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エスメラルド
⑪
しおりを挟む「ディサンダ様、ディサンダ様はエスメラルド様と罪を償うと仰ってましたがそれは……?」
「ええ、私はエスメラルドが犯罪を犯そうとしたのを防げなかったのでしばらくの間謹慎します。 エスメラルドは我が家の地下で幽閉ですね、ギルドにも今回のことが知られているので噂は流れるでしょうから。 すぐに離縁したら民衆から批判がありますし」
……私の周りや多くの知り合いの人はとても良い人ばかりなんだけどね。
商マスターやスチュアートさんを含めアルフもクロスもコーネリアちゃんもレイファも、私と良く話す人は良い人ばかりなのに何でこんな屑が居るんだろう。
ディサンダ様が言ってるのは妻であるエスメラルド様と一緒に罪を償うんじゃなくて、エスメラルド様がまだマクレーン伯爵夫人だからほとぼりが冷めるまで地下に捕らえていて、ほとぼりが冷めたら離縁して放りだそうとしているだけだよね?
マクレーン伯爵家に民衆からの批判が溜まらない為に、マクレーン伯爵家だけを守る為に。
この人にとっては奥さんは自分の家を守る為の道具に過ぎないんだね。
「……話はわかりました。 では、お帰り下さい」
私が話しているのでみんなも静かに黙って聞いていたみたい、同じ女であるリーフィもにっこりと微笑んでるように見えるけど怒ってるようだから私の感覚がおかしいってわけじゃないみたい。
キースもそうだし、レイファは私と感覚が似てるのでディサンダ様には嫌悪感しかないみたい。
ディサンダ様は私が話を聞いてそんばことを言うなんて思って居なかったのか目を見開いて驚いているけども、そんな話を聞いてディサンダ様に同情でもすると思ったの?
最初はまともな貴族の人かと思ったけど、とんだモラハラ男ってことね。
むしろ、ディサンダ様よりエスメラルド様の方が可哀想になってきたわ、アルフにしたことは許されないけど。
「アヤミお姉様、もういいですの?」
「うん、もう聞くことはないから帰って貰おう」
「え?」
え? じゃないんだけど……本気でディサンダ様はわかっていないようだけどもこれ以上聞いたとこでディサンダ様の株が上がることはもうないだろうし。
これ以上そんな話聞きたくもない。
リーフィがまだ戸惑ってる様子のディサンダ様を外まで送って来てくれた。
「お姉様、大丈夫ですか?」
「聞いてるだけでちょっと疲れっちゃった……レイファ、レイファもあんな感じに思ってたの?」
「はいっ!? あんなこと思うわけないじゃないっすか! いや、帝国に居た時は確かに女の子と結構遊んだりしてたっすけど、それもそっちの店の女の子だけだし」
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