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いつまでも
いつまでも②
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なにを話したらいいかわからない。
尚紀が俺の様子をちらちら窺っているのはわかるけれど、朝食を食べても昼食を食べても学校に行く間もなにも話せなかった。
緊張と、不安。
尚紀が自分で考えること。
もしかしたらそれをさせたほうがいいのかもしれない。
でも怖い。
尚紀が深く考えることを知ったら、俺を突き放すかもしれない。
今までどおり、なにも考えずに俺に委ねさせているのが一番安全だ。
「……衛介、どうしたの?」
「なにが」
「無口じゃない?」
「気のせいだ」
そう答えながら、気のせいじゃないことを俺自身が一番わかっている。
今夜尚紀を抱く。
その緊張だけならまだなにか話せたかもしれないけれど、尚紀が俺を突き放すことへの不安には勝てなかった。
……やっぱり今までどおりにさせよう。
俺の手の中で、守り続けよう。
「…衛介」
「なに」
「なんか話して」
「……天気いいな」
天気なんて知らないけど。
いつもなら天気予報もしっかりチェックしているけれど、今日はなにもしていない。
だから突然雨に降られたら困る。
『天気いいな』は希望。
天気がよくないと困る、が正しい。
尚紀が考えるとどういう発想が生まれるのか。
俺が考えることと違う答えを出すことは、あり得る。
でも、『抱いて』と自らの意思を伝えてくれた尚紀の瞳は綺麗だった。
その瞳をいつまでも見られたら…そんな新しい欲求が生まれる。
尚紀を抱いたら答えは出るだろうか。
「どうした? 具合悪い?」
尚紀が俺の額に手を当てる。
そうじゃない。
やっぱり考えさせるのはやめておいた方がいいかも。
俺が今夜抱くと言っても緊張の欠片も見せない尚紀。
それに逆に救われる。
けど。
「……尚紀、わかってるのか」
「なにが?」
「………」
絶対わかってない。
じっと見つめ合い、というより睨み合う感じになり、同時にふいっと顔を背ける。
そうしたら、不安になったり緊張したり、色々と考えることが馬鹿みたいに思えてきた。
尚紀の頭にぽん、と手を置く。
「それでいい」
「?」
尚紀は意味がわからなそうにしている。
それからまた思案するような顔。
「衛介は、なにを考えてる?」
「!」
「衛介の考えてること、知りたい」
澄んだ瞳で俺をじっと見て、正直に問う尚紀。
隠すことを知らない。
それがあまりに美しく映って…。
また尚紀の鼻をつまんでしまった。
ほんとに馬鹿だ、尚紀は。
いや、一番の馬鹿は俺だろうな…。
「帰るぞ」
そう言うのが精いっぱいだった。
尚紀に俺の知らない世界ができて、俺はまともでいられるのだろうか。
…わからない。
でも、ひとつのことは決まっている。
「うん…」
尚紀を抱くことは、決まっている。
それを心の中でもう一度繰り返したら、引っ掛かっていたものが少し楽になった。
だが、今度は尚紀が無口になる。
今頃緊張し始めたのか…。
そう思ったけれど、どうも様子が違う。
なにか色々考えているように見える。
襲ってくる恐怖。
尚紀の頭の中が知りたい…なにを考えているのか。
俺の知らない尚紀を作らないでくれ。
結局ふたりで無言になって帰宅。
鍵を開けずにドアノブを握る尚紀を止めて、俺が鍵を出す。
「ぼんやりし過ぎだ」
「…ごめん」
「……まあ、いいけどな」
ぼんやりの原因が、俺に抱かれることじゃないだろうというのが、尚紀の目を見たらなんとなくわかった。
その瞳は俺を吸い込んでしまいそうなほどに、心を惹きつける。
「シャワー浴びてこい」
もう我慢はできない。
俺はこの後、欲望に忠実に行動する。
「ご飯は後にする?」
「ああ。先に尚紀を食べる」
「………」
「俺のほうは覚悟はできてる。尚紀に言われたからな」
たった今、しっかり覚悟ができた。
尚紀を抱く。
もう逃げない……逃がさない。
「衛介…」
「一緒に浴びてもいいぞ」
ちょっと笑って見せると、尚紀が真っ赤になった。
「やだよ、恥ずかしいからひとりで浴びる!」
バタバタと脱衣室に駆け込んでいく姿が可愛くて心からの笑みが零れた。
そうか…これでいいのか。
尚紀が素直に行動することを、可愛いと思える俺になればいいんだ。
尚紀の考えることを、尊いと感じられる心を持てば…。
「……まったく」
俺のほうが尚紀の手の中にいるようだ。
尚紀の部屋に行って衣装ケースの引き出しから着替えを出して脱衣室に持っていく。
