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第309話 [レベルアップ疲労。]
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「なら武器だけ出してってぇのは可能なのか?」
セーフティーエリア内からの攻撃は可能と聞いたドラウがそう聞くとガシュウさんが困った様な表情を浮かべながら答えた。
「勘違いをさせてしまった様ですね。」
「何がだ?」
「実際セーフティーエリア内からの攻撃は可能です。ですが、身体の3分の1でもセーフティーエリアに掛かっている場合、例えその者が一撃で屠ったとしても経験値が入ってこないとの調査の結果が報告されております。」
「じゃあ倒して直ぐに入った場合はどうなんだ?」
「それは五分五分との事です。」
「じゃあ何でさっきは中から攻撃がどうのこうの言ったんだ?」
「セーフティーエリア出て直ぐに戦闘するのが危険な場合がありますので、セーフティーエリア直ぐに魔物が大量出現している場合、戦闘を有利に安全に行動する為に教国では推奨しております。」
「なるほどなぁ、安全性かぁ、シュウトなら問答無用で放り出されそうだがな。」
「はぁ?何でそうなるんだよ。」
俺がそう言うとドラウは驚愕の表情を浮かべた。
「マジで言ってんのか?」
「マジって何だよ。確かに本人の実力が伴えば、行かせるだろうけど、無理だと判断したらそんな無茶はさせないぞ。」
「・・・死なないなら?」
「行かせるぞ。何を普通の事を言ってるんだよ。」
俺がそう言うと俺達の会話を聞いてた2人も唖然としていた。
「あっ・・・そういえばドラウ、1つ聞いて良いか?」
「露骨に話題を変えやがったなぁ・・・まぁいいや、何だ?」
「ドラウの上の方に有るのは何の魔道具なんだ?」
俺の質問にドラウはドローンの様に浮遊していた3つの三角錐の物体を引き寄せた。
「コレは俺の結界兼迎撃魔道具だ。」
「何でそんな物を?」
「そんなんシュウトに俺も守ってくれ、みてぇな事にならねぇ様にする為だ。つっても機王文殊みてぇに攻撃する訳じゃなく、ただ単に俺に危害を加えようとする魔物のみに反応するだけだがな。」
「へぇ~別に気にしなくても良いのに。それでどうしたら危害を加えるって事になるんだ?」
「結界を攻撃したら、そのエネルギーや魔力を三角錐のアレが吸収して、そのまま攻撃された方向に発射するだけだ。」
「何を?」
「結界だよ。バトの戦闘を見て結界の形状や性質を変えれば攻撃になるんじゃねぇかと思ってな。したらよぅ、魔法なら魔法でその属性をそのまま纏った結界を射出する事が出来る様になったんだよ。面白ぇだろ?」
「面白いがシェリーさんの使ってる結界魔道具には搭載されてないのか?」
「あぁ、そりゃ無理だ。」
「どうしてだ?」
「素材が圧倒的に足りねぇし、中から攻撃出来ねぇからな。」
「素材かぁ・・・まぁ教えてくれたら取りに行くぞ。その方が安全なんだろ?」
「確かにな。だが迎撃しか出来ねぇのに観光ならまだしもレベリングには向いてねぇだろ?」
「まぁ・・・って、もしかして、その射出される結界って避けられるのか?」
「ヒットアンドアウェイする奴だったり動きが速ければな。つっても反撃されるって分かりゃ攻撃もし難いだろうし、自分からは攻撃しねぇって分かりゃしてこねぇだろ?」
「まぁ普通ならそうだが此処も一応ダンジョンだから無条件で侵入者に攻撃を仕掛けるぞ。」
「そうなんだが、自分から攻撃を仕掛けた方がレベリングするには良いだろ?」
「何方も安全ならそうだな。」
「じゃあテストも兼ねたレベリングを開始するか?」
「魔物が押し寄せてるからとりあえず一旦俺が道を開くかな。ガシュウさんはどうされますか?」
「私は後ろからお邪魔にならない様に着いて行かさせて頂きたいと考えております。」
ガシュウさんはそう言うと風に変身したのか、気配は有るのに姿が見えなくなってしまった。
「おぉ、流石、ガシュウさんですね。」
