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第318話 [俺達の祝い。]
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大宴会場に戻った俺達は祝いという事もあって自分達以外の方はお酒をかなり呑んで上機嫌で宴会を楽しんでいた。するとルークから声を掛けられた。
「なぁ、あん時乾杯で呑んでみたけど、俺らって、もう酔えないのか?」
「あぁ、異常が無効化されるからか。」
「おう。今は呑んでねぇから分かんねぇけど、どうなんかなぁって思ってな。」
「ドラウに聞いてみれば、分かるんじゃないか?」
そんな話をしていると丁度、ドラウが横を通ろうとしていたので、声を掛ける事にした。
「なぁドラウ、1つ聞きたいんだが良いか?」
「どうした?」
「ルークと話してて思ったんだが、ドラウは毎日、酒を呑んでるよなぁ。」
「おう、俺達エルダードワーフやドワーフにとって、他の種族みてぇに呑まねぇ日が有るなんて考えられねぇからな。」
「そうだよなぁ。」
「どうしたルーク?何か、あっ・・・もしかして、酒か?」
「あぁ、さっきの乾杯で葡萄のジュースにしか、感じなくてな。」
「確かにそうだろうな。」
「やっぱりかぁ・・・。」
ルークはそう言うと項垂れる様に下を向いた。
「ん?何か勘違いしてねぇか?」
「何がだよ。」
「やっぱ、気付いてねぇんだな。」
「だから何がだよ。」
「アレ、酒じゃねぇぞ。俺達のは葡萄ジュースだ。」
「はぁ?」
「当たり前だろ。あの後、世界樹様に全員で行くのにここ暫く酒を呑んでねぇ奴に酒が渡される訳ねぇだろ。」
「あっ・・・。」
ルークはドラウがそう言うと何かに気付いた様で固まっていた。
「まぁ、それでもあの程度の酒精では俺達が呑んでも酔えねぇけどな。一応って事だ。」
「・・・ん?どういう・・・やっぱりアレの所為で酔えねぇのか?」
「前みたいにはな。」
「前みたいってどういう事だ?」
「要は酒は限度が必要な物って事だ。」
「はぁ?意味分かんねぇ。」
「酒は一定量は毒じゃねぇらしくて昔みてぇに呑むと毒って判断されるらしく、酔いも酒も無効化されちまうんだ。」
「ん?毒じゃねぇ?」
ドラウの話にルークが何言ってんだ?って感じでドラウの方を見ていたので、俺が代わりに答える事にした。
「酒は百薬の長って事か?」
「百薬の長ってぇのは分かんねぇが、少量なら薬になるって事なんだろうな。」
「種類にもよるだろうが前世でもコップ1杯程度なら的な事を聞いた覚えがあるな。まぁ本当かどうかは分からないが。」
「まぁでもこっちではそうみたいだな。種類で違うが一定量を超えたら抜けちまったからな。」
ドラウがそう言うとルークが反応した。
「一定量ってどの程度なんだ?ちゃんと酔えるんだよな?」
「ん・・・ニップルと俺とでは量が全然違ったからなぁ。個人個人で違うのか、種族によって変わるのか、その辺は自分で調べねぇと分かんねぇけど、ガッツリは酔えねぇ。ただ1つ言えんのはニップルと俺の検証結果から言えば、ほろ酔い程度なら酔えるが泥酔レベルにはこの先一生スキルを何とかしねぇと無理だって事ぐれぇか。」
「ほろ酔いかぁ・・・まっ、完全に酔えねぇよりはマシだな。」
「まぁ、悪酔いとか、二日酔いにはならねぇから少し楽しむ程度って思ってろ。」
「それでも良いさ。完全に無効化されるよりはな。」
「ルークもドラウも悪かったな。」
「何がだ?」
「まさか、眷属に成る事でこんな弊害が有るとは思ってなかったからさ。」
「そんな事か。俺達が望んで成ったんだシュウトが気にする事はねぇよ。なぁドラウ。」
「そうだな。それ以上に得たもんが多いし、やりたかった事の殆どが造れる様になったしな。それに多分、無効化を使用すればする程、調整が出来そうだしな。」
「調整?強化じゃなくてって事か?」
「あぁ、毎日呑んでると微々たるもんだが、酔える量が上がってきてる気がするんだ。完全な毒の方はどれだけ浴びても無効化されるって事は酒は容量が増えるのかもな。」
