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第4章
料理を伝授する第一歩sideタシターニ
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アーナンダ国の南の地に生まれ、闇市で肉を主に扱った店を始めて数年。
目つきの悪い俺の店はあまり客入りがよくなかった。
特に女やガキは俺の店の近くを通らない。
偶に冒険者が買ってくれるのと、何店舗か取引をしてくれる飲食店があるから何とかやっていけてるが、このままではいずれ店を畳むことになるだろう。
目つきが悪いのは今更どうにも出来ないが、何かしら策を練らないといけないとは思いつつも学のない頭では打開策など一つも思い浮かばないまま時が過ぎている。
そんな中、俺の店に見るからに育ちの良い人達が現れた。
絶対貴族だっと身構える喋りの上手くない俺に声を荒げることなく接してくれるその貴族は何故か俺の店を気に入ってくれたようでラプラス様が募る中央への派遣にぜひ立候補するようにと言ってきた。
選ばれることはないと思うが何かきっかけを掴めるかもしれないと応募すれば、何故か俺が派遣されることに決まった。
何かの間違いではないかとラプラス様に問うたところ、間違いではなく多くの者の意見に耳を傾けた結果俺だったのだと言われ胸がじんっと温まる。
皆、俺の店の肉は質が良いし偶に出すおまけは味が良いと評価してくれていたようで、只圧が凄すぎて中々買いにいけないがと言っていたのだとか…
「あの御仁達の元で修行すれば君の困りごとも解決するやもしれんぞ」
ラプラス様はそう言われていたが、まず南の地を離れたことがない俺は貴族の馬車に同席するのも門番へ対応することもとんでもなく恐ろしいことで…ウォード様方に情けない姿ばかりを晒している。
疲労と落ち込みで、与えられた部屋の隅に蹲っていると扉がノックされルナイス様とノヴァ様が来られた。
しばらく休憩と言っていなかっただろうか?まさか聞き漏らしていただろうかっと焦っている俺にお二人は爆弾を投げ渡して来た。
聞いてない。
初日にあの名高きアーバスノイヤー家の当主様と次期当主様に会う何て聞いてない。
「ルナイス!無事か?」
「はいにぃ様。僕は元気です!にぃ様は元気ですか?」
「あぁ。すごく元気だ」
意識が半分ないまま使用人達に連れられアーバスノイヤー公爵様方を出迎える列に並んでいると、不意にあっまい声と甘えた声が聞こえてきて驚いて意識が現実へと引き戻された。
気になった声の方へ視線をむければ、抱き合うルナイス様と男…にぃ様という事は…あの人が時期侯爵様!
え?
兄弟だよな?
まるで恋人のような甘々の雰囲気なんだが?
ばっとルナイス様の旦那様であるノヴァ様に視線をやれば、この光景を微笑ましく見られている。
使用人達も温かい視線を向けていることからあの2人のあっまいやり取りは此処では当たり前のことであるのだと理解し、そして再び意識が遠のきかける。
「とーさま、にぃ様。彼が今回南の地より派遣していただいたタシターニです。肉屋の店主なのですが、おまけの料理の腕は凄くて、僕沢山買っちゃいました」
意識が遠のきかけている間にルナイス様はアーバスノイヤー公爵様方と共に俺の前に現れて、いつの間にやら俺の紹介が始まっていた。
「あぁ、君がルナイスが気に入った料理人か」
「は!…はい…あの、タ、タシターニと…申します!」
ルナイス様の言葉に俺の方へ視線を向けたアーバスノイヤー公爵様に慌てて挨拶をしたが、緊張から声が裏返り変な自己紹介となってしまった。
顔に熱が集まり、そしてやってしまったことに冷や汗がだらだらと流れ出る。
「このようにタシターニは屈強な体つきに似合わない繊細な心の持ち主ですので優しく接してあげてください」
ルナイス様が見かねてフォローしてくださるが、公爵様の視線はずっと鋭いままで体の血がサーっと引いていき体が冷たくなっていく感覚がする。
「…ルグノス・アーバスノイヤーだ。息子達は食が細い。頼んだぞ」
先程よりも圧がなく、静かな声でそういう公爵様に怒っていたり威圧されているわけじゃないことを知る。
そして自身も目つきが悪いせいで色々誤解をされてきた類の人間で、公爵様もそういったところだろうかと思うと何だか親近感が湧いてきたと共に、貴族様なのにそれで大丈夫なのかと分不相応にも心配する気持ちが湧いてきた。
それにしてもウォード夫夫はどちらも美味しい美味しいと沢山食べてくれる印象だったが、食が細いとはどういうことなのだろう?