「こうしていれば、視覚に頼る魔物は認識すら出来ず、感覚の鋭い魔物でも何か居るとしか感じないようなので、回避するのには丁度良いのです。」
「では被害無くダンジョンに潜れそうですね。」
「そうですね、絶対では無いので警戒は怠らない様にはしておりますが、私でないと出来ないダンジョンでの調査には非常に役立っております。」
「そうなんですね。ガシュウさんしか行けない様なダンジョンがあるんですね。だったら自分達がお手伝いしますよ。」
「いや、シュウト様の大切な御時間を割いて頂くわけには・・・。」
「それならルークいや、アキトにでも・・・」
「いや!アキトだけはいけません!」
「でしたら攻略組の者が強くなってきていますので、踏破に向かわせましょうか?」
「いえ、そういう訳には・・・そうです!それ程、難易度の高いダンジョンでは無いので、私1人でも問題無い程度ですので。」
「?・・・でしたら人に任せても良いのでは?」
「いや、それはそのぅ・・・。」
俺の質問でガシュウさんの様子がおかしいと思っていると戦闘準備を済ませたシェリーさんが話し掛けてきた。
「シュウト様、父様の言っているダンジョンは恐らく趣味ですよ。」
「趣味?趣味というと・・・もしかして。」
「はい。遺跡系のダンジョンです。」
「あぁ・・・。」
「まぁ、母様の話ではもう少ししたら教国軍に一掃させるとの事です。」
シェリーさんがそう言うと動揺したのか、ガシュウさんが変身を解いてシェリーさんに詰め寄った。
「ど、ど、どういう事ですか!リ、リリスがそう話したのですか!?」
「教皇としての義務をこれ以上放棄するなら、そうするしかないかなぁって言ってただけ。まだ決まったわけじゃないよ。」
「そ、そうかぁ・・・。」
ガシュウさんはそう言うと崩れる様に座り込んだ。
「それよりシュウト様、例の御約束は守って頂けるのでしょうか?」
「はい。その為には頑張って下さいね。」
「はい!」
俺とシェリーさんの会話に反応したガシュウさんが立ち上がり再びシェリーさんに詰め寄った。
「シュウト様に何をお願いしたのですか?」
「父様には関係ありません。」
「関係ないとは何ですか!シュウト様にお仕え出来るだけでも幸せな事ですのにまだ何かを要求したのですか!答えなさい!」
ガシュウさんがそう言うとシェリーさんは無視をして魔物の方を見た。
「シェリー!!!」
「ガシュウさん、そう怒らないであげて下さい。」
「し、しかし・・・。」
「シェリーさんがやる気が出る様にと思って自分からの提案で今回のレベリングで頑張ってくれたら暫くは普段のお務めに専念してもらって良いですよと約束したんです。」
「そ、そういう事ですか、それならシェリーも隠さなくても良いではありませんか。」
「父様のそういう時は聞く耳を持ってくれないから。」
「そんな事・・・まぁいいです。そうシュウト様と御約束したのであれば頑張りなさい。」
「言われなくても。」
「じゃあ目の前のは一掃しますんで、シェリーさん、その後は頑張って下さい。」
「はい!」
シェリーさんの返事を聞いた俺はセーフティーエリアを飛び出して夥しい数の魔物を一瞬で消滅させた。
「流石、シュウト様、一撃ですか・・・。」
「まぁ弱い魔物なので。さっ、シェリーさん少しずつリポップするので頑張って下さい。」
「はい!」
シェリーさんはそう言うとセーフティーエリアを飛び出し、リポップし始めた魔物に向かってドラウ流のスリングショットを使って攻撃して行った。
「へぇ~凄いなぁ、一撃じゃないか。」
「そりゃ幾ら数が多くても1階層の魔物だからな。こんなとこから何発も当てなきゃ駄目だったら時間が掛かってしゃあねぇだろ。」
「まぁ、確かにそうか。」
「因みに言うとそのスリングショットも魔素を吸収して威力を上げる設計になってっから外だとここまでの威力は出ねぇぞ。」
「そうなのか?」
「ちゃんと装填出来るなら誰でも使えるからなぁ、危険だと思ってな。後言っとくとさっきからどんどん出てくる弾も魔素を利用した収納だから外じゃ使えねぇからな。」
「色々考えてるんだなぁ。因みに外だと威力はどの程度なんだ?」
「Dクラスがやっと倒せる程度だ。」
