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第333話 [迷宮・闘技場 Part1。]
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ガシュウさん達から離れた俺はスキアと共にマスタールームに来ていた。
「どうだ?上手く出来そうか?」
「観させてもらったままの形態が出来ていますので、闘技場でしたら直ぐにでも出来ますが、ココから改良されるという事でしょうか?」
「そうだな。実力に応じて階層を変えたいし、魔物を強くするのも一気に魔物のランクアップするんじゃなく、階層毎に強くしていって、強くなれば己の意志で次の階層へ行くって感じにしたいんだよ。」
「闘技場のシステムを分解する様な感じでしょうか?」
「そうだな。」
「そうなりますと0から創るよりは難しくはないですが・・・。」
スキアはそう言うと考え込む様に下を向いた。
「やっぱり難しいのか?」
「・・・そうですねぇ、階層を増やす事はシュウト様の魔力がありますので、簡単なのですが、1階層毎の魔物のランク、その上で種類、その種類によって闘技場の階層自体を魔物に合った環境にするのかという点が先ず1つ。」
「ランクは、まぁそうだな。1階層ずつで良いんじゃないか?」
「ではCランクから始まる感じでしょうか?」
「そうだなぁ・・・その前に種類による環境の変化っていうのは?」
「水中に棲息する魔物や火山地帯に棲息する魔物など環境が整っていなければ100%の能力が発揮出来ない魔物も存在する為です。」
「それは分かるが彼処の闘技場だと様々な・・・それこそ水中生物的な魔物が空中に居たし、火山地帯、しかもマグマに浸かりながらじゃないと戦えない様な魔物も普通に襲ってきたぞ?」
「はい。擬似環境システムと挑戦者を守るシステムのバランスで戦える状態を作り出してはいますね。」
「ん?その言い方だとやっぱり違いが有るのか?」
「はい。色々な無理が生じる為、データ上最高でも80%が限度だったと思われます。」
「違和感はその所為か。」
「はい。ですので、シュウト様は一瞬で討伐されていましたが、Sランクの魔物に関しては自ら環境を作り出せる魔物が出現していましたよ。」
「そうなのか?」
「はい。例を上げますと深海魔王魚のガストリキバトゥースなどは海水生成と海流操作というスキルを持っていますし、その他の魔物も同様にその様なスキルを保有しております。」
「・・・つまりSランクでも何らかの能力を消費した状態からの戦闘になるという事か?」
「はい。」
「そうかぁ・・・かと言って戦闘中に環境が変わるのも変だし、階層毎に環境を変えるなら他のフィールドと変わらないしなぁ。」
「そうなりますね。」
「それなら80%の能力値でも良いから多種多様の魔物を一気に放出した方が良いか?」
「一気に、ですか?」
「何か拙いか?もしかして相反する属性の魔物を同時に出すと相殺し合うととかか?」
「いえ、確かに考えられない事も無いですが、訓練する方々が大変では無いかと・・・。」
「まぁ、大変だろうな。だが、多少大変だろうと死なないんだし、最初は眷属の皆んな以外は1階層からってして行けば己の実力も把握出来るだろ?」
「それならば・・・ところでシュウト様、2つ目の問題ですが、階層の挑戦権はそれで宜しいかと思われますが、見学もさせるつもりなのですよねぇ?」
「そうだな。見取り稽古にもなるし、自分の実力を把握し、挑戦するに値するのかも分かるだろうからな。」
「それでしたらどの程度まで見学させるのですか?」
「自身が単独で踏破している階層の1つ上で良いだろう。」
「それですと挑戦権も単独踏破という事でしょうか?」
「いや、それは単独じゃなくても大丈夫だ。」
「それですと見学の意味はあまりないのではないですか?」
「・・・そうか・・・ある程度の強さになれば単独踏破が難しい者も出てくると考えてって事か?」