「まぁ確かに最初よりも年数を重ねたり呑み方が激しかったりしたら酔い始めが遅く・・・ん?毒を浴びるってどういう事だ?」
「ん?そりゃ工房で色々造ってるからなぁ、金属や植物、それに魔物の素材にも毒性の強い物が有るからなぁ。加工する時にどうしても浴びちまうんだよ。まぁ、そんな危ねぇ加工は専用の隔離された場所でやるが、そうじゃなくても武器を打ってりゃあ、何かの毒に侵される事もあんだぞ。」
「あぁそれはそうか。態と浴びてるって事じゃないんだな。」
俺がそう質問するとドラウは呆れた表情で答えてきた。
「当たり前だろ。誰が好き好んで毒を浴びんだよ。まぁ確かに前までは素手じゃ出来ねぇもんも素手で出来る様になったがな。」
「それは必要なのか?」
「出来るだけ短時間で加工するもんの場合は必要になってくるな。」
「そういうものか。まぁ、それが無効化されるなら良かったよ。」
「おう。まぁ、ルークもチビチビ呑んで量を上げてきゃ、前みたいに呑める様になるさ。」
「おう!ありがとな!」
「良いってことよ。酒を楽しむのは俺だけってぇのも面白くねぇからな。」
ドラウはそう言うと手を挙げて自分の席へと戻っていった。
その後も俺達は宴会を時間を忘れて愉しんでいき、眷属とカスミちゃん以外の人達がかなり酔っ払ってきた様子だったので、宴会をお開きにする前に再びルークに声を掛けた。
「なぁ、そろそろガシュウさん達も酔っ払ってきたし、時間も時間だから一旦、お開きにしようと思うんだが、お前達が用意したプレゼントは渡さなくても良いのか?その為にレイは急いで戻ったんだろ?」
「あぁ、もうそんな時間か確かにそろそろお開きにした方が良さげだな。よし!レイそろそろ渡しに行くか。」
「そうだね。あっ、その前にシュウトに確認したい事が有るんだけど良いかな?」
「ん?渡す物に関係するのか?」
「まぁね。」
「何だ?」
「アキトとカスミさんなんだけど、カスミさんの眷属化が落ち着いてからの話なんだけど、シュウトとの修行を1週間から10日、2人にお休みをあげてくれないかなぁ?」
「・・・新婚旅行的な事か?」
「シュウトから聞いて、僕達で考えたんだ。それでどうかなぁ?」
「別に良いんじゃないか。まぁ、ライヤ様が絡む様な緊急事態になったら呼び戻す事になるかもしれないけどな。」
「それは勿論、どうしても2人の力が必要なら仕方がないよ。だって僕達はアストライアー様の使徒であるシュウトの眷属なんだし、必要な時に必要な者が動かなくてどうするんだよ。」
「それなら俺は良いぞ。・・・あっ!」
「どうしたんだい?」
「いや、その間はユグドラシルから貰ったアレはどうするんだ?その対策みたいなのは有るのか?」
「あぁ、そうだね・・・どうしよう・・・。」
俺の発言にレイ達が悩んでいるとスキアが近づいて来た。
「シュウト様、今のお話しですが、精霊となって生まれた後のお話しで宜しかったですか?」
「・・・まぁ、直ぐには無理だろうからそうなるだろうな。」
「でしたら問題ありません。元々生まれてからは私共、幻精霊の誰かが意識が芽生えるまで、様子を見る事になってましたので、10日程度なら私共の誰かが傍にいますので。」
「良いのか?」
「はい。私共もこの世に誕生した際には精霊女王様や上位精霊の皆様に見守って頂きましたので、そのお返しになるのであれば、喜んで見守らせて頂きたいのです。」
「そうか。それなら宜しく頼む。」
「承知致しました。」
「良かったぁ。これなら大丈夫だね。じゃあ皆んな行こうか。」
レイがそう言うと眷属(人)の皆んながアキト達の方へ歩いていった。そしてアキト達の前に到着するとルークが代表する様に少し前に出た。
「アキト、それにカスミ。この度は結婚おめでとう。」
「どうしたんだい皆んな?特にルークは急に改まった感じだけど・・・。」
アキトがそう言うとルークが手を前に出して制止した。
「・・・まぁ、改まる必要もねぇか。とりあえず夫婦になったお前らに俺達からのプレゼントだ。って言ってもアストライアー様やユグドラシル様から頂いてるからしょぼく感じるかもしれねぇがな。」
