44 / 1,124
旅立ち~オードゥス出立まで
エメラルダギルド長
しおりを挟む
冒険者ギルド2階にある一室でエメラルダギルド長は職務をこなしつつとある人物に出した依頼の報告を待っていた。
エメラルダギルド長がとある人物に出した依頼というのは『【ソロ】冒険者ノアを尾行し彼の戦術を教えて欲しい』という物だった。
彼は数日前にこの街へやって来てその日の内に結構な量の素材を持ち込んでくれたのだ。
【適正】の力もあるのだろうが何か効率的な戦術を用いているに違いないとエメラルダは考えている。
全ては無理でもその一端でも判明すればこの街に来た新人冒険者、延いては王都にも広まってくれれば近年の各地の素材不足を少しでも解消出来ればと考えている。
新人冒険者様に訓練所を開いてはいるが、成果は芳しくない。
だがノアと友好関係にあるジェイルのパーティは昨日から上達が顕著になってきていると報告があった。
エメラルダは書類に目を通しつつ紅茶を一口、口を軽く湿らす。
一枚の書類を確認し終え一息着こうとした時だった。ヒラリと紙が一枚降ってきた。
「…来ましたか、早いですね。良い知らせであれば良いですが…」
エメラルダは紙に書かれた内容を確認する。
『彼の戦術は確かに効率的だが超攻撃的でもあるので私はお勧めしない。死体の山を築くだけだ。ただ唯一彼の戦術を模倣する要素があるとするなら今私がやった様に『気を引く』事位だ。詳しくは会って話す。』
「『気を引く』か…」
「そうだ。」
部屋に響く声にエメラルダが驚き顔を上げると黒いフードを被った何者かがエメラルダが先程まで飲んでいた紅茶を啜る。
「あ、私の紅茶!いつの間に!」
「その手紙に書いた通り気を引いた隙にあなたの手元から取っただけだ。」
「だからって飲む事無いでしょ!」
「全力で戻ってきて喉乾いてんだ。ケチケチするな。婚期逃すぞ。」
「うっさいわね!
それで?あなたが戻って来たって事はノア君も戻って来たのよね?」
「いや、恐らく今頃中層だろう。」
「な!?中層!?…っていうかだったら何で戻って来たのよ!?」
「彼の戦術を見て一瞬集中が切れた。それによって尾行がバレかけたからこれ以上は無理だと判断した。」
「あなたがバレかけるなんて…
それで彼の戦術、効率的だが超攻撃的ってどういう事?」
「彼が熊と猪に対して行った事は矢を射て目を潰し、剣で首を貫き、筋を断ち、喉を掻っ裂き、首を両断する。
これを1人で1分程で終わらせた。こんな事新人冒険者じゃなくても出来ないだろう?」
何者かの報告で暫し黙ってしまったエメラルダだが
「彼は本当に新人冒険者なのですか?」
「それは間違いない。私の仲間が調べたからな。彼自身大量の<スキル>を所持していたから貴族か商人の線を疑ったがあれは彼自身の努力と実戦経験で得た物の様だ。」
一応貴族や大商人の様に大金を所持していれば高額の巻物を購入し<スキル>を得ることも可能ではある。
「更に彼は<聞き耳>の派生スキルの<反響音感知>を持っていないにも関わらず実戦経験で得た勘を使用して私の位置を割り出したからな。
彼の様な効率的な戦術を目指すのであればせめて剣1本で熊を倒せる様反復練習をさせるのが手っ取り早いだろうな。」
「それは…」
「まぁ無理だろうな。だから手紙にも書いたが『気を引く』…視線の誘導が効果的だな。」
「…分かりました。ありがとうございました。」
「…しっかしまぁ、こんなに生きた心地がしない尾行は久しぶりだよ…」
そう言いながら黒い装束の裾を広げ、弓で射られた部分を見せる。
穴が2箇所と矢がかすった部分を見せる。
「…!?、血が!」
「かすっただけだからそこまで心配する傷じゃない。
姿が見えない私が出した音から位置を割り出し即座に偏差射撃をして来たよ。精度が高かったら足は抉られていた事だろうね…」
黒いフードから見える何者かの顔には脂汗が滲んでいた。
「報告ありがとうございます。もしまた依頼があればお願いしても良いですか?」
「ああ、彼の尾行以外で頼むよ。」
そう言った直後何者かの姿は忽然と消えていた。
「…暫くは他のパーティの成長を待つしかありませんね…」
1人になった室内でエメラルダはポツリと呟く。
「とりあえず3階まで戻って来れたな…」
中層1階から戻って来たノアは3階に到着すると歩き始める。
別に疲れた訳では無いが視線の先に見覚えのあるパーティを見付けたからだ。
「あ!あなたはさっきの…ルド!彼よ!」
「さっきは君の薬で助かった。
僕はルドルフ。彼女はミラ、僕同様剣士をやっている。」
「僕はノア。訳あってパーティは組んで無い。まぁよろしく。」
そう言いノアは手を差し出しルドルフと握手を交わす。
「そういえば下から来た様だがどこまで行ってたんだ?」
「あぁ、ちょっと中層までね。」
「「ええ!?中層!?」」
「中層1階に厄介なモンスターが出てきたんだがそいつ等のバカでかい巣を見付けてしまってね。ギルドへの報告と装備の調達に行こうと思ってね。」
「い、一体何が出たんだ?」
「蜂だよ。」
「「…。」」
