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第337話 [迷宮・闘技場 Part5。]
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「シュウト、どうしたでござるか?」
ボタンちゃんを助ける為とはいえ、全員のステージ上の魔物全てを停止した事で、ボタンちゃんの様子を観ようと通路を歩いていた俺にサスケが聞いてきたので、停止理由を伝えた。
「拙者の落ち度でござるなぁ。もう少し鍛えるべきでござったか・・・。」
サスケはそう言うと肩を落として申し訳なさそうにしていた。
「いや、そんな事ないさ。身体能力に依存した戦い方なのは否めないが、あの歳であそこまで戦えるなんて胆力がしっかりしてる証拠だ。だから後は戦闘技術と経験だな。まぁ、その辺は子供達に任せれば良いさ。」
「しかしそれでは・・・。」
「父親としてか?」
「それも有るでござるが、拙者の武術を・・・。」
サスケはそう言うと少し難しそうな顔をしていた。
「武術?・・・家伝か何かか?」
「そうでござる。代々継承してきた家伝でござる。」
「ツバキにも教えたのか?」
「ツバキには教えてござらん。というか、家長に教え伝えるモノでござる。」
「ツバキは元々違ったって事か?」
「そうでござる。長女は嫁がせるゆえ。」
「そういう風習か何かか?」
「簡単に言えばそうなるでござるな。」
「じゃあ、逆に次女やその下の子は家から出ないのか?」
「そうでは無いでござる。男子が産まれれば、その子が家長になるでござる。」
「女が家長だと拙いのか?」
「そういう訳ではないでござる。」
「じゃあどうなんだ?俺はあまり男女で差別するのは好きじゃないんだが?」
俺がそう言うとサスケは慌てた様子で姿勢を正した。
「そうでは無いでござる。長女は決められた相手との婚姻を進めるでござるが、次女からは自由が与えられるのでござる。」
「自由か、それは長女が可哀想じゃないのか?」
「分かっているでござる。しかし、仕来りゆえ、守らなければ村八分になってしまうでござる。」
「どれだけ位の高い人物でもか?」
「そうでござる。」
「しかしそれだと一子しか産まれない家とかはどうするんだ?」
「養子を向かい入れるでござるよ。」
「男女の区別無くか?」
「そうでござるな。基本的には親族の中から産まれたばかりの赤子を譲ってもらうでござる。」
「後々問題が起こったりしないのか?」
「昔は無理矢理養子にしたりして色々あった様でござるが、今は殆どござらんよ。」
「そうなのか?」
「あまりにも酷い行いであれば、お家断絶は確実でござるゆえ、拙者がヤマトに居た時は親族の中でも子を成しやすい者に頼むでござる。」
「それってどうなんだ?」
「契約書で何かを譲ったりするでござる。」
「誰にも話さない的な事か?」
「そうでござる。色々複雑ではござるが、問題が起こる事は殆ど無くなったでござる。」
「なるほどなぁ、それでお互いが納得出来てるならまぁ良いか。それでボタンちゃんに武術・・・いや、家伝か。」
「そうでござる。拙者の代で終わらすのは御先祖様に顔向け出来ないでござる。」
「けど、サスケのスキルにそんなの有ったっけ?」
「無いでござるよ。」
「はい?」
「だから無いでござるよ。」
「何でだ?この世界だと武術はスキルとして現れるんじゃないのか?」
「戦闘系の武術ならそうでござるな。」
「はい?余計に分からないんだが?」
「拙者の家に伝わる武術は他の武術と合わせる事で成り立っているでござるからスキルとしては出ないでござる。」
「そんな事が有るのか?」
「獣人特有のモノでも有るのでござるよ。」
「へぇ~、どんな感じなんだ?」
「簡単に言うと普通の剣術ならこうでござろう?」
サスケはそう言うとルークが剣を振っていた様に俺に見せてきた。
「あぁ、そうだな。」
「拙者の代々受け継いできたモノを合わせるとこうでござる。」
サスケはそう言うと剣を片手の指で挟み、爪の延長の様にして、引き裂く様な動作で剣を振っていた。
「持ち方からして違うんだな。」
