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#12
#12 ②
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◇◆◇◆◇
「甘くておいしい」
「そうでしょ」
「奏のキスみたい…キスしていい?」
藍流はやっぱり流風と同じ事を言った。
ここは藍流の部屋なのでふたりはようやくリラックスした顔をしている。
そっと唇が触れて俺も心がほぐれる。
流風もキスをくれて、俺はどきどきし始めた。
「もっとキスして…」
「うん」
「いっぱいしてあげる」
ふたりが何度もキスをくれて、ぽーっとしてくる。
「そういう顔、絶対御園くんに見せないでね」
「…?」
流風が急に桜弥くんの名前を出す。
なんで今桜弥くんが出てくるの?
「奏は魅力的だから、御園くんが手を出したくなる気持ちはわかるんだよ」
「……」
藍流もちょっと眉を顰める。
俺がむっとすると藍流と流風がすぐに気付いて慌てる。
「ごめん、奏」
「わざとじゃないんだ。あんまり奏が可愛いから心配で…」
「それでもやだ」
「「ごめん」」
流風にキスをして藍流にキスをする。
「…今は俺の名前だけ呼んで」
こういう時にふたりが俺以外の名前を口にすると胸が苦しくなる。
桜弥くんにまで嫉妬しちゃうなんて嫌なのに。
でも俺が嫉妬すると藍流と流風の欲望は燃えるらしい。
ベッドで制服を脱がせ合い、肌へのキスを交換する。
「奏、可愛い」
俺を『可愛い』と飽きる事なく言い続けるふたり。
一体どこがそんなに可愛いんだろう…不思議。
「あっ! あ…」
触れられる場所全てから熱が拡がっていく。
もっと触って欲しい。
心も身体も溶ける熱に力が入らなくなっていく。
ふたりの指が奥まった蕾をなぞるので昂りから蜜が零れるのを感じる。
快感への道筋を覚えた身体は早く早くと次を期待する。
藍流と流風は俺が腰を揺らすとキスをくれて蕾をほぐす。
熱っぽい瞳。
上気した頬。
何度見てもどきどきする。
蕾をほぐしていた指が抜かれたので身体を起こして藍流の腰の上に跨る。
「奏?」
「……」
藍流の昂りに触れてどきどきしながら自分で蕾に宛がう。
腰をゆっくり下ろして昂りを呑み込んでいく感覚に背筋にぞくぞくが走る。
「奏がすごく可愛い事を始めたね…支えてあげる」
「ん、あ…」
流風が背後に回って身体を支えてくれる。
体重がかかってすごく深く挿入って、それだけで達してしまいそう。
思わず目を閉じてしまっていた事に気付いてそっと瞼を上げると、藍流の熱い瞳が俺を映していて顔が熱くなる。
動かないと、と腰を上げて下ろす。
腰を下ろす時に気持ちいいところを藍流の昂りが擦って足ががくがくしてしまうけど、流風が支えてくれていているからなんとか動けた。
でも単調に動くしかできなくて、これじゃ藍流は気持ちよくないかも。
「ごめん、うまくできない…」
「? なんで謝るの」
「だって…」
いつも藍流がしてくれてるみたいにしたいのに。
藍流が唇を重ねて、流風が肩や背中にキスをくれるので身体がぴくんと反応する。
たぶん締め付けてしまったんだろう、藍流の表情が少し歪んだ。
「前にも言ったけど、うまくできなくていいんだよ。うまくできたら困る」
「ん…」
キスが甘くて気持ちいい。
「それにこれが可愛くてすごくいいんだよ」
「…ほんと?」
「うん。でも、」
藍流が言葉を切るので『?』と思ったら腰を掴まれて一気に奥まで突き上げられた。
「ああっ!!」
「やっぱり俺達が奏を気持ちよくしてあげたいな」
流風が胸の突起を弄り、藍流が奥を突き上げる。
ぐりぐりと弱いところに当たるようにされると痺れるような快感が暴れてなにも考えられなくなる。
「まって、イッちゃ…あ、あ! あっ!!」
力の抜けた俺を流風が抱き留めてくれる。
流風のキスも甘くて気持ちいい。
どんどん力が抜けていく。
「奏…」
藍流の声に余裕がなくて、俺をすぐにまた追い詰め始める。
俺はその動きに素直に酔う。
藍流の動きも、流風の手の熱さも、ふたりのキスの甘さも、全てが愛おしい。
俺がまた限界を迎えると藍流も果てて、流風が交代でナカに挿入ってくる。
藍流が背中にいっぱいキスをくれて、くすぐったくてそれさえも気持ちよくて。
俺はまたイッて、いつも通り思考がぼんやりしてくるくらいまでふたりに追い詰められていく。
「っぅ、あ…!!」
「っ…」
流風も藍流も、本当に色っぽい表情をするから俺はどきどきが止まらない。
俺が全てを委ねるのは、藍流と流風だけ。
「甘くておいしい」
「そうでしょ」
「奏のキスみたい…キスしていい?」
藍流はやっぱり流風と同じ事を言った。
ここは藍流の部屋なのでふたりはようやくリラックスした顔をしている。
そっと唇が触れて俺も心がほぐれる。
流風もキスをくれて、俺はどきどきし始めた。
「もっとキスして…」
「うん」
「いっぱいしてあげる」
ふたりが何度もキスをくれて、ぽーっとしてくる。
「そういう顔、絶対御園くんに見せないでね」
「…?」
流風が急に桜弥くんの名前を出す。
なんで今桜弥くんが出てくるの?
