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第355話 [顔合わせ。]
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「リヴィアタン、どうしたんだ?」
俺がそう言うとリヴィアタンはニヤリとしながら話し掛けてきた。
「そのピラミッドというか、工房でしたか、対処が出来るという事は攻撃も出来ると?」
「あぁ、ターゲットを設定すれば、誰であろうと無差別に攻撃するぞ。」
「ドラウ、それは俺達でもか?」
「あぁ、俺以外はターゲットに出来るぞ。じゃねぇと安全に出る為の迎撃システムのテストを手伝ってもらえねぇだろ?」
「先ずは俺らで試そうとしてたのか?」
「おう。シュウトの迷宮でも良いとは思ったんだが、彼処は特殊過ぎるから参考にはならねぇぞってルークがな。」
ドラウがそう言うので、アキトと話していたルークを見るとそれに気付いたアキトが近付いてきた。
「どうしたんだ?」
「ドラウのアレって何で迷宮じゃ駄目なんだ?」
「数が数だからなぁ、耐久テストなら問題ねぇが、ダンジョンでの使用テストっていうなら俺達が行くダンジョンはその辺のダンジョンだと魔物が弱過ぎるから俺達が協力しねぇとテストにならねぇ。」
「それなら俺に言ってくれたら数の制限くらいするぞ。」
「まぁ、俺達の修行にもなったから良いんだよ。」
俺達がそう話しているとリヴィアタンが話し掛けてきた。
「その迎撃システムというのは威力調整は可能なのですか?」
「どうなんだドラウ?」
「出来るが、どの程度下げれば良いんだ?」
「では・・・対Sランクの威力ではどうですか?」
「その程度ならミサイルが残ってるから問題ねぇが、何故そんな事を聞くんだ?」
ドラウがそう言うとリヴィアタンは再びニヤリとしながら話し出した。
「修行不足の者達を選別するのに良いかなって。」
嬉しそうに言うリヴィアタンに少々呆れながらも他所様の方々の事なので自分が口出したりするのも違う気もしたが、安全性を考えてリヴィアタンに話をする事にした。
「・・・なぁ、今の態度で何となくは分かったんだが、普段からこんな事をしてるのか?」
「こんな事とは?」
「いや、なんて言うか、悪戯?」
「面白・・・何時いかなる時も最善手を打てるようにする為の修行です。」
「いやいや、最初に面白、まで言ったら後から建前を言っても意味無いからな。」
「・・・はい。驚く顔が面白いというか、好きなんで。あっでも最善手の話は本当ですよ。」
「・・・里中でやってるのか?」
「する訳ないじゃないですか。そんな事してたら威厳も何も無くなってしまいますよ。」
「じゃあ誰に仕掛けるつもりなんだ?」
「今から此処に来る眷属達です。」
「全員が対処出来るのか?」
「出来ないとしたら修行不足です。」
「いや、それって危険じゃないのか?」
「私の眷属です。Sランクの魔物を退ける程度の攻撃なんてビックリする程度ですよ。」
「そうか、それは悪かった。安全なら俺としても問題無いな。」
「気を使わせた様で、こちらこそすいません。という事で、もう少ししたら来ますのでお願い出来ますか?」
「ドラウ、直ぐに準備は出来るか?」
「もう設定は変えたからな。後は俺が中に入るだけだ。」
「ではお願いします。」
リヴィアタンがそう言うとドラウは工房の中に入っていった。
暫くすると人化した海龍達が宙を飛んで近付いてきた。
「あの者達です。」
「おぉ、強そうだな。」
「強いですよ。あの者達は普段ダンジョンで生活してる者達ですので。」
「それは監視的な事でか?」
「はい。スタンピードが起こらない様に間引きや海龍達の救出の為にです。」
