325 / 418
第324話 [2人の実力。]
しおりを挟む
「しかし、あれだな。」
「どうしたんだい?シュウト。」
「いや、そのダンジョンを踏破するにしても色んな人の許可が必要になってくるんだろうなぁってさ。」
「確かにそうだね。僕達はプレゼントとして貰っただけだから分からないけど、レイやルークなら分かるんじゃない?」
「あぁ、そうだな。後で聞いてみるか。それじゃあ、迷宮に行くか。とりあえず鬼級で良いな。」
「そうだね。」
俺達はそう言うと迷宮(鬼級)へと移動した。
「シュウト、今の魔物の状況はどんな感じだい?」
「疎らだなぁ、その辺のダンジョンと同じくらいだと思うぞ。」
「それなら何時もみたいに溢れさせてくれない?」
「良いのか?お前達は弱体化してるだろ?」
「そうだね。Sランク冒険者並にまでは落ちてるだろうね。」
「それなら少しキツくないか?」
「それはそうだけど、カスミと2人ならギリギリなんとかなるよ。まぁ見ててよ。」
「分かった。」
俺はそう言うと表示されているダンジョンの魔石ボックスに魔力を補充し、迷宮(鬼級)を魔物でいっぱいにした。
「じゃあ行ってくるね。」
「おう。どんな風に戦うか、こっちで見ておくよ。」
俺がそう言うとアキト達は手を挙げて中に入っていった。
アキト達は中に入るとセーフティーエリアでお互いに得物を取り出して、戦闘準備を整え、アキトは金色に輝き、カスミちゃんは精霊を呼び出し、出てきた精霊に何かをお願いする仕草をすると呼ばれた精霊達は1つになり、カスミちゃんに吸い込まれるとビスマス結晶の様なカラフルな鎧に変化し、カラフルなスカートと小さなティアラも出現した。
見た目、精霊界の王女様って感じだとして、淡く光ってるし、アキトもカスミちゃんも目立ち過ぎて、何もしなくてもヘイトを稼ぎそうだなぁ。
俺がそう思っていると戦闘態勢を整えた2人は手を取り合い何かを唱えた。すると2人の薬指が光りだした。
アレが例のスキルか?
俺がそう思った次の瞬間、アキトを先頭にセーフティーエリアから飛び出して魔物の群れに突っ込んでいった。
「おぉ、相変わらず勢いが止まらないねぇ・・・カスミちゃんはと・・・前世と一緒でアキトの後ろを守りながら小盾を飛ばしてるのか・・・。」
俺がそう言う通り、気と魔力で練り込まれたエネルギーをドリルの様に回転させ、魔物を掻き消しながら進むアキトの後ろを精霊の力を借りて作り上げた小盾をカスミちゃんは投げまくっていた。
「これはこれで有りなんだが、小盾は刺さるか貫くか、それだけなのが勿体無いな・・・アレって属性毎の魔法みたいに弾けないのか?」
俺がそう言って考えている間にある程度の魔物を間引いたアキトはその場に留まり、竜の咆哮の様な雄叫びを上げた。するとその雄叫びに魔物共は敵意を剥き出しに襲い掛かる魔物と動けなくなる魔物に別れた。
アキトは襲い掛かる魔物の攻撃を受けながらもものともせずに迎撃し、カスミちゃんは動けなくなった魔物を襲い掛かる魔物の間をすり抜け、的確に屠っていった。
「なるほどな、懐かしさも感じるが、アレだと精霊纏の効果を十全には発揮し切れていないだろうな。おっ、カスミちゃんの小盾が光ったな、そろそろか?」
俺がそう言うとカスミちゃんの小盾の光りがどんどん強くなり、金色に輝くとカスミちゃんは、大きく振りかぶり、その小盾を遠くに居る魔物目掛けて遠投した。
遠投された小盾はフリスビーが弧を描く様に飛んで行き、魔物に打ち当たると半径50m以内に居た魔物を掻き消す様な爆発を起こした。
「凄い威力だなぁ・・・アキトの近くに居る魔物すらも衝撃波で動けなくなってるなぁ・・・しかし、カスミちゃんまで動けないのは頂けないな。」
その後もアキト達の攻防を観ながら自分なりに改善点を伝えられる様に頭の中で纏めていった。
暫くして、ある程度アキト達の戦い方を把握した俺は2人に念話で戻って来るように伝えた。
「もう良いのかい?」
「あぁ、大体は分かったからな。」
「それでどうだった?」
「基本ベースは前世のままでも良いかもな。」
俺がそう言うと2人は嬉しそうにハイタッチをしていた。
