転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第356話 [爺。]

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「どう?シュウトさんの眷属であるドラウさんの実力は?」

 リヴィアタンが得意げな顔をしながらそう言うとトリトンは呆れた表情をしながら首を振って話し始めた。

「姫、確かにドラウ様の気配遮断、いえ気配だけでなく全てを遮断する御力、そこからの奇襲は驚くべきものでしたが、姫が得意げにされるのは違うのではないでしょうか?」

「ま、まぁそうだけど・・・。けどけど凄いでしょ?匂いも何も無いんだし。」

「はい。これ程のスキルや魔法、私も永く生きておりますが記憶にございません。」

「でしょ~けど、爺は勘違いしてるみたいだけどスキルでも魔法でも無いんだよ。」

「では、我々も知らない古代文明の遺産という事でしょうか?」

「そうでもないんだなぁ。」

「・・・スキルでも魔法でも古代文明の遺産ですらないですか・・・魔道具?いや、その様な話は諜報員からの報告もありませんし・・・。」

「地上も空も海もどこの国にも無いわよ。」

「はい。天空都市国家の地上からの認識阻害のアーティファクトや海底国の広域阻害魔法は在りますが、どちらもドラウ様の御力には及びませんし・・・。」

「だから凄いのよ。それなのに魔道具なんだから。」

「魔道具!?あれがアーティファクトでもない魔道具の力ですと仰られるのですか︎︎!?」

「えぇそうよ。しかもドラウさんがお造りになられた魔道具なのよ。」

 リヴィアタンがそう言うとトリトンは驚き目を丸くしながらドラウの方を見た。

「あぁ俺が造ったやつだ。どれだけ日数が掛かるか分かんねぇし、シュウトの話だとダンジョン内で寝泊まりする必要があるらしいからな。」

「・・・。」

「見てみるか?」

ドラウがそう言うとトリトンは驚きのあまり言葉も発せず、ただただ頷いていた。

「おし、じゃあ待ってろよ。」

ドラウはそう言うと工房の中に入った。すると直ぐに工房が直ぐに姿を現した。

「な、なんと・・・しかし、この中では交代で休むのでしょうか?」

トリトンがそう言うと中からドラウが出て来て否定をする様に手を振っていた。

「なるほど空間拡張が施されておるのですね。」

「あぁ、俺の工房も兼ねてるからなぁ。住居スペースと工房は分けとかねぇと色々面倒だからな。」

「この中に工房まで完備されているのですか!!?」

「当たり前だろ。だいたい俺は戦闘要員じゃねぇし、全員で掛からねぇといけねぇ場合か、移動中かくれぇだ。」

「そうなのですか?」

「おうよ。随時、必要な魔道具を造ったり、武具の整備、それとまぁシュウト達には要らねぇだろうが、各種回復系のアイテムも造るしな。」

「はぁ・・・。」

「ん?どうした?」

ドラウの説明に呆然としているトリトンにドラウが声を掛けるとトリトンは意識を戻す様に首を振って話し始めた。

「ドラウ様が戦闘要員でないという事は分かりました。もう1つよろしいでしょうか?」

「ん?何だ?」

「先程、私共にされた攻撃も魔道具なのでしょうか?」

「あぁ、俺は戦闘行動が取れない体質だからなぁ。」

「そうなのですか?」

「あぁ、自分自身で攻撃しようとすると魔剣に必中のスキルが付与されてても敵に当たらねぇ上に下手したら自分自身に攻撃が返ってくるんだ。」

「その様な体質があるのですね。」

「俺の種族は大体そうだ。」

「それでは攻撃はドラウ様の魔道具に任せる感じなのでしょうか?」

「任せる感じっていうより、ターゲットを設定しておけば、全自動で対処出来るから俺はポチッとするだけだ。」

「はぁ~素晴らしい。では威力も設定で決まるのでしょうか?」

「確かにそうする魔道具も在るが、さっきのはミサイルって魔道具で固定された威力しか出ねぇ。」

「先程のは・・・。」

「Sランクのを倒す威力でって言われたからな。」

「言われたですか・・・姫・・・はぁ~。」

トリトンが溜め息を吐きながらリヴィアタンを見るとリヴィアタンは目を逸らして口笛を吹いていた。

「ドラウ様、先程のミサイルですか?あの攻撃は本来であればどの程度の威力まで出せるのでしょうか?」

「数はまだ少ねぇが、最大値のミサイルならSSランク数匹ぐれぇなら1発で跡形もなく消せるぞ。」

「それならばダンジョンでも問題ありませんな。」

「そうか。実際に生活してるヤツにそう言われると安心出来るな。普段ルーク達相手に使ってるが心配してたからなぁ。」

「安心して頂け・・・ん?他の眷属様方にその様な威力の有る攻撃をされてるのですか?」

「あぁ。弱体化してねぇアイツらだとさっきの威力だと効かねえからな。」

「左様でございますか・・・。」

トリトンがそう言うとリヴィアタンがトリトンに近付いていった。

「だからアストライアー神様がダンジョンへの攻略をお許しになられたのですよ。」

「姫様の仰られる様にその通りなのでしょう。」

「まぁでもまだ疑いがある子達もいるみたいだし、私がシュウトさん達と出掛けている間に勝負してみたらどう?」