「はい。努力しようにも個々で限界が出てくる者もいると思われますし、パーティーなら強く、単独だと弱い方も出てくるかと。皆さん、私共とは違い、強さの限界がありますので。」
「そうか・・・ん?俺達には無いのか?」
「正直申しますと進化した事で分からないというのが妥当でございます。ですが、普通の方は余程の才能が無い限り、一定レベルまで到達すると伸びる事が非常に難しくなります。」
「そういうモノか?」
「はい。」
「それなら単独なら2階層上、パーティーなら1階層上で良いんじゃないか?」
「承知致しました。それですと1つ問題があるのですが・・・。」
「問題とは?」
「私共が挑戦するであろう階層への見学で御座います。」
「あぁ・・・俺が挑戦する時だけは見学出来ないとかは出来そうか?」
「可能です。」
「それならSランクまでは可能にしてそれ以上は1つずつ上って感じで、SSランクを見学するならSランク踏破者のみにする感じで良いんじゃないか?」
「パーティーでもという事ですか?」
「あぁ、1つ前の踏破が可能なら次も可能性は有るからな。」
「承知致しました。」
「後はどうだ?」
「素材に関してですが、彼処の闘技場同様、素材は無しの方向性で宜しいでしょうか?」
「そういえば、最後だけだったな。」
「はい。闘技場という特性上、難しかったのではないかと。」
「元々が戦う姿を見せて、賭け事で得た収益で成り立ってたからって事か?」
「恐らくはそうなのかと。ですので、シュウト様が踏破した際は財宝か、更なる挑戦権だったのかと思われます。」
「なるほどなぁ、まぁ倣う必要は無いけど己の実力を測る施設としても使わせるつもりではあるから報奨は名誉だけって事で、挑戦しないならしないで、他の迷宮で頑張ってくれたら良いしな。態々特殊迷宮に挑戦する必要も無いし、生活するなら稼ぎも必要だしな。」
「では名誉のみで報奨無しですね。」
「・・・あっ!そうだ!分かりやすくBランク以上は討伐数なんかで俺達以外はランキングみたいな事は可能か?」
「討伐数でランキングですかぁ・・・。」
「無理そうか?」
「いえ、多少時間を頂ければ出来る可能性は有るかと。」
「そうか、無理だけはするなよ。」
「承知致しました。」
俺はそう言うとシステム構築と闘技場全てを構築するのにびっくりする程の魔力が必要だった様で自分自身の魔力の大半と所持していた魔宝玉もほぼほぼ渡し、マスタールームを後にした。
マスタールームを後にした俺はガシュウさん達の所へ向かうと各国への報告事案は纏まって今は更に詰めている段階だという事だったので、夕方という事もあり、このまま帰ってもらうのも失礼だと思った俺は3人に泊まっていってもらう事にした。
翌朝、3人をそれぞれの場所に送り届けた俺は再びマスタールームへと戻った。
「昨日の今日で聞くのもなんだが、進捗状況はどうだ?」
「Sランクの階層までは問題無く出来ており、ランキングに関しましても攻略組のカードシステムを利用する事で可能になりました。」
「カードシステム?そんなのが有ったのか?」
「ルーク様、レイ様に相談したところ、管理上必要に応じて、冒険者カードを真似て作ったそうで、それを利用致しました。」
「へぇ~、ランキングの管理にも使える物だったって事だな?」
「はい。それにより各個人で討伐数、パーティーでの討伐数を出入り口のゲートを通る際にカードに記載される様になり、ゲートの近くで自分周辺の順位の討伐数がどうなっているか確認が出来、Bランク以上の階層には10位までのパーティーと個人の名前と共に討伐数のランキングを上の方に画面表示される様になっております。」
「へぇ~面白いけど、コレって誰かの案なのか?」
「ルーク様です。」
スキアがそう言うと念話で呼ばれた気がしたので意識を念話の方へ持っていった。
《聞こえるか?》
「何だルークか。どうしたんだ?」
《マスタールームに入っても良いか?》
「おう。良いぞ。」
俺がそう言うとルークがマスタールームへ入ってきた。
「どうしたんだ?」
「いやぁ、やっぱり此処に居ると念話も届きづれぇなぁ。」
「そうなのか?」
「あぁ、何時もなら直ぐに返しが来るけど、思いも魔力も倍は必要だったからなぁ。」
「へぇ~、じゃあ中に居る時は一応外に気配を残しつつって方が良いのかもな。」
「そうだな。マスタールームに居る時だけはそうして貰えると緊急時に連絡取りやすいかもしれねぇな。」
「OK。それで話が逸れたが何か用か?」
「おう、そうだった。ランキングの話聞いたからよぅ、俺なりにアドバイスしといたけど、どうだった?」
「良いんじゃないか。たださぁ・・・。」
「ただ、何だよ。」
「賞金的なのも要るかなぁ?って思ってな。」
「何でそう思うんだ?」
「いやぁ、このままだったら名誉だけだぞ。」
「そんな事思ってたのか?」
「いや、だって生活するのに討伐とかは必要だろ?」
「まぁな。冒険者ギルドみてぇに依頼がある訳じゃねぇからなぁ。討伐して得た物を金に変える他ねぇからな。」
「だろ?だったら名誉だけしか入らない迷宮来たって意味は無いって思う人が殆どじゃないか?」
「まぁシュウトは命削ってるのにって考えてんだろ?」
「そうだよ。」
「何か残念だわ。」
ルークはそう言うと頭を横に振った。
「何がだよ。」
「俺はよぅ、やっとシュウトにも使徒って何かが分かってきたって思ったのと自国民にどう思われてるのかが分かってきたと思ったのに残念って言ってんだよ。」
「はぁ?まぁ使徒は分かってるつもりだが、それと国民がどう関係してくるんだよ。それにその言い方だと賞金無しの方が喜ぶみたいじゃないか。」
「分かってねぇなぁ、喜ぶんだよ。」
ルークの言葉を聞いて首を傾げているとルークは溜息を吐きながら話し掛けてきた。
「全然分かってねぇから言うが、使徒様が世界一偉い存在っていうのは分かるよな?」
「それは分かってるよ。嫌だけどな。」
「なら国民はお前の行動を見て更に惚れ込んで集まった人達っていうのも分かってるよな?」
「あぁ、ラビリス様のお手伝いって思ってっていうのも有るだろうけどな。」
「それも有るが、それを発信して実際行動してるシュウトのお手伝いっていうのも有るんだぞ。」
「分かってるよ。」
俺がそう言うと俺の言い方と雰囲気で何かを察したルークは、また溜息を吐いた。
「どうだ?上手く出来そうか?」
「観させてもらったままの形態が出来ていますので、闘技場でしたら直ぐにでも出来ますが、ココから改良されるという事でしょうか?」
「そうだな。実力に応じて階層を変えたいし、魔物を強くするのも一気に魔物のランクアップするんじゃなく、階層毎に強くしていって、強くなれば己の意志で次の階層へ行くって感じにしたいんだよ。」
「闘技場のシステムを分解する様な感じでしょうか?」
「そうだな。」
「そうなりますと0から創るよりは難しくはないですが・・・。」
スキアはそう言うと考え込む様に下を向いた。
「やっぱり難しいのか?」
「・・・そうですねぇ、階層を増やす事はシュウト様の魔力がありますので、簡単なのですが、1階層毎の魔物のランク、その上で種類、その種類によって闘技場の階層自体を魔物に合った環境にするのかという点が先ず1つ。」
「ランクは、まぁそうだな。1階層ずつで良いんじゃないか?」
「ではCランクから始まる感じでしょうか?」
「そうだなぁ・・・その前に種類による環境の変化っていうのは?」
「水中に棲息する魔物や火山地帯に棲息する魔物など環境が整っていなければ100%の能力が発揮出来ない魔物も存在する為です。」
「それは分かるが彼処の闘技場だと様々な・・・それこそ水中生物的な魔物が空中に居たし、火山地帯、しかもマグマに浸かりながらじゃないと戦えない様な魔物も普通に襲ってきたぞ?」
「はい。擬似環境システムと挑戦者を守るシステムのバランスで戦える状態を作り出してはいますね。」
「ん?その言い方だとやっぱり違いが有るのか?」
「はい。色々な無理が生じる為、データ上最高でも80%が限度だったと思われます。」
「違和感はその所為か。」
「はい。ですので、シュウト様は一瞬で討伐されていましたが、Sランクの魔物に関しては自ら環境を作り出せる魔物が出現していましたよ。」
