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【番外編②】甘く溶かして
【番外編】甘く溶かして ⑤
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一週間後、三人のバイトの休みが重なっている日に約束のデザート作りをすることになった。作るものは奏が決めていいよ、と言われたので、やはりあれを作りたい。ふたりがくれた思い出のチョコと同じように、俺が初めてふたりからもらった特別なチョコ。
材料の買い物は俺が前日に済ませて、いざ当日。いちごを見た藍流と流風は少し頬を染めて微笑んだ。
「奏も覚えていてくれたんだ?」
「うん。本当はバレンタインに贈るつもりだったんだけど」
でもこれでよかったのかも、と言うと流風が俺の頭をぽん、と撫でてくれた。
「ありがとう。さあ作ろうか」
「きっとあのとき俺と流風で作ったチョコよりもっとおいしいものができあがるよ」
チョコを刻んで湯せんで溶かし、いちごをくぐらせる。なにをしても楽しくて、藍流も流風も笑顔が溢れている。
いちごチョコを冷蔵庫で固めている間に三人でくっついてキスをしていたら身体が熱くなってきた。
「ん……」
そういえば風邪をひいたからずいぶんご無沙汰で、深いキスが欲しくなる。藍流のキスにくらくらしていたら流風が背中から抱き上げるように俺を膝に乗せる。
「おいしそう」
「ん、ぁ……」
流風が首筋にキスをしながら服を乱していく。露わになった肩にも背中にもキスをくれて、胸の高鳴りがどんどん激しくなる。藍流と流風の吐息ひとつひとつを感じてしまい、奥に灯る熱が沸き立つ。
「こうするの久しぶりだね」
「うん……流風のキスも欲しい……」
「じゃあ俺が抱っこしててあげる」
藍流に抱き上げられ、流風の首に腕を回す。ちゅ、ちゅ、と啄むキスの後に甘く唇が重なった。流風のキスも気持ちよくて、もっと欲しくなってしまう。
「奏、チョコが先じゃないの?」
流風がくすくす笑う。時計をちらと見ると確かにチョコはもう固まっているだろう。でも。
「……俺が欲しいのは藍流と流風だよ?」
わかっているくせに、と唇を尖らせると髪や頬にキスが落ちてくる。唇が徐々に下にずれていき、藍流と流風が胸の突起をそれぞれ口に含み、ぬめる刺激に熱い息が漏れる。両手をふたりの髪にさし込み、もっととねだるように胸を突き出す。藍流の手が腰を撫で、流風の手が背中を撫でる。
「……あっ……ん」
藍流のシャツを脱がせ、流風のトレーナーを脱がせる。ふたりの肌はいつでもなめらかで身体も綺麗だ。眩しく感じて目を細め、ゆっくりねっとりとねぶられる胸の尖りからの快感に鈍く疼く腰を揺らす。ふたりの手は肌を撫でているけれど、触れて欲しいところはよけられていてもどかしい。
「意地悪……やだ」
藍流と流風の手を握って導こうとしてもきゅっと指を絡められて封じられる。ずくずくと刺激を欲する熱が暴れ出しそうなくらいせり上がってきている。
「藍流、意地悪しちゃだめだよ」
「流風こそ」
ふたりでくすくす笑って下から俺の顔を覗き込んでくる。妖しい色をたたえた瞳にとらえられ、我慢できなくて自分で触ろうとしても手を握られているから叶わない。
「可愛い、奏」
「俺と藍流のもの」
「あっ……」
小さな刺激とともに腹にキスマークが残り、ふたりの跡にぞくりとする。もっとふたりが欲しい。ふたりを刻みつけて欲しい。
「藍流、流風……もっとして」
「うん」
「いくらでもしてあげる」
腰に唇の痕跡がいくつも残り、刺激のたびに身体がぴくんぴくんと震える。そのまま顔が下りていき、ふたつの舌が濡れそぼった昂ぶりに這う。瞬間、視界が点滅し、甘い快感に背が反った。
「……だめ、すぐいきそう……」
「いっていいよ」
「ちゃんと俺と藍流で受け止めるから」
恥ずかしいことを言われるのも気持ちよくて高められていく。次々溢れる透明な液を舌ですくい取られて、そこばかりに集中していたら腰に回された流風の手が尻のラインを撫でた。ゆっくり指が下りていき、奥まったところをくるりとなぞれば期待に息が乱れる。その間も前は口で丹念に快感を施されている。
「……んっ」
指でノックするようにとんとんとされ、それからゆっくり指先が入ってくる。後孔をほぐしながら流風が身体を起こすので、髪を撫でて唇を重ねる。藍流の舌が先端の窪みをいじめ、腰が大きく震えた。
「可愛い、奏……」
囁きからも快感を得てしまい、頭がぽうっとしてくる。流風に耳を舐められ、耳朶を甘噛みされて更に囁きが吹き込まれる。好き、可愛い、大好き……すべてが愛おしくて大切で、うっとりとその言葉達に聞き入っているとベッドにそっと倒され、綻んだ後孔に藍流の昂ぶりがあてがわれた。
「ほんと可愛い」
「あ……ああっ……!」
滑り込む熱と流風のキスに呼吸の仕方も忘れてしまう。揺さぶられ、胸の尖りをいじめられ、久々の快感はすぐに俺を限界へと追い詰める。藍流と流風の体温に溶かされ、高まり、欲望が弾けた。
「藍流……」
