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第317話 [ユグドラシルからの依頼。]
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アキト達は落ち着いてからユグドラシルに礼を言い、下がっていったので、俺は少し気になる事を聞いてみた。
「1つ良いか?全てを受け入れられている様には見えなかったんだがあれ程の量を与えても大丈夫なのか?」
「最初はどうしてもあぁいう感じになりますね。」
「そうなのか?」
「はい。実質10%も受け入れられてはいないでしょうが、これから受け入れる力を無垢な状態で全身に与える事によって、吸収すべき力を認識するのです。」
「あぁ、なんていうか不純物が入り込まない様にって事か?」
「はい。その通りです。」
「じゃあカスミちゃんを眷属にするのは種が外れた後の方が良いのか?」
「いえ、いつでも構いませんが、少し質が変わる事になると思いますので、早目になさる事をお勧め致します。」
「そうか・・・じゃあ・・・ん?何だ?」
俺が少し考えてから行動に移そうとするとユグドラシルが制止してきた。
「本日はどの様な影響が有るか分かりませんので明日以降が望ましいかと思います。」
「そうか、それならこれから宴会があるみたいだからユグドラシルも一緒にどうだ?」
「いえ、私が居ては皆さんが気楽に出来ませんし、元々、食事を必要とはしていませんので。」
「あぁ、そういえば、精霊は人型になってねも食事は必要無いんだったな。」
「そうですね。眷属に成って種族の変わったあの子達はナビコさんの食事が必要になっている様ですが、私達精霊は魔力等の力を吸収するだけですね。」
「あっ、それなら・・・。」
俺はそう言うと出来るだけ魔宝玉を作ってユグドラシルに渡した。
「こ、こんなに宜しいのでしょうか!?」
「良いよ。あの種も無理矢理作ってくれた物なんだろ?」
「それは確かにそうですが、消費した10倍もの価値のある魔宝玉を頂いては・・・。」
「気持ちだよ、気持ち。」
「気持ち・・・ですか。」
「そう。俺の前世では結婚の祝いをしてもらったら新郎新婦は感謝の意味を込めて、お返しをしなくちゃ駄目っていうのが仕来りなんだよ。」
「・・・それですとシュウト様から頂くのは違うような気がするのですが?」
「俺はアキト達の主というか、アキト達が俺の眷属に成るって事は親みたいなものだよな?」
「はい。考え的にはそうなります。」
「それなら問題ないな。」
「そうなのですか?」
「あぁ、今回の様な事に限らず、普通の人々でも祝いを貰っても子だけでは感謝の品みたいな物が返せない場合、親が代わりに返したりするんだ。」
「そうなのですね。」
「あぁ、ユグドラシルは分かりずらいかもしれないが、この世界だと寄親が寄子が返礼出来ない場合に代わるパターンが有るのと同じだな。」
「それならば分かります。」
「分かるんだな。」
「永く生きていますとカスミちゃんの様に1人の子供が気になって寄り添いたくなる事もありますので、その際に経験した事がございます。」
「そういう事か。まぁ、ユグドラシルだったりライヤ様だと返礼は出来ないだろうから俺が返礼する事に決めたんだよ。」
「ライヤ様にも返礼を!?」
「まぁ、何かを返すのは失礼にだろうから別の形で感謝の意を示す様に動くだけだがな。」
「そういう事でしたか。」
「ユグドラシルは前に対等って言ってくれたから、俺から返礼しても問題ないかと思ってな。」
「いずれ神の1柱に成られる方に対し、対等のままでは・・・。」
「そこは俺が良いって言ってるんだから良いじゃないか。それにしても本当にありがとうな。」
「いえいえ、私も精霊の1人です。カスミちゃんの為になるのであれば。というのもありますし、私の個人的な打算もございます。」
「打算?」
「はい。いつの日か、カスミちゃんが私の力を使える様になった時、お子さんが出来たとしても憂いなく力を使って貰いたいと思いまして。」
