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番外/大晦日風景
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透明なはずのガラスに残る、ワイパーを引いた後の筋。それを見ながら、茜は過去はどうだったかと思い返していた。
一昨年はアルバイトしかしていなかったから、時間が空いたときに少しずつ自分だけで掃除した。手伝ってもらったのは電灯の笠を外したときと、何年も洗ってなかったと思われる換気扇の油を、薬剤で溶かしてもらったことくらい。去年は引っ越したばっかりで汚れてなかったし、お腹が大きかった。普段は汚れた部分だけちょっと拭く程度だから、手伝ってもらったことなんてない。
大きく溜息を吐き、バケツの水を外に捨てに行った秀一を見る。手袋を外していることを考えると、これで終わりだと思っていそうである。窓を大きく開けるとか漂白系の洗剤を使うとか、乳幼児を気にしながらでは難しいことは、昼寝の隙を突くか秀一を使うかの二択しかない。
そして現在、幸は昼寝中。つまり二馬力で動ける僅かなチャンスだ。残す場所は窓の周りだけ。
ってわけで、茜がカーテンを洗濯している間に秀一に窓を頼んだのだが、考えてみれば秀一がまともに掃除をしている場面なんて、見たことがないのである。前日に頼んだ水回りは、幸が何を舐めても危険でないように普段から気を配っているから、気になった天井を綺麗にしてもらっただけだった。あとは高い場所にあるものを外してもらったり、つけてもらったりしただけ。仕上がりが気になるものは、秀一は今までしたことない!
思い返せば出産後三週間で実家から戻ったときのこと。部屋は想定の範囲の汚れでしかなかったが、洗濯したときに広げずに干したと思われる衣類が、箪笥の中にうねっていた。皺の分嵩が増し、引き出しがつかえていたのを覚えている。
座って煙草に火をつけた秀一を見て、終わったつもりなのだと確信する。秀一の妹(茜の義妹だが、年が二十上だ)が、秀一を評してこう言ったことがある。
「田舎の長男だから、自分はできると思い込んでるのよね。気は利かないし、まわりのサポートにも気がつかない」
言われたときにはピンと来なかったが、今なら理解できる。秀一にすれば、窓の上でワイパーを動かしただけで窓掃除は終了なのである。サッシのレールや溜まった水は、窓ガラスじゃない。それでもそこを放置しておくわけには行かない。砂埃で逆に汚れてしまう。
「あのさ、秀さん……」
意を決して切り出す。責めずに相手の不備を指摘するのって、結構難しい。
「窓枠と下のレール、まだ拭いてないよね。ガラスも磨いてないし」
「あ? ガラスは洗ったぞ?」
「ガラスって洗うだけじゃダメなんだよ? 磨かないと。でね、水分もちゃんと拭き取らないと、そこに砂が……」
仁王の眉間に皺が寄ったところで、洗濯機のブザーが鳴った。レースのカーテンが洗い上がったらしい。さっさとレールに掛けてしまいたいので、折衷案を出す。
「私が内側の窓枠拭くから、外側の窓枠とレール綺麗にしてくれる?」
「汚れてても、別に死なねえ」
「秀さんは年に一回なんだから、協力してよ! 明日はお義父さんとお義母さんが来るんでしょ?」
暗に言いつけてやるってニュアンスを籠めているのだ。孫の顔を見に来るだけで、泊まったり食事したりするのは外なのだが、お茶を淹れてのもてなしくらいはしなくてはならない
しぶしぶ立ち上がる秀一を尻目に、茜も雑巾を握る。一度水拭きしてあるガラスは、表面を乾拭き仕上げすれば良いだけである。伸び上がって一間分の窓枠を拭き、窓の外で動く秀一を見た。
何をしてるんですか、秀さん。窓レール用のブラシの広い面を隅に使って、どうしようって言うんです?
いちいち指摘すると臍を曲げそうなので、そこは任せることにして、厚手のカーテンを洗濯機に詰め込む。二回回せば、多分洗濯はおしまい。
窓を内側から粗方仕上げたところで、幸が目を覚ましたらしい。茜は一度戦線を離脱だ。寝覚めの水分補給をしたり、おむつを替えたりしなくてはならない、秀一の仕上げを見張っていたいところだが、冬の日は短いのだ。適当なところで切り上げないと、日が暮れてからも掃除が続いてしまう。
「おう、終わったぞ」
一瞬窓ガラスの隅に拭き残しが見えてしまったが、敢えて見なかったことにして、次はカーテンだ。
「カーテンお願い。レースのやつ、洗い終わったから」
子供用の果汁と菓子を出しながら、茜は次の動きを秀一に指示する。
「濡れてんぞ、これ」
「濡れたままでいいの。吊っとけば重みで皺が伸びるし、部屋の中が乾燥してるからすぐ乾く」
億劫そうにカーテンを広げた秀一が、カーテンレールの前にたって首を捻っている。
「どうやって着けるんだ、これ」
「カーテンフック、そこにあるよ。秀さん、カーテン着けたことないの?」
「そういや、ねえな。カーテンなんて洗ったことねえ。これ、どこに通せばいいんだ」
茜は思わず時計を見た。自分が考えていた時間をはるかにオーバーしている。秀一は戦力になっていない。一日は短いのだから、時間を有効に使おう。
「私がやるから、いい。悪いけど秀さんは、さっちゃん連れてお買い物に行って来てくれない? 和菓子屋さんで手土産予約してあるし、スーパーで買い足したいものがあるから、寒くならないうちに散歩がてらで」
「終わってから一緒に行くって言わなかったか?」
「思ったより時間かかってるから、遅くなっちゃうもん」
秀一は不思議そうな顔をした。
「それだったら、ふたりでやって早く終わらせたほうが良くないか」
秀一はきちんと一人前の仕事をしていると、自分では思っているのだと、茜は気がつく。ここでプライドを潰して良いものかと一瞬考え、少しだけ思い直して口にした。
「秀さんに教えながらより、私ひとりでやったほうが早いもん。そうするとさっちゃんの相手ができないから、そっちを秀さんにお願いするの」
納得しかねる顔の秀一に、追い打ちをかける。
「秀さんなりに家事とか育児とかに協力してくれてるのは、すっごく助かる。だけどさ、たとえば私が急病で入院したりしても、独身のときの秀さんの生活はさっちゃんにさせられないでしょ? ちょっと覚えてね」
見た目はまだ小娘のままの茜は、とっくに母になっているのである。メモ紙の買い物リストを渡され、またカーテンを洗い終えた洗濯機のブザー音を、秀一も聞いた。
寒い中でも外出にご機嫌な幸を乗せたベビーカーを押し、秀一の顔はますます仁王だ。一昨日からずっと家事を手伝っていたつもりだった。それが、一人のほうが早いだと? つまり俺は役立たずだって言ったのか? そんなことを考えてるくらいなら、これから先は頼まれたってやらねえ。
歩いていると、そちらこちらの家がまだ掃除中である。大晦日だって、仕上げをしている家はたくさんある。そのうちに、門柱を洗っている年配の男性がいた。水は冷たいだろうに、大理石の表札を雑巾で拭っている。
昨日までの秀一ならば、綺麗にしてるな、きちんとした家なんだろうな、としか思わなかったろう。
こんなイイ年になって、きちんとした家はきちんとした人が手入れしているのだと、気がつくとは。自分なら門柱に放水して埃を払ったら、終わりだ。水滴なんて乾いてしまうからと、家に入るだろう。ところが歩き進める途中で見た別の家の石の表札は、ウロコ状に汚れている。つまり水滴が乾ききるまえに、砂埃が貼りついているのである。
ガラスは洗うんじゃなくて、磨くの。茜の言葉が、急に出てくる。
結婚してから急激に清潔に快適になった秀一の生活は、茜の手が入っているからだ。慣れてしまった今、それが維持できない事情ができたら、自分は不満に思うだろう。維持しているのは己の手柄じゃないのに。
なんだか自分に対して非常に気まずい気分になり、到着した和菓子店で予約の菓子を受け取った後にショーケースのクルミ大福を二つ追加する。茜の好物だ。
帰宅すると、茜の予告通りに部屋の中は片付いていた。普段なら買い物袋をダイニングテーブルに投げ出して終わりだが、秀一自身で仕分けして冷蔵庫に収めた。
「あ、ありがと。さっちゃんの果汁も買ってきてくれたんだ。メモに書き忘れてたなーって思ってたの」
「いつも飲ませてるやつだろ? ちょうど通路通ったからな。ああ、あとこれもだ」
ポケットからクルミ大福を出して、茜に渡した。
「嬉しい! お茶淹れようか」
「いや、俺は食わない。紅白がはじまる前に風呂に入って酒にしよう。餅つきもしなきゃならんだろうし」
唐突におかしな単語が出る。
「餅つき?」
「あんまり飲むと自前の杵が役に立たなくなるから、ほどほどにしないとな」
「自前の杵?」
「肉の臼に肉の杵で、ぺったんぺったん」
幸を着替えさせておむつをチェックしている茜の手が、一瞬止まる。
お誘いいただきまして、ありがとうございます。嬉しくないわけではありませんが、その表現はいささか抑えていただきとう存じます。ぶっちゃけ言えば、そんなジョークは他人にこう言われるのだ。
エロ親父! と。
fin.
