花びらは散らない

美絢

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15話 ※R18

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「…ミコトのこと抱きたい。好きすぎてね、頭がおかしくなりそうなんだ」





 いつの間にか涙は頬の熱で蒸発したようだ。
 俺の上に乗るミカドは、逃さないとでも言うかのように両手首を拘束している。



「もちろん抱っこじゃないよ。えっちな意味で…ここまで言えば、さすがの君でもわかるよね?」



 さすがにこれだけストレートに言われれば俺だってその意味を理解できる。
 そして同時に頬の熱はさらに温度を上げて、心臓はより早く脈打った。

 無意識に胸元を掴もうとして、手首が拘束されていることに気がつく。



「でも、罰は…」


「罪を赦す。彼が君のために身を挺したように、ミコトが僕にその身を捧げるのなら」



 どうする?とミカドは嫣然と微笑みながら聞いてくる。

 選択肢を与えているように聞こえるが、俺はその問いに頷くしかなかった。




















「我慢しすぎてツラいのと、気持ちよすぎてツラいのどっちがいい?」





 ミカドが俺のシャツの下に手を入れながら薄い腹を撫でる。

 ひんやりとした手で撫でられて声が出そうになるのを咄嗟に手の甲で塞いだ。



「…ッなんで」


「これは罰だから、ただ気持ちよくなってしまったら意味がないよね?」



 ミカドは意地悪な笑みを浮かべなら、腹を撫でていた手を少しずつ胸元に近づける。

 俺は彼の言葉と皮膚の感覚にドキドキしながら唇を噛み締める。



「……がまんする」



「いいの?すごく痛くしちゃうかもしれないよ?」

「ンッ…♡痛いのは我慢できるけど、き…きもちいいのは怖いから…っ」



「ふーん……じゃあ頑張ってね」



 首筋に強く吸いつかれながら胸元を弄られて体が敏感に反応する。
 既に変な気分になっているのにこれ以上快楽を与えられるのは怖かった。

 ミカドは首筋に痕を付けるのを止めると俺のシャツを捲り上げる。

 その裾を口元まで持ってきて唇をノックする。



「な、なに?」



「ここ咥えてて。我慢するんでしょ?」



 驚いて目を見開くとミカドは唇の隙間に裾を捩じ込んでくる。
 
 我慢を選んだのは俺なので渋々それに従った。



「ふッ…ぅううゔ…っ!♡」



 それを確認すると、ミカドは俺の胸の頂を口に含んだ。
 唇で優しく喰むと舌の先でグリグリと先端を嬲られて、時々歯を立てられる。

 もう片方はミカドの指先に捕まって、親指と中指で摘まれると人差し指で円を描くように擽られた。

 強すぎる刺激と優しい刺激に身悶える。



「ン…ッ♡……ひぅ…っん゛ん゛ ♡♡」



 今まで感じたことがない感覚に嬌声が漏れる。
 ミカドが舌や指を動かすたび、体に痺れが走る。

 無意識に太ももを擦り合わせようとしてミカドの体に阻まれた。


「きもちいい?」


「ん゛っ♡んん゛っ♡」

「ふふ。声我慢できてえらいね」


 舐めていた乳首にふっ…♡と息を吹きかけられて腰が跳ねる。
 ミカドの問いに必死に頷くと褒めてくれたので俺の頬は少し緩む。

 話しながら俺のズボンの前をくつろげて一気に脱がすと下着の中に手を滑らせてきた。





「んぁっ!?……ひぅ…ん、ん゛ぁ゙ッ!!?♡♡」





 俺のソコは既に反応し始めていて、ダラダラと先端から何かが溢れているのを感じる。

 先っぽをくるくると優しく円を描くように触った後、裏筋をゆっくり下から上へと撫で上げる。

 そのまま緩く扱き始めた。


「はっぁあ゛♡みかど、それ゙、いやぁ゙…っ♡」

「イヤなの?どうして?」


「きもち…ぃ、い゙!か、ら…!♡やらぁ゙……♡」


 また胸の先端を舌先で転がし始めて、下を扱く手は止めない。
 俺は気持ちよさに耐えきれず咥えていた服の裾を口から離してしまった。

 同時に攻められて頭がおかしくなりそうだ。

 でも俺はイクために少しでも多く快感を拾いたくて目を閉じて刺激に集中する。



「きもちいいのはイヤなのに、どうして腰を揺らしているの?」


「わか、んな゙…ぃっ♡ゆれちゃうのぉ…ッ゙♡」



 腰をみっともなく揺らしながら性器への刺激に集中する。

 ミカドがソコを扱く手はとても遅くて全然イクことができない。

 快楽と羞恥に耐えきれず俺の目が涙の膜を張るとミカドが息を飲むのがわかった。



「みかどっもっと♡もっとしてぇ…っ?♡♡」

「何をもっとするの?」



「ん…ッ♡お、おれの♡もっとはやくゴシゴシして…♡♡♡」



「………いいよ」



 体勢を変えると、ミカドが少し乱暴にパンツを下ろした。
 俺のモノが勢いよく顔を出すのがわかる。

 ミカドは俺のモノを扱きながら顔を覗き込んできた。



「はっ…あっあっあ゛あ゛ ♡」



 一定の速度で擦られて声が抑えられない。
 気持ちよさで頭が溶けてしまいそうだ。

 ミカドの視線までもが快感に変換されて昂っていく。



「みかど、もぉ、う゛っ……イく!♡イ゛ッちゃうッ♡♡」



 大きく息を吸い込みきつく目を閉じた。


 …が、その瞬間は訪れなかった。










「ーーー~~ッ!?痛ぁ…♡ぁ、な、なんでぇ…っ?♡♡」











 ミカドはサディスティックな笑みを浮かべて俺の根元をギュッと掴む。

 もう少しでイけそうだったのに…!