「えっ!?それってこんな所に来ても良かったのか?」
「それなら大丈夫です。あの者達は眷属の中でも上位の者達で、間引きや救出を行っている者達へ指示や指導をしていますので、少し離れたところでダンジョンへの支障は無いですよ。」
「それなら良いか。けどありがとうな。しかし、門から入っては来ないんだな。」
「いえいえ。あの家の門は来客用なんで、基本的には目的地にそのまま入ってきますよ。さてそろそろですね。彼等が降り立つ場所をどうしましょうか?」
「それで、到着と同時に最大火力が当てれる感じの配置が良いのか?それとも到着して、こっちに歩かせるのか?」
「同時の方が良いと思います。私の顔色で警戒する子達なので。」
「どれだけ普段やってるかは分かった。それなら・・・。」
俺はリヴィアタンと相談しながら1番効率が良くなる配置に皆んなを移動させた。
「シュウトさん、これで上手く誘導出来るのですか?」
「まぁ見てろって建物や木々、それに地形とかを考えたら勝手に彼処に行くから。」
「そんな事も可能なんですね。」
「あぁ、海龍族は元々強いから俺みたいな小賢しい作戦なんかは必要無いだろうが、人族なんかは一人一人はそこまで強くないから国同士の戦争やスタンピードみたいな魔物の大群との戦いなんかだとどうやって自分達が有利な場所へと誘導してく様な戦略は必要不可欠なんだよ。」
「なるほど確かに私達、海龍には必要性は感じませんけど、先の事を考えれば取り入れるべきかもしれませんね。ただ・・・。」
「受け入れる海龍が居るかどうかって事だろ?」
「はい。」
「それなら俺達が師事してもらう代わりにルークに教えてもらうか?」
「ルークさんにですか?」
「あぁ、俺でも良いがルークの方が戦略を考えるのは得意だからな。」
「シュウトに褒められるとなんか背中が痒くなるが、まぁ、前世でも個としての戦略は出来ても多人数、団体戦なんかの戦略はそこそこだったしな。まぁ俺の出番だな。」
「そこで俺の事を馬鹿にする必要は無いだろ?」
「あっ、気付いたか?」
「気付くだろ。」
「まぁでも海龍達が俺の言う事を聞くと思うか?」
「それなら1度、戦略の必要性が分かる様に師事してもらう前に対決でもしたらどうだ?」
「そんな事して遺恨が残らないのか?」
「それならば問題ないですよ。」
ルークの言葉にリヴィアタンがそう言ったので俺は話し掛けた。
「大丈夫ってどういう事だ?」
「私達は種族的に強さに従いますので。自身よりも強き者の発言は聞き入れます。」
「って事は教えるには必ず勝つ必要があるって事だな。」
「出来るだろルーク?」
「まぁ相手がどの程度かは分からねぇが、俺達も踏破出来るレベルには鍛えたつもりだしな。個々の戦力がどうだとしても戦略的に行動すれば勝てるだろ。」
「自信があるのですね。あの子らはダンジョンに住む者達ですよ。」
「まぁ、自信がなけりゃ此処には来てないしな。それに負けたら負けたでシュウトの修行が今までよりかなり厳しくなるだろうからそれは死んでも負けられねぇってな。なぁ皆んな。」
ルークがそう言うと全員が深々と頷いた。
「・・・お前達の言いたい事は分かった。なら負けた場合、死んだ方がマシだと思える修行にしてやるよ。」
俺がそう言うと全員が震え上がって、妙に気合いが入っていた。
「流石シュウトさん。統率力が上限突破です。」
「上限突破って・・・。」
「さっ、そんな事より来ますよ。」
リヴィアタンがそう言ったので海龍達の方を見ると俺の戦略通りに海龍達が動き工房を囲む様に降り立った。
次の瞬間、ドラウの迎撃システムが発動し、海龍達目掛けて大量のミサイルが発射された。
ドドン!バババババ・・・ド、ドドーン!!!