「だが、アキトはカスミちゃんを意識し過ぎて突進の角度を緩やかにし過ぎて効率が悪くなってるぞ。もう少しカスミちゃんを信用するべきだな。」
「そうかぁ・・・。」
「今のお前ならもっと鋭角にする事も出来るだろ?」
「出来るけど、そうするとカスミのレベル的に一寸ね。」
「そうなんよ。あんま急に曲げられると追い付けへんのよ。」
「それなら魔法か魔道具で一定間隔に居られる様にする事は出来ないのか?出来るならスピードのレベル差を抑えられるだろ?」
「・・・魔法でなら出来るかも。」
「そうなん?」
「光魔法で魔物との距離を強制的に固定する魔法が有るからね。」
「ソレって距離を開ける為の魔法やなかった?」
「応用すれば出来るんだよ。僕って範囲攻撃が得意だけど、昔は遠距離だと攻撃が当たらなかったから強制的に引き寄せられる様にしたんだ。だからその時の魔法がもしかしたら使えるかも。」
「そんならアキトが渦を描くように動いてウチが取りこぼしを始末していったら殲滅も楽になんなぁ。」
「そうだね。」
「後、突進の時にカスミちゃんが色んな属性の小盾を投げてたけど、アレってそのまま魔法が発動する様には出来ないのか?」
俺がそう言うとカスミちゃんはハッとした表情に変わった。
「ホンマや何で気付かんかったんやろ。せやんな、相手の弱点になりそうなもんを投げてたけど、発動すりゃもっと簡単に倒せてたかもしれへんやん。」
「出来るのか?」
「出来ん事は無いはずや。」
「はず?」
「精霊はん達に作ってもうてるさかい、一概には言えんなぁ思て。」
「そういう事か、それならこの後の模擬戦で試してみたらどうだ?」
「ええん?」
「それも模擬戦だからこそ、安全に出来る事だろ?」
「せやな。シュウト兄の胸を借りるわ。」
「おう、ドンと来い。それと一番気になった事が有るんだが、良いか?」
「何?」
「小盾がアキトが放つ光と同じになった攻撃だけど、アレってアキトの近くで爆発させたらどうなるんだ?」
「「え!?」」
「いや、まぁ普通に考えたら誤爆して味方を攻撃してる様なものだけどアキトの防御力なら大丈夫そうな気がしてな。それにその破壊力も吸収すればチャージ完了までの間隔を狭められるんじゃないかと思ってな。」
「あぁ、なるほど。自分の力が元だから吸収出来るかは分からないけど試してみる価値は有りそうだね。」
「後、ソレが出来るならだけど、カスミちゃんがアキトを盾にして前方に投げれば、爆発しながら進めたりするんじゃないか?」
「シュウト兄、ソレおもろいな。」
「いやいや、2人ともおかしいよ。効き難いとはいえ、多少はダメージ有ると思うからね。」
「大丈夫、ウチが回復させたるさかい。」
「えぇ~、吸収率によっては決定事項じゃん。」
「オモロい事はせな。芸人が廃るで。」
「いやいや、そもそも芸人じゃないからね。」
アキトがそう言うと一瞬の沈黙の後、3人でドッと笑った。
俺はその後も自分の感想と改善案を2人に話していった。
「なるほどねぇ、やっぱりシュウトに見てもらって良かったね。」
「せやなぁ、ウチらだけやったら前世の戦い方に固執して実力以下の戦いになってたかもしれんな。」
「そうだね。それを踏まえてもう一度迷宮に行こうか。」
「せやな。」
「おいおい、その前に模擬戦な。そうじゃないと小盾の件もぶっつけ本番になるだろ?」
「せやった。ほな師匠、お願いします!」
「誰が師匠だよ。くだらない事言ってないで移動するぞ。」
「は~い。」
俺達はそう言うと荒野/渓谷フィールドへと移動した。
「ほな先生宜しくお願いします!」
「またぁ・・・まぁいいか。それじゃあ弱体化を解除して全力で掛かって来なさい。」
「ええん?」
「良いから来なさい!」
「ほな。」
カスミちゃんはそう言うと弱体化を解除して全力を出す為に中位精霊を呼び出して精霊纏を発動した。
「へぇ~、中位になるとマントが着くのか。」
「シュウト兄、ただのマントやあらへんよ。」
カスミちゃんがそう言ってマントを翻すとカスミちゃんの姿が消えてしまった。