「あぁ、何があったとしても戦闘でユグドラシルが参戦出来る様にしたいって事もあっての守り手か。」
「それだけではなく、私の力を使ってもそのお子さんに影響が無い様にする為というのも有りますね。」
「あぁ、周りへの影響かぁ・・・。」
「はい。同じ精霊であれば防ぐ術を教える事が出来ますので。とはいえ、ある程度の強さにはなっていないと出来ませんが。」
「ある程度とは、どの程度を想定しているんだ?」
「そうですねぇ・・・最低でも中級上位、安心出来るレベルですと上級に成れる程度には、なって貰いたいです。」
「上級?それってまだ精霊にも成っていないのに何年も掛かるだろ?っていうか、何十年とかで成れるのか?」
「そこはシュウト様の世界で過ごす事になりますし、眷属であるアキトさんと眷属に成るカスミちゃんの力を吸収して精霊に成る子なんで成長速度が早すぎないかが心配なくらいです。」
「成長速度が早かったら良いんじゃないのか?」
「普通なら増長して周りに被害を与えて闇に堕ちる心配もありますね。」
「そうなのか?」
「はい。過去に何体もの子が残念ながら闇堕ちして最後には消滅させられてしまいました。」
「闇堕ちすると救う方法は無いのか?」
「有る事には有りますが、気付いた時には後戻りが出来ない程になってしまっていたので。」
「そうか・・・それならアキト達の下で生まれてくる子も気に掛けてやらないとな。」
「あっ、それは心配ないですよ。」
「そうなのか?」
「今言った通り、増長して周りを破壊する事で闇堕ちするので。」
「そういう事か。」
「はい。此処でしたら増長する前に周りに押さえ付けられるか、可愛がられるかでしょうね。」
「まぁそうだろうな。」
「それよりも急成長にアストラルボディが耐えれるかが心配ですね。」
「それは大変じゃないか、俺達に出来る事は有るか?」
「はい。それをこれからお願いしようかと思いまして。」
「おう。何だ?何でも言ってくれ。」
「はい。それにはシュウト様の許可とそこに居らっしゃるドラウさんにお願いしたいのです。」
「俺の許可?」
「はい。シュウト様のこの世界に在る分体というか、私の妹の身体の枝や葉を使用して欲しいのです。」
「えっ?まだそんなに成長してないのに大丈夫か?」
「大丈夫ですよ。殆どは私の身体を使って貰いますし、核となる部分に少しだけ必要なので。」
「あの世界樹に問題が無いなら俺は良いが、本人にも聞いてくれよ。」
「それなら聞いてあるんで大丈夫です。」
「なら良いが、ドラウに頼むって事はそれで何かを造るのか?」
「はい。精霊のコアを保護する装備品を造って貰いたいのです。」
ユグドラシルがそう言うとさっき、名前を呼ばれた時に顔を上げていたドラウが手を挙げた。
「何ですか?」
「世界樹であるユグドラシル様のお願いであれば、全身全霊で臨みたいとは思いますが、どの様な装備品を造らなくてはいけないのか、その概要だけでもお教えして頂く事は出来ないでしょうか?」
あっ、やっぱりドラウでもユグドラシル相手だと緊張するんだなぁ。
俺はユグドラシル相手にガチガチになってるドラウを見て、そう思っているとユグドラシルが光の中から何かを取り出してドラウに渡していた。
「こ、これは?」
「装備品の設計図です。以前も今回の様な事がございましたので、その際に世界で1番の匠に造ってもらった事があり、その遺品ですね。」
「こ、これは!!?」
ドラウは設計図を見るなり、かなり驚いた表情をしていたので、気になった俺は聞いてみる事にした。
「どうした?何か問題でもあったのか?もしかして造れないとか?」
「造るのは問題ねぇし、俺のスキルがあれば、改良も可能だ。そう書いてあるしな。ただ設計図のサインがなぁ・・・。」
「サイン?それがどうしたんだ?」
「俺達、エルダードワーフのいや、ドワーフ全体の始祖様のサインなんだ。」
「そうなんだ。それで?」
「それで?ってなぁ、始祖様といえば、聖剣や聖杯、数々の偉業を成し、その現存している設計図なんかは一部がドワーフの里に宝物として在るだけで他には発見されてもねぇんだ。そ、それが俺の手に在るんだ。これを驚かねぇで何を驚くってぇんだ!」
