ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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妨害の行方

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「俺にはアヤミだけだ」


「”アヤミ”なんてキャラは君恋に居なかったわよ!」



まあ、そりゃ居るわけないよね。
本当にその君恋?ってのに似た名前が出ないとは断言出来るわけじゃないけど、私はちゃんと現実を生きてるから。



「キャンベルさん、ここは現実ですよ。 君恋って乙女ゲームの世界じゃなくて私たちも居る現実」


「そんなわけ……だって……じゃあ、私は……」


「ヒロインでも何でもないただの現実に生きてる人です」



クロスに拒否られ、私に事実を突きつけられたキャンベルさんは混乱してるみたいだ。
パーティーでもレイファが言ってたけど、やっぱり現実だと思えなかったのかもしれない。

キャンベルさんの様子からクロスとレイファ以外は順調に攻略してたみたいだから勘違いしてしまうのも仕方ないのかもしれないけどね。
でも、勘違いしたままで居たら死んでしまう世界でもあるから、早めにわかってた方がいいよ。



「……っ、信じない! 私はそんなこと信じない!」



ガタッと立ち上がったキャンベルさんは私の言葉が事実だってわかっり始めているけど、どうしても信じたくないみたいだった。
私と会わなければキャンベルさんは幸せの夢のまま居れたのかもしれない。



「アイリーン!」


「……そうよ! 君恋の第二部のヒロインになればいいのよ……第二部の方で私は幸せになってみせるわ!」



そう言うとキャンベルさんは走って部屋を出て行った。
彼女の性格だと何があるかわからないから心配ではあるんだけど……。



「さて、コーネリア。 後はお父さんに任せてファレスさんと帰りなさい」


「お父様……」


「リアスにも落ち着く時間が必要だ。 コーネリア、ファレスさんとの出会いはコーネリアにとってとてもいい経験になるだろう。 もっと色々勉強しなさい」



優しく微笑んでるコーネリアちゃんのお父さんはコーネリアちゃんをじっと見てる。
何となく予想はしてたけど、やっぱコーネリアちゃんが私の家に居ることは知っていたんだね。

大切な娘が寮に居なかったら調べるのは当たり前か。



「ありがとうございます!お父様!」


「ファレスさん、娘をよろしく頼むよ」


「いえ、こちらこそコーネリアちゃんには色々お世話になってます」


「コーネリア、いつでも帰っておいで。 ここはお前の家なんだからね?」


「はい、お父様」



これで親公認ではあるからコーネリアちゃんも気軽に家に帰れるからよかった。
お兄さんにはしばらく会わない方がいい気はするけどね。



私とクロス、コーネリアちゃんは先にお店に帰ることになった。
信号機くんたちは嫌がらせのことも全て親に報告されるみたい、レファール隊長さんが家まで一緒に行って説明するらしい。

お兄さんはしばらく領地に次期当主の地位は剥奪されちゃったけど、帰って勉強付けの毎日みたい。
貴族として情報収集がザルなのはいけないそう。


でも、これでやっと平凡な生活が戻ってきそうでよかった!

 
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