転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

文字の大きさ
314 / 418

第313話 [それぞれの思い。]

しおりを挟む
「いやぁまさかのまさかやったわ。アストライアー様まで祝ってくれるいうんわ。」

「シュウト様がお願いしてくれたそぅですよ。本当に有り難い事です。」

「2人共良かったのぅ。余の息子であるルークの時も、いやいや流石に不敬じゃったな。」

「確かに私共からお願いする訳にはいきませんね。此度はアキトとカスミさんがシュウト様の前世からのお友達で有ったのが大きい要因だったと考えるのが妥当でしょう。」

「せやな。まぁ後はわいのとこの娘もガシュウはんの息子のアキトはんと一緒でシュウトはんの眷属にいうんもあるやろしなぁ。」

「そうじゃのぅ、シュウト殿の使命は命の危険と隣り合わせモノも有るじゃろうて。その様な大事に関わる者には祝福もして頂けるという事かのぅ。」

「そうなのかも知れませんが、私共の様な矮小な者にはアストライアー様の考えを推し量るのも不敬に当たりますよ。」

「そうじゃのぅ。」

ガシュウさん達はそう言いながら披露宴を行う大宴会場へと向かって行った。




「しっかしまさか顕現までされるとは思ってもみなかったぜ。」

「そうだね。シュウトは知ってたのかい?」

「顕現する為にあの羽衣を渡されたからな。」

「あぁ、その為の物でござったのか。」

「って、あの羽衣はアストライアー様から直接受け取ったって事か?」

「そうだな。製造神ファイス様がお創りになられた物だな。」

「ファイス様!?アストライアー様から神授された物だから凄ぇ物だとは思ったが、ファイス様がお創りになられた神器だったかぁ。」

「あっ、でも俺専用だし、ライヤ様が俺の世界に顕現する為に使うだけしか、用途はないらしいぞ。まぁ、邪神や悪神の全力攻撃でもない限り壊れないらしいけどな。」

「それだけでも凄ぇじゃねぇか。って事はシン坊達の玩具にならねぇ様に気を付けねぇといけねぇな。アイツらもキラキラした目でめっちゃ見てたからなぁ。」

「あっ、それなら問題無いぞ。」

「そうなのか?」

「俺以外は触ってもというか、何をしようと外せない様になってるって聞いたし、神の瞳で確認してもそうなってたしな。」

「そりゃ安心だが、教えて頂いたのにも関わらず、鑑定したのか?不敬だろ?」

「そう・・・かもしれないが、ライヤ様は時々、大事な事を言い忘れる時が有るからなぁ。イテッ!・・・。」

俺がそう言うと突如、俺の真上にタライが出現し、危ないと思って避けたにも関わらず頭に直撃した。

「シュウト、不敬な事を言うからだぞ。」

「そんな事言っても事実だ・・・イテッ!何で避けてるのに当たるんだよ。しかもこんなに軽いのに何で痛いんだ?」

俺はそう言いながらタライを拾い上げて鑑定してみた。



タライ(アストライアー特製)

・重量5g

・直径30cm

・破壊不可

・超誘導

・絶対命中

・ペインゲイヴ

・シュウトを直接ハリセンで叩きたかったが顕現する訳にもいかなかったので苦肉の策で女神自身が作成した物。


「うわぁ~なんて無駄な性能してるんだよ。ってか、苦肉の策って・・・何してるんですか・・・。」

「ん?鑑定したのか?」

「おう・・・。」

「それで?」

「いやぁ何て言うか・・・。」

「どうせ神罰なんだろ?」

「まぁ、そうなんだが・・・・・」

ルークの言葉に俺はタライの鑑定結果を説明した。

「お、おぉ・・・なんちゅー性能なんだよ。ってか、メイドなんかが使うもんみたいに見えるが破壊不可とかは防具っぽいし、超誘導や絶対命中なんかは投擲武器?それにペインゲイヴって何だ?」