「おぉ、何か悪い。」
興奮気味のドラウにユグドラシルは再度話し掛けてきた。
「という事は造って頂けますか?」
「はい!私目にお任せ下さい!必ずや御希望に叶う物に仕上げて参ります!」
「それは良かった。では必要になる私の素材やその他諸々は此処に余分に置いておきますので、後はよろしくお願いしますね。」
ユグドラシルはドラウにそう言うと俺の方を見た。
「では、そろそろ私は戻りますが、あの子の事で何か有りましたら何時でもこの子に話し掛けて下さい。」
「分かった。」
「では、失礼します。」
ユグドラシルはそう言うと世界樹の中へ消えて行った。するとドラウが立ち上がり、ユグドラシルが置いていった素材を回収し、俺達には目もくれず、立ち去ろうとしていたので、俺は止める事にした。
「何だシュウト、俺は今から工房に向かうんだ。」
「なぁ、それって時間が掛かるやつなのか?」
「設計図通りなら1日もあれば出来るが色々改良してぇとこだから5日は欲しいな。」
「って事は5日あれば完成出来るんだな。」
「そうだな。」
「なら明日以降にしろ。今日はこれから宴会だしな。」
「あっ・・・悪い、そうだったな。」
ドラウはそう言うと設計図も仕舞って、家の方へ歩いていった。
「さてとアキト達も回復してきたみたいですし、自分達も行きますか?」
「私共も行って宜しいのでしょうか?」
「大宴会場でやりますし、ガシュウさん達だけ別でとは、そういう訳にもいきませんし、泊まって頂く予定ですので、是非楽しんでいって下さい。」
「シュウト様がそう言われるのであれば、お言葉に甘えて頂きます。それではリーグ、私共も行きますか。」
「そうじゃな。」
ガシュウさんがそう言うと眷属の皆んな以外は大宴会場へと向かって行った。
「アキト、立てるか?」
「僕はもう大丈夫かな。カスミは大丈夫?」
「ウチはもう少し。」
「そうか。」
アキトはそう言うとカスミちゃんをお姫様抱っこの状態で抱えた。
「ちょ、ちょう!何すんねん!皆んなが見てるやろ!」
「大丈夫、大丈夫。」
アキトはそう言うとジタバタしているカスミちゃんを無視して大宴会へと歩き出したので、俺達も後を着いていった。
「1つ良いか?全てを受け入れられている様には見えなかったんだがあれ程の量を与えても大丈夫なのか?」
「最初はどうしてもあぁいう感じになりますね。」
「そうなのか?」
「はい。実質10%も受け入れられてはいないでしょうが、これから受け入れる力を無垢な状態で全身に与える事によって、吸収すべき力を認識するのです。」
「あぁ、なんていうか不純物が入り込まない様にって事か?」
「はい。その通りです。」
「じゃあカスミちゃんを眷属にするのは種が外れた後の方が良いのか?」
「いえ、いつでも構いませんが、少し質が変わる事になると思いますので、早目になさる事をお勧め致します。」
「そうか・・・じゃあ・・・ん?何だ?」
俺が少し考えてから行動に移そうとするとユグドラシルが制止してきた。
「本日はどの様な影響が有るか分かりませんので明日以降が望ましいかと思います。」
「そうか、それならこれから宴会があるみたいだからユグドラシルも一緒にどうだ?」
「いえ、私が居ては皆さんが気楽に出来ませんし、元々、食事を必要とはしていませんので。」
「あぁ、そういえば、精霊は人型になってねも食事は必要無いんだったな。」
「そうですね。眷属に成って種族の変わったあの子達はナビコさんの食事が必要になっている様ですが、私達精霊は魔力等の力を吸収するだけですね。」
「あっ、それなら・・・。」
俺はそう言うと出来るだけ魔宝玉を作ってユグドラシルに渡した。
「こ、こんなに宜しいのでしょうか!?」
「良いよ。あの種も無理矢理作ってくれた物なんだろ?」
「それは確かにそうですが、消費した10倍もの価値のある魔宝玉を頂いては・・・。」
「気持ちだよ、気持ち。」
「気持ち・・・ですか。」
「そう。俺の前世では結婚の祝いをしてもらったら新郎新婦は感謝の意味を込めて、お返しをしなくちゃ駄目っていうのが仕来りなんだよ。」
