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第354話 [実力。]
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「疑っている訳では無いのですが、そのぅ・・・。」
リヴィアタンは悩んだ表情で何かを言おうとしたが、言葉が出てこなかったのか、押し黙ってしまった。
「ドラウの魔道具の強さを知りたいのですか?」
「は、はい・・・眷属の方々はあのダンジョンに挑戦が出来るとシュウト様が思える程にお強いのだとは思いますが、アーティファクトでもない魔道具にそこまでの強さが有るのかと、どうしても思ってしまうのです。」
「強いですよ。それにドラウは基本的に戦闘に参加する事はない予定です。」
「参加されない?身を守る為に戦闘用の魔道具を?」
「そうですね。とはいえ移動時と一定の場所に留まる際は使用する魔道具が違うはずなので。だよなぁドラウ。」
俺がそう言うとドラウはリヴィアタンの方を見て頷いた。
「留まるですか・・・ダンジョンの安全地帯でという事でしょうか?」
「いえ、どれ程広いダンジョンかは分かりませんでしたので、何処でも休め、武具の修繕、必要な魔道具の作成が可能な魔道具です。」
俺がそう言うとリヴィアタンはキョトンとしながら俺の方を見てきた。
「あれ?リヴィアタンさん?どうされました?」
「シュウト様、いくらなんでもそれは有り得ません。地上ならいざ知らず、あのダンジョン・・・いえ、海中、特に深海の魔物は光りが届かない代わりに振動や魔力、海中に漂う極わずかな匂いを探知、察知出来る魔物が多く、そう簡単には隠れる事は叶わず、あのダンジョンの魔物に耐えれる魔道具も考え難いです。」
「疑う気持ちも分かりますし、一度見てみますか?大丈夫だよなぁドラウ?」
俺がそう言うとドラウは再び頷いた。
「では、今見せてもらう事は可能でしょうか?」
「工房は可能だが、戦闘用は全て見せる事は出来ねぇな。」
「工房?留まると言われた魔道具でしょうか?」
「あぁそうだ。」
「おい、ドラウ!リヴィアタンさんに失礼だぞ!」
「す、すまん。」
「シュウト様、よろしいのですよ。というよりシュウト様は特に普通にお話頂ける方が私としましても良いのですが?」
「そうは言いましても・・・。」
「いえ、シュウト様、シュウト様はアストライアー様の使徒様で、私より・・・いえ、この世界で生きる者の頂点に居られる方でございますし、そのシュウト様の眷属様という事は私共と同格か、それ以上でございます。ですので、ドラウ様のお話し方は礼に反した事ではないのです。」
「リヴィアタンさんがそう仰るなら良いですけど、娘を育ててくれた恩のある方に偉そうにする訳にはいきませんよ。どちらかといえばリヴィアタンさんの方が普通に話して貰いたいです。」
「シュウト様の仰りたい事は分かりますが全ての方は格を重んじる方が多いですので・・・分かりました。では、公の場でなければお互いに普通に話すという事に致しませんか?私の事は親族だと思って頂く感じで。」
「・・・それなら・・・分かったよ。でも今もそれで良いのか?」
「はい。彼処でメグミと話している三馬鹿トリオもこれから来る者達も契約していますし、私が相手の許し無しに普通に話す事は無い事も分かってますからね。」
「それじゃあお互いそういう事で。」
「はい。それで戦闘用との違いは何なのですか?」
「サイズだな。工房はそこの小屋程度のサイズしかないのに対して、戦闘用は形態によっては、この城ぐれぇのサイズになるからな。」
「ん?ドラウ、サイズアップしたのか?」
「おう。超大型の魔物を想定してバージョンアップしたぞ。って言ってもダンジョンの広さによって変えれる様にしたけどな。」
「大きくって意味が有るのか?」
「そりゃ質量が違うからなぁ、物理攻撃の威力が変わるし、弾幕もより広範囲に放てるし、後、防御力も上がるぞ。まぁその分スピードが落ちるからやたらめったらデカくする必要はねぇがな。」
「なるほどなぁ。」
俺とドラウがそう話しているとリヴィアタンが肩を叩いてきた。
「どうした?」
「でしたら戦闘用の方は里の外側で。工房?の方は見ても?」
「ドラウ、頼む。」
「おう。」
ドラウはそう言うと移動式工房兼住居を取り出した。
