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旅立ち~オードゥス出立まで
焼き上がり
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暫くしてノア作の試作携行食が焼き上がり窯から取り出す。表面が飴色で仄かに甘い香りが漂う。
おばちゃんから包丁を借り、熱い内に短冊状にザクザク切るっていき大体100本位になった。
程よく冷めたモノを1本取り。口に運ぶ。
ザクッ!ザクッザクッ サクサクッ
「うん、良い感じだ。2人もどうぞ。」
ノアに促されおばちゃんとクロラも口に運ぶ。
ザクッ!
ザク!
「お、良いんじゃないかい?歯応えも良いし色々入ってるから腹持ちも良さそうだ。」
「美味しーい。私、この位の甘さ好きです。あれ?これ…体力とスタミナの継続回復効果ついてる…」
「よぅし!狙い通り。
ここで食べたシチューみたいに食事効果が付く上に手軽に食べられるモノを作れないか考えてたんですよ。とりあえず成功です。」
その後パーティ分の本数をクロラに渡す。
「ジェイルや他の人にも渡して今度感想聞かせてって伝えて貰えますか?」
「うん、分かった。」
残りの携行食をアイテムボックスにしまい、道具の片付けを終え、おばちゃんに礼を言い店を出る。
すると工房の方からデオが歩いて来た。
「お、いたいた。ノア、どうだった門の外はお祭り騒ぎだったろう?」
「ええ、とても楽しめましたし欲しかった物も買えました。」
そう言って腰のアイテムボックスをポンと叩く。
「お前さんそれ、アイテムボックスか?
なかなか良い買い物したじゃねぇか!」
「ええ、お陰さまで。それはそうとデオさんはどうしてここに?」
「そうだった。
お前さんが依頼してたモノ。剣だけだが出来たぜ!見に来るか?」
「え!?出来たんですか?行きます!すぐ行きます。」
デオに促され、ノアはクロラと共に工房へ向かう。
工房の中に入ると数人の職員が待機していた。
ガーラの姿は無い。
「ちなみにガーラだがな、お前さんが討伐した鎧蜂の素材を貰いに門の所に行ってるんだ。
物が物な為に補強材として使うんだと。」
今更ながらノアが依頼した武器は総重量大剣3本分にも及ぶ高重量物だ。
補強材に鉄板を仕込むとなると更に重量が増す為、どうするか悩んでいた様だ。
そんな折ノアが鎧蜂を討伐したので「これだ!」と2人で叫んだらしい。
「まぁ元々お前さんが倒した奴だからその分の料金は取らないし素材も調査隊からぶん取って来るつもりだ。」
(お願いだから騒ぎにはしないで…)
「そ、それで出来た武器は…」
「焦んな焦んな。武器は重くて逃げやしねぇよ。」
デオとノアがそんなやり取りをしていると職員が2人掛かりで剣を運んできた。
「よし、台に上げるのは厳しいだろうからそのまま床に突き立てちまおう。」
キン! キィン!
デオがそう言うと職員が工房の床に黒い剣を2本突き立てる。
重量と切れ味が凄いのか鋭い音を立て床を切り裂く。
ノアは突き立った剣を両手でそれぞれ引き抜く。
<あれを片手で…>
<そんな重さじゃないぞ…>
職員の声が聞こえるが一先ず無視して剣を眺める。
剣先から柄まで全て真っ黒だが刃先だけ鈍い銀色を放っている。
剣の幅はノアの太腿位あり、全体的に威圧感がある。
柄の部分は革張りの為非常に握り易く、少し振っても全く剣先がぶれない。
自然体の状態で立つと剣先が脛の位置に来る、気持ち長めだが丁度良い。
ふと剣の背を見ると刃が潰されていた。
「これ片刃なんですね。」
「一応対人の事も考えて峰を作ってある。」
<でもあの重量で殴ったらどこでも致命傷だよな…>
<ああ、死ねる…>
(職員さん…身も蓋も無い事言わないで…)
剣を暫く色々な方向から眺めていると視界に説明文が表示される。
『阿羅亀噛(アラキガミ)』…『阿羅亀』の素材のみで作られた超重量高硬度の二刀。
対にすると圧倒的な重量と物理破壊力でどんな物でも噛み砕く『阿羅亀』が模される。
『鬼』からの一言『武器の事はよく分からん、とりあえず使えりゃなんだって良い。』
「…。」
「ん?どうした?」
剣の説明文を見て固まるノアにデオが近寄ってくる。
「何ですか?この『鬼』からの一言って。」
「んー…、いや何も書いてないぞ?」
同じく説明文を読むデオだが全く見えていない様だ。
腑に落ちないがとりあえず納得するノア。
「んじゃまぁ軽くこの『阿羅亀噛』の説明しとくぞ?