「・・・それですとシュウト様から頂くのは違うような気がするのですが?」
「俺はアキト達の主というか、アキト達が俺の眷属に成るって事は親みたいなものだよな?」
「はい。考え的にはそうなります。」
「それなら問題ないな。」
「そうなのですか?」
「あぁ、今回の様な事に限らず、普通の人々でも祝いを貰っても子だけでは感謝の品みたいな物が返せない場合、親が代わりに返したりするんだ。」
「そうなのですね。」
「あぁ、ユグドラシルは分かりずらいかもしれないが、この世界だと寄親が寄子が返礼出来ない場合に代わるパターンが有るのと同じだな。」
「それならば分かります。」
「分かるんだな。」
「永く生きていますとカスミちゃんの様に1人の子供が気になって寄り添いたくなる事もありますので、その際に経験した事がございます。」
「そういう事か。まぁ、ユグドラシルだったりライヤ様だと返礼は出来ないだろうから俺が返礼する事に決めたんだよ。」
「ライヤ様にも返礼を!?」
「まぁ、何かを返すのは失礼にだろうから別の形で感謝の意を示す様に動くだけだがな。」
「そういう事でしたか。」
「ユグドラシルは前に対等って言ってくれたから、俺から返礼しても問題ないかと思ってな。」
「いずれ神の1柱に成られる方に対し、対等のままでは・・・。」
「そこは俺が良いって言ってるんだから良いじゃないか。それにしても本当にありがとうな。」
「いえいえ、私も精霊の1人です。カスミちゃんの為になるのであれば。というのもありますし、私の個人的な打算もございます。」
「打算?」
「はい。いつの日か、カスミちゃんが私の力を使える様になった時、お子さんが出来たとしても憂いなく力を使って貰いたいと思いまして。」
「あぁ、何があったとしても戦闘でユグドラシルが参戦出来る様にしたいって事もあっての守り手か。」
「それだけではなく、私の力を使ってもそのお子さんに影響が無い様にする為というのも有りますね。」
「あぁ、周りへの影響かぁ・・・。」
「はい。同じ精霊であれば防ぐ術を教える事が出来ますので。とはいえ、ある程度の強さにはなっていないと出来ませんが。」
「ある程度とは、どの程度を想定しているんだ?」
「そうですねぇ・・・最低でも中級上位、安心出来るレベルですと上級に成れる程度には、なって貰いたいです。」
「上級?それってまだ精霊にも成っていないのに何年も掛かるだろ?っていうか、何十年とかで成れるのか?」
「そこはシュウト様の世界で過ごす事になりますし、眷属であるアキトさんと眷属に成るカスミちゃんの力を吸収して精霊に成る子なんで成長速度が早すぎないかが心配なくらいです。」
「成長速度が早かったら良いんじゃないのか?」
「普通なら増長して周りに被害を与えて闇に堕ちる心配もありますね。」
「そうなのか?」
「はい。過去に何体もの子が残念ながら闇堕ちして最後には消滅させられてしまいました。」
「闇堕ちすると救う方法は無いのか?」
「有る事には有りますが、気付いた時には後戻りが出来ない程になってしまっていたので。」
「そうか・・・それならアキト達の下で生まれてくる子も気に掛けてやらないとな。」
「あっ、それは心配ないですよ。」
「そうなのか?」
「今言った通り、増長して周りを破壊する事で闇堕ちするので。」
「そういう事か。」
「はい。此処でしたら増長する前に周りに押さえ付けられるか、可愛がられるかでしょうね。」
「まぁそうだろうな。」
「それよりも急成長にアストラルボディが耐えれるかが心配ですね。」
「それは大変じゃないか、俺達に出来る事は有るか?」
「はい。それをこれからお願いしようかと思いまして。」
「おう。何だ?何でも言ってくれ。」
「はい。それにはシュウト様の許可とそこに居らっしゃるドラウさんにお願いしたいのです。」
「俺の許可?」
「はい。シュウト様のこの世界に在る分体というか、私の妹の身体の枝や葉を使用して欲しいのです。」
「えっ?まだそんなに成長してないのに大丈夫か?」
「大丈夫ですよ。殆どは私の身体を使って貰いますし、核となる部分に少しだけ必要なので。」
