ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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まずはギルド登録

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昨日は可愛いアルフもゲットしたし、今日からメニューを考えないと。







「アルフ、これはどう?」







ドリンク類は問題ないけど軽食は味見もしてもらわないとわからないしね。

……アルフだけで大丈夫かな?







「美味しいよ」



「これなら簡単に作れるし、メニューに追加っと」





こっちにどんな食べ物があるかわからないし、後で調べに行かなきゃ。

アルフに食べて貰いながらノートに書いていく。



ケーキはチョコケーキ、苺ショート、モンブラン、チーズケーキと王道ケーキばかりだけど。

こっちにはチョコがないみたいなんだけど神様からない食材はパソコンから買える様にしてもらったから大丈夫。

美味しい物を食べて欲しいしね。



でも、このパソコンは電気通ってないけどどうやって動いてるのか不思議。





軽食はとりあえずピザとオムライスは欲しいかも……。

他にもパフェにアイスにデザートが多くなってしまうけどいいよね?





朝は起きるの苦手だから昼から営業にするつもりだし。







「お腹いっぱい」



「じゃあ、休憩にしよっか」





アルフの着ていた服はボロボロだったからあの後すぐに買いに行ったし。

可愛い子にボロボロの服を着せてるなんて許さない。





あっ、そう言えばギルドに登録しなきゃならないんだった。

昨日八百屋のおばさんが店やるなら商業ギルドに登録しなきゃいけないって言ってたしね。





商業ギルドは名前の通り欲しい物を依頼したり買ったり売ったり、飲食店でも何でも店をやるなら登録しなきゃいけない。

薬草集めとかもあるから子供でもやる人は居るみたい。



もう一つのギルドは『戦士の剣』って名前でこっちは戦闘系、魔物退治や護衛とかばっかり。





……両方登録してた方がいいって言ってたけど、商業ギルドだけでいいや。

殺していいのは死ぬ覚悟がある奴だけだって何かの小説で読んだ事あるし。





「ギルドに登録しに行くけど一緒に行く?」



「うん、行くっ」





このままいい子に育ってくれないかな……。

主人公属性にならない程度に。



アルフが手をきゅっと握ってきたので優しく握り返し商業ギルドの方に向かう。

昨日おばさんに場所は聞いてたからね。





場所さえわかれば迷子にはならない!………………多分。







何とかギルドに辿り着いたけど……。







「……大きい」





予想していたけどこんなに大きいなんて……。

しかも、戦闘ギルドと商業ギルドがくっついてるなんて誰が考えるか。



右の扉からは戦闘ギルド、左の扉からは商業ギルド、真ん中の扉はマスター室とか酒場とか訓練室があるみたい。



何で案内地図があるの?

マスター室がわかるなんて物騒じゃない?
……マスター室3つもあるし。





「アヤ姉?」





現実逃避しそうだったがアルフの言葉にハッとする。

……うん、きっと異世界では普通のことなんだ。



戦闘ギルドに用はないのでアルフの手を握り直せば左の商業ギルドの方に入る。

中に入れば左側に大きな掲示板があり、そこに人集りが出来ていた。



多分、依頼をあそこで選ぶ的な感じだろう。



依頼には興味ないので他を探せば、掲示板よりも奥に普通の会社の様な受付があった。

美人なお姉様が2人、双子なのか見分けがつかない。







「すみません、お店をオープンしたいのですが……」



「ギルドカードは持ってる?」





依頼をやることなくてもギルドカードって必要なのかな?







「持ってないです」



「じゃあ、まずギルドカードを作りましょう。 これを書いて下さい」





顔は瓜二つでも性格は違うみたい。

最初の人は活発そうだし、2人目の人は大人しそう。



まあ、まだ一言二言しか喋ってないからわからないけど。





 
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