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第323話 [特殊ダンジョン。]
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ステータス公開から数日後、早朝からアキト達が俺の部屋に来た。
「こんな朝早くからどうしたんだ?」
「カスミの加減も大分良くなってきたし、僕との連携も良くなってきたからそろそろシュウトに見て貰おうかなって思ってね。」
「ほう。なら俺と模擬戦でもするか?」
「いや、先ずは魔物との戦闘を見てくれない?」
「先ずはって事はその後模擬戦するのか?」
「そうだね。迷宮ではカスミのもそうだけど2人のも見てもらいたいし、2人だけだと気を付けてても前世の戦い方になっちゃう気がしてね。」
「ダメな・・・あぁ、確かに魔法が有るんだし、第三者の目でアドバイスが欲しいって事か?」
「そういう事かな。」
「確かにそれなら前世でツーマンセルで戦う事の多かった2人だと思いついてもつい前世の戦い方に戻ってしまいそうだな。」
「そうなんだよ。だから見て欲しくてね。」
「分かった。その後の模擬戦はカスミちゃん1人で良いのか?」
「あぁ、それは問題ないよ。皆んなと合流出来るかを判断してもらおうかなって思っての模擬戦だから。」
「あぁ、それなら引き受けた。今から行くか?」
「そうだね。」
アキトがそう言うと2人とも弱体化魔道具を起動させた。
「ん?アキトは分かるが、カスミちゃんもか?」
「そりゃそうだよ。そうしないと危機感出ないだろ?」
「まぁそうだな。」
「けど、模擬戦するにしてもシュウト。」
「ん?」
「闘技場みたいなのは造れないのかい?」
「闘技場かぁ・・・1回やってはみたけど中々難しくてな。」
「そうなのかい?」
「あぁ、どのタイミングで魔物を出現させるとか、修復はどのタイミングとか、見学席にまで戦闘の影響が出ない様にするのに結界を自動的に張るにはどうするかとかな。」
「最初の方は分かるけど見学とか、結界とかは必要なのかい?」
「俺達だけで使うつもりなら必要無いが攻略組の事を考えると他者の戦闘は見ておく方が成長出来ると思うし、仲の良い者で有れば助けようとするだろ?」
「そういう事ね。」
「良い方法が有ったら良いんだがな。」
俺がそう言うとアキトは少し考えてから再び話し出した。
「・・・シュウトってさぁ、踏破したダンジョンの特性も迷宮に反映させる事が出来るよねぇ?」
「今までの感じからしたら出来るとは思うぞ。」
「ねぇカスミ。」
「何?」
「彼処って、特殊なダンジョンが有ったよね?」
「・・・あぁアレか。確かにアレやったらシュウト兄の言ってたやつも出来るかもなぁ。」
「ん?」
2人がそう話しているのを不思議に思っているとアキトが俺の方を向いて話し始めた。
「僕達が新婚旅行にってルーク達がプレゼントしてくれた旅行先が有るよね。」
「あぁ、そうだな。それがどうしたんだ?」
「彼処に有るんだよ。王族や皇族しか泊まらないから一般的にはあまり知られてないけど、かなり特殊なダンジョンが。」
「特殊?・・・いや、それよりも何でリゾートにダンジョンなんて有るんだよ。」
「元々はダンジョンじゃなかったらしいんだけど、ダンジョンに成ったって言ったら良いのかなぁ。」
「だから何で有るんだ?」
「リゾートって言ったら楽しむ場所でしょ?」
「そうだな。」
「だからお客を楽しませる施設として闘技場が建設されたんだ。それで数え切れない程、色んな種族の戦いや魔物との戦闘を繰り返し、何年何十年経ったある日、その闘技場がダンジョンと化してしまったんだ。」
「それが特殊って事か?」
「違うよ。闘技場そのものがダンジョンになった所為か、全1階層しかないんだ。」
「1階層?それだと直ぐに・・・。」
俺が話そうとするとアキトが手で制止してきた。
「だから特殊なんだよ。ダンジョンが1階層なんて他に無いからねぇ。しかも1階層なのにどれだけ魔物を倒しても消える事は無いんだ。」
