとAランクのヤツにBランクの装備を渡す様なもんだ。」
「あぁ、そりゃ意味ねぇな。」
ドラウの言葉にルークが納得していたが、俺は気になった事があったので聞いてみる事にした。
「なぁ、ドラウの考えてる装備ってAランク相当の魔力が必要なのか?それとも戦闘力が必要なのか?どっちなんだ?」
「そんなの魔力に決まってるだろ。」
「じゃあ何で駄目なんだ?」
「そんなん高い魔力があれば魔法を使うだろ。」
「まぁ、そうだろうな。」
「だとしたら後衛、杖で強化した魔法での戦闘が普通だろ。」
「それは杖じゃないと駄目なのか?例えばドラウが造った試作品みたいな乗り物で機動力を持たせた移動砲台って感じじゃ駄目なのか?」
「それだと無駄に魔力を消費しちまうからな。」
「本人の魔力じゃないと駄目なのか?」
「・・・魔石か!確かにそれなら・・・だが欲しがるというか、乗りたがる奴が居るのか?」
「それは分からないがダンジョン内での移動手段プラス攻撃手段って考えたら有効じゃないか?」
「確かにそれなら・・・シュウトならどんなのが良いと思うんだ?そこまで言うならアイデアは有るんだろ?」
「それはこんな感じだったり、こんなのも良いかも・・・・・。」
俺はそう言いながら前世の戦車や戦闘機、ゲームやアニメ、マンガでしか出てこない様な空想上の乗り物を地面に絵を描きながら説明していった。
「・・・面白ぇな、確かにこれなら・・・だとしたら俺じゃなくても兄貴達なら・・・。」
ドラウがそう言いながら思考の沼に沈んでいるとルークが声を掛けてきた。
「レイ達が喜びそうな話をしてんのは分かるが例の物が出来たんだよなぁ、早く見せてくれよ。」
ルークがいても立ってもいられない様子だったのを呆れて見ているとこっそり此方の様子をソワソワした感じで見ているアキトが居た。
「まぁ、確かにそれで呼んだんだもんな。ドラウ、ドラウ。」
「おっ、何だ?」
「皆んな待ってるみたいだからお披露目してくれないか?」
「待ってるつっても興味あんの、今居る面子だけだろ?」
「そんな事ないよ。今は居ないけど僕の奥さんになるカスミもこういうのは好きなはずだから。」
「あぁ、そういえば特撮だったり、ロボットアニメが好きだったな。」
「そうなのか?じゃあ連れて来るのか?」
「いや、式まで数日で時間がないって言ってたから今日は来れないらしいぞ。」
「そうなのか・・・ん?アキトは良いのか?」
「僕?僕は大丈夫。カスミに言ったら男は当日まで用は無いって言われちゃったからね。」
「そうなのか?なら延期するか?」
ドラウがそう言うとルークとアキトは首が取れるんじゃないかと思える程に首を振っていた。
「わ、分かった分かった。だが此処だとあれだ。荒野に行くぞ。」
「そうか、そうだな。」
俺達はそう言うと荒野/渓谷フィールドへと移動した。
「よし、この辺なら良いな。見ろ!コレが俺の新装備!機王文殊だ!」
ドラウはそう言うと自分のアイテムボックスから5m程の大きな蜘蛛の様なロボットを取りだした。
「おぉ、人型は止めたのか?」
「あれだと移動しか出来なかったからなぁ、それなら足場の確保が出来やすい様に八足にしたんだ。これなら足下に敵が来ても攻撃しやすいぞ。それに上半身は人型のままだぞ。」
「あっホントだ。これも何かの魔物に似せてるのか?」
「おう。森や洞窟に棲息してるっつうアラクネってやつだな。」
ドラウがアラクネの名前を出すと目を輝かせて見て回っていたルークが声を掛けてきた。
「アラクネはスコーピオンみてぇな尻尾はねぇぞ。」
「それは腹に見立てたミサイルボックスに攻撃したり、乗ったりされねぇ様に弱点になりそうな部分を守る為に付けたんだが変か?」
「いや、かなり強そうだな。」
「そうだろ。今回はディテールも拘ったからな。」
ドラウはそう言うと自慢げに胸を張った。
「おう、俺もビックリしたぜ。加減はしたが、Aランクの魔物でも吹き飛ばせるぐれぇの攻撃も何発か入ったよなぁ?」
「ルーク?お前なにやってんの?試運転って言ったよなぁ。」
俺のその言葉に少し焦った様にルークは目を泳がせながら答えた。
「いや~ドラウの造るもんだし、此処に在る素材だろうし、良いかなぁって。」
「良いかな。じゃないだろ。怪我は何とかするとして、壊れたら取り返しがつかないパーツとか有ったらどうするつもりだったんだ?」
「いや・・・まぁ、そうなんだが・・・。」
「普通は少しずつ威力を上げるとかするだろ?」
「初見であんな弾幕張られちゃ、そんな余裕ねぇって。」
「油断してるからだろ。」
「・・・。」
俺がそう言うとルークは反省したのか、黙って俯いていた。すると今度はドラウが声を掛けてきた。