「そうでござるが、剣術といえば剣術でござろ?」
「だな。」
「今回は分かりやすく剣でやったでござるが、魔法を使う場合でも同じでござる。その場合は魔闘術や魔拳術という感じで実際に在るスキル名で出てくるでござるよ。」
「魔法か・・・もしかしてサスケの爪みたいに纏わせてたアレか?」
「そうでござる。」
サスケはそう言うと風の刃を爪の形にして発動した。
「ウィンドカッターがそうなってるのか?」
「そうでござるな。」
「ツバキや他の人も出来そうに見えるけど、また違うのか?」
「初めの方は近いものは有るでござるが、熟練度が上がり、理解すればウィンドカッターとは別物になるでござる。」
「例えば?」
「ウィンドカッターは魔力を込めれば込める程、大きく広範囲攻撃になるでござろ?」
「あぁ・・・そうか・・・。」
「いまいち理解出来てないでござるか?」
「何となくは分かるぞ。」
「シュウトは拙者のウィンドカッターを思い出してるでござろうが、アレとルーク達が使う斬撃系の魔法は違うでござるよ。」
「そうなのか?」
「皆んなのは威力を上げる為に魔力操作で力を凝縮して斬撃系の魔法を放っているでござるよ。」
「サスケのは違うのか?」
「全然違うでござるよ。」
サスケはそう言うと自分の腕の先に風の爪を作り出した。
「それがサスケの家伝か?」
「一部ではござるが、そうでござる。」
「一部・・・あぁ、足でもやってたな。」
「そうでござるな。移動にも使うでござるし、本当に使う場合は全身全てに爪の様な刃を纏うでござる。」
「体当たりでも斬撃になるって事か。」
「そうでござるな。まぁでも斬撃というよりも体当たりだと削り斬るって感じになるでござるな。」
「削り、斬るか。ドリル的な感じか?」
「ドリルとは何でござるか?」
「分からないよなぁ・・・一寸、やってみてくれないか?」
俺はそう言うと自分の前に結界を張る様に気の壁を作り出した。
「削れるかは分からないでござるが、挑戦してみるでござる。」
サスケはそう言うと全身に風を纏ったかと思うとその全てが小さい爪に変わった。
「では、行くでござる!」
サスケがそう言って気で作った結界に体当たりをすると身体中の爪が竜巻の様に回転し、ガガガガガ・・・と音を鳴らしながら少しずつ削り始め、それはサスケが止まるまで少しの間、続いた。
「凄い技術だなぁ。」
「殆ど削れなかったのにシュウトにそう言われても実感が無いでござるよ。」
「いやいや、アレならダンジョンの壁でも関係無く突破出来るぞ。」
「で、ござるよな。拙者も出来そうな気はしてたでござるが、ダンジョンの壁でも突破出来る攻撃を削れないなんて、どんな硬さでござるか。」
「硬さじゃないぞ。まぁ確かに硬さもあるがそれよりも柔軟性と相手の攻撃との親和性を高めてるから爪の動きを見切ってズラしてるんだ。ただ、それよりも速いスピードだったから少しずつ削れてたしな。」
「削れてたでござるか?拙者には厚みは変わった感じがしなかったでござるよ?」
「そりゃあそうだろう。層を造って削れたのを気付かせないレベルで交換してたからな。実際分からなかっただろ?」
「全然、気付かなかったでござるよ。それはシュウトの家伝でござるか?」
「そうだな。前世ではここまでの事は出来なかったが、気の操作方法的には同じ事は出来たな。後、それプラス回転もさせてるから攻撃は通らないんだよ。」
「凄いでござるなぁ。シン坊達も使えるでござるか?」
「俺程の精度・・・あっ、こんな事してる場合じゃないぞ!」
俺がそう言いながら動き出すとサスケも着いてきながら話し掛けてきた。
「ど、どうしたでござるか?」
「俺が何の為に止めたか、忘れたのか?」
「あっ!」
サスケはそう言うとボタンちゃんが入っていったステージへと物凄いスピードで走って行った。
俺が到着するとサスケはステージの前で止まっていた。
「どうした?中に入らないのか?」
「入れないでござるよ。」
「入れない?いや、誰でも入れる様に開いてたはずだけどなぁ?」
「そういう意味じゃないでござる。」
「ん?」
「見たら分かるでござるよ。」