「倒せるのに消えない?そんなに広いのか?」
「広さはそうだなぁ。前世の記憶からしたらドーム数個分くらいかな。」
「え?それなのに消えないのか?」
「そう、これも特殊なんだけど、一定数の魔物が出現、討伐し切ると入り口横に魔法陣が出現、そこに触れると倒した魔物よりも強い魔物が出現するんだ。」
「・・・もしかして、魔法陣に触れさえしなければリポップしないからリゾート地になってるのか?」
「いや、ん・・・確かにリポップって、あっでもアレはリポップになるのか?」
「何だ?煮え切らない返事だなぁ。」
俺がそう言うとアキトは少し考えてから話し始めた。
「最初に特殊って言っただろ?」
「そうだな。」
「だからリポップの件も含めて話すけど良いかな?」
「おう。」
「先ずはさっきも話したけど全1階層のダンジョンなんだ。」
「そう言ってたな。」
「最初はDランクの魔物が3体出現するんだ。その後も3体ずつランク上位、もしくは上のランクの魔物が出現するんだけど、これは討伐にどの程度時間が掛かるかで決まるみたいなんだ。」
「短時間で倒せば上のランクに上がるって事か。」
「そうだね。それでリポップはその場に居る魔物が倒されなかったら1時間に1回、リセットされるのか、Dランクからまた始まるんだ。」
「ん?D?」
「そう、しかもその時戦っていた魔物がリーダーになって連携の取れやすい魔物が出現するんだ。」
「それでもDランクだろ?」
「まぁね。だけど連携すると手強くなるというより討伐し難くなるんだ。」
「ん?それがどうした?」
「1時間以内に倒せないとどうなると思う?」
「また3体増えるだけだろ?」
「それがそうじゃないんだよ。」
「どうなるんだ?上位の魔物が出てくるのか?」
「いや、それも違うよ。出現した魔物がそのまま居ると倍の数が出現するんだ。」
「ほう。」
「そしてDランクなら1,000体を超えるとスタンピードの様にダンジョンから放出されちゃうんだよ。」
「大変じゃないか。」
「そう。しかもそれだけじゃなくてDランクが終わったらCランクって上がってくんだって。」
「また1,000体か?」
「いや、500体らしいし、上のランクに上がれば上がる程、個体数は少なくなるらしいよ。」
「それでも凄い数だなぁ。」
「そうなんだよ。しかもね、溢れ出てる魔物を回避してダンジョンの中に入ろうとしても入り口が無くなって入れないんだ。」
「だが、リゾート地として今も有るって事は入る場所はあるだろ?それとも無理矢理穴でも開けたのか?」
「いや、そうじゃないよ。入るには放出された魔物の討伐、正確には島の中に居る放出された魔物を討伐する事で入れる様になるんだ。」
「大変だろうな。」
「そうだね。父さんの記録では一番酷い時は島から溢れた魔物が海に落ちていった所為で、その島の周囲の海が巨大な魔物で溢れかえって、それを討伐、その後に島の魔物を討伐、精鋭部隊により、ダンジョン内を一掃したらしいけど、各国共同作戦だったにも関わらず、とんでもない数の死傷者が出たみたいだよ。」
「そんなにか。・・・それなら何故、踏破して潰してしまわないんだ?どれだけ凄い宝物よりも人命の方が大事だろ?」
「それが出来ないんだよ。」
「何でだ?」
「魔物のランクの所為だよ。」
「ランク?」
「そう、ランクなんだけど、Sランクを倒しても再び、Sランクが出るだけで終わりが見えないんだ。しかも1時間以内だからね。だから最終的には討伐して放置、1時間後、雑魚が出たら討伐、ある程度進んだらまた放置って感じにしたんだって。」
「それって大丈夫なのか?」
「今のところはCランクまで討伐させればある程度の期間は持つんだって。それで定期的にBランクまで討伐したら魔物が溢れる事は無いんだって。」
「しかし、そんな場所をよく今もリゾート地としてるよな。」
「だからだよ。王族、皇族なら近衛兵も居るし、何より王族、皇族はAランク冒険者よりも強い人が多いからね。」
「そうなのか?」
「母さんがそうだからね。」
「ん?皇妃自らがダンジョンに?」