「ミコトは我慢するんでしょ?」

「うぅぅ…しゅ、する♡するけど……ッ!♡」

「けど?」


「イき、たいぃぃ…っ♡♡♡」


 グズグズになった瞳でミカドを見つめる。
 イきたくてたまらなくて腰が揺れる。



「じゃあ、ちゃんと僕にお願いしないとダメだよね?」



 丸めた指の第二関節を口元にあてる。
 意地悪をされているのにドキドキしてたまらない。

 無意識に後孔を引き締める。


「……ぉ、…………イ……せ、て…」
「聞こえないよ」



「……っみ、ミカド…ッ♡お、俺のことイかせてください…っ!!♡」



 恥ずかしくて目を瞑りながら叫ぶ。
 すると根元を握っていた圧迫感が消え、待ち焦がれた動きが再開される。



「あっ、ぁ♡イくっ♡~~イ、ク゛ゥーー~~ッ゙♡♡♡」



 そのまま俺は呆気なく達した。
 体をビクつかせながら吐精感に浸る。

 肩で大きく息をしながら天井を見つめていると、性器の先から出た白濁をミカドが自身の指に纏わせる。

 そのまま後孔に塗り込むように縁を撫でられたので驚いてミカドに顔を向けた。



「や…、なにっ?」

「なにって…初めてなんだから慣らさないと痛いでしょ?準備をしようと思って」



「んん…ん、♡そこやだ、なんかこわい…!」



 ミカドが人差し指をゆっくり抜き差ししている。
 俺は異物感に眉根を寄せながらぎゅっとシーツを握りしめる。



「初めてだからやっぱり狭いね…あ、今締め付けた。ふふ、かわいい」



 ミカドは嬉しそうに後孔に話しかけている。
 指を増やしたり、バラバラに動かしながら。

 俺は何とも言えない感覚に耐えているとミカドの指先がある一点を掠めた。


「ひゃ…ッ!?♡だめっ、そこやめて!!」


「ココ?」

「ぅぁあ!ゃ…やめ……ぇ゛っ♡♡」


 よかった、見つかった…なんて言いながらミカドはその一点を執拗に愛撫し始める。

 初めての感覚に戸惑いながらも喘ぐ声を抑えることができない。

 グニュグニュ…♡と潰されると俺は身悶えながら悲鳴をあげた。



「も゙、や゙だぁ!!♡ あ゛♡こわいからや゙めぇ゙♡」

「ここでイくの我慢する?」

「する゙!!♡♡」


「そう言われるとイかせたいけど…それは今度の楽しみにとっておこうね」


 ミカドはあっさり引き下がると名残惜しそうに指を抜く。
 そしておもむろに自身のモノを取り出した。

 俺は目を見開いて呆然とそれを見つめる。





「えっち」





 ミカドがその様子を見て笑みを浮かべている。
 俺は真っ赤になって、その後すぐに青ざめることになる。


「ムリ!絶対ムリ!!」

「いっぱい慣らしたから大丈夫だよ?」


「大丈夫なわけないでしょ!?そんなの挿れられたら俺死んじゃうよ!?」


 笑いながら俺の後孔にそれを押し当てる。

 先っぽを少しだけ出したり挿れたりしている。
 俺はゴクリと喉を鳴らしてその様子を眺める。



「じゃあ、やめる?」

「………する」



 ミカドは目元に当たる髪をかきあげると抽送を続けた。


「ん、ぅ…♡ぜんぶ…は、はいったぁ?♡」
「もうちょっと」


「ん゙ッ゙!!♡うぅぅ゙……ぁ、はぁ…ンン゙っ!!♡♡」



「感じすぎ。締め付けすぎて進めないよ」



 ミカドが叱責するように太ももをペチペチ♡と叩く。



「ぁ゙ーーー~~~ひぐぅ゙♡」



 それに反応して体がビクンビクン♡と跳ねる。
 無意識に腰が揺れてしまう。





「ぁっ♡ ン゙、奥あたってるからぁ、も゙、だめ……ぇ゙!♡♡♡」





「……本当だ。初めてだから全部挿れたかったけど、初めてだからここまでにしておくね」





 ミカドも余裕がないらしく本音と矛盾する気遣いを口にする。
 額に玉のような汗を滲ませていて呼吸は荒い。

 いつもの精悍な姿からは想像できない雄の顔に俺は胸をドキドキさせる。



「ミコト…すき、大好き。ひとつになれて嬉しい」