爆発し、土煙が晴れると海龍達は服はボロボロだったが何事も無かった様にその場から離れて俺とリヴィアタンの前に跪いて頭を垂れていた。
「その姿、ドラウさんの迎撃システムには対処出来た様ですが、服も守れないのでは修行が必要ですか?」
リヴィアタンがそう言うと何人かビクッとしていたが、その中の1人が頭を垂れたまま話し始めた。
「申し訳ありません。ですがリヴィアタン様、大切なお客様が居らしていますのに何時もの悪戯とは些か、お客様に対して失礼とは思いませんか!」
「承諾は得ていますし、筆頭ともあろうものがそんな体たらくでどうしますか?」
「またそんな言い訳を姫様!聖獣である事を心掛けて下さいと再三申し上げますが何時になったら聞き入れもらえるのですか!?」
「姫様?」
筆頭と呼ばれた海龍がそう言うとリヴィアタンは多少動揺しながらその海龍の口を手で塞いでいた。
「じ、爺・・・いや、こ、この者トリトンは私が、海龍王であった母の部下で私の世話役をしてまして、私が聖獣に成った後、初めて眷属に成ったのですけど、怒るとそのぅ・・・時々、こうなるというか、昔に戻るというか・・・。」
「あぁ・・・。ところで頭を上げて立って貰えませんか?」
俺がそう言うと全員がスっと立ち上がり敬礼をして姿勢を正して規律正しく並んでいた。
「普通にしてもらっても良いんですけど・・・無理そうですね。」
「御挨拶が遅れました。私はリヴィアタン様の眷属筆頭をさせて頂いておりますトリトンと申します。」
「あっ、使徒のシュウトです。しかし突然の攻撃によく対処出来ましたね?」
「・・・それは姫、いえ、リヴィアタン様に呼ばれる時は常に悪戯をされますので、警戒しておりました。しかしリヴィアタン様、先程の攻撃は使徒様や眷属様は動かれてなかった様ですが、火属性だけでなく様々な属性が入り交じった攻撃でしたが、その様な能力を私どもが知らない間に身に付けられたのでしょうか?」
「違いますよ。私から眷属であるドラウ様にお願いしました。」
「ドラウ様?何方の方がドラウ様でいらっしゃいますでしょうか?」
トリトンがそう言いながら俺達の方を見るが何も反応を示さないでいるとトリトンは不思議そうな顔をしていた。
「おーいドラウ、そろそろ出て来て良いぞ。」
俺がそう言って直ぐに工房からドラウが出て来ると突然、後ろからドラウの気配が現れた事に驚いたリヴィアタンの眷属全員が一斉に振り向いた。
「な、何だ?」
「こ、この方がドラウ様でしょうか?」
「俺がドラウだが、様なんて要らねぇよ。」
「いえ、我々に存在を気付かせないどころか、攻撃するなど、今までどの方も出来なかったのです。」
トリトンは嬉々としてそう言うとドラウは頭を搔きながら恥ずかしそうにしていた。
俺がそう言うとリヴィアタンはニヤリとしながら話し掛けてきた。
「そのピラミッドというか、工房でしたか、対処が出来るという事は攻撃も出来ると?」
「あぁ、ターゲットを設定すれば、誰であろうと無差別に攻撃するぞ。」
「ドラウ、それは俺達でもか?」
「あぁ、俺以外はターゲットに出来るぞ。じゃねぇと安全に出る為の迎撃システムのテストを手伝ってもらえねぇだろ?」
「先ずは俺らで試そうとしてたのか?」
「おう。シュウトの迷宮でも良いとは思ったんだが、彼処は特殊過ぎるから参考にはならねぇぞってルークがな。」
ドラウがそう言うので、アキトと話していたルークを見るとそれに気付いたアキトが近付いてきた。
「どうしたんだ?」
「ドラウのアレって何で迷宮じゃ駄目なんだ?」
「数が数だからなぁ、耐久テストなら問題ねぇが、ダンジョンでの使用テストっていうなら俺達が行くダンジョンはその辺のダンジョンだと魔物が弱過ぎるから俺達が協力しねぇとテストにならねぇ。」
「それなら俺に言ってくれたら数の制限くらいするぞ。」
「まぁ、俺達の修行にもなったから良いんだよ。」
俺達がそう話しているとリヴィアタンが話し掛けてきた。
「その迎撃システムというのは威力調整は可能なのですか?」
「どうなんだドラウ?」
「出来るが、どの程度下げれば良いんだ?」
「では・・・対Sランクの威力ではどうですか?」
「その程度ならミサイルが残ってるから問題ねぇが、何故そんな事を聞くんだ?」
ドラウがそう言うとリヴィアタンは再びニヤリとしながら話し出した。
「修行不足の者達を選別するのに良いかなって。」
嬉しそうに言うリヴィアタンに少々呆れながらも他所様の方々の事なので自分が口出したりするのも違う気もしたが、安全性を考えてリヴィアタンに話をする事にした。
「・・・なぁ、今の態度で何となくは分かったんだが、普段からこんな事をしてるのか?」
「こんな事とは?」
「いや、なんて言うか、悪戯?」
「面白・・・何時いかなる時も最善手を打てるようにする為の修行です。」
「いやいや、最初に面白、まで言ったら後から建前を言っても意味無いからな。」
