転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

文字の大きさ
334 / 418

第333話 [迷宮・闘技場 Part1。]

しおりを挟む
ガシュウさん達から離れた俺はスキアと共にマスタールームに来ていた。

「どうだ?上手く出来そうか?」

「観させてもらったままの形態が出来ていますので、闘技場でしたら直ぐにでも出来ますが、ココから改良されるという事でしょうか?」

「そうだな。実力に応じて階層を変えたいし、魔物を強くするのも一気に魔物のランクアップするんじゃなく、階層毎に強くしていって、強くなれば己の意志で次の階層へ行くって感じにしたいんだよ。」

「闘技場のシステムを分解する様な感じでしょうか?」

「そうだな。」

「そうなりますと0から創るよりは難しくはないですが・・・。」

スキアはそう言うと考え込む様に下を向いた。

「やっぱり難しいのか?」

「・・・そうですねぇ、階層を増やす事はシュウト様の魔力がありますので、簡単なのですが、1階層毎の魔物のランク、その上で種類、その種類によって闘技場の階層自体を魔物に合った環境にするのかという点が先ず1つ。」

「ランクは、まぁそうだな。1階層ずつで良いんじゃないか?」

「ではCランクから始まる感じでしょうか?」

「そうだなぁ・・・その前に種類による環境の変化っていうのは?」

「水中に棲息する魔物や火山地帯に棲息する魔物など環境が整っていなければ100%の能力が発揮出来ない魔物も存在する為です。」

「それは分かるが彼処の闘技場だと様々な・・・それこそ水中生物的な魔物が空中に居たし、火山地帯、しかもマグマに浸かりながらじゃないと戦えない様な魔物も普通に襲ってきたぞ?」

「はい。擬似環境システムと挑戦者を守るシステムのバランスで戦える状態を作り出してはいますね。」

「ん?その言い方だとやっぱり違いが有るのか?」

「はい。色々な無理が生じる為、データ上最高でも80%が限度だったと思われます。」

「違和感はその所為か。」

「はい。ですので、シュウト様は一瞬で討伐されていましたが、Sランクの魔物に関しては自ら環境を作り出せる魔物が出現していましたよ。」

「そうなのか?」

「はい。例を上げますと深海魔王魚のガストリキバトゥースなどは海水生成と海流操作というスキルを持っていますし、その他の魔物も同様にその様なスキルを保有しております。」

「・・・つまりSランクでも何らかの能力を消費した状態からの戦闘になるという事か?」

「はい。」

「そうかぁ・・・かと言って戦闘中に環境が変わるのも変だし、階層毎に環境を変えるなら他のフィールドと変わらないしなぁ。」

「そうなりますね。」

「それなら80%の能力値でも良いから多種多様の魔物を一気に放出した方が良いか?」

「一気に、ですか?」

「何か拙いか?もしかして相反する属性の魔物を同時に出すと相殺し合うととかか?」

「いえ、確かに考えられない事も無いですが、訓練する方々が大変では無いかと・・・。」

「まぁ、大変だろうな。だが、多少大変だろうと死なないんだし、最初は眷属の皆んな以外は1階層からってして行けば己の実力も把握出来るだろ?」

「それならば・・・ところでシュウト様、2つ目の問題ですが、階層の挑戦権はそれで宜しいかと思われますが、見学もさせるつもりなのですよねぇ?」

「そうだな。見取り稽古にもなるし、自分の実力を把握し、挑戦するに値するのかも分かるだろうからな。」

「それでしたらどの程度まで見学させるのですか?」

「自身が単独で踏破している階層の1つ上で良いだろう。」

「それですと挑戦権も単独踏破という事でしょうか?」

「いや、それは単独じゃなくても大丈夫だ。」

「それですと見学の意味はあまりないのではないですか?」

「・・・そうか・・・ある程度の強さになれば単独踏破が難しい者も出てくると考えてって事か?」

「はい。努力しようにも個々で限界が出てくる者もいると思われますし、パーティーなら強く、単独だと弱い方も出てくるかと。皆さん、私共とは違い、強さの限界がありますので。」

「そうか・・・ん?俺達には無いのか?」

「正直申しますと進化した事で分からないというのが妥当でございます。ですが、普通の方は余程の才能が無い限り、一定レベルまで到達すると伸びる事が非常に難しくなります。」

「そういうモノか?」

「はい。」

「それなら単独なら2階層上、パーティーなら1階層上で良いんじゃないか?」

「承知致しました。それですと1つ問題があるのですが・・・。」

「問題とは?」

「私共が挑戦するであろう階層への見学で御座います。」

「あぁ・・・俺が挑戦する時だけは見学出来ないとかは出来そうか?」

「可能です。」

「それならSランクまでは可能にしてそれ以上は1つずつ上って感じで、SSランクを見学するならSランク踏破者のみにする感じで良いんじゃないか?」

「パーティーでもという事ですか?」

「あぁ、1つ前の踏破が可能なら次も可能性は有るからな。」

「承知致しました。」

「後はどうだ?」

「素材に関してですが、彼処の闘技場同様、素材は無しの方向性で宜しいでしょうか?」

「そういえば、最後だけだったな。」

「はい。闘技場という特性上、難しかったのではないかと。」

「元々が戦う姿を見せて、賭け事で得た収益で成り立ってたからって事か?」

「恐らくはそうなのかと。ですので、シュウト様が踏破した際は財宝か、更なる挑戦権だったのかと思われます。」

「なるほどなぁ、まぁ倣う必要は無いけど己の実力を測る施設としても使わせるつもりではあるから報奨は名誉だけって事で、挑戦しないならしないで、他の迷宮で頑張ってくれたら良いしな。態々特殊迷宮に挑戦する必要も無いし、生活するなら稼ぎも必要だしな。」