一昨年はアルバイトしかしていなかったから、時間が空いたときに少しずつ自分だけで掃除した。手伝ってもらったのは電灯の笠を外したときと、何年も洗ってなかったと思われる換気扇の油を、薬剤で溶かしてもらったことくらい。去年は引っ越したばっかりで汚れてなかったし、お腹が大きかった。普段は汚れた部分だけちょっと拭く程度だから、手伝ってもらったことなんてない。
大きく溜息を吐き、バケツの水を外に捨てに行った秀一を見る。手袋を外していることを考えると、これで終わりだと思っていそうである。窓を大きく開けるとか漂白系の洗剤を使うとか、乳幼児を気にしながらでは難しいことは、昼寝の隙を突くか秀一を使うかの二択しかない。
そして現在、幸は昼寝中。つまり二馬力で動ける僅かなチャンスだ。残す場所は窓の周りだけ。
ってわけで、茜がカーテンを洗濯している間に秀一に窓を頼んだのだが、考えてみれば秀一がまともに掃除をしている場面なんて、見たことがないのである。前日に頼んだ水回りは、幸が何を舐めても危険でないように普段から気を配っているから、気になった天井を綺麗にしてもらっただけだった。あとは高い場所にあるものを外してもらったり、つけてもらったりしただけ。仕上がりが気になるものは、秀一は今までしたことない!
思い返せば出産後三週間で実家から戻ったときのこと。部屋は想定の範囲の汚れでしかなかったが、洗濯したときに広げずに干したと思われる衣類が、箪笥の中にうねっていた。皺の分嵩が増し、引き出しがつかえていたのを覚えている。
座って煙草に火をつけた秀一を見て、終わったつもりなのだと確信する。秀一の妹(茜の義妹だが、年が二十上だ)が、秀一を評してこう言ったことがある。
「田舎の長男だから、自分はできると思い込んでるのよね。気は利かないし、まわりのサポートにも気がつかない」
言われたときにはピンと来なかったが、今なら理解できる。秀一にすれば、窓の上でワイパーを動かしただけで窓掃除は終了なのである。サッシのレールや溜まった水は、窓ガラスじゃない。それでもそこを放置しておくわけには行かない。砂埃で逆に汚れてしまう。
「あのさ、秀さん……」
意を決して切り出す。責めずに相手の不備を指摘するのって、結構難しい。
「窓枠と下のレール、まだ拭いてないよね。ガラスも磨いてないし」
「あ? ガラスは洗ったぞ?」
「ガラスって洗うだけじゃダメなんだよ? 磨かないと。でね、水分もちゃんと拭き取らないと、そこに砂が……」
仁王の眉間に皺が寄ったところで、洗濯機のブザーが鳴った。レースのカーテンが洗い上がったらしい。さっさとレールに掛けてしまいたいので、折衷案を出す。
「私が内側の窓枠拭くから、外側の窓枠とレール綺麗にしてくれる?」
「汚れてても、別に死なねえ」
「秀さんは年に一回なんだから、協力してよ! 明日はお義父さんとお義母さんが来るんでしょ?」
暗に言いつけてやるってニュアンスを籠めているのだ。孫の顔を見に来るだけで、泊まったり食事したりするのは外なのだが、お茶を淹れてのもてなしくらいはしなくてはならない
しぶしぶ立ち上がる秀一を尻目に、茜も雑巾を握る。一度水拭きしてあるガラスは、表面を乾拭き仕上げすれば良いだけである。伸び上がって一間分の窓枠を拭き、窓の外で動く秀一を見た。
何をしてるんですか、秀さん。窓レール用のブラシの広い面を隅に使って、どうしようって言うんです?
