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第4章
名物、闇市でデード
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水溜地の水は素人目にもあるにはあるけど心もとないっていう感じで、透明ではなく土色に濁っている。
此処の水は基本的には魔獣やキメラ等が飲む為のもので、悪魔族は使用することはないらしい。
偶に冒険者が飲んでしまうことがあるらしく、人族が飲んでもお腹を壊すくらいで済むように定期的にラプラス様が水の入れ替えをしているのだそうだ。
浄化系の魔力晶を入れてみる案も出たらしいが、弱い魔獣にとってそれは毒にもなりえるものだということで定期的にラプラス様が点検をするという案で落ち着いたらしい。
「それに点検と言ってギフトとも会えるしな。土の中のことを教えてくれるので彼との会話は大変貴重なんだ。」
だから全く負担にならないと言うラプラス様。
確かに土の中のことなんて土の中に住まない者からすれば未知の世界だ。
知識欲を原動力とするラプラス様からすると土の中での出来事やお話はまさに貴重な話となるわけだ。
点検した水質に特に大きな問題はないと確認がとれたので、翌日ラプラス様が水を入れ替え、水溜場の水は透明な綺麗な水になった。
熱砂の地での用事は終わったので、その日のうちにギフトに別れを告げ僕達は南の地でもより暗い闇街へと足を運んだ。
此処は南の地で一番賑やかな土地で、外から来た者は大体此処に来る。
宿舎もあるし、ギルドもある。
武器や薬草、食や玩具売り場などが並ぶ街で、他の所では買えない珍しい物が揃う大規模な市場なのだ。
ただ悪戯好きな悪魔が営む店舗では はずれ がある。
値段の割に大した効果のない物をはずれと言い、逆に値段の割に上質な物も偶に手に入る。
つまり博打街でもあるのだ。
そういうスリルを味わいたい者達は何度も此処に足を運ぶ。
「此処は闇市と呼ばれていて、人族は暗いから人目に付きづらいと考え悪巧みをする者も居る。が、そういった悪巧みや欲望の大きい者のにおいに悪魔族は敏感だからな。仕置に捕まえて欲望を吸い取ることにしているんだ。国は犯罪を防げれるし私達は腹を満たせる。」
「わざわざ此処まで来て悪さしようとするその力が凄いです。」
「欲望は生き物の原動力だからね。」
ラプラス様の言葉になるほどっと頷く。
以前マルコシアスさんは欲望は美学だと言っていて、ラプラス様は生き物の原動力と言う。
確かに何かがしたいだとか、何か目標があると生き物は活発に動き出す。
人はその欲を見せることを恥と考え必死に隠そうとするけれど、反対に欲望を糧としている悪魔は欲に忠実で隠す素振りも見せない。
ノヴァも半魔だったり、僕は何かと悪魔族と関わる機会が多いけれど…そのおかげで前世からの僕の思想というか気持ちが少しずつ変わってきていて、昔よりも前向きに物事を捕らえることが出来るようになってきているなって思う。
「さて、私は検査がてら必要な物を買いたいので一旦ここで解散しないかい?君達はデートをするといい。帰りたければそこらの者にラプラスの別荘はどこだと聞けば誰でも答えてくれる。」
ラプラス様はそう言って僕達の返事を聞く前にさっと目の前から消えてしまった。
断るつもりもなかったし、折角だからラプラス様の言う通りデートをすることにした。
どうせなら僕もノヴァも夜目がきくし、そこら辺の輩に負けるほど軟じゃない自負があるので一時護衛にも自由行動をしてもらって完全に二人きりのデートをしようということで今僕達は完全なる二人きりなのである。
「あ、あそこの干し肉買ってもいい?ホルス様に。」
「あぁ。未だあの姿から戻られないしな。沢山買っていこう。」
見つけた厳つくて大きいおじ様がやってるお店に近づいていく。
おじ様は腕を組んだまま僕達をじっと見て動かないからちょっと立って目を開いたまま寝てる疑惑あり。
恐る恐る近づく僕とおじ様と同じくらい堂々としてちょびちょび歩きの僕に合わせて歩いてくれるノヴァ。
そんな僕達とおじ様の距離が縮みに縮み、目の前に立ったけれどおじ様は変わらず仁王立ち。