「では名誉のみで報奨無しですね。」

「・・・あっ!そうだ!分かりやすくBランク以上は討伐数なんかで俺達以外はランキングみたいな事は可能か?」

「討伐数でランキングですかぁ・・・。」

「無理そうか?」

「いえ、多少時間を頂ければ出来る可能性は有るかと。」

「そうか、無理だけはするなよ。」

「承知致しました。」

俺はそう言うとシステム構築と闘技場全てを構築するのにびっくりする程の魔力が必要だった様で自分自身の魔力の大半と所持していた魔宝玉もほぼほぼ渡し、マスタールームを後にした。

マスタールームを後にした俺はガシュウさん達の所へ向かうと各国への報告事案は纏まって今は更に詰めている段階だという事だったので、夕方という事もあり、このまま帰ってもらうのも失礼だと思った俺は3人に泊まっていってもらう事にした。

翌朝、3人をそれぞれの場所に送り届けた俺は再びマスタールームへと戻った。

「昨日の今日で聞くのもなんだが、進捗状況はどうだ?」

「Sランクの階層までは問題無く出来ており、ランキングに関しましても攻略組のカードシステムを利用する事で可能になりました。」

「カードシステム?そんなのが有ったのか?」

「ルーク様、レイ様に相談したところ、管理上必要に応じて、冒険者カードを真似て作ったそうで、それを利用致しました。」

「へぇ~、ランキングの管理にも使える物だったって事だな?」

「はい。それにより各個人で討伐数、パーティーでの討伐数を出入り口のゲートを通る際にカードに記載される様になり、ゲートの近くで自分周辺の順位の討伐数がどうなっているか確認が出来、Bランク以上の階層には10位までのパーティーと個人の名前と共に討伐数のランキングを上の方に画面表示される様になっております。」

「へぇ~面白いけど、コレって誰かの案なのか?」

「ルーク様です。」

スキアがそう言うと念話で呼ばれた気がしたので意識を念話の方へ持っていった。

《聞こえるか?》

「何だルークか。どうしたんだ?」

《マスタールームに入っても良いか?》

「おう。良いぞ。」

俺がそう言うとルークがマスタールームへ入ってきた。

「どうしたんだ?」

「いやぁ、やっぱり此処に居ると念話も届きづれぇなぁ。」

「そうなのか?」

「あぁ、何時もなら直ぐに返しが来るけど、思いも魔力も倍は必要だったからなぁ。」

「へぇ~、じゃあ中に居る時は一応外に気配を残しつつって方が良いのかもな。」

「そうだな。マスタールームに居る時だけはそうして貰えると緊急時に連絡取りやすいかもしれねぇな。」

「OK。それで話が逸れたが何か用か?」

「おう、そうだった。ランキングの話聞いたからよぅ、俺なりにアドバイスしといたけど、どうだった?」

「良いんじゃないか。たださぁ・・・。」

「ただ、何だよ。」

「賞金的なのも要るかなぁ?って思ってな。」

「何でそう思うんだ?」

「いやぁ、このままだったら名誉だけだぞ。」

「そんな事思ってたのか?」

「いや、だって生活するのに討伐とかは必要だろ?」

「まぁな。冒険者ギルドみてぇに依頼がある訳じゃねぇからなぁ。討伐して得た物を金に変える他ねぇからな。」

「だろ?だったら名誉だけしか入らない迷宮来たって意味は無いって思う人が殆どじゃないか?」

「まぁシュウトは命削ってるのにって考えてんだろ?」

「そうだよ。」

「何か残念だわ。」

ルークはそう言うと頭を横に振った。

「何がだよ。」

「俺はよぅ、やっとシュウトにも使徒って何かが分かってきたって思ったのと自国民にどう思われてるのかが分かってきたと思ったのに残念って言ってんだよ。」

「はぁ?まぁ使徒は分かってるつもりだが、それと国民がどう関係してくるんだよ。それにその言い方だと賞金無しの方が喜ぶみたいじゃないか。」

「分かってねぇなぁ、喜ぶんだよ。」

ルークの言葉を聞いて首を傾げているとルークは溜息を吐きながら話し掛けてきた。

「全然分かってねぇから言うが、使徒様が世界一偉い存在っていうのは分かるよな?」

「それは分かってるよ。嫌だけどな。」

「なら国民はお前の行動を見て更に惚れ込んで集まった人達っていうのも分かってるよな?」

「あぁ、ラビリス様のお手伝いって思ってっていうのも有るだろうけどな。」

「それも有るが、それを発信して実際行動してるシュウトのお手伝いっていうのも有るんだぞ。」

「分かってるよ。」

俺がそう言うと俺の言い方と雰囲気で何かを察したルークは、また溜息を吐いた。
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

最強超人は異世界にてスマホを使う

萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。 そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた―― 「……いや草」

私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~

Ss侍
ファンタジー
 "私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。  動けない、何もできない、そもそも身体がない。  自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。 ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。  それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!

武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!

Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。 裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、 剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。 与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。 兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。 「ならば、この世界そのものを買い叩く」 漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。 冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力―― すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。 弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。 交渉は戦争、戦争は経営。 数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。 やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、 世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。 これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。 奪うのではない。支配するのでもない。 価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける―― 救済か、支配か。正義か、合理か。 その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。 異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。 「この世界には、村があり、町があり、国家がある。 ――全部まとめて、俺が買い叩く」

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜

namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。 かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。 無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。 前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。 アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。 「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」 家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。 立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。 これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

処理中です...