ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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それは当たり前じゃないのか?

何か(ご飯)を得る為には対価(お金)を払わなきゃ駄目だろ、食材だってタダじゃないんだから。



それに、その考えだったらホームレス全員に料理を作らなきゃいけなくなるじゃん。

うーん、私の考えが間違ってるのかな?







「と、俺は思っているから空腹になるまで働いて店の前で倒れるんだ。 それで反応がよかった店で働こうと思ってな」



「そうですか、お帰り下さい」



「何故だっ」







ちょくちょく上目線で物言うなぁ。

接客業なんだからちゃんと出来る子に働いて欲しいし(私がキッチンメインだから)







「雇う利益がないです」



「まてまてま……ふぎっ!」





男が更に力を込めてドアを開けようとしているので力いっぱい止めていたが、いきなりドアに加わっていた力がなくなった。

そして、何かに潰されたような声が聞こえる。







「迷惑かけてるんじゃありませんわ、駄目兄貴」



「……リーフィ、重いぞ」



「失礼ですわねっ!」



「ぐはっ……!」







さっきの男と可愛らしいアニメ声の女の子の声が聞こえた。

そっとドアを開ければ黒いアフロの上に乗ってるロリロリな女の子。



うん、正直に可愛い。

黒のロリータファッション、金髪ツインテール(しかも、先の方がくるくるしてる)

薄い青い瞳を見ればまるでお人形のよう。



その可愛らしさが私を魅了する。







「お姉様っ!」





蹴られてる男と踏みつけてるリーフィと呼ばれた女の子を見ていると不意に女の子がこちらを向いた。

と、思った瞬間にお腹に衝撃が来る。







「ぐぇっ……!」







いつの間にかリーフィちゃん(?)が私のお腹に抱きついていた。

ううっ、蛙が潰れたような女の子らしくない声が出ちゃった……。







「お姉様、私……リーフィと申しますの。 憧れのお姉様にまたお会い出来るのを心待ちしておりましたわ」







キラキラと瞳を輝かせながら話すリーフィちゃん(?)

可愛いけどこんなぽっちゃりに憧れなくても……。



“また”って事は一度会った事があるんだろうけど覚えてないし……。

こんな可愛い子に会った事を忘れてるのを許して欲しい。







「宜しければお姉様の店で働かせていただけませんか? ああ、あの馬鹿の事は気にしなくていいですわ」



「兄妹なんですか?」



「お姉様っ、私には敬語なんて使わないで下さいませっ! お姉様ならリーフィって呼んで下さって構いませんのよ?」







そんな悲痛そうな顔しないでっ。

……何もしてないのに罪悪感感じるんだけど。







「リーフィとあの男の人とは兄妹なの?」



「……悲しい事ながらそうですの」







私が名前を呼べばぱぁっと花のような笑顔を浮かべていたが、問い掛けられた言葉に忌々しそうにしている。

仲が悪いのかな?







「リーフィ、痛い」







むくりと起き上がった男の人はこちらに近付いてくる。

すると、今まで見えなかった顔が見えた。





 
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