「ベアリザードやウィンドウルフをか?」
「まぁ当てられたらな。」
「当てられたら?もしかして誘導も無しか?」
「その辺の高性能な部分は全部、シュウトの世界の魔素が必要だからな。」
「じゃあ護身用に持たせても良いのか。」
「いやいや、戦い慣れてねぇっつってもCランク冒険者と同じくれぇのステータスまで上げるつもりなんだろ?」
「いや、そこまでいったらスリングショットだって連射出来るだろ?」
「まぁ出来るがそれなら違ぇやつを考えてやるよ。アレじゃあ膂力に耐えれねぇだろうからな。」
「あっ、スリングショットの強度も魔素で上げてるのか。」
「まぁな。アレで防いでも問題ねぇ強度にする為にな。」
「へぇ~。」
「へぇ~ってお前の世界在りきだぞ。」
「そうだった。」
そんな話をしながらグングン進んで行くシェリーさんの後を着いていくと10階層のボスを倒した時、シェリーさんが座り込んだ。
「え?怪我でもしたのか?」
俺がそう言うとガシュウさんが話し掛けてきた。
「シュウト様、御心配には及びませんよ。恐らく急激なレベルアップで疲れが出たのでしょう。」
「レベルアップで疲れる?」
「はい。私は体験した事はございませんが、レベリングをする中、そういう事はままございます。」
「そうなんですか?」
「はい。しかも今回はシェリーが魔道具の力とはいえ自身で倒していますので、経験値がそのまま入ってきて、想定よりもレベルアップが激しく、急激な肉体変化に精神が着いていかなくなったのでしょうね。少し休ませれば大丈夫でしょう。」
「それなら一旦休憩しますか?」
「そうですね。」
俺達はそう言うとボス部屋を出て軽食を摂る事にした。
「しかしドラウ様のお造りになられた装備は相当な威力と防御力でございますね。」
「ですね。これなら安心して国民をレベリングする事が出来ます。」
「国民全員でしょうか?」
「そうですね。成人した人達は義務としてしてもらうつもりです。まぁでもここまで急いで上げさせるのではなく、ゆっくりと。ただ国民の安全の為の基準値としてっていう程度ですが。」
俺がそう言うとガシュウさんが何かを考えている様な仕草で黙ってしまった。
セーフティーエリア内からの攻撃は可能と聞いたドラウがそう聞くとガシュウさんが困った様な表情を浮かべながら答えた。
「勘違いをさせてしまった様ですね。」
「何がだ?」
「実際セーフティーエリア内からの攻撃は可能です。ですが、身体の3分の1でもセーフティーエリアに掛かっている場合、例えその者が一撃で屠ったとしても経験値が入ってこないとの調査の結果が報告されております。」
「じゃあ倒して直ぐに入った場合はどうなんだ?」
「それは五分五分との事です。」
「じゃあ何でさっきは中から攻撃がどうのこうの言ったんだ?」
「セーフティーエリア出て直ぐに戦闘するのが危険な場合がありますので、セーフティーエリア直ぐに魔物が大量出現している場合、戦闘を有利に安全に行動する為に教国では推奨しております。」
「なるほどなぁ、安全性かぁ、シュウトなら問答無用で放り出されそうだがな。」
「はぁ?何でそうなるんだよ。」
俺がそう言うとドラウは驚愕の表情を浮かべた。
「マジで言ってんのか?」
「マジって何だよ。確かに本人の実力が伴えば、行かせるだろうけど、無理だと判断したらそんな無茶はさせないぞ。」
「・・・死なないなら?」
「行かせるぞ。何を普通の事を言ってるんだよ。」
俺がそう言うと俺達の会話を聞いてた2人も唖然としていた。
「あっ・・・そういえばドラウ、1つ聞いて良いか?」
「露骨に話題を変えやがったなぁ・・・まぁいいや、何だ?」
「ドラウの上の方に有るのは何の魔道具なんだ?」
俺の質問にドラウはドローンの様に浮遊していた3つの三角錐の物体を引き寄せた。
「コレは俺の結界兼迎撃魔道具だ。」
「何でそんな物を?」
「そんなんシュウトに俺も守ってくれ、みてぇな事にならねぇ様にする為だ。つっても機王文殊みてぇに攻撃する訳じゃなく、ただ単に俺に危害を加えようとする魔物のみに反応するだけだがな。」