前にも話したと思うがこいつの素材はとんでもなく硬ぇ。
俺とガーラ、周りにいる職員が総動員でスキル使ってやっとだった、だからどんな事やったら壊れっかこっちが知りたい位だ。」
「ほー…」
ノアはキョロキョロと周囲を確認している。
「お前さん今試し切りしようとか考えてないか?」
「バレましたか。」
「工房の中ではやるなよ?重量だけでも破壊力あるんだからダンジョンでも行ってこい。」
「分かりました。後で試し撃ちに行ってきます。」
「「試し"撃ち"?」」
<<試し撃ち?>>
デオとクロラ、あと職員達がノアの発言に困惑する。
「本当に壊れないかどうかダンジョン行って試してきますよ。」
ニヤリと笑うノア。
「まぁ何するかは聞かないが壊れたらまた来い。防具は早けりゃ今日の夜には出来ると思うから顔出しな。
あと製作依頼の金はギルドに報告しとくぜ。」
「ありがとうございます。」
一先ず武器をアイテムボックスにしまいクロラと共に工房を出る。
「ノア君、さっき言ってた試し"撃ち"って?」
「ちょっと本気でぶん投げてみる。」
ノアが何するのか知り「あー…なるほどね」みたいな顔をするクロラ。
「って事はこれからダンジョンに行くの?」
「そうだね、でも上層1階にしか行かないつもりだよ。
すっかり忘れてた用事もある事だし。」
「用事って?」
「何て言ったら良いかな…茸探しかな。」
おばちゃんから包丁を借り、熱い内に短冊状にザクザク切るっていき大体100本位になった。
程よく冷めたモノを1本取り。口に運ぶ。
ザクッ!ザクッザクッ サクサクッ
「うん、良い感じだ。2人もどうぞ。」
ノアに促されおばちゃんとクロラも口に運ぶ。
ザクッ!
ザク!
「お、良いんじゃないかい?歯応えも良いし色々入ってるから腹持ちも良さそうだ。」
「美味しーい。私、この位の甘さ好きです。あれ?これ…体力とスタミナの継続回復効果ついてる…」
「よぅし!狙い通り。
ここで食べたシチューみたいに食事効果が付く上に手軽に食べられるモノを作れないか考えてたんですよ。とりあえず成功です。」
その後パーティ分の本数をクロラに渡す。
「ジェイルや他の人にも渡して今度感想聞かせてって伝えて貰えますか?」
「うん、分かった。」
残りの携行食をアイテムボックスにしまい、道具の片付けを終え、おばちゃんに礼を言い店を出る。
すると工房の方からデオが歩いて来た。
「お、いたいた。ノア、どうだった門の外はお祭り騒ぎだったろう?」
「ええ、とても楽しめましたし欲しかった物も買えました。」
そう言って腰のアイテムボックスをポンと叩く。
「お前さんそれ、アイテムボックスか?
