転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第353話 [三馬鹿トリオ。]

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「ん?・・・あぁ、そういえばリヴィアタンさんの勧めで泊まらせて貰ったんだったな。」

俺は見知らぬ天井を見て、そう言いながら窓を開けると海龍が幻想的な雰囲気でゆっくりと泳いでいる姿を眺めていた。すると俺が起きた事を察知したのか、すぐ様扉を叩く音がした。

「はい。」

「眷属様、御食事の御用意が出来ましたので食堂の方へお越しください。」

「了解しました。」

俺はそう言うと部屋を出て食堂へと向かった。すると曲がり角からリヴィアタンが現れたので一緒に食堂へと向かった。

「そういえば、食堂が在るという事はリヴィアタンさんは普段から食事を取られるんですか?」

「いえ、私は趣味で時々は食事しますが、聖獣は食事を必要とはしませんので、基本的には食事を取られるお客様用です。」

「あっ、そうなんですね。」

「はい。此度はシュウト様の眷属様で在られるナビコ様のお料理を頂けるとの事でしたので。」

「あぁ、そういえば昨日そんな話をしましたね。」

「はい。ナビコ様のお料理は聖獣の私共でも楽しめ、更には力が付くと仰られていましたので、今から楽しみにございます。」

「それは良かった。世話になるだけでは申し訳ないと思ってましたし、自分が作るわけではないですが、ナビコの料理には自信がありますので。」

「ナビコ様のスキルが関係してらっしゃるとか。」

「そうですね。ユニークスキルの究極料理人のスキルでどの様な物も料理として調理が可能で、提供する相手の必要な物も察知する事が出来ますし、パッシブスキルの仙料理やアクティブスキルの材料最適化で亜神様だとしても満足させる事が可能だとそうです。」

「それは楽しみです。」

そう言いながら食堂に着くと皆んなは既に食事をしていたが何人かは食事を止めてリヴィアタンに礼を言っていた。

「皆様、お気になさらずに皆様のダンジョン踏破のお手伝いをせよとの私の使命でもありますので。」

リヴィアタンはそう言うと自身の眷属に案内された席へと座った。すると奥から料理が出てきた。

「あれ?リヴィアタンさんだけ自分達と違ってお粥ですか?」

「はい。ナビコ様が仰られるにはリヴィアタン様は長期間、食事を取ってらっしゃらない事もあり、食の道をその料理で作らないといけないそうです。」

「食の道?」

「はい。味覚や嗅覚を食欲へと導く必要があるそうです。」

「という事は他にも出てくるんですか?」

「いえ、リヴィアタン様の朝食は以上となります。」

「え?アレだけ?」

「はい。ですが、ナビコ様が仰れるには十分満足出来るとの事でした。」

自らの眷属の話を聞いたリヴィアタンは嬉しそうに食事に手をつけた。

「こ、これは・・・素晴らしい・・・聖獣に成ってからというもの余程強い魔物でもない限り、食事をしても物足りない感じがしておりましが・・・おぉ・・・身体に染み渡るこの感覚・・・終ぞ忘れておりました・・・。」

リヴィアタンはそう言うと涙を零しながら出されたお粥を噛み締める様に食べていた。

「リヴィアタンさん、喜んで頂けたようですね。」

「・・・はい。食事がここまで良い物だとは・・・聖獣に成る前にこの素晴らしい味を覚えていたらと思うとナビコ様の腕前は恐ろしいものがありますね。」

「その様に言って頂けるとナビコも喜ぶと思います。」

俺は裏で嬉しそうに悶えて出て来れなくなっているナビコに代わって感謝を伝えるとリヴィアタンは笑顔で食事を進めた。

暫くして朝食を終えた俺達はリヴィアタンの案内で城の屋外広間に出た。すると前方から凄い勢いでティーンエイジャーに見える3人の男女が此方の方へ向かってきた。

「「「メグミー!」」」

「ハイタオ!シアユン!ダーヤン!おっひさー!」

「おひさーじゃないよ!突然出て行ったと思ったら連絡も寄越さないんだから!」

「ごめんって、シアユン。でもでも父ちゃんが来たら出てくよ。って言ってたじゃん。」

「それは分かってるけど、里を出てってから一度も連絡が無いのはどうかと思うよ。」

「それはごめんね。でもでも忘れてた訳じゃないんだよ。それに海龍の皆んなならメグミが言わなくてもメグミの事は知ってるかなぁって。」

メグミはそう言うとテヘッって感じで3人に返すと3人とも呆れた表情で何かを諦めていた。

「まぁ、メグミのお父さんに着いて行ったのも使徒様の眷属様に成って活躍してるのもリヴィアタン様から聞いてるし、近くの海に来てたのも海の仲間に聞いて知ってたけど、メグミ自身から連絡が無いのは、やっぱりどうかと思うよ。」

「もう良いじゃないかシアユン。里に居た時からメグミはそんな感じだったじゃないか。」

「そうだぞシアユン。ハイタオの言う通り、雰囲気は変わったけど、根は変わってないみたいで良かったじゃないか。」

「分かってるわよ!ハイタオもダーヤンも何も言わないから代わりに言ってあげてるんでしょ!2人とも心配してたじゃん!」

「ま、まぁ・・・。」

「そりゃそうだけどメグミにバラさなくても良くない?」

メグミの友達であろう女の子がそう言うとメグミを擁護しようとしていた2人がタジタジになっていた。

俺はそんな2人が不憫だったのもあってメグミに話し掛ける事にした。

「メグミ、この人達?海龍?は誰なんだ?話の流れ的に友達みたいだが・・・。」

「おい。お前こそ誰だよ。」

ダーヤンと呼ばれてた子が俺にそう言うと後ろから昨日と同じ様なドス黒いオーラが漂ってきて、メグミに話し掛けていた3人が萎縮して小刻みに震えていたので、3人が震えている元凶であるドス黒いオーラを放っているリヴィアタンに話し掛ける事にした。