「へぇ~別に気にしなくても良いのに。それでどうしたら危害を加えるって事になるんだ?」
「結界を攻撃したら、そのエネルギーや魔力を三角錐のアレが吸収して、そのまま攻撃された方向に発射するだけだ。」
「何を?」
「結界だよ。バトの戦闘を見て結界の形状や性質を変えれば攻撃になるんじゃねぇかと思ってな。したらよぅ、魔法なら魔法でその属性をそのまま纏った結界を射出する事が出来る様になったんだよ。面白ぇだろ?」
「面白いがシェリーさんの使ってる結界魔道具には搭載されてないのか?」
「あぁ、そりゃ無理だ。」
「どうしてだ?」
「素材が圧倒的に足りねぇし、中から攻撃出来ねぇからな。」
「素材かぁ・・・まぁ教えてくれたら取りに行くぞ。その方が安全なんだろ?」
「確かにな。だが迎撃しか出来ねぇのに観光ならまだしもレベリングには向いてねぇだろ?」
「まぁ・・・って、もしかして、その射出される結界って避けられるのか?」
「ヒットアンドアウェイする奴だったり動きが速ければな。つっても反撃されるって分かりゃ攻撃もし難いだろうし、自分からは攻撃しねぇって分かりゃしてこねぇだろ?」
「まぁ普通ならそうだが此処も一応ダンジョンだから無条件で侵入者に攻撃を仕掛けるぞ。」
「そうなんだが、自分から攻撃を仕掛けた方がレベリングするには良いだろ?」
「何方も安全ならそうだな。」
「じゃあテストも兼ねたレベリングを開始するか?」
「魔物が押し寄せてるからとりあえず一旦俺が道を開くかな。ガシュウさんはどうされますか?」
「私は後ろからお邪魔にならない様に着いて行かさせて頂きたいと考えております。」
ガシュウさんはそう言うと風に変身したのか、気配は有るのに姿が見えなくなってしまった。
「おぉ、流石、ガシュウさんですね。」
「こうしていれば、視覚に頼る魔物は認識すら出来ず、感覚の鋭い魔物でも何か居るとしか感じないようなので、回避するのには丁度良いのです。」
「では被害無くダンジョンに潜れそうですね。」
「そうですね、絶対では無いので警戒は怠らない様にはしておりますが、私でないと出来ないダンジョンでの調査には非常に役立っております。」
「そうなんですね。ガシュウさんしか行けない様なダンジョンがあるんですね。だったら自分達がお手伝いしますよ。」
「いや、シュウト様の大切な御時間を割いて頂くわけには・・・。」
「それならルークいや、アキトにでも・・・」
「いや!アキトだけはいけません!」
「でしたら攻略組の者が強くなってきていますので、踏破に向かわせましょうか?」
「いえ、そういう訳には・・・そうです!それ程、難易度の高いダンジョンでは無いので、私1人でも問題無い程度ですので。」
「?・・・でしたら人に任せても良いのでは?」
「いや、それはそのぅ・・・。」
俺の質問でガシュウさんの様子がおかしいと思っていると戦闘準備を済ませたシェリーさんが話し掛けてきた。
「シュウト様、父様の言っているダンジョンは恐らく趣味ですよ。」
「趣味?趣味というと・・・もしかして。」
「はい。遺跡系のダンジョンです。」
「あぁ・・・。」
「まぁ、母様の話ではもう少ししたら教国軍に一掃させるとの事です。」
シェリーさんがそう言うと動揺したのか、ガシュウさんが変身を解いてシェリーさんに詰め寄った。
「ど、ど、どういう事ですか!リ、リリスがそう話したのですか!?」
「教皇としての義務をこれ以上放棄するなら、そうするしかないかなぁって言ってただけ。まだ決まったわけじゃないよ。」
「そ、そうかぁ・・・。」
ガシュウさんはそう言うと崩れる様に座り込んだ。
「それよりシュウト様、例の御約束は守って頂けるのでしょうか?」
「はい。その為には頑張って下さいね。」
「はい!」
俺とシェリーさんの会話に反応したガシュウさんが立ち上がり再びシェリーさんに詰め寄った。
「シュウト様に何をお願いしたのですか?」
「父様には関係ありません。」
「関係ないとは何ですか!シュウト様にお仕え出来るだけでも幸せな事ですのにまだ何かを要求したのですか!答えなさい!」
ガシュウさんがそう言うとシェリーさんは無視をして魔物の方を見た。
