転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第324話 [2人の実力。]

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「しかし、あれだな。」

「どうしたんだい?シュウト。」

「いや、そのダンジョンを踏破するにしても色んな人の許可が必要になってくるんだろうなぁってさ。」

「確かにそうだね。僕達はプレゼントとして貰っただけだから分からないけど、レイやルークなら分かるんじゃない?」

「あぁ、そうだな。後で聞いてみるか。それじゃあ、迷宮に行くか。とりあえず鬼級で良いな。」

「そうだね。」

俺達はそう言うと迷宮(鬼級)へと移動した。

「シュウト、今の魔物の状況はどんな感じだい?」

「疎らだなぁ、その辺のダンジョンと同じくらいだと思うぞ。」

「それなら何時もみたいに溢れさせてくれない?」

「良いのか?お前達は弱体化してるだろ?」

「そうだね。Sランク冒険者並にまでは落ちてるだろうね。」

「それなら少しキツくないか?」

「それはそうだけど、カスミと2人ならギリギリなんとかなるよ。まぁ見ててよ。」

「分かった。」

俺はそう言うと表示されているダンジョンの魔石ボックスに魔力を補充し、迷宮(鬼級)を魔物でいっぱいにした。

「じゃあ行ってくるね。」

「おう。どんな風に戦うか、こっちで見ておくよ。」

俺がそう言うとアキト達は手を挙げて中に入っていった。

アキト達は中に入るとセーフティーエリアでお互いに得物を取り出して、戦闘準備を整え、アキトは金色に輝き、カスミちゃんは精霊を呼び出し、出てきた精霊に何かをお願いする仕草をすると呼ばれた精霊達は1つになり、カスミちゃんに吸い込まれるとビスマス結晶の様なカラフルな鎧に変化し、カラフルなスカートと小さなティアラも出現した。

見た目、精霊界の王女様って感じだとして、淡く光ってるし、アキトもカスミちゃんも目立ち過ぎて、何もしなくてもヘイトを稼ぎそうだなぁ。

俺がそう思っていると戦闘態勢を整えた2人は手を取り合い何かを唱えた。すると2人の薬指が光りだした。

アレが例のスキルか?

俺がそう思った次の瞬間、アキトを先頭にセーフティーエリアから飛び出して魔物の群れに突っ込んでいった。

「おぉ、相変わらず勢いが止まらないねぇ・・・カスミちゃんはと・・・前世と一緒でアキトの後ろを守りながら小盾を飛ばしてるのか・・・。」

俺がそう言う通り、気と魔力で練り込まれたエネルギーをドリルの様に回転させ、魔物を掻き消しながら進むアキトの後ろを精霊の力を借りて作り上げた小盾をカスミちゃんは投げまくっていた。

「これはこれで有りなんだが、小盾は刺さるか貫くか、それだけなのが勿体無いな・・・アレって属性毎の魔法みたいに弾けないのか?」

俺がそう言って考えている間にある程度の魔物を間引いたアキトはその場に留まり、竜の咆哮の様な雄叫びを上げた。するとその雄叫びに魔物共は敵意を剥き出しに襲い掛かる魔物と動けなくなる魔物に別れた。

アキトは襲い掛かる魔物の攻撃を受けながらもものともせずに迎撃し、カスミちゃんは動けなくなった魔物を襲い掛かる魔物の間をすり抜け、的確に屠っていった。

「なるほどな、懐かしさも感じるが、アレだと精霊纏の効果を十全には発揮し切れていないだろうな。おっ、カスミちゃんの小盾が光ったな、そろそろか?」

俺がそう言うとカスミちゃんの小盾の光りがどんどん強くなり、金色に輝くとカスミちゃんは、大きく振りかぶり、その小盾を遠くに居る魔物目掛けて遠投した。

遠投された小盾はフリスビーが弧を描く様に飛んで行き、魔物に打ち当たると半径50m以内に居た魔物を掻き消す様な爆発を起こした。

「凄い威力だなぁ・・・アキトの近くに居る魔物すらも衝撃波で動けなくなってるなぁ・・・しかし、カスミちゃんまで動けないのは頂けないな。」

その後もアキト達の攻防を観ながら自分なりに改善点を伝えられる様に頭の中で纏めていった。

暫くして、ある程度アキト達の戦い方を把握した俺は2人に念話で戻って来るように伝えた。

「もう良いのかい?」

「あぁ、大体は分かったからな。」

「それでどうだった?」

「基本ベースは前世のままでも良いかもな。」

俺がそう言うと2人は嬉しそうにハイタッチをしていた。

「だが、アキトはカスミちゃんを意識し過ぎて突進の角度を緩やかにし過ぎて効率が悪くなってるぞ。もう少しカスミちゃんを信用するべきだな。」

「そうかぁ・・・。」

「今のお前ならもっと鋭角にする事も出来るだろ?」

「出来るけど、そうするとカスミのレベル的に一寸ね。」

「そうなんよ。あんま急に曲げられると追い付けへんのよ。」

「それなら魔法か魔道具で一定間隔に居られる様にする事は出来ないのか?出来るならスピードのレベル差を抑えられるだろ?」

「・・・魔法でなら出来るかも。」

「そうなん?」

「光魔法で魔物との距離を強制的に固定する魔法が有るからね。」

「ソレって距離を開ける為の魔法やなかった?」

「応用すれば出来るんだよ。僕って範囲攻撃が得意だけど、昔は遠距離だと攻撃が当たらなかったから強制的に引き寄せられる様にしたんだ。だからその時の魔法がもしかしたら使えるかも。」

