ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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内緒話は密室で

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「なるほど、アヤミがその転生者なのか」


「え!?」


「違うのか?」



違わないけどそんなはっきり言われたらビックリするって!
私から言うつもりだったから余計に。



「そうでしたの。 なら、レイファ皇子と一緒に居るのも理解できますわ」


「そんな簡単に納得しちゃうの?」


「アヤミはそんな嘘つかないだろ。 でも、推進派のレイファ皇子と居ていいのか?」


「推進派って何??」



……夢だと思ってたからって自分のことぐらいはちゃんと分かっていようよ。
でも、失礼だけどちゃんと聞いていても何も考えてそうな感じはレイファはあるよね。



「レイファ皇子は転生者を探しに王宮を出たって話ですわ」


「え、初耳だけど」


「レイファは素直に遊んでいただけだよね。 私とレイファが気安く見えるのはレイファも転生者のくくりに入るからなのよ」



正確には転生者とは私もレイファも違う気がするけど、そんな違いなんて日本人にしか分からないだろうし。
詳しく説明すると凄い時間がかかるから止めておこう。



「まあ、よかったですわ」



リーフィは私の言葉に少し安心したような笑みを浮かべてる。
私の知ってるいつものリーフィに近くなってるからちょっと嬉しいかも。



「そう、それで今回話したかったのは転生者の特別な力のことなのよ」


「アヤミのか?」


「ううん、私はちょっと便利な力だけど今回は関係なくてレイファの力なの」



私に向いていた二人の視線がレイファの方に向く。
レイファはお腹空いているのか分からないけどもぐもぐと何か食べてる。

……人が真面目に話してるってのに……。



「レイファ皇子の……」


「レイファの力にはリーフィとキースのアレを消す力があるのよ」


「本当か!」



私の言葉に先に反応したのはやっぱキースだった。
キースは何よりもリーフィの心配をしていたから消せるのなら消したいでしょう。



「……信じられませんわ」



キースから話を聞いていたのかリーフィも驚いているけど、信じられない話みたい。
クロスのことがなかったら私も半信半疑だったかもしれないからすぐに信じられないのも当たり前だよね。



「本当だ、俺のも消えたからな」



黙って話を聞いていたクロスだったけど、そう言うと人差し指で自分の胸をとんとんと叩いた。
その意味が分かったのか二人が驚いたような表情をしてる。



「何だ、クロスはそうだったのか」


「通りで合わないと思いましたわ」



クロスとリーフィは犬猿の仲だったからね。
感情むき出しに喧嘩してるわけじゃなくて氷河期がきたみたいな感じだったからね。

お客としてきたクロスをあの手この手で追い出そうとしたこともあったなー。
クロスは一度も帰ったことはないけど。


 
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