ノアの発言に何とも言えない空気が流れる。
エメラルダギルド長がとある人物に出した依頼というのは『【ソロ】冒険者ノアを尾行し彼の戦術を教えて欲しい』という物だった。
彼は数日前にこの街へやって来てその日の内に結構な量の素材を持ち込んでくれたのだ。
【適正】の力もあるのだろうが何か効率的な戦術を用いているに違いないとエメラルダは考えている。
全ては無理でもその一端でも判明すればこの街に来た新人冒険者、延いては王都にも広まってくれれば近年の各地の素材不足を少しでも解消出来ればと考えている。
新人冒険者様に訓練所を開いてはいるが、成果は芳しくない。
だがノアと友好関係にあるジェイルのパーティは昨日から上達が顕著になってきていると報告があった。
エメラルダは書類に目を通しつつ紅茶を一口、口を軽く湿らす。
一枚の書類を確認し終え一息着こうとした時だった。ヒラリと紙が一枚降ってきた。
「…来ましたか、早いですね。良い知らせであれば良いですが…」
エメラルダは紙に書かれた内容を確認する。
『彼の戦術は確かに効率的だが超攻撃的でもあるので私はお勧めしない。死体の山を築くだけだ。ただ唯一彼の戦術を模倣する要素があるとするなら今私がやった様に『気を引く』事位だ。詳しくは会って話す。』
「『気を引く』か…」
「そうだ。」
部屋に響く声にエメラルダが驚き顔を上げると黒いフードを被った何者かがエメラルダが先程まで飲んでいた紅茶を啜る。
「あ、私の紅茶!いつの間に!」
「その手紙に書いた通り気を引いた隙にあなたの手元から取っただけだ。」
「だからって飲む事無いでしょ!」
「全力で戻ってきて喉乾いてんだ。ケチケチするな。婚期逃すぞ。」
「うっさいわね!
それで?あなたが戻って来たって事はノア君も戻って来たのよね?」
「いや、恐らく今頃中層だろう。」
「な!?中層!?…っていうかだったら何で戻って来たのよ!?」
「彼の戦術を見て一瞬集中が切れた。それによって尾行がバレかけたからこれ以上は無理だと判断した。」
「あなたがバレかけるなんて…
それで彼の戦術、効率的だが超攻撃的ってどういう事?」
「彼が熊と猪に対して行った事は矢を射て目を潰し、剣で首を貫き、筋を断ち、喉を掻っ裂き、首を両断する。
これを1人で1分程で終わらせた。こんな事新人冒険者じゃなくても出来ないだろう?」
何者かの報告で暫し黙ってしまったエメラルダだが
「彼は本当に新人冒険者なのですか?」
「それは間違いない。私の仲間が調べたからな。彼自身大量の<スキル>を所持していたから貴族か商人の線を疑ったがあれは彼自身の努力と実戦経験で得た物の様だ。」
一応貴族や大商人の様に大金を所持していれば高額の巻物を購入し<スキル>を得ることも可能ではある。
「更に彼は<聞き耳>の派生スキルの<反響音感知>を持っていないにも関わらず実戦経験で得た勘を使用して私の位置を割り出したからな。
彼の様な効率的な戦術を目指すのであればせめて剣1本で熊を倒せる様反復練習をさせるのが手っ取り早いだろうな。」
「それは…」
「まぁ無理だろうな。だから手紙にも書いたが『気を引く』…視線の誘導が効果的だな。」
「…分かりました。ありがとうございました。」
「…しっかしまぁ、こんなに生きた心地がしない尾行は久しぶりだよ…」
そう言いながら黒い装束の裾を広げ、弓で射られた部分を見せる。
穴が2箇所と矢がかすった部分を見せる。
「…!?、血が!」
「かすっただけだからそこまで心配する傷じゃない。
姿が見えない私が出した音から位置を割り出し即座に偏差射撃をして来たよ。精度が高かったら足は抉られていた事だろうね…」
黒いフードから見える何者かの顔には脂汗が滲んでいた。
「報告ありがとうございます。もしまた依頼があればお願いしても良いですか?」
「ああ、彼の尾行以外で頼むよ。」
そう言った直後何者かの姿は忽然と消えていた。
「…暫くは他のパーティの成長を待つしかありませんね…」
1人になった室内でエメラルダはポツリと呟く。
「とりあえず3階まで戻って来れたな…」
中層1階から戻って来たノアは3階に到着すると歩き始める。
別に疲れた訳では無いが視線の先に見覚えのあるパーティを見付けたからだ。
「あ!あなたはさっきの…ルド!彼よ!」
「さっきは君の薬で助かった。
僕はルドルフ。彼女はミラ、僕同様剣士をやっている。」
「僕はノア。訳あってパーティは組んで無い。まぁよろしく。」
そう言いノアは手を差し出しルドルフと握手を交わす。
「そういえば下から来た様だがどこまで行ってたんだ?」
「あぁ、ちょっと中層までね。」
「「ええ!?中層!?」」
「中層1階に厄介なモンスターが出てきたんだがそいつ等のバカでかい巣を見付けてしまってね。ギルドへの報告と装備の調達に行こうと思ってね。」
「い、一体何が出たんだ?」
「蜂だよ。」
「「…。」」
ノアの発言に何とも言えない空気が流れる。
199
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる