転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第310話 [第一次シェリーレベリング終。]

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「ガシュウさん、どうされたんですか?」

「いえ、大した事では無いのですが、シュウト様が話されたゆっくりとという事ですが、強制的にでしょうか?それとも自主性を重んじるのでしょうか?」

「無理をさせたくはないので自主性を大事にするつもりですよ。」

「そうですか・・・。」

「どうされました?」

「恐らく・・・いえ、確実にシュウト様の国民に成られた方々は強制的に休ませないと無理をすると思われます。」

「そんな事は無い・・・無いですよね?」

「いえ、そもそも使徒様への憧れ・・・信仰心からお役に立ちたいと集まった者達です。当然無理も無茶も厭わないと思われます。ですので、シュウト様が無理をさせたくないのであれば、強制的制限をかけるべきと愚考致します。」

「信仰って自分はまだ完全な亜神でも無いですよ。」

「全てはシュウト様のこれまでの行いによるもの信仰とはそういうものです。」

「そうなんですか?」

「はい。無論神々は信仰していますが、神々である事だけではないのですよ。」

「例えばライヤ様を信仰しつつ、他の神々への信仰心も有るみたいな事ですか?」

「はい。ですので、国民がシュウト様を信仰するのを止めさせる事はなさらないで下さい。信仰とは、その者にとって生きる力、活力にもなりますので。」

「ガシュウさんがそう言うのであれば、そうなんでしょうね。分かりました。邪神悪神でなければ信仰の自由は保証致します。」

「信者に代わり御礼申し上げます。」

「いえいえ、自国民の事ですし、気になさらないで下さい。」

「(国民だけではないのですが・・・。)」

「はい?」

「いえ何でも御座いません。」

俺が言った言葉にガシュウさんが小さい声で何かを言った気がした俺が聞き直すとそれ以上は何も言ってくれなかったので、シェリーさんの様子を伺う事にした。

「どうですか?落ち着きましたか?」

「はい。まだ動かし難い感じは有りますが支障はないと思われます。」

「それなら危ないんで、もう少し休憩してレベル上昇による肉体と精神のズレを出来るだけ修正しておいて下さい。」

「でも約束が・・・。」

「今のままだと効率が落ちますよ。」

「でも・・・。」

俺の言葉にシェリーさんが腑に落ちない様な表情で俺の方を見ているとガシュウさんが声を掛けた。

「シェリー、シュウト様の言う事はもっともな事。納得いかないのであればその場で軽く動いてみなさい。天井や壁に当たらなければ、父からシュウト様に進言してあげます。」

シェリーさんはガシュウさんの言葉に訝しげな表情のまま動くと壁や天井にぶつかって肉体的ダメージは無さそうだったが、顔が沸騰するんじゃないかと思えるくらい真っ赤にして下を向いて大人しく休んでいた。