「・・・はい。驚く顔が面白いというか、好きなんで。あっでも最善手の話は本当ですよ。」
「・・・里中でやってるのか?」
「する訳ないじゃないですか。そんな事してたら威厳も何も無くなってしまいますよ。」
「じゃあ誰に仕掛けるつもりなんだ?」
「今から此処に来る眷属達です。」
「全員が対処出来るのか?」
「出来ないとしたら修行不足です。」
「いや、それって危険じゃないのか?」
「私の眷属です。Sランクの魔物を退ける程度の攻撃なんてビックリする程度ですよ。」
「そうか、それは悪かった。安全なら俺としても問題無いな。」
「気を使わせた様で、こちらこそすいません。という事で、もう少ししたら来ますのでお願い出来ますか?」
「ドラウ、直ぐに準備は出来るか?」
「もう設定は変えたからな。後は俺が中に入るだけだ。」
「ではお願いします。」
リヴィアタンがそう言うとドラウは工房の中に入っていった。
暫くすると人化した海龍達が宙を飛んで近付いてきた。
「あの者達です。」
「おぉ、強そうだな。」
「強いですよ。あの者達は普段ダンジョンで生活してる者達ですので。」
「それは監視的な事でか?」
「はい。スタンピードが起こらない様に間引きや海龍達の救出の為にです。」
「えっ!?それってこんな所に来ても良かったのか?」
「それなら大丈夫です。あの者達は眷属の中でも上位の者達で、間引きや救出を行っている者達へ指示や指導をしていますので、少し離れたところでダンジョンへの支障は無いですよ。」
「それなら良いか。けどありがとうな。しかし、門から入っては来ないんだな。」
「いえいえ。あの家の門は来客用なんで、基本的には目的地にそのまま入ってきますよ。さてそろそろですね。彼等が降り立つ場所をどうしましょうか?」
「それで、到着と同時に最大火力が当てれる感じの配置が良いのか?それとも到着して、こっちに歩かせるのか?」
「同時の方が良いと思います。私の顔色で警戒する子達なので。」
「どれだけ普段やってるかは分かった。それなら・・・。」
俺はリヴィアタンと相談しながら1番効率が良くなる配置に皆んなを移動させた。
「シュウトさん、これで上手く誘導出来るのですか?」
「まぁ見てろって建物や木々、それに地形とかを考えたら勝手に彼処に行くから。」
「そんな事も可能なんですね。」
「あぁ、海龍族は元々強いから俺みたいな小賢しい作戦なんかは必要無いだろうが、人族なんかは一人一人はそこまで強くないから国同士の戦争やスタンピードみたいな魔物の大群との戦いなんかだとどうやって自分達が有利な場所へと誘導してく様な戦略は必要不可欠なんだよ。」
「なるほど確かに私達、海龍には必要性は感じませんけど、先の事を考えれば取り入れるべきかもしれませんね。ただ・・・。」
「受け入れる海龍が居るかどうかって事だろ?」
「はい。」
「それなら俺達が師事してもらう代わりにルークに教えてもらうか?」
「ルークさんにですか?」
「あぁ、俺でも良いがルークの方が戦略を考えるのは得意だからな。」
「シュウトに褒められるとなんか背中が痒くなるが、まぁ、前世でも個としての戦略は出来ても多人数、団体戦なんかの戦略はそこそこだったしな。まぁ俺の出番だな。」
「そこで俺の事を馬鹿にする必要は無いだろ?」
「あっ、気付いたか?」
「気付くだろ。」
「まぁでも海龍達が俺の言う事を聞くと思うか?」
「それなら1度、戦略の必要性が分かる様に師事してもらう前に対決でもしたらどうだ?」
「そんな事して遺恨が残らないのか?」
「それならば問題ないですよ。」
ルークの言葉にリヴィアタンがそう言ったので俺は話し掛けた。
「大丈夫ってどういう事だ?」
「私達は種族的に強さに従いますので。自身よりも強き者の発言は聞き入れます。」
「って事は教えるには必ず勝つ必要があるって事だな。」
「出来るだろルーク?」
「まぁ相手がどの程度かは分からねぇが、俺達も踏破出来るレベルには鍛えたつもりだしな。個々の戦力がどうだとしても戦略的に行動すれば勝てるだろ。」
「自信があるのですね。あの子らはダンジョンに住む者達ですよ。」
「まぁ、自信がなけりゃ此処には来てないしな。それに負けたら負けたでシュウトの修行が今までよりかなり厳しくなるだろうからそれは死んでも負けられねぇってな。なぁ皆んな。」
ルークがそう言うと全員が深々と頷いた。
「・・・お前達の言いたい事は分かった。なら負けた場合、死んだ方がマシだと思える修行にしてやるよ。」
俺がそう言うと全員が震え上がって、妙に気合いが入っていた。
「流石シュウトさん。統率力が上限突破です。」
「上限突破って・・・。」
「さっ、そんな事より来ますよ。」
リヴィアタンがそう言ったので海龍達の方を見ると俺の戦略通りに海龍達が動き工房を囲む様に降り立った。
次の瞬間、ドラウの迎撃システムが発動し、海龍達目掛けて大量のミサイルが発射された。
ドドン!バババババ・・・ド、ドドーン!!!