「まぁ良いじゃねぇか、ルークは俺の技術を信用したからこそ、そこまでの威力の有る攻撃をしてくれたって事だしな。」
「そ、そうだ、そうなんだよ!」
「ルークは黙って反省しろ。」
「・・・。」
「そう怒るなって。壊れたら直せば良いだけだ。それに壊したら素材はルークが調達してくれるだろ?」
「おう。それは任せろ。」
「なっ!」
「まぁ今回はそれで良いが次は気を付けろよ。」
「わぁーてるって。」
「ドラウ、それで何で防げたんだ?」
「おぉ、そうだったな。この腕には硬度の高い色んな素材と軟度の有る素材、修復力の高い素材のそれぞれの特性を活かして素材進化させた物で創り上げてるからな、かなりの防御力と再生力を持たせてるんだよ。」
「それで傷一つ無いのか。」
「その上で魔力を流動させる事で防御の時は攻撃の反動をドン・・・パン!って感じで瞬時に返して弾き、攻撃の時は流動する魔力を進行方向とは逆に留まらせて当たった瞬間、前に動かして瞬時にググッパパン!って感じで相手に衝撃を体内に拡散させるんだ。」
ドラウは身振り手振りを加えながら話してくれた。
「なるほどな、拳法みたいな攻撃をする魔道具か。」
「ケンポウつうのはよく分かんねぇが俺の言いたい事は伝わったみてぇだな。」
「あぁ、分からないか。・・・つまり内部破壊を想定した攻撃って事だろ?」
「おぉそうだ。身体が硬かろうが内部に衝撃を与える攻撃だな。」
「じゃあ防御の方は爆発反応装甲みたいな事なのか?」
「何だそれ?」
「敵の攻撃と同時に装甲の間を爆発させる事で攻撃のエネルギーを相殺する装甲だな。」
「俺のとは違うが搭載したらそれも面白そうだな。」
「あっ違うのか・・・じゃあ攻撃や魔法を吸収して接地面に集中させて放つ的な事か?」
俺がそう言うといつの間にか来てきたバトが話し掛けてきた。
「反射結界と同じ仕組みという事でしょうか。」
「結界でもそんな事が出来るのか?」
「はい。柔らかい結界を幾つも重ねて加えられたエネルギーを集束させて返すというものにございます。」
「なるほどなぁ、ドラウそれで合ってるか?」
「少し違うが概ねその通りだな。しかし集束させるか・・・集束させた上で増幅させる機構を付けれたら面白そうだな。」
「おぉ、攻勢防御って感じだな。」
「おう。これも持ち帰って研究だな。」
「あっそうだ。」
「シュウトまだ何か有んのか?」
「いや、人型に拘りでも有るのか?って思ってな。」
「人型?別に意味はねぇけどそれがどうした?」
「それだと片足を破壊されたら動けなくなりそうだなって思ってな。それと今のままだったら足技は出来なさそうだし、それならせめて尻尾でも有れば攻撃の幅も拡がるだろうと思ってな。」
「足技かぁ・・・確かに人型じゃねぇなら出来るか・・・それに構造も自由だよなぁ・・・。」
そう言いながら何かを考えているドラウにもう1つ質問する事にした。
「なぁドラウ?」
「ん?まだ有んのか?」
「超高速で振動する武器は搭載しないのか?」
「あぁ、前に言ってたやつか、人が持つに・・・いや、本体から切り離してるんだし、人が直接持たないなら難しくはねぇのか。それも面白そうだな。だが、そうなると動かせるのが難しいか?いや、アタックコントロールブレインを3つ搭載する予定だし、問題ねぇか。」
ドラウがそう言うとアキトが声を掛けてきた。
「ねぇシュウト、アタックコントロールブレインって?」
「簡単に言うと戦闘する為の脳だって言ってたぞ。」
「なるほどね。そういえば三人寄らば何とかの知恵って有ったよね。」
「文殊な。」
「あぁそうそう。」
俺達がそう話しているとドラウが声を掛けてきた。
「ん?モンジュって何だ?」
「前世で信じられていた神様の1柱だな。」
「その神様が3柱なのか?」
「違う違う。3人集まれば神様の様に良い知恵が出てあっという間に良い事が思い付くっていう話だよ。」
「なるほどなぁ、モンジュか、どう書くんだ?」
「そのまま書いて読めるのか?」
俺はそう思いながらも地面に書いてみた。
「なるほどな。それで文殊って書くのか。」
「読めるのか?」
「ヤマトの言葉だろ?」
「あっそういう事か、それなら読めるのか。けどそれがどうしたんだ?」
「いや、気になっただけだ。」
「そうか。」
俺達はその後も色んな案や雑談をしてその日は解散する事になった。
数日後、朝からドラウが声を掛けてきた。
「出来たぞ。」
「何がだ?」
「俺の装備だ。」
「あぁ、完成したのか!」
「おうよ。見るか?」
「勿論!あっそうだ。ルーク達も気にしてたから修行前に呼んでも良いか?」