「そうなのか?」
「はい。例を上げますと深海魔王魚のガストリキバトゥースなどは海水生成と海流操作というスキルを持っていますし、その他の魔物も同様にその様なスキルを保有しております。」
「・・・つまりSランクでも何らかの能力を消費した状態からの戦闘になるという事か?」
「はい。」
「そうかぁ・・・かと言って戦闘中に環境が変わるのも変だし、階層毎に環境を変えるなら他のフィールドと変わらないしなぁ。」
「そうなりますね。」
「それなら80%の能力値でも良いから多種多様の魔物を一気に放出した方が良いか?」
「一気に、ですか?」
「何か拙いか?もしかして相反する属性の魔物を同時に出すと相殺し合うととかか?」
「いえ、確かに考えられない事も無いですが、訓練する方々が大変では無いかと・・・。」
「まぁ、大変だろうな。だが、多少大変だろうと死なないんだし、最初は眷属の皆んな以外は1階層からってして行けば己の実力も把握出来るだろ?」
「それならば・・・ところでシュウト様、2つ目の問題ですが、階層の挑戦権はそれで宜しいかと思われますが、見学もさせるつもりなのですよねぇ?」
「そうだな。見取り稽古にもなるし、自分の実力を把握し、挑戦するに値するのかも分かるだろうからな。」
「それでしたらどの程度まで見学させるのですか?」
「自身が単独で踏破している階層の1つ上で良いだろう。」
「それですと挑戦権も単独踏破という事でしょうか?」
「いや、それは単独じゃなくても大丈夫だ。」
「それですと見学の意味はあまりないのではないですか?」
「・・・そうか・・・ある程度の強さになれば単独踏破が難しい者も出てくると考えてって事か?」
「はい。努力しようにも個々で限界が出てくる者もいると思われますし、パーティーなら強く、単独だと弱い方も出てくるかと。皆さん、私共とは違い、強さの限界がありますので。」
「そうか・・・ん?俺達には無いのか?」
「正直申しますと進化した事で分からないというのが妥当でございます。ですが、普通の方は余程の才能が無い限り、一定レベルまで到達すると伸びる事が非常に難しくなります。」
「そういうモノか?」
「はい。」
「それなら単独なら2階層上、パーティーなら1階層上で良いんじゃないか?」
「承知致しました。それですと1つ問題があるのですが・・・。」
「問題とは?」
「私共が挑戦するであろう階層への見学で御座います。」
「あぁ・・・俺が挑戦する時だけは見学出来ないとかは出来そうか?」
「可能です。」
「それならSランクまでは可能にしてそれ以上は1つずつ上って感じで、SSランクを見学するならSランク踏破者のみにする感じで良いんじゃないか?」
「パーティーでもという事ですか?」
「あぁ、1つ前の踏破が可能なら次も可能性は有るからな。」
「承知致しました。」
「後はどうだ?」
「素材に関してですが、彼処の闘技場同様、素材は無しの方向性で宜しいでしょうか?」
「そういえば、最後だけだったな。」
「はい。闘技場という特性上、難しかったのではないかと。」
「元々が戦う姿を見せて、賭け事で得た収益で成り立ってたからって事か?」
「恐らくはそうなのかと。ですので、シュウト様が踏破した際は財宝か、更なる挑戦権だったのかと思われます。」
「なるほどなぁ、まぁ倣う必要は無いけど己の実力を測る施設としても使わせるつもりではあるから報奨は名誉だけって事で、挑戦しないならしないで、他の迷宮で頑張ってくれたら良いしな。態々特殊迷宮に挑戦する必要も無いし、生活するなら稼ぎも必要だしな。」
「では名誉のみで報奨無しですね。」
「・・・あっ!そうだ!分かりやすくBランク以上は討伐数なんかで俺達以外はランキングみたいな事は可能か?」
「討伐数でランキングですかぁ・・・。」
「無理そうか?」
「いえ、多少時間を頂ければ出来る可能性は有るかと。」
「そうか、無理だけはするなよ。」
「承知致しました。」
俺はそう言うとシステム構築と闘技場全てを構築するのにびっくりする程の魔力が必要だった様で自分自身の魔力の大半と所持していた魔宝玉もほぼほぼ渡し、マスタールームを後にした。