「ガシュウさん、ありがとうございました。」

「いえいえ、これで少しは懲りたでしょう。」

「・・・そういえば、ガシュウさんに御教授をお願いしたい事があるんですけど、良いですか?」

「私の知識がお役に立てばよろしいのですが・・・如何なさいましたか?」

「レベルアップについてなんですが、どの程度の上昇で私生活への弊害って出るものなんですか?」

「短期間での弊害という事で宜しいのですよね。」

「はい。此処でレベリングするのは攻略組に所属していない一般国民の方々なので。」

「そうなりますと兵士や冒険者とは違い実例は殆ど上がってきていないので、参考になるかは分かりませんが、戦闘職の者の実例でも宜しいでしょうか?」

「はい。お願いします。」

「では、平均8~9くらいだったと。」

「平均というと?」

「元々軍役や冒険者の歴が長い者と短い者での違いがある様で、ただそれだけでは無いので正確かと言われますと何とも言えないのが事実です。」

「まぁ確かに頻繁にレベルアップする事なんて普通は無いですもんね。」

「はい。世界的大災害の際に各地に派遣していた者の報告でございます。」

「なるほど、確かにそれなら沢山の方が急激なレベルアップをしていても不思議では無いですね。・・・それだと歴の長い人はどのくらいなんですか?」

「レベルアップ慣れをしているのか10くらいだったと。逆に短い者ですと7程度になりますね。それと此方からも1つ伺いたいのですが、宜しいでしょうか?」

「何ですか?」

「御自身の攻略組の者を指導しているであろうルーク様にはお聞きにならないのですか?」

「皆限界まで頑張ってるから急激なレベルアップをしても大丈夫な道具を揃えたと言っていたので、参考にはならないと思いまして。」

「あぁ、弊害があろうと関係ない様にとの事ですね。」

「はい。危険なので帰宅もさせない分、限定的に期間を決めて行使しているそうです。」

「強化月間的な事ですね。」

「はい。という事で参考にはならないんです。かといってレベリングした者を全員帰さないという訳にもいかないんで。」

「確かに御家庭がある方や商売をなさっている方には難しいですね。」

「そこでなんですが、上限レベルは5と定めようかと。」

「それくらいでしたら少しの訓練で帰宅は可能かもしれませんね。」

「ただ、どの程度潜らせたらそこまで行くのかが難しいんですよね。戻るのは帰還石を割れば戻れる様には出来るんですが。」

「おや?その様な物も用意されているのですか?私はてっきりそこに有る宝玉で帰還するのかと思っておりました。」

「確かに10階層毎に帰還ともう一度来られる様にとセーブポイントを用意してありますが、緊急時に戻る必要もあるかと思い、1レベルダウンを糧に帰還出来る様にしていますね。というか、帰還のスクロールや他の物は外には無いんですか?」

「ございますよ。ただかなりの高額なので普段使いするのはBランク上位の者からでしょうか、スクロールも帰還石も何方を使用しても問題無いと思われるので。」

「高いんですね。」

「はい。殆ど冒険者は保険として所持する事というのを目標にするのが今の流行りだそうです。」

「そうなんでね。」

「これもシュウト様の影響ですね。」

「そうなんですか?」

「はい。命を大切にというのが攻略組の一番大切にしているというのが広まったので。」

「そういう事ですか。後はどの程度で5レベル上がるかですね。」

俺達がそう話していると少しずつ身体を動かしていたシェリーさんが声を掛けてきた。

「シュウト様、それでしたら人数にもよると思われますが、一般の方で最初ならば1階層で5くらいは上がると思われますよ。」

「そうなんですか?」

「はい。私の経験からそのくらいかと。」

「シェリーさんもそのくらいだったのですか?」

「はい。シュウト様が魔物を一掃してくれましたが、実際に国民に対して実施する際はそうではないでしょうし、そう考えれば同じくらいだと思いまして。」

「なるほど、その後はどうでしたか?」

「3階層で上がり、7階層で、今もボスを倒してっていう感じだと思います。」

「という事は20も上がったんですか?」

「元々庶民とそんなに変わらないんで。」

「なるほど。それなら参考に出来ますね。ありがとうございます。」

「娘がお役に立てた様で良かったです。」

俺達はその後もシェリーさんが真面に動ける様になったのを確認すると11階層へと降りて行った。

「流石に此処からは1発で仕留めるのは難しいみたいだな。」

「まぁな。ただ相手の魔物の属性を考えながらやったらまだ倒せるはずだが、流石に戦い慣れてねぇシェリーが属性に合わせた攻撃は出来ねぇだろ?」

「そういう事か・・・他の人達も同じだよなぁ?」

「そうだろうな。冒険者でもねぇ限りどの属性が効くとか、見た目で分かんねぇと無理だろ?」

「だよなぁ・・・あっ!シェリーさん、その魔物は通常攻撃は殆ど効かないから赤い玉を放って!」

俺がそう言うとシェリーさんは属性弾を思い出した様に放って一撃で倒していた。その一撃で倒せた事に驚きながらもシェリーさんはここまで倒してきた魔物も新しい魔物にも試しながら討伐していった。

「なぁドラウ、事前に出てくる魔物の弱点なんかを教えていった方が効率的か?」

「効率の問題で言やぁそうなんだろうが、同じ魔物が出んのか?さっきから多種多様過ぎねぇか?」

「確かに同じ魔物も出てくるがそれ以上に違う種類っていうか、水中戦しか出来なさそうな魔物まで宙を舞ってるもんな。」

「そうだろ?水纏って泳いでんのもマグマ纏ってんのも居るし、分かんねぇけど、こんなん普通じゃねぇだろ。」

「そうなのか?まぁ俺が行った事の有る場所は居なかったな。」

「シュウト様、ドラウ様の思っている通りにございますよ。此処ほど多種多様な魔物が居るダンジョンなど、ありえません。何故ならダンジョンはその場所に合った、その場所の魔力を活かす事で強いダンジョンに成っていますので。」

「あぁ、確かに。その方がダンジョンは強くなりそうですね。」

「まぁ、此処のダンジョンの魔物の弱点は倒してきた者達に教えさせるのはどうでしょうか?」

「あぁ確かにそれなら余計な苦労をせずにレベリング出来そうですし、教える側も勉強になるだろうし、良いですね。」

「これはシュウト様に喜んで頂けた様で、こちらこそ嬉しく思います。」

その後、俺は魔物を鑑定して弱点を伝えるとシェリーさんのスピードが上がり夕方の時間になる前に20階層のボスも討伐する事が出来た。

「それでシェリーは何処までレベルを上げる事が出来たのですか?」

「48までだよ父様。」

「それは凄いですね。たった1日でCランク冒険者並のレベルですか。」

「父様、この後が大変かもしれないよ。」

「そうですね。」

2人はそう言うとドラウの方を見た。
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