サスケがそう言いながら中の方を指さしたので中を覗くと誰よりも先に来たであろうシンジがボタンちゃんを抱き上げ、その周りでカナエとメグミで介抱する様な行動をしていた。
「確かに入れないな。」
「そうでござろう。」
俺達がそう言いながら中を見ているとレイ達が話しながら近付いてきた。
「どうしたんだい?」
「ボタンちゃんがヤバそうだったから止めたんだけど、子供達が先に来て介抱してたから見てたんだよ。」
「あぁ、ホントだね。でもボタンちゃんは大丈夫なのかい?」
「シンジが抱き上げた状態で気の循環で整えて、カナエやメグミが回復させてるからもう少ししたら1人でも立てる様になるさ。」
「しかし、ボタンちゃんがシン坊を見る目が何か違うよね。」
レイがそう言うとツバキが声を掛けてきた。
「恋してるんだから当然じゃない?」
「あっ、そうかも。でもそれだけじゃない気がするんだけどなぁ・・・?」
「レイの疑問はこういう事じゃないか?」
俺はそう言うとレイの腕を掴み、身体全体を気で包んで整えてみた。
「わぁ~暖かいねぇ。コレは気持ちいいかも。」
「だろ?回復を促してるんだよ。しかもシンジもボタンちゃんを想ってるみたいだから俺がレイにしたよりも効果は有るし、心が暖かくなってるはずだぞ。」
「愛の力ね。」
「あっ、そういう事?」
「お互いの想いが有るから今でも見つめ合ってるじゃない。」
「あぁ、確かに。」
レイ達はそう言いながら納得していた。
「それは有るだろうなぁ、回復というか、癒しを気でする場合は愛が有る方が回復し易いからな。」
「そうなのかい?」
「それはそうだろ?相手を想う気持ちが乗るからな。」
「イマイチ分からないけど、そういうモノって事だね。」
「まぁ、ルーク達には殺法は教えても活法は教えてなかったからな。」
「サッポウは殺すって事?」
「そうだな。活法は癒しの技だな。」
「なるほどねぇ。ってそろそろ行かない?」
「どうした?」
「いや、サスケを見てよ。」
レイに言われてサスケを見ると信じられないくらいサスケが落ち込んでいたので、少し可哀想になってたので、皆んなで中に入ってボタンちゃんを連れて皆んなの家へと移動していった。
ボタンちゃんを助ける為とはいえ、全員のステージ上の魔物全てを停止した事で、ボタンちゃんの様子を観ようと通路を歩いていた俺にサスケが聞いてきたので、停止理由を伝えた。
「拙者の落ち度でござるなぁ。もう少し鍛えるべきでござったか・・・。」
サスケはそう言うと肩を落として申し訳なさそうにしていた。
「いや、そんな事ないさ。身体能力に依存した戦い方なのは否めないが、あの歳であそこまで戦えるなんて胆力がしっかりしてる証拠だ。だから後は戦闘技術と経験だな。まぁ、その辺は子供達に任せれば良いさ。」
「しかしそれでは・・・。」
「父親としてか?」
「それも有るでござるが、拙者の武術を・・・。」
サスケはそう言うと少し難しそうな顔をしていた。
「武術?・・・家伝か何かか?」
「そうでござる。代々継承してきた家伝でござる。」
「ツバキにも教えたのか?」
「ツバキには教えてござらん。というか、家長に教え伝えるモノでござる。」
「ツバキは元々違ったって事か?」
「そうでござる。長女は嫁がせるゆえ。」
「そういう風習か何かか?」
「簡単に言えばそうなるでござるな。」
「じゃあ、逆に次女やその下の子は家から出ないのか?」
「そうでは無いでござる。男子が産まれれば、その子が家長になるでござる。」
「女が家長だと拙いのか?」
「そういう訳ではないでござる。」
「じゃあどうなんだ?俺はあまり男女で差別するのは好きじゃないんだが?」
俺がそう言うとサスケは慌てた様子で姿勢を正した。
「そうでは無いでござる。長女は決められた相手との婚姻を進めるでござるが、次女からは自由が与えられるのでござる。」
「自由か、それは長女が可哀想じゃないのか?」
「分かっているでござる。しかし、仕来りゆえ、守らなければ村八分になってしまうでござる。」
「どれだけ位の高い人物でもか?」
「そうでござる。」
「しかしそれだと一子しか産まれない家とかはどうするんだ?」