「奏は魅力的だから、御園くんが手を出したくなる気持ちはわかるんだよ」
「……」
藍流もちょっと眉を顰める。
俺がむっとすると藍流と流風がすぐに気付いて慌てる。
「ごめん、奏」
「わざとじゃないんだ。あんまり奏が可愛いから心配で…」
「それでもやだ」
「「ごめん」」
流風にキスをして藍流にキスをする。
「…今は俺の名前だけ呼んで」
こういう時にふたりが俺以外の名前を口にすると胸が苦しくなる。
桜弥くんにまで嫉妬しちゃうなんて嫌なのに。
でも俺が嫉妬すると藍流と流風の欲望は燃えるらしい。
ベッドで制服を脱がせ合い、肌へのキスを交換する。
「奏、可愛い」
俺を『可愛い』と飽きる事なく言い続けるふたり。
一体どこがそんなに可愛いんだろう…不思議。
「あっ! あ…」
触れられる場所全てから熱が拡がっていく。
もっと触って欲しい。
心も身体も溶ける熱に力が入らなくなっていく。
ふたりの指が奥まった蕾をなぞるので昂りから蜜が零れるのを感じる。
快感への道筋を覚えた身体は早く早くと次を期待する。
藍流と流風は俺が腰を揺らすとキスをくれて蕾をほぐす。
熱っぽい瞳。
上気した頬。
何度見てもどきどきする。
蕾をほぐしていた指が抜かれたので身体を起こして藍流の腰の上に跨る。
「奏?」
「……」
藍流の昂りに触れてどきどきしながら自分で蕾に宛がう。
腰をゆっくり下ろして昂りを呑み込んでいく感覚に背筋にぞくぞくが走る。
「奏がすごく可愛い事を始めたね…支えてあげる」
「ん、あ…」
流風が背後に回って身体を支えてくれる。
体重がかかってすごく深く挿入って、それだけで達してしまいそう。
思わず目を閉じてしまっていた事に気付いてそっと瞼を上げると、藍流の熱い瞳が俺を映していて顔が熱くなる。
動かないと、と腰を上げて下ろす。
腰を下ろす時に気持ちいいところを藍流の昂りが擦って足ががくがくしてしまうけど、流風が支えてくれていているからなんとか動けた。
でも単調に動くしかできなくて、これじゃ藍流は気持ちよくないかも。
「ごめん、うまくできない…」
「? なんで謝るの」
「だって…」
いつも藍流がしてくれてるみたいにしたいのに。
藍流が唇を重ねて、流風が肩や背中にキスをくれるので身体がぴくんと反応する。
たぶん締め付けてしまったんだろう、藍流の表情が少し歪んだ。
「前にも言ったけど、うまくできなくていいんだよ。うまくできたら困る」
「ん…」
キスが甘くて気持ちいい。
「それにこれが可愛くてすごくいいんだよ」
「…ほんと?」
「うん。でも、」
藍流が言葉を切るので『?』と思ったら腰を掴まれて一気に奥まで突き上げられた。
「ああっ!!」
「やっぱり俺達が奏を気持ちよくしてあげたいな」
流風が胸の突起を弄り、藍流が奥を突き上げる。
ぐりぐりと弱いところに当たるようにされると痺れるような快感が暴れてなにも考えられなくなる。
「まって、イッちゃ…あ、あ! あっ!!」
力の抜けた俺を流風が抱き留めてくれる。
流風のキスも甘くて気持ちいい。
どんどん力が抜けていく。
「奏…」
藍流の声に余裕がなくて、俺をすぐにまた追い詰め始める。
俺はその動きに素直に酔う。
藍流の動きも、流風の手の熱さも、ふたりのキスの甘さも、全てが愛おしい。
俺がまた限界を迎えると藍流も果てて、流風が交代でナカに挿入ってくる。
藍流が背中にいっぱいキスをくれて、くすぐったくてそれさえも気持ちよくて。
俺はまたイッて、いつも通り思考がぼんやりしてくるくらいまでふたりに追い詰められていく。
「っぅ、あ…!!」
「っ…」
流風も藍流も、本当に色っぽい表情をするから俺はどきどきが止まらない。
俺が全てを委ねるのは、藍流と流風だけ。
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