「シェリー!!!」
「ガシュウさん、そう怒らないであげて下さい。」
「し、しかし・・・。」
「シェリーさんがやる気が出る様にと思って自分からの提案で今回のレベリングで頑張ってくれたら暫くは普段のお務めに専念してもらって良いですよと約束したんです。」
「そ、そういう事ですか、それならシェリーも隠さなくても良いではありませんか。」
「父様のそういう時は聞く耳を持ってくれないから。」
「そんな事・・・まぁいいです。そうシュウト様と御約束したのであれば頑張りなさい。」
「言われなくても。」
「じゃあ目の前のは一掃しますんで、シェリーさん、その後は頑張って下さい。」
「はい!」
シェリーさんの返事を聞いた俺はセーフティーエリアを飛び出して夥しい数の魔物を一瞬で消滅させた。
「流石、シュウト様、一撃ですか・・・。」
「まぁ弱い魔物なので。さっ、シェリーさん少しずつリポップするので頑張って下さい。」
「はい!」
シェリーさんはそう言うとセーフティーエリアを飛び出し、リポップし始めた魔物に向かってドラウ流のスリングショットを使って攻撃して行った。
「へぇ~凄いなぁ、一撃じゃないか。」
「そりゃ幾ら数が多くても1階層の魔物だからな。こんなとこから何発も当てなきゃ駄目だったら時間が掛かってしゃあねぇだろ。」
「まぁ、確かにそうか。」
「因みに言うとそのスリングショットも魔素を吸収して威力を上げる設計になってっから外だとここまでの威力は出ねぇぞ。」
「そうなのか?」
「ちゃんと装填出来るなら誰でも使えるからなぁ、危険だと思ってな。後言っとくとさっきからどんどん出てくる弾も魔素を利用した収納だから外じゃ使えねぇからな。」
「色々考えてるんだなぁ。因みに外だと威力はどの程度なんだ?」
「Dクラスがやっと倒せる程度だ。」
「ベアリザードやウィンドウルフをか?」
「まぁ当てられたらな。」
「当てられたら?もしかして誘導も無しか?」
「その辺の高性能な部分は全部、シュウトの世界の魔素が必要だからな。」
「じゃあ護身用に持たせても良いのか。」
「いやいや、戦い慣れてねぇっつってもCランク冒険者と同じくれぇのステータスまで上げるつもりなんだろ?」
「いや、そこまでいったらスリングショットだって連射出来るだろ?」
「まぁ出来るがそれなら違ぇやつを考えてやるよ。アレじゃあ膂力に耐えれねぇだろうからな。」
「あっ、スリングショットの強度も魔素で上げてるのか。」
「まぁな。アレで防いでも問題ねぇ強度にする為にな。」
「へぇ~。」
「へぇ~ってお前の世界在りきだぞ。」
「そうだった。」
そんな話をしながらグングン進んで行くシェリーさんの後を着いていくと10階層のボスを倒した時、シェリーさんが座り込んだ。
「え?怪我でもしたのか?」
俺がそう言うとガシュウさんが話し掛けてきた。
「シュウト様、御心配には及びませんよ。恐らく急激なレベルアップで疲れが出たのでしょう。」
「レベルアップで疲れる?」
「はい。私は体験した事はございませんが、レベリングをする中、そういう事はままございます。」
「そうなんですか?」
「はい。しかも今回はシェリーが魔道具の力とはいえ自身で倒していますので、経験値がそのまま入ってきて、想定よりもレベルアップが激しく、急激な肉体変化に精神が着いていかなくなったのでしょうね。少し休ませれば大丈夫でしょう。」
「それなら一旦休憩しますか?」
「そうですね。」
俺達はそう言うとボス部屋を出て軽食を摂る事にした。
「しかしドラウ様のお造りになられた装備は相当な威力と防御力でございますね。」
「ですね。これなら安心して国民をレベリングする事が出来ます。」
「国民全員でしょうか?」
「そうですね。成人した人達は義務としてしてもらうつもりです。まぁでもここまで急いで上げさせるのではなく、ゆっくりと。ただ国民の安全の為の基準値としてっていう程度ですが。」
俺がそう言うとガシュウさんが何かを考えている様な仕草で黙ってしまった。
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