冷蔵庫から麦茶を出して飲むけれど、喉の渇きは癒えなかった。
「………」
やっぱりどうやっても緊張してしまう。
グラスを持つ自分の手が小さく震えていて笑ってしまう。
尚紀のバッグからスマホを出す。
ブラウザのIDを尚紀のものに戻し、俺との同期を停止する。
「スマホのチェックもやめるか」
言ってみたら、ものすごい恐怖だった。
でも、尚紀を信じよう。
尚紀の世界ができることがこんなに怖いとは思わなかったけれど、それを丸ごと受け止めたい、そう思った。
「……シャワー長いな」
なにかあったんだろうか。
俺が脱衣室に行くと、浴室から出てきた尚紀が着替えに気付いた。
またなにか考えているようで、俺には気付いていない。
…これが常態化するのではないか。
尚紀が他のなにかには気付くのに、俺には気付かない…。
それはあまりに怖くて。
「俺、昨日衛介に『好き』って言わせただけで俺はなにも言ってない、んじゃ…」
そうだな、言ってない。
「なにやってる」
思わず声をかけてしまう。
振り返った尚紀がびっくりしている。
「衛介…なんで」
「俺もシャワー浴びる。尚紀はその格好で待っててもいいぞ」
「え…? うわあっ!!」
今頃気付いたか。
自分が裸だと気付いた尚紀が慌て始める。
俺もシャツを脱いで洗濯カゴに入れる。
尚紀の視線を感じる。
その視線が俺をどういう気持ちにさせるか、尚紀はわかっていない。
振り返って尚紀を見ると、腰の少し下に痣ができている。
「ここ、痣ができてる」
「え、どこ?」
「腰の少し下」
指でなぞると、尚紀がぴくんと震える。
可愛い。
この場で抱きたい。
シャワーは後にしてもいい。
このままベッドに連れて行くか。
「シャワー浴びてきて!」
突然尚紀が大きな声を出す。
じっとその目を見ると少し揺れていて、それがあまりに色っぽい。
「早く…」
「俺の部屋で待ってろ」
「………うん」
限界で浴室に入ると、尚紀がしばらく脱衣室にいたのはわかった。
でもそれを気にしていない風を装ってシャワーを浴びる。
もう、逃げない。
ここまで来た。
昂る欲望を鎮めないと、尚紀にひどいことをしてしまいそうだ。
熱めのシャワーで心を落ち着ける。
浴室を出ると、尚紀は俺の部屋に行ったようで脱衣室にはいなかった。
俺も持って来た部屋着を着て部屋に戻る。
ドアの前で足が止まる。
このドアの向こうでは、尚紀が待っている。
ゆっくりドアノブを回した。
尚紀が俺の様子をちらちら窺っているのはわかるけれど、朝食を食べても昼食を食べても学校に行く間もなにも話せなかった。
緊張と、不安。
尚紀が自分で考えること。
もしかしたらそれをさせたほうがいいのかもしれない。
でも怖い。
尚紀が深く考えることを知ったら、俺を突き放すかもしれない。
今までどおり、なにも考えずに俺に委ねさせているのが一番安全だ。
「……衛介、どうしたの?」
「なにが」
「無口じゃない?」
「気のせいだ」
そう答えながら、気のせいじゃないことを俺自身が一番わかっている。
今夜尚紀を抱く。
その緊張だけならまだなにか話せたかもしれないけれど、尚紀が俺を突き放すことへの不安には勝てなかった。
……やっぱり今までどおりにさせよう。
俺の手の中で、守り続けよう。
「…衛介」
「なに」
「なんか話して」
「……天気いいな」
天気なんて知らないけど。
いつもなら天気予報もしっかりチェックしているけれど、今日はなにもしていない。
だから突然雨に降られたら困る。
『天気いいな』は希望。
天気がよくないと困る、が正しい。
尚紀が考えるとどういう発想が生まれるのか。
俺が考えることと違う答えを出すことは、あり得る。
でも、『抱いて』と自らの意思を伝えてくれた尚紀の瞳は綺麗だった。
その瞳をいつまでも見られたら…そんな新しい欲求が生まれる。
尚紀を抱いたら答えは出るだろうか。
「どうした? 具合悪い?」
尚紀が俺の額に手を当てる。
そうじゃない。
やっぱり考えさせるのはやめておいた方がいいかも。
俺が今夜抱くと言っても緊張の欠片も見せない尚紀。
それに逆に救われる。
けど。
「……尚紀、わかってるのか」
「なにが?」
「………」
絶対わかってない。
じっと見つめ合い、というより睨み合う感じになり、同時にふいっと顔を背ける。
そうしたら、不安になったり緊張したり、色々と考えることが馬鹿みたいに思えてきた。
尚紀の頭にぽん、と手を置く。
「それでいい」
「?」
尚紀は意味がわからなそうにしている。
それからまた思案するような顔。
「衛介は、なにを考えてる?」
「!」
「衛介の考えてること、知りたい」
澄んだ瞳で俺をじっと見て、正直に問う尚紀。
隠すことを知らない。
それがあまりに美しく映って…。
また尚紀の鼻をつまんでしまった。
ほんとに馬鹿だ、尚紀は。
いや、一番の馬鹿は俺だろうな…。
「帰るぞ」
そう言うのが精いっぱいだった。
尚紀に俺の知らない世界ができて、俺はまともでいられるのだろうか。
…わからない。
でも、ひとつのことは決まっている。
「うん…」
尚紀を抱くことは、決まっている。
それを心の中でもう一度繰り返したら、引っ掛かっていたものが少し楽になった。
だが、今度は尚紀が無口になる。
今頃緊張し始めたのか…。
そう思ったけれど、どうも様子が違う。
なにか色々考えているように見える。
襲ってくる恐怖。
尚紀の頭の中が知りたい…なにを考えているのか。
俺の知らない尚紀を作らないでくれ。
結局ふたりで無言になって帰宅。
鍵を開けずにドアノブを握る尚紀を止めて、俺が鍵を出す。
「ぼんやりし過ぎだ」
「…ごめん」
「……まあ、いいけどな」
ぼんやりの原因が、俺に抱かれることじゃないだろうというのが、尚紀の目を見たらなんとなくわかった。
その瞳は俺を吸い込んでしまいそうなほどに、心を惹きつける。
「シャワー浴びてこい」
もう我慢はできない。
俺はこの後、欲望に忠実に行動する。
「ご飯は後にする?」
「ああ。先に尚紀を食べる」
「………」
「俺のほうは覚悟はできてる。尚紀に言われたからな」
たった今、しっかり覚悟ができた。
尚紀を抱く。
もう逃げない……逃がさない。
「衛介…」
「一緒に浴びてもいいぞ」
ちょっと笑って見せると、尚紀が真っ赤になった。
「やだよ、恥ずかしいからひとりで浴びる!」
バタバタと脱衣室に駆け込んでいく姿が可愛くて心からの笑みが零れた。
そうか…これでいいのか。
尚紀が素直に行動することを、可愛いと思える俺になればいいんだ。
尚紀の考えることを、尊いと感じられる心を持てば…。
「……まったく」
俺のほうが尚紀の手の中にいるようだ。
尚紀の部屋に行って衣装ケースの引き出しから着替えを出して脱衣室に持っていく。
冷蔵庫から麦茶を出して飲むけれど、喉の渇きは癒えなかった。
「………」
やっぱりどうやっても緊張してしまう。
グラスを持つ自分の手が小さく震えていて笑ってしまう。
尚紀のバッグからスマホを出す。
ブラウザのIDを尚紀のものに戻し、俺との同期を停止する。
「スマホのチェックもやめるか」
言ってみたら、ものすごい恐怖だった。
でも、尚紀を信じよう。
尚紀の世界ができることがこんなに怖いとは思わなかったけれど、それを丸ごと受け止めたい、そう思った。
「……シャワー長いな」
なにかあったんだろうか。
俺が脱衣室に行くと、浴室から出てきた尚紀が着替えに気付いた。
またなにか考えているようで、俺には気付いていない。
…これが常態化するのではないか。
尚紀が他のなにかには気付くのに、俺には気付かない…。
それはあまりに怖くて。
「俺、昨日衛介に『好き』って言わせただけで俺はなにも言ってない、んじゃ…」
そうだな、言ってない。
「なにやってる」
思わず声をかけてしまう。
振り返った尚紀がびっくりしている。
「衛介…なんで」
「俺もシャワー浴びる。尚紀はその格好で待っててもいいぞ」
「え…? うわあっ!!」
今頃気付いたか。
自分が裸だと気付いた尚紀が慌て始める。
俺もシャツを脱いで洗濯カゴに入れる。
尚紀の視線を感じる。
その視線が俺をどういう気持ちにさせるか、尚紀はわかっていない。
振り返って尚紀を見ると、腰の少し下に痣ができている。
「ここ、痣ができてる」
「え、どこ?」
「腰の少し下」
指でなぞると、尚紀がぴくんと震える。
可愛い。
この場で抱きたい。
シャワーは後にしてもいい。
このままベッドに連れて行くか。
「シャワー浴びてきて!」
突然尚紀が大きな声を出す。
じっとその目を見ると少し揺れていて、それがあまりに色っぽい。
「早く…」
「俺の部屋で待ってろ」
「………うん」
限界で浴室に入ると、尚紀がしばらく脱衣室にいたのはわかった。
でもそれを気にしていない風を装ってシャワーを浴びる。
もう、逃げない。
ここまで来た。
昂る欲望を鎮めないと、尚紀にひどいことをしてしまいそうだ。
熱めのシャワーで心を落ち着ける。
浴室を出ると、尚紀は俺の部屋に行ったようで脱衣室にはいなかった。
俺も持って来た部屋着を着て部屋に戻る。
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