いちいち指摘すると臍を曲げそうなので、そこは任せることにして、厚手のカーテンを洗濯機に詰め込む。二回回せば、多分洗濯はおしまい。
窓を内側から粗方仕上げたところで、幸が目を覚ましたらしい。茜は一度戦線を離脱だ。寝覚めの水分補給をしたり、おむつを替えたりしなくてはならない、秀一の仕上げを見張っていたいところだが、冬の日は短いのだ。適当なところで切り上げないと、日が暮れてからも掃除が続いてしまう。
「おう、終わったぞ」
一瞬窓ガラスの隅に拭き残しが見えてしまったが、敢えて見なかったことにして、次はカーテンだ。
「カーテンお願い。レースのやつ、洗い終わったから」
子供用の果汁と菓子を出しながら、茜は次の動きを秀一に指示する。
「濡れてんぞ、これ」
「濡れたままでいいの。吊っとけば重みで皺が伸びるし、部屋の中が乾燥してるからすぐ乾く」
億劫そうにカーテンを広げた秀一が、カーテンレールの前にたって首を捻っている。
「どうやって着けるんだ、これ」
「カーテンフック、そこにあるよ。秀さん、カーテン着けたことないの?」
「そういや、ねえな。カーテンなんて洗ったことねえ。これ、どこに通せばいいんだ」
茜は思わず時計を見た。自分が考えていた時間をはるかにオーバーしている。秀一は戦力になっていない。一日は短いのだから、時間を有効に使おう。
「私がやるから、いい。悪いけど秀さんは、さっちゃん連れてお買い物に行って来てくれない? 和菓子屋さんで手土産予約してあるし、スーパーで買い足したいものがあるから、寒くならないうちに散歩がてらで」
「終わってから一緒に行くって言わなかったか?」
「思ったより時間かかってるから、遅くなっちゃうもん」
秀一は不思議そうな顔をした。
「それだったら、ふたりでやって早く終わらせたほうが良くないか」
秀一はきちんと一人前の仕事をしていると、自分では思っているのだと、茜は気がつく。ここでプライドを潰して良いものかと一瞬考え、少しだけ思い直して口にした。
「秀さんに教えながらより、私ひとりでやったほうが早いもん。そうするとさっちゃんの相手ができないから、そっちを秀さんにお願いするの」
納得しかねる顔の秀一に、追い打ちをかける。
「秀さんなりに家事とか育児とかに協力してくれてるのは、すっごく助かる。だけどさ、たとえば私が急病で入院したりしても、独身のときの秀さんの生活はさっちゃんにさせられないでしょ? ちょっと覚えてね」
見た目はまだ小娘のままの茜は、とっくに母になっているのである。メモ紙の買い物リストを渡され、またカーテンを洗い終えた洗濯機のブザー音を、秀一も聞いた。
寒い中でも外出にご機嫌な幸を乗せたベビーカーを押し、秀一の顔はますます仁王だ。一昨日からずっと家事を手伝っていたつもりだった。それが、一人のほうが早いだと? つまり俺は役立たずだって言ったのか? そんなことを考えてるくらいなら、これから先は頼まれたってやらねえ。
歩いていると、そちらこちらの家がまだ掃除中である。大晦日だって、仕上げをしている家はたくさんある。そのうちに、門柱を洗っている年配の男性がいた。水は冷たいだろうに、大理石の表札を雑巾で拭っている。
昨日までの秀一ならば、綺麗にしてるな、きちんとした家なんだろうな、としか思わなかったろう。
こんなイイ年になって、きちんとした家はきちんとした人が手入れしているのだと、気がつくとは。自分なら門柱に放水して埃を払ったら、終わりだ。水滴なんて乾いてしまうからと、家に入るだろう。ところが歩き進める途中で見た別の家の石の表札は、ウロコ状に汚れている。つまり水滴が乾ききるまえに、砂埃が貼りついているのである。
ガラスは洗うんじゃなくて、磨くの。茜の言葉が、急に出てくる。
結婚してから急激に清潔に快適になった秀一の生活は、茜の手が入っているからだ。慣れてしまった今、それが維持できない事情ができたら、自分は不満に思うだろう。維持しているのは己の手柄じゃないのに。
なんだか自分に対して非常に気まずい気分になり、到着した和菓子店で予約の菓子を受け取った後にショーケースのクルミ大福を二つ追加する。茜の好物だ。
帰宅すると、茜の予告通りに部屋の中は片付いていた。普段なら買い物袋をダイニングテーブルに投げ出して終わりだが、秀一自身で仕分けして冷蔵庫に収めた。
「あ、ありがと。さっちゃんの果汁も買ってきてくれたんだ。メモに書き忘れてたなーって思ってたの」
「いつも飲ませてるやつだろ? ちょうど通路通ったからな。ああ、あとこれもだ」
ポケットからクルミ大福を出して、茜に渡した。
「嬉しい! お茶淹れようか」
「いや、俺は食わない。紅白がはじまる前に風呂に入って酒にしよう。餅つきもしなきゃならんだろうし」
唐突におかしな単語が出る。
「餅つき?」
「あんまり飲むと自前の杵が役に立たなくなるから、ほどほどにしないとな」
「自前の杵?」
「肉の臼に肉の杵で、ぺったんぺったん」
幸を着替えさせておむつをチェックしている茜の手が、一瞬止まる。
お誘いいただきまして、ありがとうございます。嬉しくないわけではありませんが、その表現はいささか抑えていただきとう存じます。ぶっちゃけ言えば、そんなジョークは他人にこう言われるのだ。
エロ親父! と。
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