「養子を向かい入れるでござるよ。」
「男女の区別無くか?」
「そうでござるな。基本的には親族の中から産まれたばかりの赤子を譲ってもらうでござる。」
「後々問題が起こったりしないのか?」
「昔は無理矢理養子にしたりして色々あった様でござるが、今は殆どござらんよ。」
「そうなのか?」
「あまりにも酷い行いであれば、お家断絶は確実でござるゆえ、拙者がヤマトに居た時は親族の中でも子を成しやすい者に頼むでござる。」
「それってどうなんだ?」
「契約書で何かを譲ったりするでござる。」
「誰にも話さない的な事か?」
「そうでござる。色々複雑ではござるが、問題が起こる事は殆ど無くなったでござる。」
「なるほどなぁ、それでお互いが納得出来てるならまぁ良いか。それでボタンちゃんに武術・・・いや、家伝か。」
「そうでござる。拙者の代で終わらすのは御先祖様に顔向け出来ないでござる。」
「けど、サスケのスキルにそんなの有ったっけ?」
「無いでござるよ。」
「はい?」
「だから無いでござるよ。」
「何でだ?この世界だと武術はスキルとして現れるんじゃないのか?」
「戦闘系の武術ならそうでござるな。」
「はい?余計に分からないんだが?」
「拙者の家に伝わる武術は他の武術と合わせる事で成り立っているでござるからスキルとしては出ないでござる。」
「そんな事が有るのか?」
「獣人特有のモノでも有るのでござるよ。」
「へぇ~、どんな感じなんだ?」
「簡単に言うと普通の剣術ならこうでござろう?」
サスケはそう言うとルークが剣を振っていた様に俺に見せてきた。
「あぁ、そうだな。」
「拙者の代々受け継いできたモノを合わせるとこうでござる。」
サスケはそう言うと剣を片手の指で挟み、爪の延長の様にして、引き裂く様な動作で剣を振っていた。
「持ち方からして違うんだな。」
「そうでござるが、剣術といえば剣術でござろ?」
「だな。」
「今回は分かりやすく剣でやったでござるが、魔法を使う場合でも同じでござる。その場合は魔闘術や魔拳術という感じで実際に在るスキル名で出てくるでござるよ。」
「魔法か・・・もしかしてサスケの爪みたいに纏わせてたアレか?」
「そうでござる。」
サスケはそう言うと風の刃を爪の形にして発動した。
「ウィンドカッターがそうなってるのか?」
「そうでござるな。」
「ツバキや他の人も出来そうに見えるけど、また違うのか?」
「初めの方は近いものは有るでござるが、熟練度が上がり、理解すればウィンドカッターとは別物になるでござる。」
「例えば?」
「ウィンドカッターは魔力を込めれば込める程、大きく広範囲攻撃になるでござろ?」
「あぁ・・・そうか・・・。」
「いまいち理解出来てないでござるか?」
「何となくは分かるぞ。」
「シュウトは拙者のウィンドカッターを思い出してるでござろうが、アレとルーク達が使う斬撃系の魔法は違うでござるよ。」
「そうなのか?」
「皆んなのは威力を上げる為に魔力操作で力を凝縮して斬撃系の魔法を放っているでござるよ。」
「サスケのは違うのか?」
「全然違うでござるよ。」
サスケはそう言うと自分の腕の先に風の爪を作り出した。
「それがサスケの家伝か?」
「一部ではござるが、そうでござる。」
「一部・・・あぁ、足でもやってたな。」
「そうでござるな。移動にも使うでござるし、本当に使う場合は全身全てに爪の様な刃を纏うでござる。」
「体当たりでも斬撃になるって事か。」
「そうでござるな。まぁでも斬撃というよりも体当たりだと削り斬るって感じになるでござるな。」
「削り、斬るか。ドリル的な感じか?」
「ドリルとは何でござるか?」
「分からないよなぁ・・・一寸、やってみてくれないか?」
俺はそう言うと自分の前に結界を張る様に気の壁を作り出した。
「削れるかは分からないでござるが、挑戦してみるでござる。」
サスケはそう言うと全身に風を纏ったかと思うとその全てが小さい爪に変わった。
「では、行くでござる!」
サスケがそう言って気で作った結界に体当たりをすると身体中の爪が竜巻の様に回転し、ガガガガガ・・・と音を鳴らしながら少しずつ削り始め、それはサスケが止まるまで少しの間、続いた。