 ミカドは身を屈めると俺の唇にそっとキスを落とした。
 覗き込んだ瞳はほぼ情欲で埋め尽くされているのに少しだけ寂しげに揺れる。





「………だから、僕を選んでほしい。好きに、なってほしい」





 ミカドのモノが俺のナカに馴染むまでの数十秒間。
 熱に浮かされて呟くには悲痛な声で呟いた。

 俺がそれに応える言葉を見つけるより早く、ミカドは俺の太もも裏に腕を忍ばせた。


「ッ!?ミカドまって…っ」

「待たない」


 応える言葉を探さなければと思うのに、ミカドは抽送を始めた。
 ゆっくり戻っては進む…を繰り返しながらその幅がどんどん長くなっていく。



「うぁ…はっ、あ♡あッ♡ ン゙ ♡ぅ…ゔっ♡ん 、ンッん゙っ゙♡」



 どうやら俺は快楽に弱いらしいから一度それが始まってしまえば溺れてしまう。

 考えをまとめることなんてできなくて、快楽の下僕になる。

 快楽に導かれるままに従ってそれを受け入れることしか考えられない。


「きもちいい?」

「ん♡ ぅん゙ッ♡♡」



「もっときもちよくなる?」



「うんっ♡」



 俺は本当に馬鹿なのでこの時は気持ちよくなることしか考えられなかった。

 ミカドの手がそこに伸びるとは知らずに。



「……はっ?♡ぁ、え?♡え???♡♡♡」





「初めてだとこっちだけでイくのは難しいらしいから、今日はこっちも触るね」





 そう言ってミカドは俺のモノに触れようとする。 
 今それに触られたら…!



「あ゙!♡だめぇ……ッ!♡」


「……っ!」



「ーー~~~ッ゙!!?♡♡♡」



 ミカドに握られた瞬間、俺は吐精した。
 体がビクンビクン♡と軽く痙攣する。


「っと、危ない…出ちゃうかと思った」

「あっ♡ごめんらさい…っ♡♡」





「ミコトがえっちすぎて死にそう…死ねないけど」





 自虐ネタで萎えないのかな…と思ったが、ミカドのモノは質量を増している。



「あっ♡イッたばかり、だから…ぁ!♡うごいちゃだめッ♡だめええ゙…♡」

「だめなの?もっと気持ちよくなりたいでしょ?」

「なりた、けど…んんん゛♡らめっ♡らめえ♡」



「じゃあミコトはイくの我慢して」



「へっ?♡」



 先ほどよりも抽送を激しくしながらミカドは俺の根元を先ほどのようにぎゅっと握った。


「ゃ♡にぎ、ぁ♡らな……でっ♡」

「我慢して…っ」





「むりっ♡ むりむりむ゙りィ♡♡うごか、……な゛ッぁあああ!!?!♡」





 ナカのシコリを擦られて、奥をドチュドチュされて。
 たまらなくて、もっとシてほしくて夢中で腰を振った。

 ミカドも無言で腰を振っている。
 ナカでイく感覚は知らないけど…たぶんこれ、イく。



「ミカド…っ♡おれ、イッ…て、い?♡♡♡」

「僕がイッたら……、………イッていいよ…っ」



「ん♡みかど、イク?♡ぁあ゙ ♡イッて?イッて♡♡おねがぃ…ッ♡」



 早くイッてほしくて一生懸命ミカドを締め付ける。

 眉根を寄せながら俺の太ももを両手でがっちり掴むと一層強く腰を打ちつけてきた。

 パンッパンッ♡と肌と肌が激しくぶつかる音が室内に響く。



「……ミコト、イって」



「へっ?♡、ィ、ぃやぁあ゛あ゛あ゛っあーー~~ッッ゛ !!?♡♡♡」



「…………っ」



 ミカドは小さく呻くと俺の中に精を放った。
 温かいモノがお腹の奥に流れこんでくる。

 ミカドが奥の壁に放ったモノをグリグリと一生懸命擦り付けている。

 俺は前と後ろ両方でイかされてガクガクと体が震えるのが止まらない。
 少しは心配してくれてもいいのに尚も後孔に話しかけている。










「………注ぎすぎて溢れちゃったね」





 ミカドは名残惜しげに自身を引き抜いて後孔から溢れ出すモノを眺めている。

 そっと人差し指で掬うと俺のナカにそっと戻した。
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