「ペインゲイヴはダメージを与えるんじゃなさそうだぞ。」

「そうなのか?」

「あぁ、ダメージは関係ないから防御力も意味は無いみたいなんだよ。」

「ダメージが無い?じゃあ何で痛がってたんだ?」

「だから痛みのみを与えるんだ。ほらっ。」

俺はそう言いながらルークにタライを投げた。するとタライはルークの上空へと飛んでいき、真上に到達するとピタリと静止し、直後に下降し、ルークに直撃した。

「イッ!てぇー!」

ルークはそう言いながら頭を抱えて蹲っていた。

「確かにダメージはねぇみたいだが、凄ぇ痛ぇなぁ。」

「だろ?」

「まぁそれでも武器としては使えねぇか。」

「そうだろ?」

「後は盾代わりに使えるかってとこか?」

「まぁ普通にタライとして使えばいいんじゃないか?」

「それもそうか。」

俺達がそう言うとドラウが近付いてきた。

「なぁ、2つ有るなら1つは俺にくれねぇか?」

「どうするんだ?」

「アストライアー様が創った神器だろ?色々研究してみたいんだよ。」

「あぁ、そういう事なら2つとも持ってって良いぞ。」

「いや、1つは宝物として置いておいた方がいいんじゃねぇか?」

「宝物?コレを?」

「忘れてるかもしんねぇけど、シュウトへの神罰だとしてもアストライアー様のお創りになられた神器だぞ。お前らの扱い方がおかしいとは思わねぇのか?」

「あぁ・・・けどなぁコレを見て神器だと思う人が居るとは思わないんだが・・・。」

「シュウト・・・ルークもそう思うのか?」

ドラウはそう言いながら首を振ってルークに話し掛けるとルークは頭を掻きながら答えた。

「確かに神聖なオーラが凄ぇけど・・・。」

「あっ、そうだ。サーシャか、ナビコに相談してからって事にしないか?」

「・・・日常生活で使わせるって事か?」

「それもそうだが、あの2人なら戦闘にも使えそうだからな。」

「あぁ・・・確かに。だが・・・。」

「それなら無駄に保管してるよりも良いだろ?」

「・・・そうだな。」

「よし、決定。」

俺達はそう言うと大宴会場へと入っていった。



「カスミ、綺麗だったわねぇ。」

「そうだっちゃねぇ。けんどそう言うんならニップルも一緒に結婚式したら良いだわさ。」

「私達はもう夫婦として一緒に生活してるし、そういう派手な風習も無いしね。」

ニップルがそう言うとツバキが不思議そうな顔をして話し掛けた。

「龍人族やエルダードワーフは夫婦になる時はどうするの?」

「龍人族もエルダードワーフも忙しかったり、研究で篭ってたりだから家族に報告して呑み明かして終わりかしら。」

「そうなのね。何か想像出来るね。」

「でしょ。だから綺麗だとは思うけど、やりたいとは思わないわね。」

「そうなんだ。」

「それはそうとツバキはレイとの事を考えてるだわ?」

「な、な、何を!?」

「皆んな知ってるだっちゃよ。」

「そ、そうだけど、私達はまだ・・・。」

「結局はそう思ってるだわ?」

「私は何時でも良いんだけど、レイは忙しいし・・・。」

「そんな事言っとったら何時までも結婚出来ないだわよ。」

「そうだけど、まだ彼には何も言われてないし・・・。」

「プロポーズを待ってるだわ?」

「・・・うん。」

ツバキはそう言うと顔を真っ赤にして俯いてしまった。

「ツバキも大変だわさ。あっ、わっち料理の仕上げがあるだわ!」

ナビコはそう言うとダッシュで大宴会場へと走っていった。

「慌ただしいわね。」

「そうね。あっ、私達も手伝った方がいいのかしら?」

「給仕とか人が必要な事はバトとサーシャがやるから必要無いって。」

「そうなんだ。なら良いのかなぁ。」

「気にしないで楽しんでって言われたから私達はお言葉に甘えましょ。」

「それなら楽しまなくっちゃね。それはそうとレイは何処に行ったのかしら?」

「ずっと一緒に居たんじゃないの?」

「そうなんだけど、少し用事がって言ってルーク達の方へ行ったけど、その後何処かへ行ったのよ・・・あっ、まさか仕事しに行った?」

「そんな事ないんじゃない?ドラウだって今日は工房には・・・って彼処で何してるのかしら?」

「あっ、何か投げた。えっ?何アレ?」

「ドラウが変なのを造ったのかしら?」

「でも遠目から見ても神聖な感じがしない?」

「確かに。あっ、1つはドラウが大切に抱えてるわね。」

「本当だ。」

「自分で造った物ならあそこまで大事そうにはしないから・・・まさかね。」

「まさかって?」

「オーパーツみたいに希少な物かもって事。」

「どう見てもタライにしか見えないけど・・・そうなの?」

「確証は無いけど、あそこまで大切に扱うなら可能性はあるかな。」

「そうなんだ。」

ニップルとツバキはそう話ながら大宴会場へと歩いていった。



「お姉ちゃん綺麗だったねぇ。」

「本当ね。すっごく幸せそうだった。」

「うん。」

「皆んなはカスミお姉さんの事、前から知ってるたの?」

「前世の記憶だから朧気だけどね。」

「そうだね。おばちゃんって言ったら怒られた記憶がある。」

「そうそう、そんな事もあった。」

「そうだっけ?」

「シンジは可愛がられてたから知らないだけだよ。私達にはそうだったよねカナ姉?」

「そうね。シンジは2人にというか、カスミ姉ちゃんに溺愛されてたから。」

「そうなんだ。でも今も優しいよね。」

「面白いしね。」

「へぇ~前世から変わってないんだ。」

「2人とも変わらないわね。」

「変わらないね。」

「最初はどんな人だろうと思ってたけど、良い人なのは分かった。」

「けど、稽古中は別人になるよ。」

「そうなの?」

「父ちゃん程じゃないけど、アキト叔父さんは攻撃を受けても怯むな!受け流すんじゃなくて耐えろ!耐え続ければ効かなくなる!って無茶苦茶な事言うし、カスミ姉ちゃんは小盾に当たった瞬間に相手の体勢を崩せなかったら何度でも出来るまで、僕達が体力がなくなって動けなくなるまでやらせるし。あの時はあの優しい姉ちゃんは何処に行ったんだろうって何時も思ってたよ。」