だけど近づいた僕達にしっかり焦点が合っていることからおじ様が寝ているわけじゃないことだけは、はっきりと分かった。
此処の水は基本的には魔獣やキメラ等が飲む為のもので、悪魔族は使用することはないらしい。
偶に冒険者が飲んでしまうことがあるらしく、人族が飲んでもお腹を壊すくらいで済むように定期的にラプラス様が水の入れ替えをしているのだそうだ。
浄化系の魔力晶を入れてみる案も出たらしいが、弱い魔獣にとってそれは毒にもなりえるものだということで定期的にラプラス様が点検をするという案で落ち着いたらしい。
「それに点検と言ってギフトとも会えるしな。土の中のことを教えてくれるので彼との会話は大変貴重なんだ。」
だから全く負担にならないと言うラプラス様。
確かに土の中のことなんて土の中に住まない者からすれば未知の世界だ。
知識欲を原動力とするラプラス様からすると土の中での出来事やお話はまさに貴重な話となるわけだ。
点検した水質に特に大きな問題はないと確認がとれたので、翌日ラプラス様が水を入れ替え、水溜場の水は透明な綺麗な水になった。
熱砂の地での用事は終わったので、その日のうちにギフトに別れを告げ僕達は南の地でもより暗い闇街へと足を運んだ。
此処は南の地で一番賑やかな土地で、外から来た者は大体此処に来る。
宿舎もあるし、ギルドもある。
武器や薬草、食や玩具売り場などが並ぶ街で、他の所では買えない珍しい物が揃う大規模な市場なのだ。
ただ悪戯好きな悪魔が営む店舗では はずれ がある。
値段の割に大した効果のない物をはずれと言い、逆に値段の割に上質な物も偶に手に入る。
つまり博打街でもあるのだ。
そういうスリルを味わいたい者達は何度も此処に足を運ぶ。
「此処は闇市と呼ばれていて、人族は暗いから人目に付きづらいと考え悪巧みをする者も居る。が、そういった悪巧みや欲望の大きい者のにおいに悪魔族は敏感だからな。仕置に捕まえて欲望を吸い取ることにしているんだ。国は犯罪を防げれるし私達は腹を満たせる。」
「わざわざ此処まで来て悪さしようとするその力が凄いです。」
「欲望は生き物の原動力だからね。」
ラプラス様の言葉になるほどっと頷く。
以前マルコシアスさんは欲望は美学だと言っていて、ラプラス様は生き物の原動力と言う。
確かに何かがしたいだとか、何か目標があると生き物は活発に動き出す。
人はその欲を見せることを恥と考え必死に隠そうとするけれど、反対に欲望を糧としている悪魔は欲に忠実で隠す素振りも見せない。
ノヴァも半魔だったり、僕は何かと悪魔族と関わる機会が多いけれど…そのおかげで前世からの僕の思想というか気持ちが少しずつ変わってきていて、昔よりも前向きに物事を捕らえることが出来るようになってきているなって思う。
「さて、私は検査がてら必要な物を買いたいので一旦ここで解散しないかい?君達はデートをするといい。帰りたければそこらの者にラプラスの別荘はどこだと聞けば誰でも答えてくれる。」
ラプラス様はそう言って僕達の返事を聞く前にさっと目の前から消えてしまった。
断るつもりもなかったし、折角だからラプラス様の言う通りデートをすることにした。
どうせなら僕もノヴァも夜目がきくし、そこら辺の輩に負けるほど軟じゃない自負があるので一時護衛にも自由行動をしてもらって完全に二人きりのデートをしようということで今僕達は完全なる二人きりなのである。
「あ、あそこの干し肉買ってもいい?ホルス様に。」
「あぁ。未だあの姿から戻られないしな。沢山買っていこう。」
見つけた厳つくて大きいおじ様がやってるお店に近づいていく。
おじ様は腕を組んだまま僕達をじっと見て動かないからちょっと立って目を開いたまま寝てる疑惑あり。
恐る恐る近づく僕とおじ様と同じくらい堂々としてちょびちょび歩きの僕に合わせて歩いてくれるノヴァ。
そんな僕達とおじ様の距離が縮みに縮み、目の前に立ったけれどおじ様は変わらず仁王立ち。
だけど近づいた僕達にしっかり焦点が合っていることからおじ様が寝ているわけじゃないことだけは、はっきりと分かった。
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