マスタールームを後にした俺はガシュウさん達の所へ向かうと各国への報告事案は纏まって今は更に詰めている段階だという事だったので、夕方という事もあり、このまま帰ってもらうのも失礼だと思った俺は3人に泊まっていってもらう事にした。
翌朝、3人をそれぞれの場所に送り届けた俺は再びマスタールームへと戻った。
「昨日の今日で聞くのもなんだが、進捗状況はどうだ?」
「Sランクの階層までは問題無く出来ており、ランキングに関しましても攻略組のカードシステムを利用する事で可能になりました。」
「カードシステム?そんなのが有ったのか?」
「ルーク様、レイ様に相談したところ、管理上必要に応じて、冒険者カードを真似て作ったそうで、それを利用致しました。」
「へぇ~、ランキングの管理にも使える物だったって事だな?」
「はい。それにより各個人で討伐数、パーティーでの討伐数を出入り口のゲートを通る際にカードに記載される様になり、ゲートの近くで自分周辺の順位の討伐数がどうなっているか確認が出来、Bランク以上の階層には10位までのパーティーと個人の名前と共に討伐数のランキングを上の方に画面表示される様になっております。」
「へぇ~面白いけど、コレって誰かの案なのか?」
「ルーク様です。」
スキアがそう言うと念話で呼ばれた気がしたので意識を念話の方へ持っていった。
《聞こえるか?》
「何だルークか。どうしたんだ?」
《マスタールームに入っても良いか?》
「おう。良いぞ。」
俺がそう言うとルークがマスタールームへ入ってきた。
「どうしたんだ?」
「いやぁ、やっぱり此処に居ると念話も届きづれぇなぁ。」
「そうなのか?」
「あぁ、何時もなら直ぐに返しが来るけど、思いも魔力も倍は必要だったからなぁ。」
「へぇ~、じゃあ中に居る時は一応外に気配を残しつつって方が良いのかもな。」
「そうだな。マスタールームに居る時だけはそうして貰えると緊急時に連絡取りやすいかもしれねぇな。」
「OK。それで話が逸れたが何か用か?」
「おう、そうだった。ランキングの話聞いたからよぅ、俺なりにアドバイスしといたけど、どうだった?」
「良いんじゃないか。たださぁ・・・。」
「ただ、何だよ。」
「賞金的なのも要るかなぁ?って思ってな。」
「何でそう思うんだ?」
「いやぁ、このままだったら名誉だけだぞ。」
「そんな事思ってたのか?」
「いや、だって生活するのに討伐とかは必要だろ?」
「まぁな。冒険者ギルドみてぇに依頼がある訳じゃねぇからなぁ。討伐して得た物を金に変える他ねぇからな。」
「だろ?だったら名誉だけしか入らない迷宮来たって意味は無いって思う人が殆どじゃないか?」
「まぁシュウトは命削ってるのにって考えてんだろ?」
「そうだよ。」
「何か残念だわ。」
ルークはそう言うと頭を横に振った。
「何がだよ。」
「俺はよぅ、やっとシュウトにも使徒って何かが分かってきたって思ったのと自国民にどう思われてるのかが分かってきたと思ったのに残念って言ってんだよ。」
「はぁ?まぁ使徒は分かってるつもりだが、それと国民がどう関係してくるんだよ。それにその言い方だと賞金無しの方が喜ぶみたいじゃないか。」
「分かってねぇなぁ、喜ぶんだよ。」
ルークの言葉を聞いて首を傾げているとルークは溜息を吐きながら話し掛けてきた。
「全然分かってねぇから言うが、使徒様が世界一偉い存在っていうのは分かるよな?」
「それは分かってるよ。嫌だけどな。」
「なら国民はお前の行動を見て更に惚れ込んで集まった人達っていうのも分かってるよな?」
「あぁ、ラビリス様のお手伝いって思ってっていうのも有るだろうけどな。」
「それも有るが、それを発信して実際行動してるシュウトのお手伝いっていうのも有るんだぞ。」
「分かってるよ。」
俺がそう言うと俺の言い方と雰囲気で何かを察したルークは、また溜息を吐いた。
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