中央には王都もあるし、貴族も居るからさぞ美味いものが沢山あるのだろうと思っていたのだが…
公爵様達の出迎えの後、使用人の一人に連れられ厨房へとやってきた。
厨房には色んな種類の調味料が置かれ、並べられた食材の中には見たこともないものが沢山ならんでいたがどれも新鮮でとても良い物だということが見て分かるものばかりだった。
「此処にある食材を自由に使って頂いて構いませんので、何品か作っていただけますか?」
料理長であろう人物が俺に料理着を差し出してそう言う。
貴族お抱えの料理人は偉そうで高圧的な奴が多い印象だったが、目の前の彼等の目は俺がどんな料理を作り出すのかと期待に満ちているのが分かって何だか照れくさい気持ちになる。
まさか初日に厨房に入らせてもらえるとは思っていなかったし、俺は肉を捌いて加工する作業をすることの方が多かったので料理についてはそこまで自身はないが…期待してくれている彼等にも、そして何よりこの機会を設けてくれたウォード夫夫の為にも気合を入れて渡された料理着を身に着けた。
__________________
「っ!これは…」
「っ!」
料理を作り机に並べ終わった後、俺を含め厨房に居た者達は急いで部屋へ戻り身なりを整え立食会場である部屋へ早足で集まった。
そして、使用人達が集まった後、ウォード夫夫と護衛達、それからアーバスノイヤー公爵様達が現れ軽い挨拶のあと皆がさっそく料理に手を伸ばした。
皆が最初に口にしたのは俺の料理で…
俺の料理を口に入れた途端、公爵様も次期公爵様も動きを止めて固まってしまった。
ルナイス様もノヴァ様も美味しいと言ってくださっていたし、食材だって見慣れないものはあったが特徴を聞いたり味見をしてみたりして作った。
ほんの少しは自信があったのだが、これはまずい状況になったのかもしれない。
「んー!やっぱり美味しい!ね、にぃ様」
「あぁ…今まで食したことがないほど美味だ。南の地の料理は美味しいと魔法送書で聞いていたが…まさかここまで違うとは」
「公爵様。貴方が何も反応しないから料理人が不安がってます」
「ぁ…あぁ…タシターニ…貴方の料理は話に聞いていた通り驚くほどに美味である。私はこの料理を次の社交の場で皆に振る舞いたい。その場には恐らく王族もおられる。ぜひアーバスノイヤー家の料理人にも貴方の料理を教えてやってくれないか」
「あ!ノヴァ!とーさまが僕達のタシターニを横取りしようとしてる!」
「公爵様、先約はこちらですよ」
「父上、家の料理人をこちらへ派遣して一緒に教えてもらってはいかがですか?そうすればお互いの手間が省けます」
ノヴァ様が固まる公爵様を促してくださり、俺に向かって公爵様が思いもよらない言葉をくださったのだが…その公爵様の言葉にルナイス様が頬を膨らませる。
いくらご子息とは言えど、家格は公爵様が飛びぬけて上…そんな風に言ってはっと青ざめる俺とは違いルナイス様の背後にいる私服の護衛の男はうむうむと頷いているし、ノヴァ様も公爵様を鋭く睨んでいる。
公爵様はそれに怒ることはなく、次期公爵様の言葉にそうしようと苦笑いで頷いておられる。
結局、俺は此処ウォード家でウォード家の料理人とアーバスノイヤー家の料理人に料理を教えることが決まった。
そして後々
俺は色んな貴族の家に料理を教えることとなるとは、この時の俺には想像もつかない未来であった。
side end
目つきの悪い俺の店はあまり客入りがよくなかった。
特に女やガキは俺の店の近くを通らない。
偶に冒険者が買ってくれるのと、何店舗か取引をしてくれる飲食店があるから何とかやっていけてるが、このままではいずれ店を畳むことになるだろう。
目つきが悪いのは今更どうにも出来ないが、何かしら策を練らないといけないとは思いつつも学のない頭では打開策など一つも思い浮かばないまま時が過ぎている。