「そうだよ。ダンジョンに行くのは継承権の元々無い皇妃、王妃、王配や継承権を放棄した皇族、王族が行く決まりになってるんだ。」
「継承権争いに利用されない様にって事か。」
「まぁそうだね。そのダンジョンを継承権争いのアレとして利用した、もしくは利用しようとしたって確定した時点で処刑、もしくは“大監獄”っていうダンジョン送りだね。」
「大監獄?」
「看守みたいな事をさせられるんだ。一生ね。」
「政権が変われば出れそうだな。」
「う~ん、期間にもよるかなぁ。」
「そうなのか?」
「僕達みたいに無効化出来て、意思の強い人なら大丈夫だろうけど、囚人を見てるだけでも辛いし、精神汚染もかなりのモノらしいからね。」
「なるほどなぁ。」
「後、コレは噂程度の話なんだけど、彼処で死んだ人はダンジョンに魂をも囚われて転生すら出来ないって話だしね。」
「何でそんな話になってるんだ?」
「獄卒魔っていう看守を見張る魔物が居るんだけど、過去に居た看守達にそっくりらしいんだ。」
「なるほどな。それで、看守って囚人を見張るだけなのか?」
「いや、囚人への食事用意から介護、生死確認。死んで魔物化した囚人の討伐、凶暴化した獄卒魔の討伐、その他、多岐に渡る過酷な労働だね。」
「なるほどなぁ、でも介護って何だ?」
「基本的に彼処に送られる囚人は拘束されて獄卒魔から拷問を受けるから自分で食事が取れないんだよ。」
「キツいな。それで討伐って武器を持たせるのか?」
「無いよ。素手か、その場に有る何か。」
「え?それって看守になった奴が死なないのか?」
「それは大丈夫、装着するだけで相当な苦痛受けるアイアン・メイデンっていう防具が支給されるんだけど、それさえ装備してれば監獄長って魔物以外の攻撃なら苦痛はあってもダメージは無いから。」
「しかし、どうやって討伐するんだ?」
「何かで、かなり弱らせてからペンダントを額に当てれば討伐出来るんだって。」
「なるほどなぁ、色んなダンジョンが有るんだなぁ。それはそうとリゾート地のダンジョンは踏破して潰しても良いのか?」
「いや、踏破は良いけど潰すのは駄目らしいよ。色々有るみたい。」
「なるほどな。」
「こんな朝早くからどうしたんだ?」
「カスミの加減も大分良くなってきたし、僕との連携も良くなってきたからそろそろシュウトに見て貰おうかなって思ってね。」
「ほう。なら俺と模擬戦でもするか?」
「いや、先ずは魔物との戦闘を見てくれない?」
「先ずはって事はその後模擬戦するのか?」
「そうだね。迷宮ではカスミのもそうだけど2人のも見てもらいたいし、2人だけだと気を付けてても前世の戦い方になっちゃう気がしてね。」
「ダメな・・・あぁ、確かに魔法が有るんだし、第三者の目でアドバイスが欲しいって事か?」
「そういう事かな。」
「確かにそれなら前世でツーマンセルで戦う事の多かった2人だと思いついてもつい前世の戦い方に戻ってしまいそうだな。」
「そうなんだよ。だから見て欲しくてね。」
「分かった。その後の模擬戦はカスミちゃん1人で良いのか?」
「あぁ、それは問題ないよ。皆んなと合流出来るかを判断してもらおうかなって思っての模擬戦だから。」
「あぁ、それなら引き受けた。今から行くか?」
「そうだね。」
アキトがそう言うと2人とも弱体化魔道具を起動させた。
「ん?アキトは分かるが、カスミちゃんもか?」
「そりゃそうだよ。そうしないと危機感出ないだろ?」
「まぁそうだな。」
「けど、模擬戦するにしてもシュウト。」
「ん?」
「闘技場みたいなのは造れないのかい?」
「闘技場かぁ・・・1回やってはみたけど中々難しくてな。」
「そうなのかい?」
「あぁ、どのタイミングで魔物を出現させるとか、修復はどのタイミングとか、見学席にまで戦闘の影響が出ない様にするのに結界を自動的に張るにはどうするかとかな。」
「最初の方は分かるけど見学とか、結界とかは必要なのかい?」
「俺達だけで使うつもりなら必要無いが攻略組の事を考えると他者の戦闘は見ておく方が成長出来ると思うし、仲の良い者で有れば助けようとするだろ?」
