ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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この世界で生きる為に

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アルフをつれて帰ってきたのはいいけど今すぐにメニュー作りは出来なさそう……。

戦闘ギルドのマスターの気持ちはわかることはわかる。

多分、私がマスターの立場だったら必死になるだろうし。



殺せないのもただの私の我が儘。

世界が変われば常識も変わるし、それに従わなければならない。

郷に入っては郷に従えって諺も日本にあるじゃない。



けど、やっぱり命を奪うなんて出来ない。



虫なんかは殺してたけどね。

動物の命も虫の命も変わらないはずなのに何でだろ。

自分で自分がわからない。









「アヤ姉?」



「どうしたの?」







余程深刻そうな顔をしていたからかアルフが声をかけてきた。

アルフは守らなきゃ、今の私にはそれしか出来ないんだから。







「アヤ姉は怖いの?」



「うん、怖いの。 私、今まで平和な所で暮らしてたんだ。 たまに喧嘩したりとかはあったけど殺すとか身近にはなかった。 まあ、生きる為に動物殺して食べたり殺人犯とかは居たけど、私はお肉として売られてるのしか見なかったり他でで殺人を知ったりぐらいしかなかったから」







アルフをぎゅっと抱き締めながら今までの平和な日本を思い出し呟く。

日本の事なんてこの世界で生まれたアルフにはわからないのに。



お肉も好きだし魚も好き。

けど、私が見るのは死んでるのだけ。



まあ、仕事してる時に生きてるタコやエビをパック詰めしたりもしてたけど。







「アヤ姉、いいこいいこ」





撫で撫でとアルフが幼い手で頭を撫でようとする。

……届いてなくて顔に当たってるけど。







「ありがとう」





うん、戦うつもりなくてももしもの場合を考えて鍛えるべきだよね。

魔物は殺せないけどアルフを守れるのは私しか居ないんだから。



まだ合って1日しか経ってないのに私の中でアルフは大きくなっていた。







「明日、また一緒にギルドに行こうね」



「アヤ姉と一緒なら僕も行くっ!」







アルフの為なら頑張れるかもしれない。

私もすぐに死ぬつもりはないし、戦闘ギルドのマスターに会うのは嫌だけど。



あっ、でも登録の時ってギルドマスターなら現れるんじゃないの?

王道展開なら魔力が凄くて~とかたまたま下に降りて来てて~とかで登録の時にはバッタリ遭遇。

そのまま登録完了すればランクを決める為に戦闘ってのが王道だし……。



……今日、あれほど文句言ったのに次の日にはギルドに行くっておかしいよね。









「やっぱり止めよっか」



「止めるー?」



「うん、戦闘ギルドに登録せずに1人で修行するの」







それならば会うわけがない。

ギルドに行かなきゃ忙しいであろうマスターに会うわけないしね。



そんな事を考えていればアルフが頬をぷくっと膨らませながらこっちを見ていた。







………何事?









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