爆発し、土煙が晴れると海龍達は服はボロボロだったが何事も無かった様にその場から離れて俺とリヴィアタンの前に跪いて頭を垂れていた。
「その姿、ドラウさんの迎撃システムには対処出来た様ですが、服も守れないのでは修行が必要ですか?」
リヴィアタンがそう言うと何人かビクッとしていたが、その中の1人が頭を垂れたまま話し始めた。
「申し訳ありません。ですがリヴィアタン様、大切なお客様が居らしていますのに何時もの悪戯とは些か、お客様に対して失礼とは思いませんか!」
「承諾は得ていますし、筆頭ともあろうものがそんな体たらくでどうしますか?」
「またそんな言い訳を姫様!聖獣である事を心掛けて下さいと再三申し上げますが何時になったら聞き入れもらえるのですか!?」
「姫様?」
筆頭と呼ばれた海龍がそう言うとリヴィアタンは多少動揺しながらその海龍の口を手で塞いでいた。
「じ、爺・・・いや、こ、この者トリトンは私が、海龍王であった母の部下で私の世話役をしてまして、私が聖獣に成った後、初めて眷属に成ったのですけど、怒るとそのぅ・・・時々、こうなるというか、昔に戻るというか・・・。」
「あぁ・・・。ところで頭を上げて立って貰えませんか?」
俺がそう言うと全員がスっと立ち上がり敬礼をして姿勢を正して規律正しく並んでいた。
「普通にしてもらっても良いんですけど・・・無理そうですね。」
「御挨拶が遅れました。私はリヴィアタン様の眷属筆頭をさせて頂いておりますトリトンと申します。」
「あっ、使徒のシュウトです。しかし突然の攻撃によく対処出来ましたね?」
「・・・それは姫、いえ、リヴィアタン様に呼ばれる時は常に悪戯をされますので、警戒しておりました。しかしリヴィアタン様、先程の攻撃は使徒様や眷属様は動かれてなかった様ですが、火属性だけでなく様々な属性が入り交じった攻撃でしたが、その様な能力を私どもが知らない間に身に付けられたのでしょうか?」
「違いますよ。私から眷属であるドラウ様にお願いしました。」
「ドラウ様?何方の方がドラウ様でいらっしゃいますでしょうか?」
トリトンがそう言いながら俺達の方を見るが何も反応を示さないでいるとトリトンは不思議そうな顔をしていた。
「おーいドラウ、そろそろ出て来て良いぞ。」
俺がそう言って直ぐに工房からドラウが出て来ると突然、後ろからドラウの気配が現れた事に驚いたリヴィアタンの眷属全員が一斉に振り向いた。
「な、何だ?」
「こ、この方がドラウ様でしょうか?」
「俺がドラウだが、様なんて要らねぇよ。」
「いえ、我々に存在を気付かせないどころか、攻撃するなど、今までどの方も出来なかったのです。」
トリトンは嬉々としてそう言うとドラウは頭を搔きながら恥ずかしそうにしていた。
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