「そういう事ね。」
「良い方法が有ったら良いんだがな。」
俺がそう言うとアキトは少し考えてから再び話し出した。
「・・・シュウトってさぁ、踏破したダンジョンの特性も迷宮に反映させる事が出来るよねぇ?」
「今までの感じからしたら出来るとは思うぞ。」
「ねぇカスミ。」
「何?」
「彼処って、特殊なダンジョンが有ったよね?」
「・・・あぁアレか。確かにアレやったらシュウト兄の言ってたやつも出来るかもなぁ。」
「ん?」
2人がそう話しているのを不思議に思っているとアキトが俺の方を向いて話し始めた。
「僕達が新婚旅行にってルーク達がプレゼントしてくれた旅行先が有るよね。」
「あぁ、そうだな。それがどうしたんだ?」
「彼処に有るんだよ。王族や皇族しか泊まらないから一般的にはあまり知られてないけど、かなり特殊なダンジョンが。」
「特殊?・・・いや、それよりも何でリゾートにダンジョンなんて有るんだよ。」
「元々はダンジョンじゃなかったらしいんだけど、ダンジョンに成ったって言ったら良いのかなぁ。」
「だから何で有るんだ?」
「リゾートって言ったら楽しむ場所でしょ?」
「そうだな。」
「だからお客を楽しませる施設として闘技場が建設されたんだ。それで数え切れない程、色んな種族の戦いや魔物との戦闘を繰り返し、何年何十年経ったある日、その闘技場がダンジョンと化してしまったんだ。」
「それが特殊って事か?」
「違うよ。闘技場そのものがダンジョンになった所為か、全1階層しかないんだ。」
「1階層?それだと直ぐに・・・。」
俺が話そうとするとアキトが手で制止してきた。
「だから特殊なんだよ。ダンジョンが1階層なんて他に無いからねぇ。しかも1階層なのにどれだけ魔物を倒しても消える事は無いんだ。」
「倒せるのに消えない?そんなに広いのか?」
「広さはそうだなぁ。前世の記憶からしたらドーム数個分くらいかな。」
「え?それなのに消えないのか?」
「そう、これも特殊なんだけど、一定数の魔物が出現、討伐し切ると入り口横に魔法陣が出現、そこに触れると倒した魔物よりも強い魔物が出現するんだ。」
「・・・もしかして、魔法陣に触れさえしなければリポップしないからリゾート地になってるのか?」
「いや、ん・・・確かにリポップって、あっでもアレはリポップになるのか?」
「何だ?煮え切らない返事だなぁ。」
俺がそう言うとアキトは少し考えてから話し始めた。
「最初に特殊って言っただろ?」
「そうだな。」
「だからリポップの件も含めて話すけど良いかな?」
「おう。」
「先ずはさっきも話したけど全1階層のダンジョンなんだ。」
「そう言ってたな。」
「最初はDランクの魔物が3体出現するんだ。その後も3体ずつランク上位、もしくは上のランクの魔物が出現するんだけど、これは討伐にどの程度時間が掛かるかで決まるみたいなんだ。」
「短時間で倒せば上のランクに上がるって事か。」
「そうだね。それでリポップはその場に居る魔物が倒されなかったら1時間に1回、リセットされるのか、Dランクからまた始まるんだ。」
「ん?D?」
「そう、しかもその時戦っていた魔物がリーダーになって連携の取れやすい魔物が出現するんだ。」
「それでもDランクだろ?」
「まぁね。だけど連携すると手強くなるというより討伐し難くなるんだ。」
「ん?それがどうした?」
「1時間以内に倒せないとどうなると思う?」
「また3体増えるだけだろ?」
「それがそうじゃないんだよ。」
「どうなるんだ?上位の魔物が出てくるのか?」
「いや、それも違うよ。出現した魔物がそのまま居ると倍の数が出現するんだ。」
「ほう。」
「そしてDランクなら1,000体を超えるとスタンピードの様にダンジョンから放出されちゃうんだよ。」
「大変じゃないか。」
「そう。しかもそれだけじゃなくてDランクが終わったらCランクって上がってくんだって。」
「また1,000体か?」
「いや、500体らしいし、上のランクに上がれば上がる程、個体数は少なくなるらしいよ。」
「それでも凄い数だなぁ。」