なかなか良い買い物したじゃねぇか!」
「ええ、お陰さまで。それはそうとデオさんはどうしてここに?」
「そうだった。
お前さんが依頼してたモノ。剣だけだが出来たぜ!見に来るか?」
「え!?出来たんですか?行きます!すぐ行きます。」
デオに促され、ノアはクロラと共に工房へ向かう。
工房の中に入ると数人の職員が待機していた。
ガーラの姿は無い。
「ちなみにガーラだがな、お前さんが討伐した鎧蜂の素材を貰いに門の所に行ってるんだ。
物が物な為に補強材として使うんだと。」
今更ながらノアが依頼した武器は総重量大剣3本分にも及ぶ高重量物だ。
補強材に鉄板を仕込むとなると更に重量が増す為、どうするか悩んでいた様だ。
そんな折ノアが鎧蜂を討伐したので「これだ!」と2人で叫んだらしい。
「まぁ元々お前さんが倒した奴だからその分の料金は取らないし素材も調査隊からぶん取って来るつもりだ。」
(お願いだから騒ぎにはしないで…)
「そ、それで出来た武器は…」
「焦んな焦んな。武器は重くて逃げやしねぇよ。」
デオとノアがそんなやり取りをしていると職員が2人掛かりで剣を運んできた。
「よし、台に上げるのは厳しいだろうからそのまま床に突き立てちまおう。」
キン! キィン!
デオがそう言うと職員が工房の床に黒い剣を2本突き立てる。
重量と切れ味が凄いのか鋭い音を立て床を切り裂く。
ノアは突き立った剣を両手でそれぞれ引き抜く。
<あれを片手で…>
<そんな重さじゃないぞ…>
職員の声が聞こえるが一先ず無視して剣を眺める。
剣先から柄まで全て真っ黒だが刃先だけ鈍い銀色を放っている。
剣の幅はノアの太腿位あり、全体的に威圧感がある。
柄の部分は革張りの為非常に握り易く、少し振っても全く剣先がぶれない。
自然体の状態で立つと剣先が脛の位置に来る、気持ち長めだが丁度良い。
ふと剣の背を見ると刃が潰されていた。
「これ片刃なんですね。」
「一応対人の事も考えて峰を作ってある。」
<でもあの重量で殴ったらどこでも致命傷だよな…>
<ああ、死ねる…>
(職員さん…身も蓋も無い事言わないで…)
剣を暫く色々な方向から眺めていると視界に説明文が表示される。
『阿羅亀噛(アラキガミ)』…『阿羅亀』の素材のみで作られた超重量高硬度の二刀。
対にすると圧倒的な重量と物理破壊力でどんな物でも噛み砕く『阿羅亀』が模される。
『鬼』からの一言『武器の事はよく分からん、とりあえず使えりゃなんだって良い。』
「…。」
「ん?どうした?」
剣の説明文を見て固まるノアにデオが近寄ってくる。
「何ですか?この『鬼』からの一言って。」
「んー…、いや何も書いてないぞ?」
同じく説明文を読むデオだが全く見えていない様だ。
腑に落ちないがとりあえず納得するノア。
「んじゃまぁ軽くこの『阿羅亀噛』の説明しとくぞ?
前にも話したと思うがこいつの素材はとんでもなく硬ぇ。
俺とガーラ、周りにいる職員が総動員でスキル使ってやっとだった、だからどんな事やったら壊れっかこっちが知りたい位だ。」
「ほー…」
ノアはキョロキョロと周囲を確認している。
「お前さん今試し切りしようとか考えてないか?」
「バレましたか。」
「工房の中ではやるなよ?重量だけでも破壊力あるんだからダンジョンでも行ってこい。」
「分かりました。後で試し撃ちに行ってきます。」
「「試し"撃ち"?」」
<<試し撃ち?>>
デオとクロラ、あと職員達がノアの発言に困惑する。
「本当に壊れないかどうかダンジョン行って試してきますよ。」
ニヤリと笑うノア。
「まぁ何するかは聞かないが壊れたらまた来い。防具は早けりゃ今日の夜には出来ると思うから顔出しな。
あと製作依頼の金はギルドに報告しとくぜ。」
「ありがとうございます。」
一先ず武器をアイテムボックスにしまいクロラと共に工房を出る。
「ノア君、さっき言ってた試し"撃ち"って?」
「ちょっと本気でぶん投げてみる。」
ノアが何するのか知り「あー…なるほどね」みたいな顔をするクロラ。
「って事はこれからダンジョンに行くの?」
「そうだね、でも上層1階にしか行かないつもりだよ。
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「用事って?」
「何て言ったら良いかな…茸探しかな。」
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