「凄い技術だなぁ。」
「殆ど削れなかったのにシュウトにそう言われても実感が無いでござるよ。」
「いやいや、アレならダンジョンの壁でも関係無く突破出来るぞ。」
「で、ござるよな。拙者も出来そうな気はしてたでござるが、ダンジョンの壁でも突破出来る攻撃を削れないなんて、どんな硬さでござるか。」
「硬さじゃないぞ。まぁ確かに硬さもあるがそれよりも柔軟性と相手の攻撃との親和性を高めてるから爪の動きを見切ってズラしてるんだ。ただ、それよりも速いスピードだったから少しずつ削れてたしな。」
「削れてたでござるか?拙者には厚みは変わった感じがしなかったでござるよ?」
「そりゃあそうだろう。層を造って削れたのを気付かせないレベルで交換してたからな。実際分からなかっただろ?」
「全然、気付かなかったでござるよ。それはシュウトの家伝でござるか?」
「そうだな。前世ではここまでの事は出来なかったが、気の操作方法的には同じ事は出来たな。後、それプラス回転もさせてるから攻撃は通らないんだよ。」
「凄いでござるなぁ。シン坊達も使えるでござるか?」
「俺程の精度・・・あっ、こんな事してる場合じゃないぞ!」
俺がそう言いながら動き出すとサスケも着いてきながら話し掛けてきた。
「ど、どうしたでござるか?」
「俺が何の為に止めたか、忘れたのか?」
「あっ!」
サスケはそう言うとボタンちゃんが入っていったステージへと物凄いスピードで走って行った。
俺が到着するとサスケはステージの前で止まっていた。
「どうした?中に入らないのか?」
「入れないでござるよ。」
「入れない?いや、誰でも入れる様に開いてたはずだけどなぁ?」
「そういう意味じゃないでござる。」
「ん?」
「見たら分かるでござるよ。」
サスケがそう言いながら中の方を指さしたので中を覗くと誰よりも先に来たであろうシンジがボタンちゃんを抱き上げ、その周りでカナエとメグミで介抱する様な行動をしていた。
「確かに入れないな。」
「そうでござろう。」
俺達がそう言いながら中を見ているとレイ達が話しながら近付いてきた。
「どうしたんだい?」
「ボタンちゃんがヤバそうだったから止めたんだけど、子供達が先に来て介抱してたから見てたんだよ。」
「あぁ、ホントだね。でもボタンちゃんは大丈夫なのかい?」
「シンジが抱き上げた状態で気の循環で整えて、カナエやメグミが回復させてるからもう少ししたら1人でも立てる様になるさ。」
「しかし、ボタンちゃんがシン坊を見る目が何か違うよね。」
レイがそう言うとツバキが声を掛けてきた。
「恋してるんだから当然じゃない?」
「あっ、そうかも。でもそれだけじゃない気がするんだけどなぁ・・・?」
「レイの疑問はこういう事じゃないか?」
俺はそう言うとレイの腕を掴み、身体全体を気で包んで整えてみた。
「わぁ~暖かいねぇ。コレは気持ちいいかも。」
「だろ?回復を促してるんだよ。しかもシンジもボタンちゃんを想ってるみたいだから俺がレイにしたよりも効果は有るし、心が暖かくなってるはずだぞ。」
「愛の力ね。」
「あっ、そういう事?」
「お互いの想いが有るから今でも見つめ合ってるじゃない。」
「あぁ、確かに。」
レイ達はそう言いながら納得していた。
「それは有るだろうなぁ、回復というか、癒しを気でする場合は愛が有る方が回復し易いからな。」
「そうなのかい?」
「それはそうだろ?相手を想う気持ちが乗るからな。」
「イマイチ分からないけど、そういうモノって事だね。」
「まぁ、ルーク達には殺法は教えても活法は教えてなかったからな。」
「サッポウは殺すって事?」
「そうだな。活法は癒しの技だな。」
「なるほどねぇ。ってそろそろ行かない?」
「どうした?」
「いや、サスケを見てよ。」
レイに言われてサスケを見ると信じられないくらいサスケが落ち込んでいたので、少し可哀想になってたので、皆んなで中に入ってボタンちゃんを連れて皆んなの家へと移動していった。
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