「小さなピラミッド?」
「ん?リヴィアタンはピラミッドを知ってるのか?」
「はい。此処の神殿、その中心に太古の時代に建設された神殿がピラミッドと伝え聞いてます。」
「なるほど、神殿か。」
「シュウト様の認識は違うのですか?」
「前世の記憶だと歴史上、かなりの国力を持った王の墓だったかな。」
「お墓ですか・・・。」
「まぁ、滅んだ国で考古学者が言ってるだけだし、どういう意味で建てたかは分からないが、とんでもなく大きな建造物だ。」
「コウコ学者とは?」
「遺跡なんかを調査して古代の歴史を調べる職業だな。」
「なるほど、では事実かどうかは分からないという事ですね。」
「実際、その時代を、数百、数千年生きている者など居ないから事実証明なんて不可能だからな。」
「居ないのですか?」
「俺の知りうる限りだと知的生命体の寿命の平均は100程度だからな。」
「人族の平均よりは長い程度ですか。」
「そうなのか?」
「はい。進化すれば変わりますが、人族はすぐに死にますから平均は70ぐらいですかね。」
「まぁ確かに街から街へ行くだけでも危険な環境だからな。」
「はい。ですが、先程の話からすると長寿の者でも数百年は無理だったのですか?」
「あくまでも俺が知ってるだけで言うと居ないな。」
「なるほど、それだとかなり平和で健康な者が多かったのですね。」
「そうだな。俺が生まれ育った国は子供でも遠い街に1人で行く事も出来ていたからな。争いなんてほんの1部の人間だけだったな。それに科学技術も発展してたからナノマシンを体内に入れて健康体を維持し続けていたから高所得者ともなれば150年は普通に生きてたぞ。まぁ、低所得者はその恩恵を受ける事が出来ない人も居たから平均が100歳程度なんだがな。」
「平和でも貧富の差で寿命が違うのは何処の世界でも同じなのですね。」
「だな。まぁどうしょうもない部分ではあるが、この世界程、食事が出来ない様な激しい差は無いがな。」
「そうみたいですね。まぁ、海龍族も幼体から成体になれば、自身の能力次第、他者の助けなどないですからね。」
「えっ?家族でも?」
「番い以外は、ライバル。取れないならその辺の草でも食べてな。って感じで。」
「よく里として維持が出来るな。」
「力の強い者を頂点とし、一族で使命を全うする事が私達の生きる意味なので。」
「はぁ~種族でそこまで変わるんだな。」
「力の強い龍種は皆何処も変わらないと思いますよ。」
「そんなものか。」
「はい。話を戻しますけど、アレはそんなに優れた魔道具なので?」
「中に入れば分かるさ。だよなぁドラウ?」
「まぁ、今なら火入れもしてあるし、結構凄い事になってるからなぁ。」
「えっ?俺達も入るのにか?」
「普段はシュウトの世界に入るしな。ダンジョンに入る時には綺麗にするさ。危険なモンも置いてあるし、希少素材も有るからな。」
「おいおい。それでも本当に綺麗になるのか?」
「俺1人なら無理だ。っていうか、それ以上言うな。」
ドラウはそう言いながら別の方を見ていたので俺達も連れて見るとニップルが鬼の形相でドラウを見ていた。
「あぁなるほど、ニップルが片付けるんだな。」
「危険物や希少素材以外はな。それにダンジョンに入る前はバトやトルバ、それにサーシャも手伝ってくれるらしいぞ。」
「そうなのかバト?」
「当然です。万が一にもシュウト様に不快な思いをさせる事が有るなと有り得ません。」
「お、おう。そうか・・・。」
俺が聞き方が駄目だったのか、バトの妙な迫力に戸惑っていると肩を叩かれた。
「ん?リヴィアタン、どうした?」
「どうした?ではなく早く入りましょう。」
「良いのか?かなり酷い事になってるみたいだぞ?」
「何の匂いもしてませんし、鉱石とかなら問題無いですよ。」
「じゃあドラウ、案内してやってくれ。」
「おう。入口はこっちだ。」
ドラウがそう言うとリヴィアタンはイキイキとしながら中に入って行った。
「ぎゃああああっ!!!」
そう叫ぶと入って直ぐにリヴィアタンが外に出て来た。
「えぇっと、大丈夫?」
「シュウトさん!おかしいです!中に入って扉を開けたらこの世のものとは思えないくらい強烈でしたよ!アレは危険です!直ぐに処分しないと!」
リヴィアタンはそう言うとすぐ様、口元に魔力を溜め、咆哮を放った。
ドゴーン!!!
リヴィアタンの咆哮による爆発と土煙が晴れるとドラウの工房はビクともしていなかった。
「なっ!それならば!」
リヴィアタンはそう言うと先程よりも更に多く魔力を溜めていたので、俺は工房とリヴィアタンの間に立った。
「シュウトさん!退いて下さい!アレはこの場に残しておく訳にはいきません!」
「ドラウも居るのにか?」
「そ、それは・・・。」
リヴィアタンはそう言うと溜めていた魔力を収束させて霧散させた。
「だから入るのか聞いたんだよ。」
「そ、それは・・・。」
「ドラウの行動に慣れてる奥さんのニップルがあそこまで睨んでたから相当酷いのは分かってたからな。けど、これでダンジョンでも大丈夫なのは分かっただろ?」
「は、はい。ですが、数多くの魔物が徘徊してる場所ですし・・・。」
「あぁ、あのままなら目立つかもな。」
「はい。目敏い魔物もいますから・・・。」
「それなら大丈夫。ドラウ!ダンジョン仕様にしてくれ。」
丁度出て来たドラウにそう言うとドラウは親指を立てて中に入っていった。すると直ぐにドラウの工房は不可視化が発動し、微かに感じていたドラウの魔力も消え去ってしまった。
「こ、これは!?転移したのですか!?」
「いや、見えなくしただけだ。アレなら問題無いだろ?」
「本当にですか?」
「あぁ、ドラウ出て来てくれ。」
俺がそう言うと何も無い場所からドラウが現れた。
「た、確かに・・・。」
「これがドラウの実力だ。安心出来たか?」
「はい。出る際に気を付ければ問題無いですね。」
「あっ、出る時に多少危険な場所なら対処出来る様にもなってるぞ。」
「そうなんですか?それなら・・・・・。」
リヴィアタンはそう言うと何かを考えてるのか、黙ってしまった。
リヴィアタンは悩んだ表情で何かを言おうとしたが、言葉が出てこなかったのか、押し黙ってしまった。
「ドラウの魔道具の強さを知りたいのですか?」
「は、はい・・・眷属の方々はあのダンジョンに挑戦が出来るとシュウト様が思える程にお強いのだとは思いますが、アーティファクトでもない魔道具にそこまでの強さが有るのかと、どうしても思ってしまうのです。」
「強いですよ。それにドラウは基本的に戦闘に参加する事はない予定です。」
「参加されない?身を守る為に戦闘用の魔道具を?」
「そうですね。とはいえ移動時と一定の場所に留まる際は使用する魔道具が違うはずなので。だよなぁドラウ。」
俺がそう言うとドラウはリヴィアタンの方を見て頷いた。
「留まるですか・・・ダンジョンの安全地帯でという事でしょうか?」
「いえ、どれ程広いダンジョンかは分かりませんでしたので、何処でも休め、武具の修繕、必要な魔道具の作成が可能な魔道具です。」
俺がそう言うとリヴィアタンはキョトンとしながら俺の方を見てきた。
「あれ?リヴィアタンさん?どうされました?」
「シュウト様、いくらなんでもそれは有り得ません。地上ならいざ知らず、あのダンジョン・・・いえ、海中、特に深海の魔物は光りが届かない代わりに振動や魔力、海中に漂う極わずかな匂いを探知、察知出来る魔物が多く、そう簡単には隠れる事は叶わず、あのダンジョンの魔物に耐えれる魔道具も考え難いです。」
「疑う気持ちも分かりますし、一度見てみますか?大丈夫だよなぁドラウ?」
俺がそう言うとドラウは再び頷いた。
「では、今見せてもらう事は可能でしょうか?」
「工房は可能だが、戦闘用は全て見せる事は出来ねぇな。」
「工房?留まると言われた魔道具でしょうか?」
「あぁそうだ。」
「おい、ドラウ!リヴィアタンさんに失礼だぞ!」
「す、すまん。」
「シュウト様、よろしいのですよ。というよりシュウト様は特に普通にお話頂ける方が私としましても良いのですが?」
「そうは言いましても・・・。」
「いえ、シュウト様、シュウト様はアストライアー様の使徒様で、私より・・・いえ、この世界で生きる者の頂点に居られる方でございますし、そのシュウト様の眷属様という事は私共と同格か、それ以上でございます。ですので、ドラウ様のお話し方は礼に反した事ではないのです。」