「へぇ~気配は有るのに見えないって事はカモフラージュみたいな事をしてるのか?」
「あれ?気配も消してるつもりやのにシュウト兄にはバレバレかいな。」
カスミちゃんはそう言うと姿を現した。
「消し過ぎなんだよ。それだと逆に何も無い空間が出来てるみたいだから分かるんだ。って言っても普通なら分からないだろうし、魔物にしても元々、人の匂いで感知する様な魔物じゃなきゃ気付かないからカスミちゃんが気を付けてれば大丈夫だろ。それにちゃんと技術を磨けばスキルや魔法が無くても・・・。」
「え!?またや!シュウト兄何処!?」
俺がカスミちゃんだけに俺への意識を外させると正面に居るにも関わらず、カスミちゃんはキョロキョロと俺を探していた。
「カスミ、目の前に居るよ。」
「アキト、ホンマ?・・・ホンマや、ずっと居ったん?」
「居たよ。カスミだけが見えてなかったんだよ。」
「そうなん?シュウト兄?」
「そうだな。一寸した技術だ。さて、やるか?」
「今度教えてな。」
カスミちゃんはそう言うと小盾を構えて直ぐに精霊の力を込めた小盾を投げてきた。
飛んでくる小盾を直接掴むのは危険と感じた俺は近くにあった岩を蹴り上げて、気で包むと小盾目掛けて蹴り飛ばした。
俺が蹴り飛ばした岩は飛来する小盾と接触、次の瞬間、小盾から暴風が吹き荒れ、岩を切り刻んでしまった。
「ほう。普通の魔法なら防げる程度にはしたけど、見事に切り刻んだなぁ。」
「精霊でも中位の子ぅ達やしな。次々行くでぇ!」
カスミちゃんはそう言うとマントの中から大量の小盾を出現させ、マントを翻しながら自身と共に回転させるとその出現した小盾が一斉に飛来してきた。
俺は流石にその辺の岩じゃ対処しきれないと思い、カードを取り出すと一斉に投げて迎撃した。
迎撃され、精霊魔法が吹き荒れる中カスミちゃんは俺に急接近し、小盾による技を繰り出し、再び離れて小盾を飛ばすを繰り返していた。
数十分間繰り返していたカスミちゃんだったが、魔力を使い切ったのか、精霊纏を解くとその場に仰向けに倒れ込んでしまった。
「どうしたんだい?シュウト。」
「いや、そのダンジョンを踏破するにしても色んな人の許可が必要になってくるんだろうなぁってさ。」
「確かにそうだね。僕達はプレゼントとして貰っただけだから分からないけど、レイやルークなら分かるんじゃない?」
「あぁ、そうだな。後で聞いてみるか。それじゃあ、迷宮に行くか。とりあえず鬼級で良いな。」
「そうだね。」
俺達はそう言うと迷宮(鬼級)へと移動した。
「シュウト、今の魔物の状況はどんな感じだい?」
「疎らだなぁ、その辺のダンジョンと同じくらいだと思うぞ。」
「それなら何時もみたいに溢れさせてくれない?」
「良いのか?お前達は弱体化してるだろ?」
「そうだね。Sランク冒険者並にまでは落ちてるだろうね。」
「それなら少しキツくないか?」
「それはそうだけど、カスミと2人ならギリギリなんとかなるよ。まぁ見ててよ。」
「分かった。」
俺はそう言うと表示されているダンジョンの魔石ボックスに魔力を補充し、迷宮(鬼級)を魔物でいっぱいにした。
「じゃあ行ってくるね。」
「おう。どんな風に戦うか、こっちで見ておくよ。」
俺がそう言うとアキト達は手を挙げて中に入っていった。
アキト達は中に入るとセーフティーエリアでお互いに得物を取り出して、戦闘準備を整え、アキトは金色に輝き、カスミちゃんは精霊を呼び出し、出てきた精霊に何かをお願いする仕草をすると呼ばれた精霊達は1つになり、カスミちゃんに吸い込まれるとビスマス結晶の様なカラフルな鎧に変化し、カラフルなスカートと小さなティアラも出現した。
見た目、精霊界の王女様って感じだとして、淡く光ってるし、アキトもカスミちゃんも目立ち過ぎて、何もしなくてもヘイトを稼ぎそうだなぁ。
俺がそう思っていると戦闘態勢を整えた2人は手を取り合い何かを唱えた。すると2人の薬指が光りだした。
アレが例のスキルか?
俺がそう思った次の瞬間、アキトを先頭にセーフティーエリアから飛び出して魔物の群れに突っ込んでいった。