そんな中、俺の店に見るからに育ちの良い人達が現れた。
絶対貴族だっと身構える喋りの上手くない俺に声を荒げることなく接してくれるその貴族は何故か俺の店を気に入ってくれたようでラプラス様が募る中央への派遣にぜひ立候補するようにと言ってきた。
選ばれることはないと思うが何かきっかけを掴めるかもしれないと応募すれば、何故か俺が派遣されることに決まった。
何かの間違いではないかとラプラス様に問うたところ、間違いではなく多くの者の意見に耳を傾けた結果俺だったのだと言われ胸がじんっと温まる。
皆、俺の店の肉は質が良いし偶に出すおまけは味が良いと評価してくれていたようで、只圧が凄すぎて中々買いにいけないがと言っていたのだとか…
「あの御仁達の元で修行すれば君の困りごとも解決するやもしれんぞ」
ラプラス様はそう言われていたが、まず南の地を離れたことがない俺は貴族の馬車に同席するのも門番へ対応することもとんでもなく恐ろしいことで…ウォード様方に情けない姿ばかりを晒している。
疲労と落ち込みで、与えられた部屋の隅に蹲っていると扉がノックされルナイス様とノヴァ様が来られた。
しばらく休憩と言っていなかっただろうか?まさか聞き漏らしていただろうかっと焦っている俺にお二人は爆弾を投げ渡して来た。
聞いてない。
初日にあの名高きアーバスノイヤー家の当主様と次期当主様に会う何て聞いてない。
「ルナイス!無事か?」
「はいにぃ様。僕は元気です!にぃ様は元気ですか?」
「あぁ。すごく元気だ」
意識が半分ないまま使用人達に連れられアーバスノイヤー公爵様方を出迎える列に並んでいると、不意にあっまい声と甘えた声が聞こえてきて驚いて意識が現実へと引き戻された。
気になった声の方へ視線をむければ、抱き合うルナイス様と男…にぃ様という事は…あの人が時期侯爵様!
え?
兄弟だよな?
まるで恋人のような甘々の雰囲気なんだが?
ばっとルナイス様の旦那様であるノヴァ様に視線をやれば、この光景を微笑ましく見られている。
使用人達も温かい視線を向けていることからあの2人のあっまいやり取りは此処では当たり前のことであるのだと理解し、そして再び意識が遠のきかける。
「とーさま、にぃ様。彼が今回南の地より派遣していただいたタシターニです。肉屋の店主なのですが、おまけの料理の腕は凄くて、僕沢山買っちゃいました」
意識が遠のきかけている間にルナイス様はアーバスノイヤー公爵様方と共に俺の前に現れて、いつの間にやら俺の紹介が始まっていた。
「あぁ、君がルナイスが気に入った料理人か」
「は!…はい…あの、タ、タシターニと…申します!」
ルナイス様の言葉に俺の方へ視線を向けたアーバスノイヤー公爵様に慌てて挨拶をしたが、緊張から声が裏返り変な自己紹介となってしまった。
顔に熱が集まり、そしてやってしまったことに冷や汗がだらだらと流れ出る。
「このようにタシターニは屈強な体つきに似合わない繊細な心の持ち主ですので優しく接してあげてください」
ルナイス様が見かねてフォローしてくださるが、公爵様の視線はずっと鋭いままで体の血がサーっと引いていき体が冷たくなっていく感覚がする。
「…ルグノス・アーバスノイヤーだ。息子達は食が細い。頼んだぞ」
先程よりも圧がなく、静かな声でそういう公爵様に怒っていたり威圧されているわけじゃないことを知る。
そして自身も目つきが悪いせいで色々誤解をされてきた類の人間で、公爵様もそういったところだろうかと思うと何だか親近感が湧いてきたと共に、貴族様なのにそれで大丈夫なのかと分不相応にも心配する気持ちが湧いてきた。
それにしてもウォード夫夫はどちらも美味しい美味しいと沢山食べてくれる印象だったが、食が細いとはどういうことなのだろう?