「リヴィアタンさんがそう仰るなら良いですけど、娘を育ててくれた恩のある方に偉そうにする訳にはいきませんよ。どちらかといえばリヴィアタンさんの方が普通に話して貰いたいです。」
「シュウト様の仰りたい事は分かりますが全ての方は格を重んじる方が多いですので・・・分かりました。では、公の場でなければお互いに普通に話すという事に致しませんか?私の事は親族だと思って頂く感じで。」
「・・・それなら・・・分かったよ。でも今もそれで良いのか?」
「はい。彼処でメグミと話している三馬鹿トリオもこれから来る者達も契約していますし、私が相手の許し無しに普通に話す事は無い事も分かってますからね。」
「それじゃあお互いそういう事で。」
「はい。それで戦闘用との違いは何なのですか?」
「サイズだな。工房はそこの小屋程度のサイズしかないのに対して、戦闘用は形態によっては、この城ぐれぇのサイズになるからな。」
「ん?ドラウ、サイズアップしたのか?」
「おう。超大型の魔物を想定してバージョンアップしたぞ。って言ってもダンジョンの広さによって変えれる様にしたけどな。」
「大きくって意味が有るのか?」
「そりゃ質量が違うからなぁ、物理攻撃の威力が変わるし、弾幕もより広範囲に放てるし、後、防御力も上がるぞ。まぁその分スピードが落ちるからやたらめったらデカくする必要はねぇがな。」
「なるほどなぁ。」
俺とドラウがそう話しているとリヴィアタンが肩を叩いてきた。
「どうした?」
「でしたら戦闘用の方は里の外側で。工房?の方は見ても?」
「ドラウ、頼む。」
「おう。」
ドラウはそう言うと移動式工房兼住居を取り出した。
「小さなピラミッド?」
「ん?リヴィアタンはピラミッドを知ってるのか?」
「はい。此処の神殿、その中心に太古の時代に建設された神殿がピラミッドと伝え聞いてます。」
「なるほど、神殿か。」
「シュウト様の認識は違うのですか?」
「前世の記憶だと歴史上、かなりの国力を持った王の墓だったかな。」
「お墓ですか・・・。」
「まぁ、滅んだ国で考古学者が言ってるだけだし、どういう意味で建てたかは分からないが、とんでもなく大きな建造物だ。」
「コウコ学者とは?」
「遺跡なんかを調査して古代の歴史を調べる職業だな。」
「なるほど、では事実かどうかは分からないという事ですね。」
「実際、その時代を、数百、数千年生きている者など居ないから事実証明なんて不可能だからな。」
「居ないのですか?」
「俺の知りうる限りだと知的生命体の寿命の平均は100程度だからな。」
「人族の平均よりは長い程度ですか。」
「そうなのか?」
「はい。進化すれば変わりますが、人族はすぐに死にますから平均は70ぐらいですかね。」
「まぁ確かに街から街へ行くだけでも危険な環境だからな。」
「はい。ですが、先程の話からすると長寿の者でも数百年は無理だったのですか?」
「あくまでも俺が知ってるだけで言うと居ないな。」
「なるほど、それだとかなり平和で健康な者が多かったのですね。」
「そうだな。俺が生まれ育った国は子供でも遠い街に1人で行く事も出来ていたからな。争いなんてほんの1部の人間だけだったな。それに科学技術も発展してたからナノマシンを体内に入れて健康体を維持し続けていたから高所得者ともなれば150年は普通に生きてたぞ。まぁ、低所得者はその恩恵を受ける事が出来ない人も居たから平均が100歳程度なんだがな。」
「平和でも貧富の差で寿命が違うのは何処の世界でも同じなのですね。」
「だな。まぁどうしょうもない部分ではあるが、この世界程、食事が出来ない様な激しい差は無いがな。」
「そうみたいですね。まぁ、海龍族も幼体から成体になれば、自身の能力次第、他者の助けなどないですからね。」
「えっ?家族でも?」
「番い以外は、ライバル。取れないならその辺の草でも食べてな。って感じで。」