「そんならアキトが渦を描くように動いてウチが取りこぼしを始末していったら殲滅も楽になんなぁ。」

「そうだね。」

「後、突進の時にカスミちゃんが色んな属性の小盾を投げてたけど、アレってそのまま魔法が発動する様には出来ないのか?」

俺がそう言うとカスミちゃんはハッとした表情に変わった。

「ホンマや何で気付かんかったんやろ。せやんな、相手の弱点になりそうなもんを投げてたけど、発動すりゃもっと簡単に倒せてたかもしれへんやん。」

「出来るのか?」

「出来ん事は無いはずや。」

「はず?」

「精霊はん達に作ってもうてるさかい、一概には言えんなぁ思て。」

「そういう事か、それならこの後の模擬戦で試してみたらどうだ?」

「ええん?」

「それも模擬戦だからこそ、安全に出来る事だろ?」

「せやな。シュウト兄の胸を借りるわ。」

「おう、ドンと来い。それと一番気になった事が有るんだが、良いか?」

「何?」

「小盾がアキトが放つ光と同じになった攻撃だけど、アレってアキトの近くで爆発させたらどうなるんだ?」

「「え!?」」

「いや、まぁ普通に考えたら誤爆して味方を攻撃してる様なものだけどアキトの防御力なら大丈夫そうな気がしてな。それにその破壊力も吸収すればチャージ完了までの間隔を狭められるんじゃないかと思ってな。」

「あぁ、なるほど。自分の力が元だから吸収出来るかは分からないけど試してみる価値は有りそうだね。」

「後、ソレが出来るならだけど、カスミちゃんがアキトを盾にして前方に投げれば、爆発しながら進めたりするんじゃないか?」

「シュウト兄、ソレおもろいな。」

「いやいや、2人ともおかしいよ。効き難いとはいえ、多少はダメージ有ると思うからね。」

「大丈夫、ウチが回復させたるさかい。」

「えぇ~、吸収率によっては決定事項じゃん。」

「オモロい事はせな。芸人が廃るで。」

「いやいや、そもそも芸人じゃないからね。」

アキトがそう言うと一瞬の沈黙の後、3人でドッと笑った。

俺はその後も自分の感想と改善案を2人に話していった。

「なるほどねぇ、やっぱりシュウトに見てもらって良かったね。」

「せやなぁ、ウチらだけやったら前世の戦い方に固執して実力以下の戦いになってたかもしれんな。」

「そうだね。それを踏まえてもう一度迷宮に行こうか。」

「せやな。」

「おいおい、その前に模擬戦な。そうじゃないと小盾の件もぶっつけ本番になるだろ?」

「せやった。ほな師匠、お願いします!」

「誰が師匠だよ。くだらない事言ってないで移動するぞ。」

「は~い。」

俺達はそう言うと荒野/渓谷フィールドへと移動した。

「ほな先生宜しくお願いします!」

「またぁ・・・まぁいいか。それじゃあ弱体化を解除して全力で掛かって来なさい。」

「ええん?」

「良いから来なさい!」

「ほな。」

カスミちゃんはそう言うと弱体化を解除して全力を出す為に中位精霊を呼び出して精霊纏を発動した。

「へぇ~、中位になるとマントが着くのか。」

「シュウト兄、ただのマントやあらへんよ。」

カスミちゃんがそう言ってマントを翻すとカスミちゃんの姿が消えてしまった。

「へぇ~気配は有るのに見えないって事はカモフラージュみたいな事をしてるのか?」

「あれ?気配も消してるつもりやのにシュウト兄にはバレバレかいな。」

カスミちゃんはそう言うと姿を現した。

「消し過ぎなんだよ。それだと逆に何も無い空間が出来てるみたいだから分かるんだ。って言っても普通なら分からないだろうし、魔物にしても元々、人の匂いで感知する様な魔物じゃなきゃ気付かないからカスミちゃんが気を付けてれば大丈夫だろ。それにちゃんと技術を磨けばスキルや魔法が無くても・・・。」

「え!?またや!シュウト兄何処!?」

俺がカスミちゃんだけに俺への意識を外させると正面に居るにも関わらず、カスミちゃんはキョロキョロと俺を探していた。

「カスミ、目の前に居るよ。」

「アキト、ホンマ?・・・ホンマや、ずっと居ったん?」

「居たよ。カスミだけが見えてなかったんだよ。」

「そうなん?シュウト兄?」

「そうだな。一寸した技術だ。さて、やるか?」

「今度教えてな。」

カスミちゃんはそう言うと小盾を構えて直ぐに精霊の力を込めた小盾を投げてきた。

飛んでくる小盾を直接掴むのは危険と感じた俺は近くにあった岩を蹴り上げて、気で包むと小盾目掛けて蹴り飛ばした。

俺が蹴り飛ばした岩は飛来する小盾と接触、次の瞬間、小盾から暴風が吹き荒れ、岩を切り刻んでしまった。

「ほう。普通の魔法なら防げる程度にはしたけど、見事に切り刻んだなぁ。」

「精霊でも中位の子ぅ達やしな。次々行くでぇ!」

カスミちゃんはそう言うとマントの中から大量の小盾を出現させ、マントを翻しながら自身と共に回転させるとその出現した小盾が一斉に飛来してきた。

俺は流石にその辺の岩じゃ対処しきれないと思い、カードを取り出すと一斉に投げて迎撃した。

迎撃され、精霊魔法が吹き荒れる中カスミちゃんは俺に急接近し、小盾による技を繰り出し、再び離れて小盾を飛ばすを繰り返していた。

数十分間繰り返していたカスミちゃんだったが、魔力を使い切ったのか、精霊纏を解くとその場に仰向けに倒れ込んでしまった。


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