「子供のする事ですし、話も進まなくなるんで。」

「これはシュウト様、失礼致しました。」

リヴィアタンがそう言うとオーラを抑えて緊張した空気が治まったので再びメグミに話し掛けた。

「それで話は戻るが、友達か?」

「そうだよ。あっ、皆んなにも紹介するね。この人が父ちゃんだよ。」

「・・・父ちゃん?少し年上?いや、人族・・・?」

「ダーヤン、父ちゃんは父ちゃんでも前世の時って話したじゃん。」

「あぁ、そうだよな。幼体だとはいえ聖獣青龍であるメグミに実父は居ないもんな。」

「それでメグミ。本当にお父さんなの?」

「うん。そうだよ、シアユン。」

「お父さんは人族?なんだね。」

「あぁ、う~ん。最初から人族だったのかなぁ?会った時から人族に見えなかったしなぁ・・・どうなの父ちゃん?」

「ん?あぁ・・・今考えると最初から普通の人族じゃなかったのかもな。」

「そうなんだ。」

「な、なぁメグミ。メグミの父さんって、もしかして・・・。」

ハイタオと呼ばれていた子がメグミにそう言うとメグミは俺の方を見てきたので、俺はリヴィアタンを見た。

「この3人・・・いえ、後から眷属の方々に呼吸に関して師事させる予定の者達には神殿にて誓約書で縛ってありますので問題ありませんよ。」

俺はリヴィアタンにそう言われたのでメグミに頷いて返した。

「そうハイタオの思ってる通り、父ちゃんはアストライアー様の使徒様で半人半亜神だよ。」

メグミがそう言うと3人は背筋を伸ばし、その場に膝を着いて頭を垂れた。

「3人ともそんな事をする必要は無いですよ。君たちがメグミから聞いていた3人なんだね?」

「そうだよ父ちゃん。そっちのガタイのいいのが、ハイタオで。チャラいのがダーヤン。それでギャルっぽいのがシアユン。皆んな里の友達なんだ。」

「それで仲の良い友達に連絡しなかったのは何でなんだ?」

「それは・・・色々忙しかったし・・・。」

「リヴィアタンさんの話だと海に繋がってる川なら手で触れながら念話するみたいに相手を思って話せば通じるんじゃないのか?」

「・・・えぇっと、あれ?そうだっけ?」

「メグミ。」

「はーい。修行も楽しかったし、悪者や魔物を退治するのも楽しかったし、母ちゃん以外の家族に巡り会えたのが嬉しくてつい・・・ごめんなさい。」

「俺じゃないだろ?」

俺がそう言うとメグミは3人を起こしてきちんと謝っていた。

「それでこの子達も誰かを師事する予定なんですか?」

「いえ、この三馬鹿トリオの内、1人をボタンさんを教える者として選定しようかとも思いましたが、ボタンさんは四聖獣様との繋がりが強く、属性もそれに併せてお持ちの様でしたので、偏った属性で教えるよりも三馬鹿トリオプラス、メグミで教える方が良いと思った次第にございます。」

「という事はそれぞれ?」

「はい。私共海龍は基本的には海に生活している為、水属性の者が多いですが、他の属性が全く使えない訳ではなく、より特化した使い手も多少居りますので。皆様の属性に併せた相手を選定しております。」

「なるほど、それは助かります。」

「ただ、カスミ様、ナビコ様、ドラウプニル様に関しては特殊過ぎますので私がお教え出来たらと思っております。」

リヴィアタンがそう言うと俺が感謝を伝える前にドラウが手を上げた。

「どうしたんだ?」

「俺は必要無いぞ。」

「必要ない?・・・あぁそうか、そうだよな。」

「失礼ですが、シュウト様、水中戦で呼吸は必須だと思うのですが・・・。」

「あぁ、大丈夫です。ドラウは戦闘が全く出来ないので。」

「出来ない方がダンジョンへ?」

「出来ないんですが、出来るんです。」

「???」

俺の言葉にリヴィアタンは、なぞかけをされた人の様に首を傾げていた。

「あぁすいません。正しく言うと生身での戦闘が出来ないどころか、武器や魔法での近接戦は勿論、遠距離攻撃もドラウの意思が反映される攻撃は出来ないんです。」

「では出来ないのではないのですか?」

「完全自動の魔道具での戦闘が可能なんです。」

「完全自動?その様な魔道具など存在していなかったはずですが。」

「ドラウが創ったんで。」

「創られたとはいえ、魔道具ですよね?」

「ドラウの魔道具の戦闘能力は自分の眷属達との戦闘が可能な程、強いですよ。」

「1VS1ででしょうか?」

「いえ、多人数の眷属達との戦闘で、勝てる程に。」

「な、なんと!?その様な凄まじい魔道具を!!?」

「あっ、ドラウにしか使用出来ないので心配なさらずに。」

俺がそう言うとリヴィアタンは少し安心した表情に変わった。
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