「おぉ、相変わらず勢いが止まらないねぇ・・・カスミちゃんはと・・・前世と一緒でアキトの後ろを守りながら小盾を飛ばしてるのか・・・。」
俺がそう言う通り、気と魔力で練り込まれたエネルギーをドリルの様に回転させ、魔物を掻き消しながら進むアキトの後ろを精霊の力を借りて作り上げた小盾をカスミちゃんは投げまくっていた。
「これはこれで有りなんだが、小盾は刺さるか貫くか、それだけなのが勿体無いな・・・アレって属性毎の魔法みたいに弾けないのか?」
俺がそう言って考えている間にある程度の魔物を間引いたアキトはその場に留まり、竜の咆哮の様な雄叫びを上げた。するとその雄叫びに魔物共は敵意を剥き出しに襲い掛かる魔物と動けなくなる魔物に別れた。
アキトは襲い掛かる魔物の攻撃を受けながらもものともせずに迎撃し、カスミちゃんは動けなくなった魔物を襲い掛かる魔物の間をすり抜け、的確に屠っていった。
「なるほどな、懐かしさも感じるが、アレだと精霊纏の効果を十全には発揮し切れていないだろうな。おっ、カスミちゃんの小盾が光ったな、そろそろか?」
俺がそう言うとカスミちゃんの小盾の光りがどんどん強くなり、金色に輝くとカスミちゃんは、大きく振りかぶり、その小盾を遠くに居る魔物目掛けて遠投した。
遠投された小盾はフリスビーが弧を描く様に飛んで行き、魔物に打ち当たると半径50m以内に居た魔物を掻き消す様な爆発を起こした。
「凄い威力だなぁ・・・アキトの近くに居る魔物すらも衝撃波で動けなくなってるなぁ・・・しかし、カスミちゃんまで動けないのは頂けないな。」
その後もアキト達の攻防を観ながら自分なりに改善点を伝えられる様に頭の中で纏めていった。
暫くして、ある程度アキト達の戦い方を把握した俺は2人に念話で戻って来るように伝えた。
「もう良いのかい?」
「あぁ、大体は分かったからな。」
「それでどうだった?」
「基本ベースは前世のままでも良いかもな。」
俺がそう言うと2人は嬉しそうにハイタッチをしていた。
「だが、アキトはカスミちゃんを意識し過ぎて突進の角度を緩やかにし過ぎて効率が悪くなってるぞ。もう少しカスミちゃんを信用するべきだな。」
「そうかぁ・・・。」
「今のお前ならもっと鋭角にする事も出来るだろ?」
「出来るけど、そうするとカスミのレベル的に一寸ね。」
「そうなんよ。あんま急に曲げられると追い付けへんのよ。」
「それなら魔法か魔道具で一定間隔に居られる様にする事は出来ないのか?出来るならスピードのレベル差を抑えられるだろ?」
「・・・魔法でなら出来るかも。」
「そうなん?」
「光魔法で魔物との距離を強制的に固定する魔法が有るからね。」
「ソレって距離を開ける為の魔法やなかった?」
「応用すれば出来るんだよ。僕って範囲攻撃が得意だけど、昔は遠距離だと攻撃が当たらなかったから強制的に引き寄せられる様にしたんだ。だからその時の魔法がもしかしたら使えるかも。」
「そんならアキトが渦を描くように動いてウチが取りこぼしを始末していったら殲滅も楽になんなぁ。」
「そうだね。」
「後、突進の時にカスミちゃんが色んな属性の小盾を投げてたけど、アレってそのまま魔法が発動する様には出来ないのか?」
俺がそう言うとカスミちゃんはハッとした表情に変わった。
「ホンマや何で気付かんかったんやろ。せやんな、相手の弱点になりそうなもんを投げてたけど、発動すりゃもっと簡単に倒せてたかもしれへんやん。」
「出来るのか?」
「出来ん事は無いはずや。」
「はず?」
「精霊はん達に作ってもうてるさかい、一概には言えんなぁ思て。」
「そういう事か、それならこの後の模擬戦で試してみたらどうだ?」
「ええん?」
「それも模擬戦だからこそ、安全に出来る事だろ?」
「せやな。シュウト兄の胸を借りるわ。」
「おう、ドンと来い。それと一番気になった事が有るんだが、良いか?」
「何?」
「小盾がアキトが放つ光と同じになった攻撃だけど、アレってアキトの近くで爆発させたらどうなるんだ?」
「「え!?」」
「いや、まぁ普通に考えたら誤爆して味方を攻撃してる様なものだけどアキトの防御力なら大丈夫そうな気がしてな。それにその破壊力も吸収すればチャージ完了までの間隔を狭められるんじゃないかと思ってな。」