中央には王都もあるし、貴族も居るからさぞ美味いものが沢山あるのだろうと思っていたのだが…
公爵様達の出迎えの後、使用人の一人に連れられ厨房へとやってきた。
厨房には色んな種類の調味料が置かれ、並べられた食材の中には見たこともないものが沢山ならんでいたがどれも新鮮でとても良い物だということが見て分かるものばかりだった。
「此処にある食材を自由に使って頂いて構いませんので、何品か作っていただけますか?」
料理長であろう人物が俺に料理着を差し出してそう言う。
貴族お抱えの料理人は偉そうで高圧的な奴が多い印象だったが、目の前の彼等の目は俺がどんな料理を作り出すのかと期待に満ちているのが分かって何だか照れくさい気持ちになる。
まさか初日に厨房に入らせてもらえるとは思っていなかったし、俺は肉を捌いて加工する作業をすることの方が多かったので料理についてはそこまで自身はないが…期待してくれている彼等にも、そして何よりこの機会を設けてくれたウォード夫夫の為にも気合を入れて渡された料理着を身に着けた。
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「っ!これは…」
「っ!」
料理を作り机に並べ終わった後、俺を含め厨房に居た者達は急いで部屋へ戻り身なりを整え立食会場である部屋へ早足で集まった。
そして、使用人達が集まった後、ウォード夫夫と護衛達、それからアーバスノイヤー公爵様達が現れ軽い挨拶のあと皆がさっそく料理に手を伸ばした。
皆が最初に口にしたのは俺の料理で…
俺の料理を口に入れた途端、公爵様も次期公爵様も動きを止めて固まってしまった。
ルナイス様もノヴァ様も美味しいと言ってくださっていたし、食材だって見慣れないものはあったが特徴を聞いたり味見をしてみたりして作った。
ほんの少しは自信があったのだが、これはまずい状況になったのかもしれない。
「んー!やっぱり美味しい!ね、にぃ様」
「あぁ…今まで食したことがないほど美味だ。南の地の料理は美味しいと魔法送書で聞いていたが…まさかここまで違うとは」
「公爵様。貴方が何も反応しないから料理人が不安がってます」
「ぁ…あぁ…タシターニ…貴方の料理は話に聞いていた通り驚くほどに美味である。私はこの料理を次の社交の場で皆に振る舞いたい。その場には恐らく王族もおられる。ぜひアーバスノイヤー家の料理人にも貴方の料理を教えてやってくれないか」
「あ!ノヴァ!とーさまが僕達のタシターニを横取りしようとしてる!」
「公爵様、先約はこちらですよ」
「父上、家の料理人をこちらへ派遣して一緒に教えてもらってはいかがですか?そうすればお互いの手間が省けます」
ノヴァ様が固まる公爵様を促してくださり、俺に向かって公爵様が思いもよらない言葉をくださったのだが…その公爵様の言葉にルナイス様が頬を膨らませる。
いくらご子息とは言えど、家格は公爵様が飛びぬけて上…そんな風に言ってはっと青ざめる俺とは違いルナイス様の背後にいる私服の護衛の男はうむうむと頷いているし、ノヴァ様も公爵様を鋭く睨んでいる。
公爵様はそれに怒ることはなく、次期公爵様の言葉にそうしようと苦笑いで頷いておられる。
結局、俺は此処ウォード家でウォード家の料理人とアーバスノイヤー家の料理人に料理を教えることが決まった。
そして後々
俺は色んな貴族の家に料理を教えることとなるとは、この時の俺には想像もつかない未来であった。
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