首に腕をまわし、顔を引き寄せて唇を重ねる。藍流と流風が場所を代わり、流風が昂ぶりにゴムを着ける。背後から藍流に抱き上げられ、包み込むように抱き締められながら流風に貫かれる。ふたりに抱きしめられ、坂道を駆け上がるように再び高められていった。
材料の買い物は俺が前日に済ませて、いざ当日。いちごを見た藍流と流風は少し頬を染めて微笑んだ。
「奏も覚えていてくれたんだ?」
「うん。本当はバレンタインに贈るつもりだったんだけど」
でもこれでよかったのかも、と言うと流風が俺の頭をぽん、と撫でてくれた。
「ありがとう。さあ作ろうか」
「きっとあのとき俺と流風で作ったチョコよりもっとおいしいものができあがるよ」
チョコを刻んで湯せんで溶かし、いちごをくぐらせる。なにをしても楽しくて、藍流も流風も笑顔が溢れている。
いちごチョコを冷蔵庫で固めている間に三人でくっついてキスをしていたら身体が熱くなってきた。
「ん……」
そういえば風邪をひいたからずいぶんご無沙汰で、深いキスが欲しくなる。藍流のキスにくらくらしていたら流風が背中から抱き上げるように俺を膝に乗せる。
「おいしそう」
「ん、ぁ……」
流風が首筋にキスをしながら服を乱していく。露わになった肩にも背中にもキスをくれて、胸の高鳴りがどんどん激しくなる。藍流と流風の吐息ひとつひとつを感じてしまい、奥に灯る熱が沸き立つ。
「こうするの久しぶりだね」
「うん……流風のキスも欲しい……」
「じゃあ俺が抱っこしててあげる」
藍流に抱き上げられ、流風の首に腕を回す。ちゅ、ちゅ、と啄むキスの後に甘く唇が重なった。流風のキスも気持ちよくて、もっと欲しくなってしまう。
「奏、チョコが先じゃないの?」
流風がくすくす笑う。時計をちらと見ると確かにチョコはもう固まっているだろう。でも。
「……俺が欲しいのは藍流と流風だよ?」
わかっているくせに、と唇を尖らせると髪や頬にキスが落ちてくる。唇が徐々に下にずれていき、藍流と流風が胸の突起をそれぞれ口に含み、ぬめる刺激に熱い息が漏れる。両手をふたりの髪にさし込み、もっととねだるように胸を突き出す。藍流の手が腰を撫で、流風の手が背中を撫でる。
「……あっ……ん」
藍流のシャツを脱がせ、流風のトレーナーを脱がせる。ふたりの肌はいつでもなめらかで身体も綺麗だ。眩しく感じて目を細め、ゆっくりねっとりとねぶられる胸の尖りからの快感に鈍く疼く腰を揺らす。ふたりの手は肌を撫でているけれど、触れて欲しいところはよけられていてもどかしい。
「意地悪……やだ」
藍流と流風の手を握って導こうとしてもきゅっと指を絡められて封じられる。ずくずくと刺激を欲する熱が暴れ出しそうなくらいせり上がってきている。
「藍流、意地悪しちゃだめだよ」
「流風こそ」
ふたりでくすくす笑って下から俺の顔を覗き込んでくる。妖しい色をたたえた瞳にとらえられ、我慢できなくて自分で触ろうとしても手を握られているから叶わない。
「可愛い、奏」
「俺と藍流のもの」
「あっ……」
小さな刺激とともに腹にキスマークが残り、ふたりの跡にぞくりとする。もっとふたりが欲しい。ふたりを刻みつけて欲しい。
「藍流、流風……もっとして」
「うん」
「いくらでもしてあげる」
腰に唇の痕跡がいくつも残り、刺激のたびに身体がぴくんぴくんと震える。そのまま顔が下りていき、ふたつの舌が濡れそぼった昂ぶりに這う。瞬間、視界が点滅し、甘い快感に背が反った。
「……だめ、すぐいきそう……」
「いっていいよ」
「ちゃんと俺と藍流で受け止めるから」
恥ずかしいことを言われるのも気持ちよくて高められていく。次々溢れる透明な液を舌ですくい取られて、そこばかりに集中していたら腰に回された流風の手が尻のラインを撫でた。ゆっくり指が下りていき、奥まったところをくるりとなぞれば期待に息が乱れる。その間も前は口で丹念に快感を施されている。
「……んっ」
指でノックするようにとんとんとされ、それからゆっくり指先が入ってくる。後孔をほぐしながら流風が身体を起こすので、髪を撫でて唇を重ねる。藍流の舌が先端の窪みをいじめ、腰が大きく震えた。
「可愛い、奏……」
囁きからも快感を得てしまい、頭がぽうっとしてくる。流風に耳を舐められ、耳朶を甘噛みされて更に囁きが吹き込まれる。好き、可愛い、大好き……すべてが愛おしくて大切で、うっとりとその言葉達に聞き入っているとベッドにそっと倒され、綻んだ後孔に藍流の昂ぶりがあてがわれた。
「ほんと可愛い」
「あ……ああっ……!」
滑り込む熱と流風のキスに呼吸の仕方も忘れてしまう。揺さぶられ、胸の尖りをいじめられ、久々の快感はすぐに俺を限界へと追い詰める。藍流と流風の体温に溶かされ、高まり、欲望が弾けた。
「藍流……」
首に腕をまわし、顔を引き寄せて唇を重ねる。藍流と流風が場所を代わり、流風が昂ぶりにゴムを着ける。背後から藍流に抱き上げられ、包み込むように抱き締められながら流風に貫かれる。ふたりに抱きしめられ、坂道を駆け上がるように再び高められていった。
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