「あぁ、なるほど。自分の力が元だから吸収出来るかは分からないけど試してみる価値は有りそうだね。」
「後、ソレが出来るならだけど、カスミちゃんがアキトを盾にして前方に投げれば、爆発しながら進めたりするんじゃないか?」
「シュウト兄、ソレおもろいな。」
「いやいや、2人ともおかしいよ。効き難いとはいえ、多少はダメージ有ると思うからね。」
「大丈夫、ウチが回復させたるさかい。」
「えぇ~、吸収率によっては決定事項じゃん。」
「オモロい事はせな。芸人が廃るで。」
「いやいや、そもそも芸人じゃないからね。」
アキトがそう言うと一瞬の沈黙の後、3人でドッと笑った。
俺はその後も自分の感想と改善案を2人に話していった。
「なるほどねぇ、やっぱりシュウトに見てもらって良かったね。」
「せやなぁ、ウチらだけやったら前世の戦い方に固執して実力以下の戦いになってたかもしれんな。」
「そうだね。それを踏まえてもう一度迷宮に行こうか。」
「せやな。」
「おいおい、その前に模擬戦な。そうじゃないと小盾の件もぶっつけ本番になるだろ?」
「せやった。ほな師匠、お願いします!」
「誰が師匠だよ。くだらない事言ってないで移動するぞ。」
「は~い。」
俺達はそう言うと荒野/渓谷フィールドへと移動した。
「ほな先生宜しくお願いします!」
「またぁ・・・まぁいいか。それじゃあ弱体化を解除して全力で掛かって来なさい。」
「ええん?」
「良いから来なさい!」
「ほな。」
カスミちゃんはそう言うと弱体化を解除して全力を出す為に中位精霊を呼び出して精霊纏を発動した。
「へぇ~、中位になるとマントが着くのか。」
「シュウト兄、ただのマントやあらへんよ。」
カスミちゃんがそう言ってマントを翻すとカスミちゃんの姿が消えてしまった。
「へぇ~気配は有るのに見えないって事はカモフラージュみたいな事をしてるのか?」
「あれ?気配も消してるつもりやのにシュウト兄にはバレバレかいな。」
カスミちゃんはそう言うと姿を現した。
「消し過ぎなんだよ。それだと逆に何も無い空間が出来てるみたいだから分かるんだ。って言っても普通なら分からないだろうし、魔物にしても元々、人の匂いで感知する様な魔物じゃなきゃ気付かないからカスミちゃんが気を付けてれば大丈夫だろ。それにちゃんと技術を磨けばスキルや魔法が無くても・・・。」
「え!?またや!シュウト兄何処!?」
俺がカスミちゃんだけに俺への意識を外させると正面に居るにも関わらず、カスミちゃんはキョロキョロと俺を探していた。
「カスミ、目の前に居るよ。」
「アキト、ホンマ?・・・ホンマや、ずっと居ったん?」
「居たよ。カスミだけが見えてなかったんだよ。」
「そうなん?シュウト兄?」
「そうだな。一寸した技術だ。さて、やるか?」
「今度教えてな。」
カスミちゃんはそう言うと小盾を構えて直ぐに精霊の力を込めた小盾を投げてきた。
飛んでくる小盾を直接掴むのは危険と感じた俺は近くにあった岩を蹴り上げて、気で包むと小盾目掛けて蹴り飛ばした。
俺が蹴り飛ばした岩は飛来する小盾と接触、次の瞬間、小盾から暴風が吹き荒れ、岩を切り刻んでしまった。
「ほう。普通の魔法なら防げる程度にはしたけど、見事に切り刻んだなぁ。」
「精霊でも中位の子ぅ達やしな。次々行くでぇ!」
カスミちゃんはそう言うとマントの中から大量の小盾を出現させ、マントを翻しながら自身と共に回転させるとその出現した小盾が一斉に飛来してきた。
俺は流石にその辺の岩じゃ対処しきれないと思い、カードを取り出すと一斉に投げて迎撃した。
迎撃され、精霊魔法が吹き荒れる中カスミちゃんは俺に急接近し、小盾による技を繰り出し、再び離れて小盾を飛ばすを繰り返していた。
数十分間繰り返していたカスミちゃんだったが、魔力を使い切ったのか、精霊纏を解くとその場に仰向けに倒れ込んでしまった。
40
あなたにおすすめの小説
最強超人は異世界にてスマホを使う
萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。
そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた――
「……いや草」
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!
Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。
裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、
剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。
与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。
兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。
「ならば、この世界そのものを買い叩く」
漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。
冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力――
すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。
弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。
交渉は戦争、戦争は経営。
数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。
やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、
世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。
これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。
奪うのではない。支配するのでもない。
価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける――
救済か、支配か。正義か、合理か。
その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。
異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。
「この世界には、村があり、町があり、国家がある。
――全部まとめて、俺が買い叩く」
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜
namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。
かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。
無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。
前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。
アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。
「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」
家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。
立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。
これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる