転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第331話 [ダンジョンの全容。]

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「それなら何とかなるかもな。」

俺がそう言うと不思議そうな顔で2人は俺の方を見てきた。

「どういう事だ?」

「ダンジョンボスを倒した時に手に入れたんだよコレを。」

俺はそう言いながら魔石を取り出した。

「魔石?まさか・・・。」

「そう、そのまさかだ。アペクマンティコアの魔石だ。」

俺がそう言うとルーク達は焦った様に俺が持つ魔石を奪おうとしてきた。

「大丈夫だって。」

「大丈夫ってアペクマンティコアは魔石からでもは復活するんだぞ!」

「普通ならそうだよな。」

「普通ならってどういう事だよ。まさか、シュウトがダンジョンマスターに成ったお陰で制御出来るって事か?」

「まぁ、そうなるかもな。」

「ん?今は違うのか?」

「ダンジョンマスターはダンジョンマスターだぞ。ただこの魔石にはドロップ品って事で、時空間を固定する魔法みたいなのが付与されてるから外界からも中からもお互い干渉出来ない状態になってるんだ。」

「だから安全なのか。」

「そう言う事だな。だから俺か、ダンジョンマスターに成った者しか、意味の無い、ただの飾りになってしまうがな。」

「って事はシュウトなら意味が有るのか?」

「俺っていうより先ずはダンジョンマスターならだな。」

「どういう事だ?」

「ダンジョンマスターならあの魔石を使って複製を造る事が出来るんだ。」

「って事はシュウトも今、造れって言われれば造れるのか?」

「勿論造れるぞ。って言っても直ぐに復活させれるかっていうとこのダンジョンのシステムだと難しいがな。」

「どういう事だ?」

「俺の迷宮だと俺の魔力とかで、魔物の複製を造って、みたいな事になってるだろ。それは分かるよなぁ?」

「そうだな。確かにそれで無限湧き状態になってた時もあったな。」

「まぁ、それは放置してたらそうなるだろ?」

「制御しきれない部分の魔力が魔物の発生に繋がってるからな。」

「制御って外では気を張ってるけど、俺の世界だと少し緩んでるのはまぁ、仕方ないだろ?」

「まぁそれは置いといて此処は違うのか?」

「此処はダンジョン内で冒険者や挑戦者達が放つ魔法や魔力を使った攻撃なんかの魔力を主に吸収するシステムにはなってるが、その場に居ても漏れ出る魔力を吸収するみたいだな。」

「って事は俺が罠を仕掛けてDランクの魔物を外から討伐する仕組みを造っておけばアペクマンティコアどころか、Dランクの魔物すら出現しなくなるのか?」

「それは無理だろうな。」

「ん?長年の蓄積というか、貯蔵してたモノでも有るのか?」

「そうじゃないよ。俺もダンジョンマスターになるまでは勘違いしてたが、ルークの思ってるダンジョンの範囲と本当の範囲が違うんだよ。」

「ん?どういう事だ?地下に伸びてるのか?」

「いや、此処は1階層しかないぞ。」

「此処はって事は地下で広範囲に広がってるダンジョンだったのか?」

「1部のはそうだが基本的には地下じゃないぞ。」

「基本的にって意味が分からねぇなぁ。・・・じゃあ何処までが範囲なんだよ。」

「島全体だ。」

「はぁ?じゃあ何か?ダンジョンの上に施設やら何やらの建造物を建ててるって事か!?」

「正確には違う。」

「はぁ?意味が分かんねぇ。」

「分かるよ、その気持ち、ダンジョンマスターになってダンジョンの全体図を見ても最初は意味が分からなかったからな。」

「じゃあどういう事だ?」

「建造物やその他の施設も全てがダンジョンなんだよ。」

「はぁ?それはおかしいだろ?前回のスタンピードで建物の殆どは崩壊したんだぞ。新たに造った建造物がその後、飲み込まれてるって事か?」

「人々にバレない様に建造物の強度はそのままにな。」

「そんな事が有り得るのか?ってか、そうなってるのか?」

ルークはそう言いながら訝しげな表情で俺の方を見てきた。

「完成した順にダンジョン化してってるんだ。」

「マジで?」

「あぁ、そう書いてあるからな。」

「なら、危険じゃねぇか!」

俺の言葉を聞いたルークは即座に動こうとしたが俺は肩を押さえて制止した。

「何すんだ!?」

「何て言えば良いか分からないが、多分他の場所よりも安全だぞ。」

「何言ってんだ!ダンジョンの中なんだろ?安全なわけねぇだろ!?」

「いやぁ、ルールさえ守ってれば問題無いんだ。ルールは分かるだろ?」

「ルールって闘技場での討伐か?」

「そう。それさえ守ってれば魔物が外に出る事もない上に外敵からはダンジョン自体が守ってくれるみたいなんだ。」

「外敵?」

「外から来る魔物だ。」

「いや、それはおかしいぞ。」

「何がだ?」

「スタンピード・・・いや、島全体がダンジョンならスタンピードでもないのか。まぁとりあえず、魔物で溢れかえった際に何も居なくなったってぇのもあって外から飼育する為の魔物を定期的に仕入れてんだぞ。」

「あぁ、それなら問題無いぞ。」

「何が問題無いんだ?」

「島の人々へ敵意の無い魔物は駆除対象じゃないんだ。」

「・・・それはアレか、島の人々はダンジョンにとって餌だからって事か?」

「人々だけじゃないぞ。連れてきた魔物も魔道具からも魔力を吸収してるからな。」

「なるほどなぁ、だがよぅそれならダンジョンがどうなるか分からねぇ以上、俺が最初に言った様に罠を仕掛けた上で、人々を避難させたら駄目なのか?」

「ルークの言いたい事も分かるが、それも駄目だな。」

「何でだ?」

「ダンジョンが外敵をっていうのは言ったよな。」

「おう。それが関係してるのか?」

「あぁ、外敵をどう討伐するのかって言うとな。誘引効果の有る魔力や匂いで一定の場所へ誘い込んで動けなくしたところで、魔力を吸収しきって殺してしまうんだ。」

「一定の場所ってもしかして湖か?」

「よく分かったな。」

「何となくな。それで人々が居なくても魔力を補給出来るって事か。」

「そう。しかも長期間その状態が続くとダンジョンで封印する力が枯渇しない様に魔物を放出して、強い魔物を引き寄せて、更に吸収、吸収、吸収と繰り返し最終的には島の周囲に集めた魔物を一掃する為にアペクマンティコアを放出するんだ。」

「放出ってぇのは本当の意味でスタンピードって事か?」

「あぁ。」

「放出されたアペクマンティコアを含めた魔物は制御されてないって事か?」

「ダンジョン内同様、生きる物を殺せとしか命令されてないな。」

「アペクマンティコアが何体も放出されたら大変じゃねぇか!?」

「だろうな。」

「だろうなって何だよ。」

「そんな時は聖獣の誰かが倒すんだと思うぞ。」

「そうなのか?」

「世界を守る使命が有るっていうのも有るだろうが、聖獣までになると簡単にレベルも上げれないだろうし、高純度の魔石も摂取する機会になるだろうしな。」

「なるほどなぁ。」

「だが、聖獣は人々の味方って訳じゃないから環境を破壊しないと判断したら街があろうとなかろうと全てを破壊するだろうな。」

「やべぇな。」

「だろ?だから人々の生活を守るって意味では今まで通り定期的に誰かがAランクでもSランクの魔物でも良いから倒し切るのが1番だな。」

「けどよぅ。それだと強力な魔法も使うと思うんだが、その辺は大丈夫なのか?」

「アペクマンティコアの事か?」

「おう。」

「それなら大丈夫だ。複製にもかなりの魔力量が必要だし、魔石を複製したところで、復活に必要な魔力量を桁違いだしな。それにAランクやSランクの魔物を復活させるのに戦闘時に吸収した魔力の殆ど、どっちかって言うとSランクの魔物だと逆に少ないだろうしな。」

「そうなのか?」

「あぁ、設定を変えれば復活しやすく、討伐し難くなるだろうが、流石にそこまでする必要は無いしな。」

「そうだな。世界に恨みを持ってる奴じゃねぇ限り、そんな事する必要はないわな。でもそうかぁ、それだと定期的にAかSランクは討伐しときてぇなぁ。」

「Sランクだと王族、皇族に任せられるのか?」

「う~ん、一寸難しいかもしんねぇなぁ。」

「そうかぁ・・・なら攻略組の上位の組員だとどうだ?」

「今は危険だが、出来ねぇ事は無いな。」

「そうか・・・まぁ今の段階だと1年は持つはずだからそれまでに鍛えられたら問題無さそうだな。」

「1年も有るのか?」

「あぁ、アペクマンティコアの復活後にもう一体分の魔石を複製してからSランクから順に準備する感じになるからな。」

「それならそれまで封印を守る為に誰かを待機させといた方が良いのか?」

「それなら心配ないぞ。封印の扉を出現させるのも封印の鍵となるのも此処のアペクマンティコアの魔石らしいからな。それまでは亜空間に扉ごと封印されてるって事だから。」

「亜空間か・・・。」

「どうしたんだ?」

「昔の話だが、亜空間に入れるスキルを持つ奴が居たって聞いた事があってよ。」

「それも多分大丈夫だと思うぞ。書いてある内容通りなら亜空間の中でも特殊な亜空間らしくて神域を通るルートじゃないと行けないらしいからな。」

「なるほどな。それなら問題なさそうだな。」

「だろ。って事で何処まで話すべきだと思う?」

「他には無いのか?」

「一応、コレが全容だな。あっ!そうだ!」

「ん?何だ?」

「例の綺麗な水が出るっていうアーティファクトなんだが、アーティファクトじゃないんだよ。」

「そうなのか?」

「アレはダンジョンが人々が生活するのに適した環境するのと外から来る魔物の死骸をそのままにしておかない様にする為の循環装置だぞ。」

「そうなのか?今でも調べてる奴も居るらしいけど、それなら調べても無駄って事か?」

「取り外したりは出来ないだろうな。似たような複製品を造るきっかけには出来るかもしれないが、アーティファクトだと思って調べても意味は無いな。」

「まぁ、アーティファクトじゃねぇって言うならそうなんだろうな。」

「しかしアレだなぁ。」

「シュウトどうしたんだ?」

「今、生活してる人達はどうするだろうな。」

「それも含めて相談したら良いんじゃねぇか?」

「そうだな。俺達だけでどうこうって言うのも違うか。」

「国家間の話し合いってぇのも有るだろうが、もし、各国が引くなら俺達の国で希望者を募って何とかすれば良いさ。」

「良いのか?」

「大丈夫だろ?俺達の国民はシュウトと共に神々のお力になればって国民ばっかだしな。逆にそうなったら応募してくる奴が多くて選別の方が大変かもしれないぞ。」

「そんなわけ・・・大変かは分からないが居ないって事は無いか。」

俺達はそう言うと一旦ダンジョンから宿泊施設へと戻って行った。
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