「そんな事ないよ。皆んなから貰えるんだから嬉しいに決まってるよ。ねぇカスミ。」
「せやな。アストライアー様もユグドラシル様からもめっちゃ嬉しい事やったけど、仲間から貰えるプレゼントはまた別やもん。」
カスミちゃんはそう言うと満面の笑みでアキトに抱き着いていた。
「新婚さんは良いねぇ。」
「レイ、少し違うかなぁ。」
「そうなのかい?」
「カスミは一寸酔ってるから。」
「失礼な!ウチは酔ってへんよ。あんだけの酒で酔うわけないやん!」
「そうかい?それにしては少し顔が赤いよ。」
「しゃあないやん。ナビコちゃんがくれた軽食しか食べてへんのに皆んなが酒勧めんねんもん。」
「って事で、カスミは酔ってるけど記憶が無くなる程じゃないから続けて良いよ。」
アキトがそう言うとカスミちゃんはアキトの脛を蹴っていた。ルークはそれを見ても完全に無視して話し始めた。
「って事で俺達からのプレゼントはコレだ。」
ルークはそう言うと何かのチケットを手渡した。カスミちゃんはそのチケットを見るなり目を見開いて驚いていた。
「皇族や王族しか行けへん、超豪華リゾート島のチケットやん!」
「カスミ、そんなに有名なの?」
「当たり前やん!アキトも皇族やのに知らんの!?」
「僕はそういうのは興味無かったからね。」
「ほな、アキトはあんま嬉しないん?」
「そんな事ないよ。カスミと行けるなら嬉しいけど、僕達が貰って良いのかなぁ?」
「気に入らないか?」
「いや、カスミが喜んでるから嬉しいよ。でも他の皇族や王族の人達は僕達が居ると迷惑に思われないのかなぁって思ってね。」
「それなら心配要らねぇぞ。とりあえず色々手を回して、1週間後から1ヶ月は貸切にしてあるからな。」
「凄い費用が掛かってるやん。」
「それなら大丈夫。僕達が倒した魔物の素材とか、色々売ったお金だし、そこまで大した額じゃないからね。」
「そりゃ凄いなぁ。アキト達ってどんだけ稼いでるん?」
「稼いでるっていうより倒す魔物が一般の人達からしたら超高ランクなだけだよ。」
「はぁ~、ウチもそんな人らの仲間になんねんなぁ。」
「そうだね。」
その後も少し話して皆んなが戻ってきたので、俺は立ち上がり、一旦お開きとさせてもらい、宴会を終了させた。
「なぁ、あん時乾杯で呑んでみたけど、俺らって、もう酔えないのか?」
「あぁ、異常が無効化されるからか。」
「おう。今は呑んでねぇから分かんねぇけど、どうなんかなぁって思ってな。」
「ドラウに聞いてみれば、分かるんじゃないか?」
そんな話をしていると丁度、ドラウが横を通ろうとしていたので、声を掛ける事にした。
「なぁドラウ、1つ聞きたいんだが良いか?」
「どうした?」
「ルークと話してて思ったんだが、ドラウは毎日、酒を呑んでるよなぁ。」
「おう、俺達エルダードワーフやドワーフにとって、他の種族みてぇに呑まねぇ日が有るなんて考えられねぇからな。」
「そうだよなぁ。」
「どうしたルーク?何か、あっ・・・もしかして、酒か?」
「あぁ、さっきの乾杯で葡萄のジュースにしか、感じなくてな。」
「確かにそうだろうな。」
「やっぱりかぁ・・・。」
ルークはそう言うと項垂れる様に下を向いた。
「ん?何か勘違いしてねぇか?」
「何がだよ。」
「やっぱ、気付いてねぇんだな。」
「だから何がだよ。」
「アレ、酒じゃねぇぞ。俺達のは葡萄ジュースだ。」
「はぁ?」
「当たり前だろ。あの後、世界樹様に全員で行くのにここ暫く酒を呑んでねぇ奴に酒が渡される訳ねぇだろ。」
「あっ・・・。」
ルークはドラウがそう言うと何かに気付いた様で固まっていた。
「まぁ、それでもあの程度の酒精では俺達が呑んでも酔えねぇけどな。一応って事だ。」
「・・・ん?どういう・・・やっぱりアレの所為で酔えねぇのか?」
「前みたいにはな。」
「前みたいってどういう事だ?」
「要は酒は限度が必要な物って事だ。」
「はぁ?意味分かんねぇ。」
「酒は一定量は毒じゃねぇらしくて昔みてぇに呑むと毒って判断されるらしく、酔いも酒も無効化されちまうんだ。」
「ん?毒じゃねぇ?」
ドラウの話にルークが何言ってんだ?って感じでドラウの方を見ていたので、俺が代わりに答える事にした。
「酒は百薬の長って事か?」
「百薬の長ってぇのは分かんねぇが、少量なら薬になるって事なんだろうな。」
「種類にもよるだろうが前世でもコップ1杯程度なら的な事を聞いた覚えがあるな。まぁ本当かどうかは分からないが。」
「まぁでもこっちではそうみたいだな。種類で違うが一定量を超えたら抜けちまったからな。」
ドラウがそう言うとルークが反応した。
「一定量ってどの程度なんだ?ちゃんと酔えるんだよな?」
「ん・・・ニップルと俺とでは量が全然違ったからなぁ。個人個人で違うのか、種族によって変わるのか、その辺は自分で調べねぇと分かんねぇけど、ガッツリは酔えねぇ。ただ1つ言えんのはニップルと俺の検証結果から言えば、ほろ酔い程度なら酔えるが泥酔レベルにはこの先一生スキルを何とかしねぇと無理だって事ぐれぇか。」
「ほろ酔いかぁ・・・まっ、完全に酔えねぇよりはマシだな。」
「まぁ、悪酔いとか、二日酔いにはならねぇから少し楽しむ程度って思ってろ。」
「それでも良いさ。完全に無効化されるよりはな。」
「ルークもドラウも悪かったな。」
「何がだ?」
「まさか、眷属に成る事でこんな弊害が有るとは思ってなかったからさ。」
「そんな事か。俺達が望んで成ったんだシュウトが気にする事はねぇよ。なぁドラウ。」
「そうだな。それ以上に得たもんが多いし、やりたかった事の殆どが造れる様になったしな。それに多分、無効化を使用すればする程、調整が出来そうだしな。」
「調整?強化じゃなくてって事か?」
「あぁ、毎日呑んでると微々たるもんだが、酔える量が上がってきてる気がするんだ。完全な毒の方はどれだけ浴びても無効化されるって事は酒は容量が増えるのかもな。」
「まぁ確かに最初よりも年数を重ねたり呑み方が激しかったりしたら酔い始めが遅く・・・ん?毒を浴びるってどういう事だ?」
「ん?そりゃ工房で色々造ってるからなぁ、金属や植物、それに魔物の素材にも毒性の強い物が有るからなぁ。加工する時にどうしても浴びちまうんだよ。まぁ、そんな危ねぇ加工は専用の隔離された場所でやるが、そうじゃなくても武器を打ってりゃあ、何かの毒に侵される事もあんだぞ。」
「あぁそれはそうか。態と浴びてるって事じゃないんだな。」
俺がそう質問するとドラウは呆れた表情で答えてきた。
「当たり前だろ。誰が好き好んで毒を浴びんだよ。まぁ確かに前までは素手じゃ出来ねぇもんも素手で出来る様になったがな。」
「それは必要なのか?」
「出来るだけ短時間で加工するもんの場合は必要になってくるな。」
「そういうものか。まぁ、それが無効化されるなら良かったよ。」
「おう。まぁ、ルークもチビチビ呑んで量を上げてきゃ、前みたいに呑める様になるさ。」
「おう!ありがとな!」
「良いってことよ。酒を楽しむのは俺だけってぇのも面白くねぇからな。」
ドラウはそう言うと手を挙げて自分の席へと戻っていった。
その後も俺達は宴会を時間を忘れて愉しんでいき、眷属とカスミちゃん以外の人達がかなり酔っ払ってきた様子だったので、宴会をお開きにする前に再びルークに声を掛けた。
「なぁ、そろそろガシュウさん達も酔っ払ってきたし、時間も時間だから一旦、お開きにしようと思うんだが、お前達が用意したプレゼントは渡さなくても良いのか?その為にレイは急いで戻ったんだろ?」
「あぁ、もうそんな時間か確かにそろそろお開きにした方が良さげだな。よし!レイそろそろ渡しに行くか。」
「そうだね。あっ、その前にシュウトに確認したい事が有るんだけど良いかな?」
「ん?渡す物に関係するのか?」
「まぁね。」
「何だ?」
「アキトとカスミさんなんだけど、カスミさんの眷属化が落ち着いてからの話なんだけど、シュウトとの修行を1週間から10日、2人にお休みをあげてくれないかなぁ?」
「・・・新婚旅行的な事か?」
「シュウトから聞いて、僕達で考えたんだ。それでどうかなぁ?」
「別に良いんじゃないか。まぁ、ライヤ様が絡む様な緊急事態になったら呼び戻す事になるかもしれないけどな。」