「よく里として維持が出来るな。」
「力の強い者を頂点とし、一族で使命を全うする事が私達の生きる意味なので。」
「はぁ~種族でそこまで変わるんだな。」
「力の強い龍種は皆何処も変わらないと思いますよ。」
「そんなものか。」
「はい。話を戻しますけど、アレはそんなに優れた魔道具なので?」
「中に入れば分かるさ。だよなぁドラウ?」
「まぁ、今なら火入れもしてあるし、結構凄い事になってるからなぁ。」
「えっ?俺達も入るのにか?」
「普段はシュウトの世界に入るしな。ダンジョンに入る時には綺麗にするさ。危険なモンも置いてあるし、希少素材も有るからな。」
「おいおい。それでも本当に綺麗になるのか?」
「俺1人なら無理だ。っていうか、それ以上言うな。」
ドラウはそう言いながら別の方を見ていたので俺達も連れて見るとニップルが鬼の形相でドラウを見ていた。
「あぁなるほど、ニップルが片付けるんだな。」
「危険物や希少素材以外はな。それにダンジョンに入る前はバトやトルバ、それにサーシャも手伝ってくれるらしいぞ。」
「そうなのかバト?」
「当然です。万が一にもシュウト様に不快な思いをさせる事が有るなと有り得ません。」
「お、おう。そうか・・・。」
俺が聞き方が駄目だったのか、バトの妙な迫力に戸惑っていると肩を叩かれた。
「ん?リヴィアタン、どうした?」
「どうした?ではなく早く入りましょう。」
「良いのか?かなり酷い事になってるみたいだぞ?」
「何の匂いもしてませんし、鉱石とかなら問題無いですよ。」
「じゃあドラウ、案内してやってくれ。」
「おう。入口はこっちだ。」
ドラウがそう言うとリヴィアタンはイキイキとしながら中に入って行った。
「ぎゃああああっ!!!」
そう叫ぶと入って直ぐにリヴィアタンが外に出て来た。
「えぇっと、大丈夫?」
「シュウトさん!おかしいです!中に入って扉を開けたらこの世のものとは思えないくらい強烈でしたよ!アレは危険です!直ぐに処分しないと!」
リヴィアタンはそう言うとすぐ様、口元に魔力を溜め、咆哮を放った。
ドゴーン!!!
リヴィアタンの咆哮による爆発と土煙が晴れるとドラウの工房はビクともしていなかった。
「なっ!それならば!」
リヴィアタンはそう言うと先程よりも更に多く魔力を溜めていたので、俺は工房とリヴィアタンの間に立った。
「シュウトさん!退いて下さい!アレはこの場に残しておく訳にはいきません!」
「ドラウも居るのにか?」
「そ、それは・・・。」
リヴィアタンはそう言うと溜めていた魔力を収束させて霧散させた。
「だから入るのか聞いたんだよ。」
「そ、それは・・・。」
「ドラウの行動に慣れてる奥さんのニップルがあそこまで睨んでたから相当酷いのは分かってたからな。けど、これでダンジョンでも大丈夫なのは分かっただろ?」
「は、はい。ですが、数多くの魔物が徘徊してる場所ですし・・・。」
「あぁ、あのままなら目立つかもな。」
「はい。目敏い魔物もいますから・・・。」
「それなら大丈夫。ドラウ!ダンジョン仕様にしてくれ。」
丁度出て来たドラウにそう言うとドラウは親指を立てて中に入っていった。すると直ぐにドラウの工房は不可視化が発動し、微かに感じていたドラウの魔力も消え去ってしまった。
「こ、これは!?転移したのですか!?」
「いや、見えなくしただけだ。アレなら問題無いだろ?」
「本当にですか?」
「あぁ、ドラウ出て来てくれ。」
俺がそう言うと何も無い場所からドラウが現れた。
「た、確かに・・・。」
「これがドラウの実力だ。安心出来たか?」
「はい。出る際に気を付ければ問題無いですね。」
「あっ、出る時に多少危険な場所なら対処出来る様にもなってるぞ。」
「そうなんですか?それなら・・・・・。」
リヴィアタンはそう言うと何かを考えてるのか、黙ってしまった。
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