「あの世界樹に問題が無いなら俺は良いが、本人にも聞いてくれよ。」
「それなら聞いてあるんで大丈夫です。」
「なら良いが、ドラウに頼むって事はそれで何かを造るのか?」
「はい。精霊のコアを保護する装備品を造って貰いたいのです。」
ユグドラシルがそう言うとさっき、名前を呼ばれた時に顔を上げていたドラウが手を挙げた。
「何ですか?」
「世界樹であるユグドラシル様のお願いであれば、全身全霊で臨みたいとは思いますが、どの様な装備品を造らなくてはいけないのか、その概要だけでもお教えして頂く事は出来ないでしょうか?」
あっ、やっぱりドラウでもユグドラシル相手だと緊張するんだなぁ。
俺はユグドラシル相手にガチガチになってるドラウを見て、そう思っているとユグドラシルが光の中から何かを取り出してドラウに渡していた。
「こ、これは?」
「装備品の設計図です。以前も今回の様な事がございましたので、その際に世界で1番の匠に造ってもらった事があり、その遺品ですね。」
「こ、これは!!?」
ドラウは設計図を見るなり、かなり驚いた表情をしていたので、気になった俺は聞いてみる事にした。
「どうした?何か問題でもあったのか?もしかして造れないとか?」
「造るのは問題ねぇし、俺のスキルがあれば、改良も可能だ。そう書いてあるしな。ただ設計図のサインがなぁ・・・。」
「サイン?それがどうしたんだ?」
「俺達、エルダードワーフのいや、ドワーフ全体の始祖様のサインなんだ。」
「そうなんだ。それで?」
「それで?ってなぁ、始祖様といえば、聖剣や聖杯、数々の偉業を成し、その現存している設計図なんかは一部がドワーフの里に宝物として在るだけで他には発見されてもねぇんだ。そ、それが俺の手に在るんだ。これを驚かねぇで何を驚くってぇんだ!」
「おぉ、何か悪い。」
興奮気味のドラウにユグドラシルは再度話し掛けてきた。
「という事は造って頂けますか?」
「はい!私目にお任せ下さい!必ずや御希望に叶う物に仕上げて参ります!」
「それは良かった。では必要になる私の素材やその他諸々は此処に余分に置いておきますので、後はよろしくお願いしますね。」
ユグドラシルはドラウにそう言うと俺の方を見た。
「では、そろそろ私は戻りますが、あの子の事で何か有りましたら何時でもこの子に話し掛けて下さい。」
「分かった。」
「では、失礼します。」
ユグドラシルはそう言うと世界樹の中へ消えて行った。するとドラウが立ち上がり、ユグドラシルが置いていった素材を回収し、俺達には目もくれず、立ち去ろうとしていたので、俺は止める事にした。
「何だシュウト、俺は今から工房に向かうんだ。」
「なぁ、それって時間が掛かるやつなのか?」
「設計図通りなら1日もあれば出来るが色々改良してぇとこだから5日は欲しいな。」
「って事は5日あれば完成出来るんだな。」
「そうだな。」
「なら明日以降にしろ。今日はこれから宴会だしな。」
「あっ・・・悪い、そうだったな。」
ドラウはそう言うと設計図も仕舞って、家の方へ歩いていった。
「さてとアキト達も回復してきたみたいですし、自分達も行きますか?」
「私共も行って宜しいのでしょうか?」
「大宴会場でやりますし、ガシュウさん達だけ別でとは、そういう訳にもいきませんし、泊まって頂く予定ですので、是非楽しんでいって下さい。」
「シュウト様がそう言われるのであれば、お言葉に甘えて頂きます。それではリーグ、私共も行きますか。」
「そうじゃな。」
ガシュウさんがそう言うと眷属の皆んな以外は大宴会場へと向かって行った。
「アキト、立てるか?」
「僕はもう大丈夫かな。カスミは大丈夫?」
「ウチはもう少し。」
「そうか。」
アキトはそう言うとカスミちゃんをお姫様抱っこの状態で抱えた。
「ちょ、ちょう!何すんねん!皆んなが見てるやろ!」
「大丈夫、大丈夫。」
アキトはそう言うとジタバタしているカスミちゃんを無視して大宴会へと歩き出したので、俺達も後を着いていった。
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