「そうだねぇ。けど稽古が終わったらいっぱいお菓子もくれるし、いっぱい遊んでもくれるんだよなぁ。」

「そうそう。けど、それは今も変わらないね。」

「皆んなの話を聞いてると本当に変わらないんだね。」

「これからは此処で一緒に住むんでしょ。」

「そうやって言ってたね。」

「楽しみだなぁ。」

「そうだね。」

シンジ達もそんな話を続けながら大宴会場へと歩いていった。



全員が中に入るとレイの姿だけ見当たら無かった。

「あれ?レイは?」

「レイならさっき、タライが落ちてくる前に俺達からの結婚祝いを取りに行ってるぞ。」

「そうか。けどもう直ぐ始まるぞ。」

「そうなんだよなぁ。自分が持って行くって言ったのによぅ、忘れるなんて有り得ねぇけど、よく良く考えれば昔っから偶にあんだよなぁ。」

ルークがそう言った瞬間、扉が開いてレイが息を切らしながら入ってきた。

「ギリギリだぞ。」

「ごめん、ごめん。」
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

最強超人は異世界にてスマホを使う

萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。 そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた―― 「……いや草」

私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~

Ss侍
ファンタジー
 "私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。  動けない、何もできない、そもそも身体がない。  自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。 ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。  それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!

武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!

Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。 裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、 剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。 与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。 兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。 「ならば、この世界そのものを買い叩く」 漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。 冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力―― すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。 弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。 交渉は戦争、戦争は経営。 数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。 やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、 世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。 これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。 奪うのではない。支配するのでもない。 価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける―― 救済か、支配か。正義か、合理か。 その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。 異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。 「この世界には、村があり、町があり、国家がある。 ――全部まとめて、俺が買い叩く」

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜

namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。 かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。 無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。 前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。 アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。 「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」 家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。 立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。 これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

処理中です...