「それは勿論、どうしても2人の力が必要なら仕方がないよ。だって僕達はアストライアー様の使徒であるシュウトの眷属なんだし、必要な時に必要な者が動かなくてどうするんだよ。」
「それなら俺は良いぞ。・・・あっ!」
「どうしたんだい?」
「いや、その間はユグドラシルから貰ったアレはどうするんだ?その対策みたいなのは有るのか?」
「あぁ、そうだね・・・どうしよう・・・。」
俺の発言にレイ達が悩んでいるとスキアが近づいて来た。
「シュウト様、今のお話しですが、精霊となって生まれた後のお話しで宜しかったですか?」
「・・・まぁ、直ぐには無理だろうからそうなるだろうな。」
「でしたら問題ありません。元々生まれてからは私共、幻精霊の誰かが意識が芽生えるまで、様子を見る事になってましたので、10日程度なら私共の誰かが傍にいますので。」
「良いのか?」
「はい。私共もこの世に誕生した際には精霊女王様や上位精霊の皆様に見守って頂きましたので、そのお返しになるのであれば、喜んで見守らせて頂きたいのです。」
「そうか。それなら宜しく頼む。」
「承知致しました。」
「良かったぁ。これなら大丈夫だね。じゃあ皆んな行こうか。」
レイがそう言うと眷属(人)の皆んながアキト達の方へ歩いていった。そしてアキト達の前に到着するとルークが代表する様に少し前に出た。
「アキト、それにカスミ。この度は結婚おめでとう。」
「どうしたんだい皆んな?特にルークは急に改まった感じだけど・・・。」
アキトがそう言うとルークが手を前に出して制止した。
「・・・まぁ、改まる必要もねぇか。とりあえず夫婦になったお前らに俺達からのプレゼントだ。って言ってもアストライアー様やユグドラシル様から頂いてるからしょぼく感じるかもしれねぇがな。」
「そんな事ないよ。皆んなから貰えるんだから嬉しいに決まってるよ。ねぇカスミ。」
「せやな。アストライアー様もユグドラシル様からもめっちゃ嬉しい事やったけど、仲間から貰えるプレゼントはまた別やもん。」
カスミちゃんはそう言うと満面の笑みでアキトに抱き着いていた。
「新婚さんは良いねぇ。」
「レイ、少し違うかなぁ。」
「そうなのかい?」
「カスミは一寸酔ってるから。」
「失礼な!ウチは酔ってへんよ。あんだけの酒で酔うわけないやん!」
「そうかい?それにしては少し顔が赤いよ。」
「しゃあないやん。ナビコちゃんがくれた軽食しか食べてへんのに皆んなが酒勧めんねんもん。」
「って事で、カスミは酔ってるけど記憶が無くなる程じゃないから続けて良いよ。」
アキトがそう言うとカスミちゃんはアキトの脛を蹴っていた。ルークはそれを見ても完全に無視して話し始めた。
「って事で俺達からのプレゼントはコレだ。」
ルークはそう言うと何かのチケットを手渡した。カスミちゃんはそのチケットを見るなり目を見開いて驚いていた。
「皇族や王族しか行けへん、超豪華リゾート島のチケットやん!」
「カスミ、そんなに有名なの?」
「当たり前やん!アキトも皇族やのに知らんの!?」
「僕はそういうのは興味無かったからね。」
「ほな、アキトはあんま嬉しないん?」
「そんな事ないよ。カスミと行けるなら嬉しいけど、僕達が貰って良いのかなぁ?」
「気に入らないか?」
「いや、カスミが喜んでるから嬉しいよ。でも他の皇族や王族の人達は僕達が居ると迷惑に思われないのかなぁって思ってね。」
「それなら心配要らねぇぞ。とりあえず色々手を回して、1週間後から1ヶ月は貸切にしてあるからな。」
「凄い費用が掛かってるやん。」
「それなら大丈夫。僕達が倒した魔物の素材とか、色々売ったお金だし、そこまで大した額じゃないからね。」
「そりゃ凄いなぁ。アキト達ってどんだけ稼いでるん?」
「稼いでるっていうより倒す魔物が一般の人達からしたら超高ランクなだけだよ。」
「はぁ~、ウチもそんな人らの仲間になんねんなぁ。」
「そうだね。」
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