ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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神様は爺様か美女かイケメンご王道

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私、西園寺 彩美(21)只今誘拐(?)されました。





名前からしてお金持ちで美人に思われるけど……。

全然違いますっ!



お父さんはただの平社員だし、お母さんは専業主婦だし。

見た目も可愛くも美人でもなく普通……って思いたいただのデブです。







なのに、目を覚ませば知らない部屋で。



家にお金なんてないからっ、あるのはお父さんの借金だけだからっ!







「お金目当てじゃないよ」







誘拐にお金目当て以外何があるの!

お金目当てじゃなければあれか、趣味なのか!







「被害妄想激しいってよく言われない?」





よくわかったね。

自分でも認めるほど被害妄想激し……。







「へ?」





何だこのイケメンは。







「初めまして、西園寺彩美さん」



「こんなデブをストーカーして楽しいですか、イケメンさん」







イケメンは美女、美少女でハーレムでも作ってなさい。







「いやいや、ストーカーじゃないって。 僕は君たちの世界の神様だよ」



「頭大丈夫ですか?」







金髪金眼ってどこかの漫画に出てくる王子様ですか。

ああ、神様って新世界の神か。







「はっきり言うけど君は先ほど落とし穴に落ちて死んだんだ」







まさかのトリップフラグ。







「死んだって神様のミスですかね。 普通に考えて落とし穴に落ちて死んだなんて信じれないですけど」



「ああ、僕のミスって言うか僕の息子がね。 悪戯で落とし穴を掘って罠を仕掛けてたんだよ」







神様、見た目高校生ぐらいなのに息子が居るのか。

もちろん、息子も金髪金眼だよね?







「子供がやった事は親である僕が責任取らなきゃいけないからさ。 生き返らす事は無理だから異世界に転移させよう」



「天国行きでいいです」







異世界なんて怖い怖い。

どうせ魔法があって魔物とか戦争とかあるんでしょ。



だったら天国でのんびり暮らしたい。







「天国は今入居待ちが多くて無理なんだよね……。 異世界に行くなら何でも能力をあげるからさ」



「いや、待ちます」







能力なんてあったら楽かも知れないけど魔物退治や戦争なんて怖くて嫌だ。

私は平和に過ごしたい。







「お願いっ、異世界に行って!」



「……わかりました」







扉が開いてますって。

誰か覗いてますって。



そして、視線が痛い。

……うん、やはりイケメンは美女ハーレムなのか。







「本当? じゃあ、何でも叶えてあげるから言って」



「まずは転生する世界のことを教えて下さいよ」







魔法と剣の世界は私の勝手な考えだからね。

ちゃんと説明してくれないと能力考えれないし。







「ああ、君が考えてる事であってるよ。 この世界の名前はリファイア、魔法があって魔族とか獣人とか魔物も居る。 属性は火、水、土、雷、闇、光、無の7つで一応誰でも全部使えるけど得意な属性は決まってるよ、修行すればどれも得意になれるかもだけど。 後はギルドがあって、子供のお使いから魔物退治まで様々な依頼が出来るから結構繁盛してるみたい」





わお、王道。

いつぞや見た小説みたいな内容だね。







「ランクは下からF、E、D、C、B、A、S、2S、3S、帝。 帝は各属性に一人だよ。 2Sから名前がつけられるんだ」





いや、ギルドは登録することないから説明入らない。

魔物退治なんて怖くて出来ませんが何か?







「これぐらいだけど、能力は?」



「探知能力、身体能力を今より少し強化、魔力は平均より少し上くらい。 入れた食材が劣化しないよう時間停止する鞄が欲しいです、中は無限に入るような……あ、こっちにはあってその世界にない食材があったら買える様にしたいです」






死なないくらいの強さはあってもいいよね?

無限に物が入って食べ物が劣化しない鞄とかあったら便利だしね。



異世界ものの小説なら味噌とか醤油なかったりするし。







「それくらいでいいの? 顔を可愛くとかモデル体型とか魔力無限とか」



「いや、今の顔気に入ってるし」







確かに痩せたいと思ってたけど別にこのままでも困らない。

ってか、美少女過ぎたら逆ハーレムになってしまうかもだから嫌。







「あっ、でも料理屋的な感じをやりたいんで一人でも出来るような小さな店を下さい」



「じゃあ、ついでに創造もあげるよ。 考えた物を仕組みとか知らなくても作れるやつ」



「ありがとうございます」







料理を作るのは好きだし、将来は店を開きたかったから丁度いいよね。







「じゃあ、また何か欲しくなったら念話してきていいよ」



「多分、しません」







これ以上の能力があったら面倒な事になりそうだからね。

異次元鞄とか創造とか面倒要素があるのに。



だが、異次元鞄は欲しい。







「王道的に森に出る事になるから心の準備出来たら言って。 あっ、因みに大きな街が近くにあるからこれが通行証。 ついでにしばらくの活動資金もポケットに入れてるよ。 お金の使い方は紙に書いてるから見てね」







森とか魔物が出たらどうするんだ。

……ダッシュで逃げなければ王道的に助けられフラグになりそう。







「大丈夫です。 早くして下さい。」



「それじゃあ、行ってらっしゃい」







神様が手を上げた瞬間に真下の床が無くなった。



ちょっ、また落ちるのっ!







「いぎゃあああああっ!」









「あっ、創造以外にも色々サービスしたこと言ってないや」



「レイア様~、あんな小娘どうだっていいじゃないですか」



「早く行きましょう?」



「んー、いっか」







なんてやり取りがあったことなんて落ちた私は知らない。

知ってたら殴っていたのにっ!





 
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