「そうなんだよ。しかもね、溢れ出てる魔物を回避してダンジョンの中に入ろうとしても入り口が無くなって入れないんだ。」
「だが、リゾート地として今も有るって事は入る場所はあるだろ?それとも無理矢理穴でも開けたのか?」
「いや、そうじゃないよ。入るには放出された魔物の討伐、正確には島の中に居る放出された魔物を討伐する事で入れる様になるんだ。」
「大変だろうな。」
「そうだね。父さんの記録では一番酷い時は島から溢れた魔物が海に落ちていった所為で、その島の周囲の海が巨大な魔物で溢れかえって、それを討伐、その後に島の魔物を討伐、精鋭部隊により、ダンジョン内を一掃したらしいけど、各国共同作戦だったにも関わらず、とんでもない数の死傷者が出たみたいだよ。」
「そんなにか。・・・それなら何故、踏破して潰してしまわないんだ?どれだけ凄い宝物よりも人命の方が大事だろ?」
「それが出来ないんだよ。」
「何でだ?」
「魔物のランクの所為だよ。」
「ランク?」
「そう、ランクなんだけど、Sランクを倒しても再び、Sランクが出るだけで終わりが見えないんだ。しかも1時間以内だからね。だから最終的には討伐して放置、1時間後、雑魚が出たら討伐、ある程度進んだらまた放置って感じにしたんだって。」
「それって大丈夫なのか?」
「今のところはCランクまで討伐させればある程度の期間は持つんだって。それで定期的にBランクまで討伐したら魔物が溢れる事は無いんだって。」
「しかし、そんな場所をよく今もリゾート地としてるよな。」
「だからだよ。王族、皇族なら近衛兵も居るし、何より王族、皇族はAランク冒険者よりも強い人が多いからね。」
「そうなのか?」
「母さんがそうだからね。」
「ん?皇妃自らがダンジョンに?」
「そうだよ。ダンジョンに行くのは継承権の元々無い皇妃、王妃、王配や継承権を放棄した皇族、王族が行く決まりになってるんだ。」
「継承権争いに利用されない様にって事か。」
「まぁそうだね。そのダンジョンを継承権争いのアレとして利用した、もしくは利用しようとしたって確定した時点で処刑、もしくは“大監獄”っていうダンジョン送りだね。」
「大監獄?」
「看守みたいな事をさせられるんだ。一生ね。」
「政権が変われば出れそうだな。」
「う~ん、期間にもよるかなぁ。」
「そうなのか?」
「僕達みたいに無効化出来て、意思の強い人なら大丈夫だろうけど、囚人を見てるだけでも辛いし、精神汚染もかなりのモノらしいからね。」
「なるほどなぁ。」
「後、コレは噂程度の話なんだけど、彼処で死んだ人はダンジョンに魂をも囚われて転生すら出来ないって話だしね。」
「何でそんな話になってるんだ?」
「獄卒魔っていう看守を見張る魔物が居るんだけど、過去に居た看守達にそっくりらしいんだ。」
「なるほどな。それで、看守って囚人を見張るだけなのか?」
「いや、囚人への食事用意から介護、生死確認。死んで魔物化した囚人の討伐、凶暴化した獄卒魔の討伐、その他、多岐に渡る過酷な労働だね。」
「なるほどなぁ、でも介護って何だ?」
「基本的に彼処に送られる囚人は拘束されて獄卒魔から拷問を受けるから自分で食事が取れないんだよ。」
「キツいな。それで討伐って武器を持たせるのか?」
「無いよ。素手か、その場に有る何か。」
「え?それって看守になった奴が死なないのか?」
「それは大丈夫、装着するだけで相当な苦痛受けるアイアン・メイデンっていう防具が支給されるんだけど、それさえ装備してれば監獄長って魔物以外の攻撃なら苦痛はあってもダメージは無いから。」
「しかし、どうやって討伐するんだ?」
「何かで、かなり弱らせてからペンダントを額に当てれば討伐出来るんだって。」
「なるほどなぁ、色んなダンジョンが有るんだなぁ。それはそうとリゾート地のダンジョンは踏破して潰しても良いのか?」
「いや、踏破は良いけど潰すのは駄目らしいよ。色々有るみたい。」
「なるほどな。」
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