「姫様は何方へ赴かれるのでしょうか?」

「ドラウさんの他の魔道具を見せて貰う為に一寸そこまで行くだけよ。」

「私も行かせてもらう訳にはいけないのでしょうか?」

「駄目よ。トリトン、貴方の教える相手はルークさんなんですから。」

「確かにそうですが、ルーク様は戦わずとも恐ろしい程の力が伝わってきますので必要性は感じませんが・・・。」

その話を聞いた俺はルークの方を見た。

「いやいや、シュウトみたいに俺からは漏れてねぇはずだぞ。」

「俺は何も言ってないじゃないか。」

「いや!目が言ってるぞ。ってか、バレねぇ様に何時もより抑えてるぐれぇだぞ。」

「それはトリトンの能力です。スキルではなく、気配や匂いや相手の姿勢などの僅かなモノを察知して相手の技量を掴むのが上手いのよ。」

「姫様に寄って来る者の中には不遜な輩もおりますので、自然と身に付いたのでございます。」

「でもダンジョンでどれ程通じるのか、現状なら何階層まで潜れるのか、トリトンが戦ってみないと。」

「そうでございますか?・・・。」

トリトンはそう言うと残念そうな顔をしていた。

「トリトン!お客様の前でそんな顔をしてはいけません!」

「おっとそうでございますな。ルーク様、失礼致しました。」

「まぁ良いさ。ってか、トリトンはそういうのが好きなのか?」

「そうなのよ。爺は魔道具オタクなのよ。だから爺の家には古代の物から現代の物まで様々な魔道具があるのよ。」

「へぇ~そうか。それなら・・・ドラウ、お前も興味有るだろ?」

「古代技術か?」

「おう。」

「そうだな。アーティファクトから得るものは多いしな。」

「じゃあさ。今から行くだろ?」

「あぁ。」

「今日じゃなくても良いから俺が教わってる合間の時間にでもアーティファクトとか色んな魔道具を見せて貰う代わりにドラウの戦闘用魔道具を見せてやったらどうだ?トリトンもそれで良いか?」

「見せて頂けるのであれば、これ程喜ばしい事はございませんので、私は異存はございません。」

トリトンはそう言うと深々と頭を下げた。

「俺も良いぞ。」

「じゃあそういう事で。」

「相変わらずルークは人を乗せるのが上手いな。」

「シュウト、人聞きの悪ぃ事言うなよ。皆んながウィンウィンになるのに悪い事はねぇだろ?」

「だから上手いって言ってるだろ?」

「何かシュウトが言うと納得し難いんだよなぁ。」

「深読みし過ぎなんだよ。まぁとりあえず何時の間にか各々紹介は終わってるみたいだし、行きますか?」

「そうですね。皆、トリトン程ではないですが、感度が高い者達ですし、必要な方の下へ行ってるみたいだからさっさと行きましょう。」

リヴィアタンはそう言うとウキウキとしながら先に進んで行った。

「じゃあ俺達も行くか。」

「おうよ。」

俺達もそう言うとリヴィアタンの後を追っていった。

その後、ドラウの戦闘を間近で見せた俺達はルーク達の居る場所へ戻って来るとルーク達の対戦相手をしていた海龍達は肩で息をしながら全員座り込んでいた。

「いやぁ凄かったわぁ・・・あれ?情けない・・・まぁでもこれで眷属の方々の力の一端は垣間見えたでしょ?」

「は、はい。これで水中で問題無く呼吸をして、水中戦に慣れれば問題無さそうでございます。」

「でしょ?まぁでもシュウトさんは水中戦に慣れてる様子だったけど。」

「だろうな。シュウトは前世でも水中で普通に敵を殺してたからなぁ。」

「そうなんですか?」

「まぁ何処で戦っても勝てる様に修行をしてたからな。」

「地上の方が水中戦を想定するとは凄いですね。」

「そうなのか?まぁ、俺の家伝武術は何処でも必勝するっていうものだしな。だから前世では、どんな場所でも修練は欠かさなかったな。」

「こっちに来てからはしてないって事?」

「いや、水中戦の修練をする場所は出来たが、最近だし、それ程回数は出来てないな。」

「なら皆んなが呼吸を習ってる間、里の近くで練習する?」

「いや、ルークが言うには俺が本気の修練をすると他に影響を及ぼすらしいからなぁ。やるなら自分の世界でやってくるかな。」

「及ぼすとは地形を変えてしまう感じですか?」

「いや、神気の修練が未熟な所為で本気を出すと漏れるんだよ。その所為で他でやると環境を変えてしまうって言ってたな。」

「なるほど・・・なら前の青龍様が護られていた聖域ならば問題無いと思うわよ。」

「そうなのか?」

「えぇ。彼処はアストライアー神様が顕現されて出来た聖域だから神気が漂ってるし、あの聖域特有の魔物も居るしね。」

「魔物が居るのか?」

「聖属性の魔物がね。」

「それって魔物なのか?聖獣とかじゃなくて?」

「聖獣とは違って、ただただ聖属性の魔力を持った生物よ。」

「そうなのか?」

「簡単に言うと聖獣は意思疎通が可能で使命を持つ者、聖属性の魔物は意識は無く、他の魔物と違い、穏やかですがテリトリーに入ってくる者には容赦無く襲い掛かるわね。」

「なるほどな。まぁでも修練するかは別として一度は行ってみたいかな。」

「それならシュウトさんの使命が落ち着いたタイミングで行きます?」

「そうだな。」
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