「あぁ、構わねぇぞ。」
ドラウがそう言ったので俺は興味を持ってそうなメンバーを集めた。
「サスケやレイは来なかったな。」
「サスケもレイもドラウ以外も使えるならって言ってたからなぁ、攻略組か、一般の国民がもしもの時にって思ってたんじゃないか?」
「普通のヤツが使うとなるとなぁ、動かねぇ砲台なんかだと危険はねぇとは思うが俺の創ったやつだと最低限Aランク冒険者レベルの魔力がねぇとキツいもんしか創れねぇからなぁ。」
「創れるのは創れるんだ。」
「だが、Aランク冒険者なら別のもん創った方が活躍出来ると思うぞ。」
「どういう事だ?」
「簡単に言うとAランクのヤツにBランクの装備を渡す様なもんだ。」
「あぁ、そりゃ意味ねぇな。」
ドラウの言葉にルークが納得していたが、俺は気になった事があったので聞いてみる事にした。
「なぁ、ドラウの考えてる装備ってAランク相当の魔力が必要なのか?それとも戦闘力が必要なのか?どっちなんだ?」
「そんなの魔力に決まってるだろ。」
「じゃあ何で駄目なんだ?」
「そんなん高い魔力があれば魔法を使うだろ。」
「まぁ、そうだろうな。」
「だとしたら後衛、杖で強化した魔法での戦闘が普通だろ。」
「それは杖じゃないと駄目なのか?例えばドラウが造った試作品みたいな乗り物で機動力を持たせた移動砲台って感じじゃ駄目なのか?」
「それだと無駄に魔力を消費しちまうからな。」
「本人の魔力じゃないと駄目なのか?」
「・・・魔石か!確かにそれなら・・・だが欲しがるというか、乗りたがる奴が居るのか?」
「それは分からないがダンジョン内での移動手段プラス攻撃手段って考えたら有効じゃないか?」
「確かにそれなら・・・シュウトならどんなのが良いと思うんだ?そこまで言うならアイデアは有るんだろ?」
「それはこんな感じだったり、こんなのも良いかも・・・・・。」
俺はそう言いながら前世の戦車や戦闘機、ゲームやアニメ、マンガでしか出てこない様な空想上の乗り物を地面に絵を描きながら説明していった。
「・・・面白ぇな、確かにこれなら・・・だとしたら俺じゃなくても兄貴達なら・・・。」
ドラウがそう言いながら思考の沼に沈んでいるとルークが声を掛けてきた。
「レイ達が喜びそうな話をしてんのは分かるが例の物が出来たんだよなぁ、早く見せてくれよ。」
ルークがいても立ってもいられない様子だったのを呆れて見ているとこっそり此方の様子をソワソワした感じで見ているアキトが居た。
「まぁ、確かにそれで呼んだんだもんな。ドラウ、ドラウ。」
「おっ、何だ?」
「皆んな待ってるみたいだからお披露目してくれないか?」
「待ってるつっても興味あんの、今居る面子だけだろ?」
「そんな事ないよ。今は居ないけど僕の奥さんになるカスミもこういうのは好きなはずだから。」
「あぁ、そういえば特撮だったり、ロボットアニメが好きだったな。」
「そうなのか?じゃあ連れて来るのか?」
「いや、式まで数日で時間がないって言ってたから今日は来れないらしいぞ。」
「そうなのか・・・ん?アキトは良いのか?」
「僕?僕は大丈夫。カスミに言ったら男は当日まで用は無いって言われちゃったからね。」
「そうなのか?なら延期するか?」
ドラウがそう言うとルークとアキトは首が取れるんじゃないかと思える程に首を振っていた。
「わ、分かった分かった。だが此処だとあれだ。荒野に行くぞ。」
「そうか、そうだな。」
俺達はそう言うと荒野/渓谷フィールドへと移動した。
「よし、この辺なら良いな。見ろ!コレが俺の新装備!機王文殊だ!」
ドラウはそう言うと自分のアイテムボックスから5m程の大きな蜘蛛の様なロボットを取りだした。
「おぉ、人型は止めたのか?」
「あれだと移動しか出来なかったからなぁ、それなら足場の確保が出来やすい様に八足にしたんだ。これなら足下に敵が来ても攻撃しやすいぞ。それに上半身は人型のままだぞ。」
「あっホントだ。これも何かの魔物に似せてるのか?」
「おう。森や洞窟に棲息してるっつうアラクネってやつだな。」
ドラウがアラクネの名前を出すと目を輝かせて見て回っていたルークが声を掛けてきた。
「アラクネはスコーピオンみてぇな尻尾はねぇぞ。」
「それは腹に見立てたミサイルボックスに攻撃したり、乗ったりされねぇ様に弱点になりそうな部分を守る為に付けたんだが変か?」
「いや、かなり強そうだな。」
「そうだろ。今回はディテールも拘ったからな。」
ドラウはそう言うと自慢げに胸を張った。
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